2008/11/05
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天珠またはジー(dZi)と呼ばれるビーズがあります。

瑪瑙に特殊な方法で模様を焼き付けた、エキゾチックなビーズです。

その歴史は古く、起源はメソポタミアのエッチド・カーネリアン
(カーネリアンに白いラインで模様を染め付けたもの)
とも言われ、メソポタミアからアフガニスタン、インド等を経て伝わり、
徐々に姿を変えて天珠になっていったのだと言われています。

そのため、エッチドカーネリアンや、線珠(チョンジー)なども
天珠グループとして考えられています。


パムテック

その名はパムテック(プンテック/Pumtek)。
珪化木(ペトリファイド・ウッド)、もっと詳しくはオパール化した椰子の木を削り、
天珠と同じ方法で模様を焼き付けたお守りビーズで、
ミャンマーのチン族の間で特に大切にされてきました。
同じように古い歴史を持ち、一時期製法が失われたあたりも天珠と同じです。

天珠ほどにはメジャーではないのですが、ちょっと興味を持って手に入れ、
ブレスレットにしてみました。
メインの長細いビーズと、手前の四角いビーズ、
その向かって右隣のライン模様のビーズがパムテックです。

パムテックは一時期作られなくなり、20世紀初め頃からふたたび作られるようになったそうで、
これも、再び作られるようになったタイプだと思いますが、


実は、長いビーズは、見つけたときから気になっていたんですが、
なんと、長さ4.5センチ。
「ブレスレットにするには長すぎるし」
「ネックレスにするにも微妙だし」
と、何のかんのと理由をつけて買わずにいたものの、やっぱり気になって

一年くらい悩んでましたかねえ……(悩む値段じゃなかったんですが)

このビーズの魅力は、なんと言っても力強いジグザグ模様でした。
同じ模様のビーズはいくつか見たことがあるんですが、模様の緊張度が違う。
とても丁寧な仕事がされているのです。

パムテックというビーズは、聞くところによると
「落雷のパワーが凝縮してできたビーズと伝承され、
災難よけや外出先での幸運獲得に強い効き目がある」そうなんですが
(※この説明は一カ所の情報なので、裏付けが取れていません)
この模様を見ると、「落雷のパワー」という言葉が、
なぜか納得できてしまうから不思議です。

さて、惹かれてかってしまったものの、ブレスレットにするのは大変でした。
大きさもネックでしたが、もう一つの難関は「質感」。
実は堅いこの珪化木ビーズは、見た目木の表情を残しているだけに、
石のビーズがあわない!
これは、個人の好みかもしれませんが、あわない。私には、あわせられない。
パムテックだけでブレスを作るだけの数はないし、
あれやこれやととっかえひっかえあわせてみて、
選び出したのは、茶色が混じった琥珀ビーズ、骸骨を彫り込んだボーン(骨)ビーズ、
かなり以前にアジアン雑貨店で買った、ちょっと古い表情を持つアゲートのビーズ。

全体のトーンをそろえて、やっと一つにまとまりました。
かな~り地味ですが……。





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Last updated  2008/11/06 08:49:54 PM
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