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2025.08.21
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2025年夏、中国南部の広東省を中心にチクングニア熱が急速に拡大しています。

8月20日時点で感染者数は10,000人を超えており、当面は緊迫した防疫対策を行っています。
🦠 チクングニア熱とは?

チクングニア熱は、チクングニアウイルスによる急性ウイルス感染症で、主にネッタイシマカやヒトスジシマカのような蚊が媒介します。

1952年にタンザニアで報告され、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸など広範囲で流行が確認されています。
・高熱:39℃以上の発熱が突然現れます。

・関節痛:特に手足の関節に強い痛みが生じ、歩行困難になることもあります。

・発疹:体幹や四肢に発疹が現れます。

・その他: 頭痛、筋肉痛、倦怠感、リンパ節の腫れなど。

多くの場合、症状は1週間程度で改善しますが、関節痛が数週間から数か月、場合によっては数年続くこともあります。
📈 中国での流行状況

2025年7月初旬、広東省仏山市でチクングニア熱の集団感染が報告されその後、感染は急速に拡大し、8月10日時点で9,000例以上が確認されています。

感染者の多くは軽症で、重症例や死亡例は報告されていませ ん。
広東省疾病管理局は、蚊 の発生を集中させるため、市内各所で薬剤を散布するなどの対策を強化しています。
🌍国際的な影響と対応

米国疾病予防管理センター(CDC)は、広東省への訪問者に対して「レベル2:強化した予防」を発表し、訪問者 に対して注意を行っています。
また、世界保健機関(WHO )は、チクングニア熱の世界的な流行の可能性を警告し、各国での対策強化を求めています。 
🛡️予防と対策

◉個人でできる予防策
1.蚊に刺されない工夫:
・長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を気にします。

・虫よけ剤(DEETやイカリジン含有)を使用する。

・蚊帳や網戸を利用し、室内への蚊の侵入を防ぎます。

・水たまりや不要な容器を撤去し、蚊の繁殖を防ぎます。

・庭やベランダの植木鉢の受け皿など、水が溜まりやすい場所を定期的にチェックする。

2.医療機関での対応

・発熱や関節痛などの症状が現れた場合、思わず医療機関を訪れ、渡航歴や蚊に刺された可能性を伝える。

・現在、チクングニア熱に対する特効薬やワクチンは存在しないため、対症療法が中心となります。

📝まとめ

◉チクングニア熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、高熱や関節痛が主な症状です。

◉中国広東省で大規模な流行により、国際的な警告が強まっています。

◉個人レベルでの蚊対策とは、症状が出た際の速やかな医療機関への受診が重要です。

◉最新の情報を常に確認し、正しい予防策を一日かけて、感染リスクを極力抑えましょう。

​日本国内でのチクングニア熱に感染した事例は、2025年8月20日時点では確認されていません。

これは日本に生息する蚊がチクングニアウイルスを持っていないからですが、このウイルスを媒介することのできるヒトスジシマカは日本にも分布していることからして、日本国内での流行の可能性は否定できません。​





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最終更新日  2025.08.21 07:48:28
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