わらしべ工房 畳屋の楽屋裏(ブログ)
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
今年もよろしくお願いいたします。今年は商売の面でどんな感じになるのか…昨年は100年スケールの大不況などと言われたとしだったが、完全に庶民のポジションにいる自分としては、そんな大げさなものか…という実感だ。確かにサブプライムローンの破綻とか原油ショックなどで、多くの資産が消えたそうだが、底辺で生活している者としては、それらの世界情勢が自分とどんな因果関係にあるのかイマイチピンとこない。畳屋のような庶民的な商売の場合、経営が詰まってくるのはもっと違う問題があるのではないかと思う。また、年々和室が少なくなってきたというのもあるだろうが、やはり原因は違うところにあるような気がする。自分自身をセンサーにしてみるとなんとなく消費者の気分が分かる。なんだか、最近は欲しい物が特にないのだ。携帯、パソコン、車、次から次に新製品が出るものの、本当に欲しいというものが無いのだ。物を買うときというのは、使ってた物が壊れてしまって買うというパターンがほとんどだ。それもできれば、修理したいのだが、買うほうが安いのでしょうがなく買い換えるということだ。恐らく、その辺の購買感情というのは、自分だけではなく、多くの人の感覚とリンクしてる気がする。店で売ってる商品という商品が、2008年に同時に熟成期を迎えてしまったのではないかと思う。今から10年ほど前までは、とにかく安いものが売れた時代になって、その辺から安くてもそこそこの性能、デザインのものが主流になり、いまや、どんなものでもそこそこ良いものが安価で入手できる時代になった。食べ物もそうだ。そこそこの味の寿司だって100円で食えるようになった。こうなると、消費に関してあせって何かを買わなくてはいけない理由も無く、必要なときに必要なものを手軽に購入すれば良い、ということになる。かつて消費の中心層は物が無かった時代を経験してきた世代で、そのような年配の方の家を畳替えに行くと沢山の荷物がある。必需品、思い出の品、贈答品、空き箱まで勿体無くて捨てられないという人は少なくない。反動だと思う。一方、昭和38年生まれの自分の場合、物が無い時期から豊かな時期の過渡期に生きてるものの感覚はというと、物は使うものだけあれば良いというものだ。だから熱心に売り込みをかけて来るセールスからは絶対に買わないし、必要の無い特典で購入を促そうとする業者も相手にしない。そのような感じ方の消費者に消費の中心がシフトしてきたのと、全ての商品が熟成したため買い換える必要がなくなってきたのが、物が売れなくなってきた原因ではないかと庶民の視点からは見える。畳だって似たようなことが言える。かつては、時期がくると痛みが少なくとも替える習慣があったと思う。「畳は定期的に替えるものだ」という啓蒙活動をすべきだという人もいるが、痛んでない畳なら自分だったら替えない。むしろしっかり使い切ったところで裏返ししてその後穴開くくらいまで使い切ってから表替えする。多分、そういう感覚の人のほうが多いのではないか。自分の消費感覚をサンプルに考えると、どんなものをどんな風にこれから売ったら良いかが決まってくる。■変なものを格安で売るのはとっくに終わり。■付加価値付けまくって価格上げるだけあげる時代も終わり。■当然、目玉商品、キャンペーン、二重価格のからくりも消費者は見抜いている。■チラシ、店頭で商品を羅列しただけでは見向きもされない。■お得意さんにダイレクトメール送っても今必要とされないなら即ゴミ箱行き。…ちょっと前まで有効だった販促はもう効かない。しかし、ヒントは、このものがあふれてる中、自分自身が買う時にどんな風に誰から買うかちょっと考えると容易に見出せる。なので、ある空気に気が付きさえすれば今年以降畳屋にとってそんなに受難の時代ではないと思う。…と自分を励ましてと…今年もがんばっとするか。
2009年01月02日
コメント(0)