墨田区の建築家 「気まぐれブログ」
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民泊をサイトに掲載し、ほぼ一年にわたり宿泊者を受け入れています。ネットからの集客の効果もあり、訪れる方は、国内海外から来ていただいています。私がここをオープンしたきっかけは、一昨年(2015年)隣地に住む高齢の男性が亡くなり、その親族の方から売却の相談を受け、購入することになったのが始まりです。当初は、民泊を行うつもりは無く、自分の家の延長としてスペースが確保できれば良いかな。という程度でした。購入を持ち掛けられた建物は、木造、昭和54年築、築38年の物件です。新耐震基準前の物件なので耐震性能は現行の基準を満たしていませんし、一部違法な増築もあるような建物でした。更に、左側に29/1000程度傾斜していましたので、目安となる7/1000以上傾いているため、このまま使うのは無理と判断し、建て替えを考えることにしました。そうなると当然考えなければならないのが資金のことです。借地権ではありますが借地権を購入し、家を建て替えるとなると相当の費用が必要になります。何らかの事業性を確保し、この不動産自体から収益を上げなければなりません。不動産を使っての収益となると、通常は部屋を貸して家賃収入を得ることになります。しかし、アパートとして人に貸して事業性を確保すると、賃貸人が利用し続けることになるため、当初考えていた自分の家の延長としての利用はできなくなります。なんとか、事業性も確保して、自分の利用したいときに利用することはできないだろうか?周りを見回してみると「海外からの観光客が増えている」「都市部ではホテルが常に不足がちである」などの変化を感じました。また、そういった新聞記事も目につきました。これら、海外の観光客ののための宿泊需要と、隣の土地活用がうまく結びつくのではないかと感じました。そして、私が望む活用方法と合わせて考えると、今まで、建物に対して考えていた概念では解決できない問題が見えてきました。私の考える、建物に期待する用途は自分が使えること。子供の勉強部屋、親の宿泊場所。客間事業性があること。閉鎖的ではなく、町に関わるような建物であってほしいこと。町の特徴にあったものであること。等です。それは、いままでの建物は、用途を固定した一つの用途で考え、その用途に合致した「機能」「法適合性」を持たせて建てることになります。果たして、そんなことは可能なのだろうか?いろいろ考え。試行錯誤した経緯を紹介したいと思います。環境建築家 かなや設計 金谷直政
2017年12月02日
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