クリスマスだったかその前後だったか・・・？記憶はちょっと定かではないが子供の頃に停電を経験したことがあった。というか今から４０年くらい前は雪だけでなく、台風などといったものでも割と停電なんてのはよく経験したものでした。当時、母がろうそくを集めていたのもあって停電になるとロウソクと、今と違ってストーブは基本的に反射式ストーブだったのでそういったもので段をとったり灯りをとったりという経験をしたものです。今でも思い出深いのは飾りのついたロウソクで内側が溶けていき周囲が壁状になってその飾りを内側から照らし出すロウソク。かなりの燃焼時間を持つものだったらしく数度の災害による停電の度にその照らし出される模様を眺めていたものです。火災の危険があるからと最近では避けられる傾向にあるように感じるロウソクですが、芯に灯される炎というものはなんとも心を落ち着けてくれるといった効果もあるので火災などに注意して使えばＬＥＤ等の灯りでは得られない効果があるのもまた事実。アロマ・ロウソウクなんてのもあるので一つくらいは置いといても良いと思います。地震やガス漏れの危険のある場合はケミカルライトを使うなど、状況によって使い分けれるようにしておければという感じでしょうか。

結局、ひとり暮らしをするようになってからも常に反射式ストーブは常備しているのはそんな過去の経験もあるからだろうか？

東日本大震災の時は私が住んでいた地域はライフラインの断絶はあったものの特にそれ以外の被害はなかったので食料と水の確保と停電対策、後は暖をとることがメインでした。その時に大きな不自由をせずに済んだのはそういった経験からなのだろうと思う。

季節それぞれに必要なものは変わってくるかもしれないが、自宅に常備しておきたいものは通年という事であればランタンなどの照明器具。そして個人的に推奨するのはケミカルライト、俗にいうサイリウム。そして冬に付け加えるなら反射式ストーブとカイロ。いわゆる白金カイロでも良いが燃使を考えなくても良く、袋を開ければ即使える捨てカイロがおすすめ。最近では７０度近くまで発熱するようなハイパワーのものまである。そして反射式ストーブが使えるのであればお湯を沸かせるので湯たんぽがあれば相当心強い。

あとはドアノブ、階段、移動ルート上などの目安に蓄光テープを貼って置くなどするというのも工夫の一つ。

その程度のものがあるだけでも相当ストレスは緩和されるはず。

そしてスマホの普及でテレビ、ラジオ、ネットなどが使えるという事で見落とされがちではあるが、電池式で小型の携帯ラジオでいいからラジオを一つ。これはスピーカーとイヤホン両方が使えるものの方が良い。ラジオというものはそもそも電池の消費が少ないから何となれば一日中つけっぱなしでも良い。独り暮らしなどでは尚更、暗闇で朝まで過ごす不安をラジオを聞くことで和らげることも、また情報をとることもできる。テレビやネットと違って聞き流しながら他の事も出来る。

災害の度にこんなことを書いているが、まあホントこういった準備は常日頃では忘れがちで、いざという時にこれが有ったらと思うもの。この機会にちょっと考えてみるというきっかけにでもなれば・・・