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クチナシの花が咲くと、必ずやって来る微小な昆虫がいる。余りに小さくて大きさを測るのも容易でないが、今回撮影した画像から計算すると、長さ1.1~1.2mm、幅約0.2mm。肉眼では、体の詳細は全くわからない。 花を切って部屋に生けると、何時の間にか居なくなる。クチナシの花に集る微小な昆虫(2007/06/30) 小さくて細長いから、アザミウマの仲間に違いないと思っていたが、兎に角小さ過ぎてこれまでチャンと観察したことがなかった。写真を撮るにも、1.2mmと言うのは、明らかに等倍マクロの限界を超えている。CCDの横幅が24mmだから、画面の1/20の長さでしかない。もう少し近寄ってみる.アザミウマの1種であることが分かる(2007/06/30) 無理と分かると、天の邪鬼根性がムラムラと沸き上がってきて、挑戦したくなる。その結果が下の写真、何だか顕微鏡写真の様な感じになってしまったが、明らかにアザミウマの1種である。 我ながら綺麗な写真とは言い難い。余り汚い写真は出したくないのだが、100mm等倍マクロの限界はこの程度である。ここに表示したのはピクセル等倍の約80パーセントだから、これ以上はどんなにレンズが良くても無理であろう。アザミウマの拡大写真.体長約1.1mm(2007/06/26) 写真でお分りの通り、チャンと羽が付いていて飛ぶことが出来る。飛んでいるところを見ると、何か直径2mm位の霞の様な球が飛んでいると言った感じ。頼りないことこの上ない。アザミウマの拡大写真.体長約1.2mm(2007/06/26) このアザミウマ、クチナシの害虫として広く知られている様だが、どのサイトでもただ「アザミウマ」と書かれているだけで、種名は書かれていない。小さ過ぎて同定が面倒だからだろうか。 アザミウマは、他の吸汁性昆虫と同様、種々のウィルス病を媒介するので嫌われる。しかし、このクチナシの花に来るアザミウマは、吸汁するだけでその様な心配は特に無い様である。花が萎れると、何処かへ消え去ってしまう。
2007.06.30
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今日も、また、クビボソハムシの仲間を紹介する。キバラルリクビボソハムシ(黄腹瑠璃首細葉虫)である。先日のはキベリクビボソハムシ(黄縁首細葉虫)なので御間違えの無き様。 体長約6mm、鞘翅に隠れて見えない腹部以外は、藍色の光沢を放つ黒い小さな虫である。まァ、言ってみれば、肉眼的には余り面白味がない虫と言える。キバラルリクビボソハムシ.お尻の先に何か見えるが気にしない、気にしない(2007/06/02) 何時もツユクサの葉上にお座りしていて、キベリクビボソハムシの様に付近に散歩に出かけたりはしない。余り飛ばない種類らしく、チョッカイを出しても10cm位移動するだけ。直ぐ近くにツユクサが無いと心配なのかも知れない。ツユクサの上で「お座り」するキバラルリクビボソハムシ(2007/06/15) 先日紹介したキベリクビボソハムシは、中々愛嬌のある顔をしていて可愛かった。しかし、この似たような名前のキバラルリクビボソハムシは、愛嬌には乏しい。どちらかと言えば、凶暴な顔つき。犬ならば、噛み付かれそうである。真っ正面からみたキバラルリクビボソハムシ.顔つきは陰険、凶暴そう(2007/06/15) キバラルリクビボソハムシは、幼虫、成虫共にツユクサを食草とする。先日ツユクサを調べたら、その幼虫と思われる虫を見付けた。甲虫の幼虫としては余り見ない、一寸変わった形をしている。現在飼育中なので、その内紹介するかも知れない。
2007.06.29
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クチナシの花が盛りである。今朝は、昨日、一昨日の雨に濡れて、しっとりと咲いていた。 我が家は、茶人であった祖母の薫陶を否が応でも受けているので八重の花は少ないが、クチナシはガーデニアと呼ばれる八重の西洋種を植えている。この方が花が華麗だし、香も良い。西洋クチナシの花.その1(2007/06/26) 花の香の評価は、人の好みで随分異なる。例えば、我が家ではキンモクセイは余り評判が芳しくない。何かまとわり付く様な香で、濃厚に過ぎる。キクやユリも、部屋の中に置くと時間と共に匂いが濃厚になって来て、やがて悪臭に近くなる。 その点、クチナシは清々しい香で、部屋の中に置いても厭になることはない。父母も生前これを好んだ。 クチナシの香を嫌いだという人は余り居ないのではないかと思う。西洋クチナシの花.その2(2007/06/26) クチナシは挿し木で簡単に増える。土に挿しても良いが、花瓶などに入れて陽の当たるところに置いておくと2週間くらいで発根する。充分発根したらそのまま植木鉢に植えてしまえば良い。 土でなく、花瓶で根を出すところがミソである。御経験のない御仁は、一度試されては如何。
2007.06.27
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今日は久しぶりにクモの話。しかし、余りクモらしくないアリグモである。第1脚を恰もアリの触角の様にフラフラさせて早足で歩く。遠くから見るとアリと全く区別が付かない。 このアリグモも、最初見たときはオオクロアリだと思った。マンリョウの木を下りるアリグモ.姿がアリに似ている(2007/05/29) 下の写真で分かるように、アリグモは双眼鏡の様な前中眼を持っており、ハエトリグモの仲間である。ハエトリグモだからそれらしく、時々ピョンと跳躍する。これでアリでないことが分かる。 写真のアリグモも、ピョンと跳んだので、漸くアリではないことが分かった次第。正面から見たアリグモ.双眼鏡の様な前中眼を持っている(2007/05/29) しかし、観察していて意外だったのは、普通のハエトリグモは下の葉へ移動するときなど専らチョコンと跳ぶのに対し、このアリグモは如何にもクモらしくお尻から糸を出してツーと下りる。マンリョウの葉上を徘徊するアリグモ.上顎が大きい(2007/05/29) このアリグモは雄。アリグモの雄は、写真の様に、体全体と不釣り合いなほど強大な上顎を持っているので一目で区別が付く。一方、雌の上顎は体に釣り合った、普通の大きさである。 クモ類では一般に雌の方が大きいが、アリグモの場合は、雄の上顎が長いので、全長としては雄の方が大きくなる。地面に下りたアリグモ.前から見なければやはりアリに似ている(2007/05/29) アリグモ君、盛んにマンリョウの木を上がったり下りたりしていたが、獲物は全く捕れなかった。ハエトリグモもそうだが、どうも徘徊性のクモは造網性や待ち伏せ型のクモよりも、獲物を抱えているのを見ることが少ない様に思う。家の彼方此方に居るアダンソンハエトリも何時も手ぶらである(時々CRTの上にやって来る。マウスカーソルを虫と思って追いかけ、時々飛びかかったりする。何も掴まるものが無くて気の毒だが、何とも可愛く、ついつい遊んでしまう)。 まァ、獲物が少なくてもクモは簡単に餓死しないから、それでも別に構わないのだろう。
2007.06.26
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我が家の庭にいるグンバイムシは、ナシグンバイとツツジグンバイ位と思っていたら、先日、「北米産シオンの1種」の葉上にかなり小さいグンバイムシが止まっているのに気が付いた。 写真を撮ってコムピュータに移して拡大して見ると、縁に飾りが付いている。手元の図鑑を当たってみたが、該当する種類はいない。そこで、Internetで調べると、アワダチソウグンバイと言う中南米原産の外来種に酷似することが分かった。アワダチソウ類(Solidago属)と「シオンの1種」(Aster属)では属が異なるが、同じキク科コンギク族だし、また、この虫はかなり広い範囲に亘ってキク科の植物に付くらしいので、アワダチソウグンバイとして良いであろう。アワダチソウグンバイ.翅端まで3.0mm強ツツジグンバイよりも小さい(2007/06/04) 「シオンの1種」を良く見てみると、確かに葉に白い斑点がポツポツ付いている。どうもこう言う変化を見落とす様では、庭の管理人失格である。反省、反省・・・。直ちに、オルトラン粒剤を撒いた。アワダチソウグンバイ.触角の先端に疎らに毛がある(2007/06/04) 少し経ってから、「シオンの1種」の葉先が茶色に枯れてきた。この「シオンの1種」、実は2鉢あるだが、昨年はその内の1鉢の上半部が夏を過ぎた頃に茶色に枯れてしまった。原因は分からなかったが、或いは、このアワダチソウグンバイの仕業だったのかも知れない。上の写真には無い頭部が見えている.頭を出したり引っ込めたり出来るらしい(2007/06/04) アワダチソウグンバイは平成11年に兵庫県西宮市で始めて確認され、次第に北上して2年程前から関東地方にも現れ始めたと言う。グンバイムシの外来種では、他にプラタナスグンバイと言うのがおり、これは平成13年に名古屋で見つかった後次第に分布を拡大し、その2年後の平成15年には東京でも確認されたとのこと。 我が家の前には街路樹としてプラタナスのかなり大きい木が数本植えられている。今のところ、まだ、葉は青々としていてグンバイムシが付いた気配は無いが、その内、プラタナスグンバイがそこから我が家へ飛んでくる日が来るかも知れない。
2007.06.25
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先日、ハムシダマシを紹介したが、今日のは本当のハムシ、キベリクビボソハムシである。 橙色のシャツに黒いチョッキを着た風で、中々洒落た色合いの虫である。しかし、個体変異が多く、全身が橙色の個体もあるとのこと。黒い部分がないと、一寸しまらないだろう。キベリクビボソハムシ.体長6mm弱(2007/06/02) ハムシとしては非常に敏感。普通のハムシは100mmレンズで接写をする程度の接近ならば大して反応しないが、このハムシは慎重に近づかないと、一瞬の内に羽を広げて飛んでいってしまう。しかし、ハエやハチの様に遠くには飛ばず近くに止まるので、何とか写真を撮ることが出来た。お座りしているキベリクビボソハムシ(2007/06/02) このハムシ、上の写真の様に「お座り」をしていることが多い。先日のゾウムシではないが、やはり何となく動物を連想させる。 真っ正面から見ると、犬が吠えている感じ。但し、先のゾウムシとは違って、仔犬が一応吠えてはいるが、実のところ遊んで欲しくて興味津々と言うところか。真っ正面から見たキベリクビボソハムシ.仔犬が吠えている様(2007/06/02) 下の写真では、馬が草を食べている風にも見える。角があるから、馬よりもアフリカの羚羊類と言うべきか。葉っぱを囓っている風に見えるが、食草ではない(2007/06/02) このキベリクビボソハムシ、幼虫、成虫共にヤマノイモの葉を食すとのこと。こちとらは、それとは知らず、庭のヤマノイモを片っ端から引っこ抜いてしまった。 ハムシ君、沢山あった筈の御飯が急に消え失せてしまって、屹度戸惑ったに違いない。
2007.06.24
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我が家の庭の3大害虫は、ウメスカシクロバ、チャドクガ、オオスカシバ、しかし、このルリチュウレンジもそれに次ぐ「悪者」とされている。 御存知のように、ツツジ類の葉を食害するハバチである。ツツジの葉上で休むルリチュウレンジ(2007/05/21) 色は濃い青色で光沢を放っており、日差しの中を飛ぶと、キラキラ光って中々綺麗。一目でルリチュウレンジと知れる。 しかし、屡々これがアダとなってアースジェットの一噴射を浴び、敢えなく御臨終と相成る。飛翔力が弱く、飛行速度も遅いので、撃墜される確率は高い。産卵中のルリチュウレンジ(2007/05/21) ありふれた普通種だし、ただハバチだけの写真ではつまらないので、産卵するところを撮ってみた。ハバチはガやチョウと違って、一般に葉の表面ではなく、葉の中に産卵するらしい。 写真の様に、ルリチュウレンジは葉っぱの端をお尻で挟んで産卵している。拡大写真を下に示した。産卵中のルリチュウレンジ.葉っぱの端を挟んで産卵する(2007/05/21) ルリチュウレンジは悪者だが、3大害虫と較べると木を丸坊主にすることもないし、その「悪者度」は低い。そのせいか、こちとらも些か油断をすることがある。この写真のルリチュウレンジ、撮影後はあの世へ行って貰うつもりだったのだが、一寸余所見をしていた隙に、まんまと逃げられてしまった。
2007.06.23
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少し時期遅れになってしまったが、今日はユスラウメの実を紹介しよう。 これも例によって「果実のなる木」にしか興味を示さない兄が買ってきたものである。しかし、買ってくるだけで殆ど世話をしないので、これも例によって枯れかけていた。私が親の家を引き継いでから、それを何とか育て、疑似盆栽風?に仕立てた。沢山なったユスラウメの実.未熟果はずっと小さいので2重S字曲線型の生長をすることが分かる(2007/05/31) 今年は殊に沢山実が着いた。しかし、春になるまで兄夫婦はユスラウメが枯れたのではないかと心配の様であった。 と言うのは、ユスラウメの冬芽はおよそ芽らしくない芽で、芽鱗?は生気のない枯れたような色合いをしているからである。枯れていないことは枝の弾力を見れば分かるので、大丈夫だと言っておいたのだが、それでもまだ不安気にしていた。別に今年だけの現象ではないのだが・・・ 花は3月20日頃、丁度私が南方から帰ってきた時に満開になっていた。桜の花をもっと繊細にしたような、一寸線の細い花である。その時は大いに疲れており、撮影をサボったので写真は無い。紅玉の様なユスラウメの実(2007/05/31) ユスラウメの成熟期には、グミもまた成熟する。どちらも子供の頃、彼方此方の御宅の庭からはみ出しているのをよく食べたものである。グミの実は酸っぱくて渋いが、ユスラウメは少し早めの、まだ実の弾力が強い頃に食べると、サクランボの様な味と食感で中々美味しい。真っ赤に熟してしまうと、かえって味がぼやける。今年は久しぶりに沢山食べてしまった。 種子はそのまま庭に棄てた。はたして、種子から芽が生えて来るだろうか?
2007.06.22
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スズメバチ科のハチは、最もハチらしいハチだし、見るからに精悍で大好きである。以前はコガタスズメバチが何回か我が家の狭い庭に巣を作ったりして愉しかったのだが、最近はスズメバチさん、我が家にはトンと御見限りの様で、こちとらとしては何とも寂しい。 それでも、アシナガバチ類が毎日の様に庭にやって来る。勿論、芋虫毛虫その他、餌になる昆虫の偵察(威力偵察と言うべきか)の為である。今年はブランコ毛虫(マイマイガの若齢幼虫)が彼方此方にかなり居たせいか、例年もより訪問の回数が多い様に感じられる。マイマイガの幼虫を処理するセグロアシナガバチ(2007/05/31) ある日、アザレアの鉢付近でセグロアシナガバチが何かをしきりに探しているのに出会った。暫く観察していると、葉の陰から毛虫の残骸を引っ張り出してきた。毛の特徴から見て、どうやらマイマイガの幼虫の様だ。消化管内の内容物と思われるものが、辺りに流れている。もう殆ど肉は残っていないところを見ると、筋肉部分の大半は既に肉団子にして巣に持ち帰ってしまったらしい。横取りされた毛虫を探すセグロアシナガバチ(2007/05/31) 写真でお分かりの通り、少し物陰になっているので、ハチから毛虫の残骸を横取りして直ぐ横の地面の上に置いてみた。アシナガバチさん、何故か直ぐ近くの地面に置いてある毛虫に気が付かず、始めに毛虫のあった付近ばかりを探している。やはり、ハチは目が悪いのだろうか。 これは当分見込みがないと思い、部屋に戻って少し仕事をしてから、また見に行ってみた。すると、地面に置いた毛虫の残骸は跡形もなく消え去っていた。 毛も皮も残っていないところを見ると、もう2度と横取りされない様に(?)、何処か物陰に引き摺り込んで処理したらしい。 横取りしたのは、一寸意地悪だったかな?
2007.06.21
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今年はニワナナカマドがとても良く咲いた。鉢植えなのにも拘わらず、30を超える花穂が着いた。 以前にも、ニワナナカマドを紹介したが、それは狂い咲きのごく小さな花穂であった。しかし、今は本咲き、1つずつの花穂もずっと大きい。咲き始めたニワナナカマドの花(2007/05/29) 以前にも書いた様に、ニワナナカマドは他界した母が好きだった花で、今年は兄嫁までが「お母さんに見せたあげられたら良かったのに・・・」と言ったくらい見事に咲いた。 母の存命中には生長が悪く、花は全く咲かなかったのである。犯人はネキリムシらしく、毎年春先にオルトラン粒剤を撒くことにしてからは次第に樹勢を取り戻し、やがてチャンと咲く様になった。満開のニワナナカマドの花(2007/05/30) ニワナナカマドの花には色々な虫がやってくる。今年は、今まで見たことのないかなり大きなハキリバチが何回もやって来たし、最近この辺りでは珍しいハナムグリも、体中花粉だらけにして花穂の中をゴソゴソと歩き回っていた。ニワナナカマドの花(拡大1)007/05/30) やって来るのはハチ類が多い。しかし、何故かマルハナバチには全く人気がない。丁度ニワナナカマドの向いにイボタの花が咲いており、トラマルハナバチがその花に御執心なのだが、ニワナナカマドの花には全く関心を示さない。「家のマルハナちゃん」の御家来衆(コマルハナバチ)も、巣の入り口の直ぐ下にニワナナカマドがあるにも拘わらず、その花で花粉を集めたりしているのを一度も見ていないし、また、イボタの花にも全く寄りつかない。 訪花するハチと植物との相性はかなり複雑らしい。口器の長さで吸蜜植物が異なると言うが、花粉集めには関係ないだろうし、それだけで決まるものではない様に思える。ニワナナカマドの花(拡大2)(2007/05/30) 不思議なのは、毎年ニワナナカマドが咲くと、白い花に胡麻塩の如く集るルリマルノミハムシが、今年は1匹も来なかったことである。今年はアリマキが少なかったので、代わりにハムシ類の幼虫がテントウムシなどの餌になったのだろうか。 僅か4mm位の小さなハムシだが、何時も来るときに来ないと、やはり寂しい。
2007.06.20
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どうも最近は未掲載の写真が溜まってしまって、このWeblogに載せる時には些か時期遅れになることが多い。そこで今日は、撮れたてホヤホヤ?の写真を出すことにする。 今日の朝方、庭の見回りをしていると、シジミバナの新梢の先に何か丸い小さな虫が居るのに気が付いた。小型のテントウムシかと思ったが、マクロレンズで覗いて見てみると、ゾウムシの1種であった。体長約5.5mm。背側から見たスグリゾウムシ.体長約5.5mm口吻は尖っていない(2007/06/19) 調べてみると、どうもスグリゾウムシの仲間らしい。しかし、写真のゾウムシには、スグリゾウムシにある筈の鞘翅の模様や縦筋が明瞭でない。別種かも知れない。 そこで、もう一度ゾウムシを見に行く。すると、写真では認められない鞘翅の模様や縦筋がチャンと見えた。ストロボで正面から光を浴びると見えなくなってしまうらしい。スグリゾウムシとして良いだろう。斜め前から見たスグリゾウムシ(2007/06/19) 撮影中に、動作の鈍いゾウムシにも意外な表情があることに気が付いた。そこで、今日は様々な角度から撮ったゾウムシ君の写真を載せるるとにする。沢山あるので、大盤振る舞いである。葉陰に隠れるスグリゾウムシ.眼が可愛い.子象の目によく似ている(2007/06/19) 上の写真は、葉陰に隠れたつもりらしいが、叱られた犬がシッポを丸めて物陰に頭を突っ込んでいるような感じ。葉の端で辺りを眺めるスグリゾウムシ(2007/06/19) 次のは、カンガルーの顔に似ている。或いは、犬が少し高いところに座って辺りを眺めている様にも見える。真っ正面から撮ったスグリゾウムシ.体の後半は光が当たっていない(2007/06/19) 上の写真は腹部の後半に光が当たっていないので、少し変な写り方をしている。しかし、真っ正面から撮れたのはこの1枚のみなので、些か出来が悪いが載せることにした。これも、何か動物を連想させる。犬が吠えているような感じ(2007/06/19) 最後のは犬。意気地のない犬が、見知らぬ人を見付けて逃げ腰で吠えているところ。犬ならば、尻尾を股の間に挟んでいる筈である。 シジミバナを良く調べてみたら、このゾウムシが何と10匹近くも付いていた。このゾウムシ君達の処置をどうするか、只今思案中である。
2007.06.19
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以前、ツヤホソバエの1種を紹介したが、先日、それとは種類の異なるツヤホソバエがやって来た。 眼が赤く、翅の先端近くに1黒斑がある種類で、ヒトテンツヤホソバエとしたが確証はない。ヒトテンツヤホソバエ.翅の先端近くに黒斑が一つある(2007/06/06) 体長約4mm、小さなハエである。クリスマスローズの葉上を、羽を上下にヒラヒラ羽ばたかせながら、移動していた。求愛の踊りかも知れないが、周りに仲間は居ない様に見えた。ヒトテンツヤホソバエ.脚を擦っている(2007/06/06) 赤い眼と金属光沢で中々綺麗。しかし、幼虫は糞食である。最近は犬の散歩の後始末もかなりキチンと行われているので、雌成虫は産卵場所を探すのに苦労しているかも知れない。 余り清潔癖が昂じると、生物の多様性が損なわれる。
2007.06.18
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今日は以前予告したキタヒメヒラタアブの「曲芸的」身繕いを紹介しよう。 このアブ、先週辺りからは何故か急激に少なくなって来たが、一時は我が家の庭の至る所で見られた最普通種であった。体長は8~11mm、以前紹介したフタホシヒラタアブとほぼ同じである。しかし、体はフタホシよりも細いので、全体としてはもっと小さく見える。特に雄は体が細い個体が多く、虫に興味のない人の目には映らないかも知れない。キタヒメヒラタアブの雌.眼と眼の間隔が広く、互いに接していない体長8.5mm(2007/05/14) 実は、このキタヒメヒラタアブにはホソヒメヒラタアブと言う非常に良く似た近縁種が居て、正確には交尾器を見ないと判別できない。虫屋泣かせなのだが、体長8mm以上のホソヒメヒラタアブは居ないらしいので、此処ではキタヒメヒラタアブとしてある。まァ、何とも、いい加減な根拠ではあるが・・・。キタヒメヒラタアブの雄.両方の複眼が接している.体長9.5mm雄としては体が太い(2007/05/21) さて、身繕いの方である。下の写真は両後肢を同じ高さに上げて翅を擦っているところ。背側から見れば、左右対称になっているはずである。何か、体操でもしている感じ。キタヒメヒラタアブの身繕い.両後肢を揃えて翅を擦っている(2007/05/14) 次がスゴイ。手前の後肢は上の写真と同じで羽を擦っているが、反対側の後肢の先端は胸の上部から突き出て、少し頭の方へ向いている。胸部を擦っているのだろうか? 基節と腿節の繋ぎ目を180度位回転させないと、こんな芸当は出来ない。或いは、腿節と脛節の間も回転出来るのだろうか?曲芸的なキタヒメヒラタアブの身繕い.反対側の後肢の先が変な方向を向いている(2007/05/14) 次は、両後肢を揃えて、お腹を絞っている?ところ。腹部を綺麗にしたいのか、或いは、腹具合でも悪いのか? 腹部が相当変形している。脚の力がこんなに強いとは思わなかった。お腹を絞る?キタヒメヒラタアブ(2007/05/14) このキタヒメヒラタアブが留まっていたのは、以前紹介した北米原産シオンの1種である。この場所がお気に入りの様で、その後もずっとこの場所に留まっていた。夜になって11時頃にもう一度見に行ったら、同じ場所で寝ていた。 しかし、次の日の朝はアブさんの方が早起きであった。見に行ったときにはもう居なかった。
2007.06.17
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また「謎の虫」が出たか、とその時は思った。 肉眼で見たときは、大きさと言い、全体の形と言い、カイガラムシの雄成虫に良く似ている。しかし、データをコムピュータに移して拡大してみると、かなり違う。頭部は丸く胸部と明確に分かれているし、翅脈はやや複雑、翅の付いている位置も違う。 触角はカイガラムシに似て数珠玉を連ねた様な糸状、しかし、全体の「雰囲気」はハエ類に近い。一体何だろう? 新たな「謎の虫」登場である。クロバネキノコバエの1種(2007/05/19) ハエやアブは双翅目の短角亜目に属し、触角が3節しかない。だから、この虫は短角亜目では有り得ない。双翅目で糸状の触角を持つのは糸角亜目、即ち、蚊の類である。 この虫、蚊には見えないが、双翅目と言うのは予想外の連中の居る目である。糸角亜目にも変なヤツが居るかも知れない。検索表を辿ってみることにした。 何分にも虫が小さく、単眼の有無とか、よく見えない重なった支脈基部の特徴など、少し困る所もあったが、なんとかクロバネキノコバエ科に落ちた。蚊の類でありながらハエの名が付いている。これだから双翅目はややこしい。 クロバネキノコバエ科はケバエ下目に属す。恥ずかしながら、今まで、ケバエが蚊の類(糸角亜目)であることを知らなかった(ケバエの触角は短く小さい)。クロバネキノコバエの1種と横に止まったハエの1種(2007/05/19) このクロバネキノコバエを撮っていた時、その直ぐ横にハエの1種が止まった。ハエを良く見る為にその背側に回ろうとした途端、2頭がほぼ同時にサッとクリスマスローズの茂みの中に飛び込んだ。余りに一瞬の出来事なのでよく分からなかったが、どうもハエがクロバネキノコバエを襲った様に見えた。 このハエ、写真では真っ正面しか写っていないので、私には何バエだか全く分からないが、捕食性のハエなのかも知れない。 双翅目と言うのは、実に色々な連中が居て、中々面白い目である。識別の難しい目だが、これからもこの仲間を出来るだけ紹介して行きたいと思っている。
2007.06.16
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一昨日のハムシダマシ、昨日のテントウムシに続いて、今日も甲虫の仲間を紹介する。トホシオサゾウムシである。 ゾウムシと言うのは、哺乳類のアリクイを連想させる一寸特殊な体付きをしていて、他の甲虫と見間違えることはない。 と、思っていたのだが、ゾウムシ科の他に、ミツギリゾウムシ科、ヒゲナガゾウムシ科、オサゾウムシ科があり、しかも、ゾウムシ上科ではなく、ハムシ上科に属すマメゾウムシ科などと言うのもあって結構ややこしい。このトホシオサゾウムシは、名前が示すように、ゾウムシ科ではなくオサゾウムシ科に属す。トホシオサゾウムシ.斑は10個も無い様に見える(2007/05/26) 普通のゾウムシは動作が鈍く、形勢不利と見るとポトリと草むらの中に落下して行方知れずになってしまう。しかし、このオサゾウムシは非常に敏捷で、もう一寸近づいて顔の辺りをシッカリ撮ってやろうと思ったら、あっと言う間に羽を広げて飛んで行ってしまった。ゾウムシにもこんな敏捷なヤツが居るとは一寸驚いたが、オサゾウムシ科とかクモゾウムシ亜科に属す連中は素早いのが多いらしい。トホシオサゾウムシ.吻が邪魔になって前がよく見えないに違いない(2007/05/26) このトホシオサゾウムシ、我が家では今まで見た記憶がない。しかし、今年は2回見た。検索すると幼虫の食草はツユクサとされているが、この虫が我が家に来た理由は、何となく同じツユクサ科のヤブミョウガがお目当てだからという気がしないでもない。ツユクサならば昔からあるが、ヤブミョウガが生える様になったのは最近のことであり、また、今年は特に繁茂しているからである。
2007.06.15
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まだ垣根のツルバラが満開だった頃のことである。 もう日も暮れなんする頃、垣根の方に目をやると、白いバラの花の中に何か黒い点がくっ付いている。近くまで行って見てみると、テントウムシであった。ツルバラの花とテントウムシ(2007/05/18) 花弁は葉と違ってツルツルしているのか、滑らない様に前肢を伸ばして爪を引っ掛けて寝ている。何となく、いじらしい光景。バラの花の中で眠るテントウムシ(2007/05/18) テントウムシ君、柔らかな花のベットとバラの香に包まれて、屹度幸せな夢を見ているに違いない。
2007.06.14
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どうも、甲虫の小さいのは苦手である。外見からは容易に区別の付かない微小なのがゴマンと居るし、名前もコメツキダマシ科とかハムシダマシ科、或いは、タマムシモドキ科、ジョウカイモドキ科等という人を馬鹿にした様な名前の科が沢山あって、しかも、実際よく似ているのだから始末に負えない。 この虫も肉眼で見たときはハムシかと思った。体長約7mm、小さな虫である。しかし、マクロレンズで覗いてみると、上翅にかなり長い毛が密生している。こんなハムシいたかいな? データをコムピュータに移して拡大する。すると殆ど全身に毛が生えていることが分かった。その為、輪郭が何となくぼやけて見える。変な虫だ。スミレの葉上に止まるハムシダマシ(雌).ほぼ全身に毛が生えている(2007/05/30) 図鑑を調べて見たが、やはりハムシ科に該当するものは居ない。それでは何か? 暫し考える。 ハムシに似ていてハムシでない。それではハムシダマシか?ハムシダマシ(雌).毛が密生して輪郭がぼやけて見える(2007/05/30) ・・・と、思ってハムシダマシを調べてみると、正にこの虫であった。しかも○○○ハムシダマシではなく、只のハムシダマシそのもの。何か、馬鹿にされた感じと言うか、よくぞ付けたと言うか・・・。ハムシダマシ(雌).雄は触角先端部の節が長い(2007/05/30) スミレの葉上に居たのでスミレが成虫の食草かと思ったが、食痕は無いから違うらしい。調べた範囲では、幼虫は腐植を食べるとのこと。成虫についてはよく分からなかった。 この虫、今まで我が家で見た記憶がない。しかし、注意して見ていると、かなり屡々庭の上を飛んでいる様である。これでまた小さな知り合いが1つ増えた。
2007.06.13
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今年、我が家の庭では、テントウムシとヒラタアブ類が随分と多く、毎年かなり見るはずのカメムシは何故か殆ど見なけない。先日のアカシマサシガメを除くと、まだたったの1頭だけである。その唯一のカメムシが、このチャバネアオカメムシ。カメムシ目カメムシ科の臭いカメムシである。 このカメムシや、以前紹介した中世の騎士の様なクサギカメムシは、屡々我が家の庭に現われる、謂わば常連のカメムシと言える。何れも果実の汁を吸うのが好きなカメムシで、果樹園では大の嫌われ者である。チャバネアオカメムシ.如何にも臭そう(2007/05/16) 以前クサギカメムシを紹介した時には、デュランタ・タカラズカの花から汁を吸っていたが、今、我が家にはハナモモとボケの実が沢山なっているし、トベラにもかなり果実が着いているので、それが御目当てなのだろう。何れも、食べるための果実ではなく、その内落果する運命にあるから、カメムシ君達に食べて貰っても一向に差し支えない。正面から見たチャバネアオカメムシ.何となくヤクザっぽい(2007/05/16) カメムシと言う虫は、正面から見るとどうもヤクザっぽい。アカスジキンカメムシの時は前肢を途中まで上げ、しかも内側を上にしていたので、正に「おひけぇなすって」と言う感じだったが、別に前肢を上げないでも何となく柄が宜しくない。少し脚が曲がっており、人間で言えば中腰になっているので、そう見えるのだろうか。 本当は、カメムシの外骨格に基本的な構造上の欠陥があって、カメムシ君達は慢性的な腰痛、否、腰はないから、関節炎に悩まされているのかも知れない。
2007.06.12
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マクロレンズを買って等倍接写が簡単に出来る様になってから、今までよく見えないので無視していた、5mm以下の小さな虫が気になって仕方がない。 先日も「何時ものベランダの椅子」で一服していると、目の前のクリスマスローズの葉上で何かが周期的にチカチカ光っている。極めて規則的で、ほぼ0.5秒間隔で光ったり消えたりしている。一体何だろう? 早速マクロレンズで覗いてみると、小さなキジラミの1種が逆立ちをしていた。体長2mm、翅端まで3mm、等倍マクロの限界をやや超えている。 このキジラミが、体を周期的に左右に振っている。翅に陽が反射した時にのみ光るので、周期的に光が点滅している様に見えるのであった。 数コマ撮ったところで、ピンと跳ねて、何処かへ行ってしまった。まるでヨコバイの様な敏捷な動き。キジラミの1種.体を向かって右に傾けている(2007/05/27) このキジラミ、種類はよく分からない。普通のキジラミ、例えば先日のトベラキジラミなどとは異なり、体長に比し随分と翅が長く、また、動作は機敏。クストガリキジラミかも知れないが、情報不足で判断できない。上の写真とは反対に左に体を傾けている(2007/05/27) しかし、一体何をやっていたのだろうか? 求愛の踊りとしか思えないが、周りに求愛の相手なぞ見えず、居たのはこのキジラミ1匹だけである。実際には居たが見えなかったと言う可能性も否定できないが、キジラミは普通は集団的な生活をするから、求愛行動など不要に思える。或いは、単独生活をするキジラミなのだろうか。 この写真を撮ってから数日後、また、同じ所で同じ種類のキジラミが同じ行動をとっていた。この時は、近づいただけで逃げられてしまったが、これでこの奇妙な行動が、この種類のキジラミにとって決して異常なものではないことが分かった、と言って良いだろう。 「踊り」をしていたのは、よく陽の当たる場所である。こう言うところで体を周期的に振れば、周囲に一定周期で反射光を送ることになる。やはり、同類に向けての何らかの信号と考えるのが普通だろう。 世の中、不思議な行動をとる虫が居るものである。もし読者諸賢の中に、キジラミのこの様な行動に付いて何らか情報をお持ちの方あらば、是非御教示を賜りたい。
2007.06.10
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カラタネオガタマは、今でこそ何処の園芸店でも売られているが、昔は非常に珍しい木であった。大校生の頃、私が住んでいる町では、隣のYさんのお宅と、小学校の同級生だったT君の家以外で見たことは無かった。 Yさんの当時もう亡くなられていた御隠居は全国を隈無く歩いた有名な学者で、地方で珍しい木を見付けると自宅に送って貰っていたらしく、庭には実に様々な変わった木が植えられていた。一方、T君の家の庭にも妙な植物が多く、確かお父さんは農林省の研究者であったと記憶している。カラタネオガタマは、当時東京では、そう言うやや特殊な家の庭にしか無い稀な木だったのである。 我が家を全面的に建て替えたとき、カラタネオガタマはもう既に珍しい木ではなくなっていた。しかし、昔の記憶があり、やはり植えてみたかった。そこで、色々な園芸店に行って探していたら、赤い花の着くベニバナカラタネオガタマと言うのを見付けた。特に気に入った訳ではないのだが、つい珍しさに惹かれて買ってしまった。ベニバナカラタネオガタマ.花弁の外側は余り赤くない(2007/05/04) 始めは地植えにした。しかし、知り合いからモッコクの大きな鉢を戴いたとき、中庭の片側だけに大きな鉢があるのはおかしいので、左右対称にしようと思い、大鉢を買って来てそれに移した。 カラタネオガタマの花は、かなり強いエステル香を放つ。玄関を入ったところで、花の香がするのも悪くはないだろう。開花したベニバナカラタネオガタマ.花弁の内側が赤紫色.これ以上は開かないで散る.同じモクレン科のホウノキやタイザンボクの花に似るが別属(Michelia)(2007/05/05) しかし、ベニバナカラタネオガタマにしたのは、どうも失敗の様である。紅花と言っても、全体が真っ赤な訳ではない。花弁の内側のみが赤紫色をしており、外側は黄色に赤紫の縁取りがあるだけ。余りパッとした色合いではないし、時に花が煤で汚れている様な印象さえ与える。 また、鉢植えにしたせいもあるかも知れないが、どうも生長が良くない。葉は普通のカラタネオガタマよりも細く小さく、葉縁が余り波打たない。水と肥料をシッカリやらないと直ぐに葉を落として樹幹が透けてしまい、濃密に葉を付けるモッコクとの不釣り合いが目立ってしまう。これでは左右対称にならない。 やはり、珍しさに惹かれて衝動買いなどするとロクなことはない、と言うことらしい。
2007.06.09
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動植物の和名と言うのは、学名と違って唯一無二の名称ではなく、権威も無い。ベニスズメは、スズメ目カエデチョウ科の鳥の名称でもあれば、鱗翅目スズメガ科の蛾の名前でもある。フクラスズメは、「ふくら雀」と書くと冬の寒い時期に体を膨らませた寒雀の意になるが、カタカナで書けばスズメガの1種になる。しかし、今日の主人公モモスズメは、鳥ではなく、スズメガ科に属す蛾の1種である。 先日、中庭のスレートの上に中型のスズメガが居るのに気が付いた。見慣れた蛾で、直ぐにモモスズメであることが分かった。 羽化直後なのか身動きしない。指を目の前に出すとしがみ付いて来たので、直ぐ横にある芙蓉の葉に移してやった。写真を上、前、斜め横から2~3枚ずつ撮る。その内、翅を小刻みに振るわせ始めた。もう20~30分もしたら飛ぶかも知れない、と思っていたら、20秒も経たない内に、一気に飛び上がり、2階への階段の上を通って何処かへ行ってしまった。モモスズメ.赤味を帯びた微妙な色をしている(2007/05/23) どうも羽化直後にしてはおかしい。スズメガは一般に土の中に入って蛹となり、羽化するときはまだ翅が伸びない内に地上に出、草木に這い上がって翅が伸びるのを待つ。 モモスズメが居たのはスレートの上である。付近にある土と言えば、植木鉢の中にある土しかない。植木鉢の土中から出たのなら、植木鉢に植わっている木の葉に掴まって羽が伸びるのを待つ筈である。 また、スズメガの幼虫の様な大食漢が居れば、植木鉢に植わっている木など殆ど丸坊主になるし、我が家の庭は「猫の額」の様な小さな庭だから、食痕が目立って直ぐに分かる。昨年の秋から我が家にスズメガの幼虫が居た形跡はない。正面から見たモモスズメ(2007/05/23) 真っ正面からの写真を見ると、一寸おかしい。顔の向かって左側に何か毛の固まりの様なものがぶる下がっている。顔の正面の毛の生え方も少し変である。 斜め横から撮った写真を見ると、顔の先端、鼻面の部分の毛が擦れて無くなっている。斜め横から見たモモスズメ.鼻面が潰れている(2007/05/23) これで、このモモスズメに何が起こったか、明らかであろう。 このモモスズメはやはり羽化直後などではなく、飛んでいる時に我が家の壁面に正面衝突したのである。そのショックで殆ど気絶し、スレートの上に落下して目を回していたらしい。だから、少し経って正気を取り戻し、少し羽を振るわせただけでいきなり飛んで行けたのである。 夜の外灯に集まる蛾の場合は、壁に衝突することも屡々ある。しかし、白昼建物の外壁等にぶつかるものだろうか? 「家のマルハナちゃん」もかなりドジだが、これで、スズメガにも相当ドジな奴が居ることが分かった。
2007.06.07
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もうかなり前の話になるが、何時ものベランダの椅子で一服していると、その直ぐ右側に伸びて来ているナンテンの葉上にグンバイムシが一匹止まった。 今年の春からは、横にあるテーブルの上にカメラを常駐させている。直ちにそれを引っ掴んで撮ったのが下の写真。ツツジグンバイであった。ツツジグンバイ.グンバイムシは厄介な害虫だが英語でLace bugと呼ばれるだけあって中々美しい(2007/05/09) まァ、園芸家と言うほど大袈裟ではないが、一応庭の管理をしている者にとって、家にツツジグンバイが居ると言うのは、管理不行き届きの証の様でもあり、決して名誉なことではない。 我が家には、ツツジ類が各種15株ほどある。しかし、ツツジグンバイが付くのはアザレアのみで、日本のツツジやサツキには全く付いて居ない。アザレアは4~5株有り、何れもグンバイムシにやられて葉が白くなっている。始めは何か病気に罹っているのだろうと思っていたが、葉裏を見てみたらグンバイムシが居た。 アザレアの鉢はベランダに置いてあり、此処はヤブ蚊を追い払うために屡々アースジェットを噴霧している。しかし、グンバイムシはその程度では死なないらしい。昨年末、遂にアザレアの1鉢が枯れてしまったので、今年からは、オルトラン粒剤を撒いて徹底駆除を期している。ツツジグンバイ.触角の先に疎らに毛が生えている(2007/05/09) しかし、このツツジグンバイ、何故本来付く筈のツツジやサツキに付かないで、洋行帰りのアザレアにのみ付くのか? 一方で、本来ウメに付くはずのウメスカシクロバは、ウメではなくツルバラにのみ発生する。 中国の古い言い伝えでは、服装が華美を極め、男が女装し、この種の異変が頻発するのは、彗星の出現と並んで、王朝の滅亡、動乱の始まりの前兆とされている。今年は日中でも見えたという大彗星が現われたし、様々な異変は全世界的に起こっている。滅亡するのは、一王朝だけでは済まされまい。
2007.06.06
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我が家にいるヒラタアブ類の殆どはホソヒラタアブだと思っていたのだが、このWeblogを始めてから注意して見てみると、思ったよりもずっと沢山の種類が来ている。 これまでに既に、オオフタホシヒラタアブ、クロヒラタアブ、ホソヒラタアブ、キイロナミホシヒラタアブを紹介したが、他にもナミヒラタアブ、キタヒメヒラタアブ、フタホシヒラタアブその他が見られる(この仲間の同定は難しいので、或いは、誤っていることもあり得る)。 今日は、その内のフタホシヒラタアブを紹介する。ペラペラヨメナの花に止まるフタホシヒラタアブの雄体長8mmと小さい(2007/04/24) このフタホシヒタラアブ、体長僅か8mm、細部は肉眼では分かり難い。ペラペラヨメナの花に止まっているところだが、花の直径は22mmで1円玉を1割り増しにした「小ささ」である。 我が家ではオオホシヒラタアブと並んで珍しいアブで、春先に2~3度見たのみ。しかも中々敏感で、写真が撮れたのはこの2枚だけである。斜めから見たフタホシヒラタアブの雄.顔に黒色中条がある(2007/04/24) 今年はツルバラに殆どアリマキが居ないので、ヒラタアブ類やテントウムシは少なくなるかと危ぶんだが、心配は杞憂に終わった。毎日沢山のヒラタアブ類が飛んでいるし、テントウムシ(ナミテントウ)も彼方此方で見かける。 今は、ヒラタアブ類では、キタヒメヒラタアブが一番多い。キタヒメヒラタアブはこのフタホシヒラタアブよりももっと小さく、もっと細い。 近日中にこのアブの曲芸的身繕いを紹介する予定である。
2007.06.05
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テントウムシの成虫は、ツヤツヤで小さく丸く、チョコチョコと走って愛らしいが、幼虫の方は一寸ゴツイ。拡大して見ると、映画に出てくる怪獣を連想させる。 その中でも、このアカホシテントウの幼虫は奇怪な姿をしており、しかも集団を作るので、不当にも時に「不快昆虫」とされてしまうことがある。 テントウムシの多くは、成虫も幼虫もアブラムシを餌とする。しかし、このアカホシテントウは駆除の容易なアブラムシなどではなく、もっと手強いカイガラムシを退治してくれる、強力な園芸家の味方なのである。ウメの木に群生するアカホシテントウの終齢幼虫(2007/04/26) 写真は、もう1ヶ月以上も前に撮ったもので恐縮だが、ウメの木に群生する終齢幼虫。「気持ち悪い」などと言ってはアカホシテントウに失礼に当たる。アカホシテントウの終齢幼虫と脱皮殻.白い穴の開いた殻はタマカタカイガラムシの幼虫で、総て食べられている(2007/04/26) 上の写真で沢山写っている白い殻は、タマカタカイガラムシの幼虫で、総てアカホシテントウの幼虫に穴を空けられ食べられている。どれだけ沢山のカイガラムシを退治してくれるか、お分かりになるであろう。 左上角に辛うじて写っている赤茶色の玉は、タマカタカイガラムシの成虫。アカホシテントウはこの固い成虫でも穴を空けて食べてしまう。随分と強力な口器を持っているらしい。 中央下に2つあるクシャクシャしたのは幼虫の脱皮殻である。アカホシテントウの終齢幼虫(2007/04/26) もう一部の気の弱い?読者諸氏も少しは見慣れたものと推測し、幼虫の拡大写真を示した。正しく「怪獣」である。 映画の怪獣物は見たことがないのでよくは知らないが、怪獣にも「悪い怪獣」と「良い怪獣」があるらしい。ナナホシテントウの幼虫は、定めし良い方の怪獣の代表であろう。
2007.06.04
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オオカナダモは所謂「金魚藻」の一つである。神戸市教育委員会の「神戸の水生植物」によると、「金魚藻」と称される植物には以下の7種類があるとのこと。この他にもコカナダモと言うのもあった筈だ。 1.ホザキノフサモ・・・・・・アリノトウグサ科 2.フサモ・・・・・・・・・・・・・・アリノトウグサ科 3.マツモ・・・・・・・・・・・・・・マツモ科 4.バイカモ・・・・・・・・・・・・キンポウゲ科 5.クロモ・・・・・・・・・・・・・・トチカガミ科 6.オオカナダモ・・・・・・・・トチカガミ科 7.フサジュンサイ・・・・・・スイレン科 オオカナダモはこれらの中でも最も普通の安価な藻で、誰でも一度は見たことがあると思う。しかし、その花を見た人はかなり少ないのではないだろうか? 花の花梗は数cmしかないから、水槽の上部にまで藻が達しないと花は咲きようがない。しかも、かなり藻が繁茂して安定しないと花は着かない様に見える。魚を観賞するのであれば、其処まで繁茂させたら魚が見えなくなってしまうので、結果的に花を見る機会は殆どないと思う。オオカナダモの花.開く前はクシャクシャ(2007/05/29) 我が家には、ヒメダカの居る大鉢の他に、2個の火鉢を中庭に置いて水とオオカナダモを入れている。本来はメダカを入れる為だったのだが、何回入れてもメダカはいつの間にか居なくなってしまう。原因は良く分からないが、火鉢ではやはり小さ過ぎて夏に直射日光を浴びると水温が上昇し、幾ら藻が繁茂していても溶存酸素量が不足して死んでしまうらしい。今ではもうメダカを入れるのを止めたので、藻だけが空しく繁茂している。 この火鉢とヒメダカの居る大鉢の両方でオオカナダモの花が咲く。実は、私もそれまでオオカナダモの花を見たことは無かった。初めて見たときは、小さく千切ったチリ紙が飛んで来て、それが鉢に浮いているのかと思った。オオカナダモの花.開いても拡大して見るとシワシワ(2007/05/30) 実際、何とも頼りない花で、良く見てみると花弁は皺だらけ。完全に開くと、次の日にはもう萎れて水面に倒れ、やがて沈んで腐ってしまう。 「オオカナダモ」、と誰がどう言うつもりで付けたのかは知らないが、原産地はカナダではなく南米のアルゼンチン、ウルグアイ、南西ブラジル。雌雄異株で、日本ばかりでなく、北米、オーストラリアなど世界各地に帰化している。しかし、それらはみな雄株だけとのこと。有性生殖ではなく、植物体が千切れることによる栄養体生殖で増えるので、雄株だけでも繁殖出来るのである。 雄だけで世界に蔓延している生物と言うのは一寸珍しい。
2007.06.03
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ハチと言うのは、昆虫の中でも精悍な感じがして好きである。行動も素早いし、ハエなどとは違って外骨格が固くシッカリしているのが良い。怖がる人もいるが、何しろこちとらは小学生の頃に樹液に集るオオスズメバチを追い散らしながらクワガタを採っていた位だから、ハチが恐ろしいものだとは思っていない。 しかし、ハチの中にも一見ガガンボの様にナヨナヨして頼りなく、およそ精悍とは程遠い感じのする連中も居る。ヒメバチ科のアメバチ類である。 先日、ベランダで一服していると、大型のガガンボの様なものが飛んでいる。良く見てみると、体長3cm位の大型のアメバチである。アメバチの大きいのを見るのは久しぶりなので、早速カメラを持って追いかけたが、その時はまんまと逃げられてしまった。 このアメバチ、どういう訳か我が家の庭に御執心の様子で、その後も日中に1、2度現れた。しかし、やはり全く止まらずに何処へ行ってしまう。 もう諦めていたところ、夕方のかなり暗くなってから再度出現した。 どうもハチと言う虫は夜眼が利かないらしく、今度は直ぐに止まった。すかさず写真を撮る。しかし、3枚撮ったところで、木の茂った闇の中へ消えてしまった。アメバチの1種.大型だが細くて頼りない(2007/05/20) 写真を見ると、触角が異常に長い。下の写真なんぞ、触角の先が視野から外れている。 種名を書きたい所だが、ヒメバチ科はアメバチだけでも多くの種があり、名前は分り難い。アメバチの一種とするしかない。 このアメバチ、アメバチとしてはかなり大きい方である。この様な大型のアメバチの宿主となる芋虫毛虫も相当に大きいはず。今のところ、我が家にはスズメガの幼虫は居ないし(大食漢なので、居れば食痕で分かる)、大型の幼虫と言えば栗の木に張り付いているマイマイガの幼虫(ブランコ毛虫の大きくなったヤツ、但し、先日のブランコ毛虫とは別個体)だけだ。毛虫君、大丈夫かな・・・。アメバチの1種.3個の単眼が大きく目立つ.触角が非常に長く視野からはみ出している(2007/05/20) 御覧の様に、アメバチは細くて頼りないハチではある。しかし、これでも広腰亜目(ハバチ、キバチ等)ではないからチャンと毒針を持っていて、必要とあらば刺す。 高校生の頃、夏休みに一家で温泉に泊まったとき、風呂から帰る途中の廊下に一寸変わったアメバチが居た。部屋に帰って毒瓶を持ってくるとその間に逃げられてしまうかも知れないし、アメバチの如き、刺されても大したことあるまいと考えて、指で摘んで捕まえた。 当然刺された。大したことはなかったが、思ったよりも痛かった。
2007.06.01
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