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セイタカアワダチソウに集まる小さなカメムシを既に2種紹介したが、もっと小さなカメムシもやって来た。ヒメナガカメムシ、ナガカメムシ科に属す体長4mm程度のカメムシである。 小さいのと翅が透明なので、一見したところは小さなハエと言う感じ。とてもカメムシとは思えない。ヒメナガカメムシ.体長約4mm(2007/10/23) カメムシではなく、ハエと思われるとどんな利点があるのか良く分からないが、頭部の形も眼が大きくて、ハエに擬態しているのではないか、と思わせる。 しかし、まァ、これは人間の勝手な推測と言うものであろう。ヒメナガカメムシ.肉眼ではハエの様に見えるが、ハエの触角は短い(2007/10/23) この様な小さなカメムシは、往々にして稲作その他の農業上の害虫として駆除の対象になる。しかし、このヒメナガカメムシも、既に紹介済みのスカシヒメヘリカメムシ、アカヒメヘリカメムシも、イネ科、キク科などに寄生するにも拘わらず、害虫としては重要な存在ではないらしい。Internetで検索しても、悪者としては殆ど登場していない。斜めから見るとやはりカメムシ的(2007/10/23) セイタカアワダチソウの花期も終わりに近づき、「北米原産シオンの1種」の花も昨日の雨ですっかりショボクレてしまった。我が家の庭も兪々晩秋めいて来た様である。 明日より数日間、7年ぶりの一寸した旅行に出る。このWeblogも暫しの休みとなるので、御承知被下度候。
2007.10.28
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少し前のことになるが、ある日の夕方、熱帯バジルの葉に小さな色の濃いアシナガバチが留まっているのを見付けた。良く見ると、腹部の後半に黄色い帯が無い、どうやら、キボシアシナガバチの様である。 腹部の前部には黄色い斑紋、乃至、帯がある。帯状になることもあるのに「黄星」とは変な名前だと思っていたが、調べてみると、蛹室の蓋が黄色いのでその名がある、とのこと。 今頃居るのは、恐らく越冬する新女王であろう。働き蜂はもう死に絶え、雄は顔が黄色い筈である。身繕いをするキボシアシナガバチ(多分新女王)(2007/10/11) 身繕いをしている様だが、妙に体を捩ってダンスをしているかの如し。腹部と後肢で翅を挟んでいるところをみると、これで翅の掃除をしているのかも知れない。キボシアシナガバチの頭部と胸部(2007/10/11) アシナガバチと言えば巣の写真でもないと何とも様にならない。1頭では余りに芸が無いので、例によって等倍接写してみた。 複眼の間に3個の単眼が見える。何か、教科書に載っている写真みたいである。器用に背中を擦るキボシアシナガバチ(2007/10/11) 身繕いの写真は、ヒラタアブ類で何回か掲載したが、ハチは初めてである。やはり関節を妙な具合に曲げていて、何処がどうなっているのか良く分からない。まァ、兎に角、器用なものだと感心する。身をくねらせて身繕いする(2007/10/11) 最後の写真は、最初の写真と同じ格好をしているのを斜め上から撮ったもの。やはり、ダンスを踊っている様な形である。 女王さん、中々色っぽいですな!!
2007.10.27
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バラの柵の中に生えて来たセイタカアワダチソウをその儘にして置いたのは正解の様である。また、違う種類のカメムシがやって来た。 先日のアカヒメヘリカメムシに近い(しかし、別属の)スカシヒメヘリカメムシである。スカシヒメヘリカメムシ.体長約6mm眼が円らで可愛い(2007/10/23) アカヒメヘリは約体長8mmで肉眼でもカメムシと判別できたが、このスカシヒメヘリは体長約6mm、一見しただけでは一寸何だか分からなかった。羽が透き通っている(2007/10/23) 世間で話題になるカメムシの多くはカメムシ科に属し、肉眼でも識別が出来るものが多い。しかし、カスミカメムシ科やハナカメムシ科には、体長2~3mm位の種類がゴマンと居るし、その他の科にも小型のカメムシは沢山いる。 このスカシヒメヘリカメムシの属すヒメヘリカメムシ科も、アカヘリカメムシ以外はみな体長1cmに満たない小型の種類ばかりである。真っ正面から見たスカシヒメヘリカメムシ花粉が沢山付いている(2007/10/23) 実のところ、昨年「日本原色カメムシ図鑑」を買うまでは、この手のカメムシは「種判別不能」として意識の埒外に置いていたのである。それが、図鑑とマクロレンズの御蔭でかなりの程度判別可能になった。 そう言う「武器」を持って改めて周囲を眺めてみると、ある種の植物の花や未熟な種子には実に多くのカメムシが吸汁に来ていることが分かった。残念ながら、我が家でカメムシが沢山来る植物はセイタカアワダチソウ位なものだが、1km程奥の方に沢山生えているオオイヌタデの花等には、カメムシが正にたかる様に付いていた(もう一つのWeblog参照のこと)。真横から見たスカシヒメヘリカメムシ毛が多い(2007/10/23) 子供の頃から虫に親しんで来たが、この年になって漸く気が付く虫の世界も間々有るものである。何事も、分かったつもりになること程恐ろしいことはない。
2007.10.25
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久しぶりに、少し大きめの新顔が現れた。コカマキリ、カマキリの中でも小型で体の細い種類である。特にこの個体は小さく、体長約45mm、子供の頃に御飯を充分食べられなかったのかも知れない。「北米原産シオンの1種」に潜むコカマキリ(2007/10/21) 普通は写真の様に、枯れ草の様な灰褐色から暗褐色をしている。しかし、図鑑に因れば、チョウセンオオカマキリの様な、体が淡緑色で後翅が透明な個体も稀に有るとのこと。 前肢の内側に白と黒の斑があるのが、このカマキリの「商標」である。前肢にある白と黒の斑が「商標」(2007/10/21) やはり、カマキリはモデルとしての才能に満ちていて、ついつい写真を沢山撮ってしまう。更に、このコカマキリは撮り方によっては金属光沢を帯びるので、質感描写の点からも面白い被写体である。口の方から撮ったカマキリの顔.些か部分を拡大し過ぎたが、複眼は金属光沢を帯びる(2007/10/21) 実はこのコカマキリ、最初はフジの鉢に生えている殆ど枯れたキク科の雑草の上に居た。コカマキリはかなり気の弱い虫で、写真を撮る為に少しチョッカイを出したら、下に飛び下りて逃げ出してしまった。そこでもっと獲物の来そうな「北米原産シオンの1種」の上に移してやったのである。一寸驚いた様な表情.カマキリはモデルとして抜群の才能を持っている(2007/10/21) コカマキリは、ハラビロカマキリとは違って、余り獲物の来そうもない垣根などの上に居ることが多い。徘徊性が強いのだと思っていたが、そのシオンの1種の上に2日ばかし留まっていたところを見ると、オオカマキリほどは徘徊性が強くないらしい。コカマキリの顔.額の部分が妙に凸凹している(2007/10/21) 2日後に姿が見えなくなったのは、多分、何処かへ行ってしまったからであろう。しかし、コガタスズメバチに肉団子にされてしまった可能性もある。と言うのは、居なくなった前後に、コガタスズメバチが1頭、この「シオンの1種」の鉢に妙に御執心で、何回もやって来ては、偵察に余念がなかったからである。カマキリもスズメバチには叶わない。触角の掃除をするコカマキリ.楊子をくわえた渡世人の様な雰囲気(2007/10/21) なお、このコカマキリは南方系で、南は熱帯から、北は東北南部まで分布する。東北中北部や北海道には棲息しない。
2007.10.24
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我が家の南面は金網の柵になっていて、其処に20mに亘ってツルバラが絡んでいる。バラの花は6月で今は葉ばかり、しかし、その間からセイタカアワダチソウの黄色い花穂が数本顔を出して僅かに彩りを添えている。3~4年前から「棲み着いて」居る雑草だが、花は結構綺麗だし、虫集めにもなるのでそのままにしている。 虫にも色々好みがあるらしく、花に集まる虫の種類は一様ではない。セイタカアワダチソウには蝶は余り来ないが、ハチ、ハエ、カメムシ、それとルリマルノミハムシはこの花がお好みの様である。 先日、その黄色い花に、小さなカメムシが1頭来ているのを見付けた。セイタカアワダチソウに花に留まるアカヒメヘリカメムシ(2007/10/20) 体長8mm程度の小さなカメムシである。この類の虫は、マクロレンズで覗いただけでは一寸種類が分からない。データをコムピュータに移して拡大してみると、ヒメヘリカメムシ科のアカヒメヘリカメムシであった。横から見たアカヒメヘリカメムシ(2007/10/20) 同じヒメヘリカメムシ科に属すスカシヒメヘリカメムシの赤色型とよく似ているが、小楯板の後端に白斑がないし、結合板(翅の横から微かに見えている腹節)の模様が異なるので区別が付く。スカシヒメヘリカメムシは、この辺り(東京都世田谷区)でも少し奥の藪や草原のある所へ行くと、タデの花穂等に集っている最普通種である。しかし、アカヒメヘリカメムシは少ない。それが住宅地のど真ん中にある我が家に居たのだから少し驚いた。アカヒメヘリカメムシの顔.花粉が沢山付いてよく見えない.セイタカアワダチソウが虫媒花であることが良く分かる(2007/10/20) 10月中半を過ぎて、我が家の庭に来る虫の種類はごく少数に限られてしまった様だ。しかし、前述の「少し奥の藪や草原のある所」へ行くと、まだ、実に多くの虫が見つかる。そんな訳で、最近はもう一方のWeblogの更新に忙しい。このWeblogの更新が無い日には、その「もう一方」を更新している可能性が高い。
2007.10.23
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テントウムシは、丸くて小さくて、チョコチョコ歩く可愛い虫である。しかし、捕食者から見ると、苦くて不味い「食えない虫」らしい。鳥やトカゲなどもテントウムシは食べないと聞いている。 そのせいか、世の中にはテントウムシに擬態する連中が色々いる(本当に擬態なのかは此処では論じない)。昆虫ばかりでなく、クモ類にもツシマトリノフンダマシとかサカグチトリノフンダマシの様な、テントウムシに擬態したものが居ると言うのだから一寸驚く。 無論、昆虫綱にはよく似たのがゴマンとは言わないが沢山居る。分類学的にかなり離れたところでは、キボシマルウンカと言うウンカの仲間とか、ゴキブリの中にもテントウムシにソックリなのが居るそうである。テントウムシが属す鞘翅目には、テントウムシダマシ科の様な科のレベルで似たようなグループがあるし、テントウミジンムシ(ミジンムシ科)、テントウノミハムシ(ハムシ科)、テントウゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)の仲間もテントウムシと間違え易い。その他にも、小型のヒメテントウ類に類似する甲虫は色々な科に存在する。テントウノミハムシの1種.触角が長い(2007/10/19) 今日、紹介するのはその中のテントウノミハムシの1種である。ブルーベリーの葉裏に止まっているのを見たときは、てっきりテントウムシだと思った。しかし、マクロレンズで覗いてみると、触角が違う。テントウムシの触角は何れも短くて「先太り」である。この虫の触角は糸状で長い。一寸触ったら、ピンッと跳ねて何処かへ行ってしまった。ノミハムシの仲間であった。横から見ると頭の形はテントウムシ的でない(2007/10/19) 大きさと鞘翅の模様は、ヒメアカホシテントウにソックリ、全く良く真似たものである。しかし、良く見ると、触角ばかりでなく、頭部と胸部の形がテントウムシとは明らかに異なる。この程度では、テントウムシを見慣れた人間には簡単に見破られてしまう。斜めから見ると如何にもハムシ的(2007/10/19) テントウノミハムシ属(Argopistes)には、只のテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシ、ヒメテントウノミハムシ等、互いによく似た4種があるとのこと。残念ながら、この写真だけでは種の判別は無理である。「テントウノミハムシの1種」とする他ない。
2007.10.21
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昨日、何時ものベランダの椅子で一服していると、目の前の庭石の上を真っ黒な芋虫が這っている。長さ2cm位で地面を這う黒い芋虫、と言えば普通はヨトウの類である。 しかし、何かおかしい。這い方が一寸違う。普通芋虫は伸縮しながら前進するが、この芋虫、どちらかと言うとナメクジの様に滑る感じで前進する。脚が見えない。良く見ると、チャンと伸縮しているのだが、その範囲が非常に狭い。庭石の上を這うクロムネハバチの近縁種の幼虫(2007/10/19) マクロレンズで覗いてみると、何だか背中と側面下部に襞の様なものがある。変な芋虫だ!! しかし、どうせヨトウの幼虫なぞ、種類が多過ぎて調べても分からないだろう、と思ったので、余りキチンと写真を撮らなかった。丸い顔に円らな単眼が愛らしい.大きな単眼の存在や感覚器の位置が鱗翅目の幼虫とは異なる(2007/10/19) 後で撮影データをコムピュータに移し、細部を見て驚いた。大きな単眼が1対あり、頭頂には瘤がある。これは、蛾の幼虫ではない。 「日本幼虫図鑑」で調べてみると、以前紹介した「クロムネハバチの近縁種」かそれに近いハチの幼虫らしい。クロムネハバチはシソ科のカキドオシを食草にすると言うが、我が家にはこの植物は生えていない。 しかし、クロムネハバチの近縁種であるヒゲナガハバチはスミレを食べるとのこと。スミレならば我が家に沢山ある。 これらのハバチが属すLagidina属には、他に1種しか居ないらしい。とすると、このヒゲナガハバチの幼虫である可能性が高いが、他属の幼虫に似た様なのが居る可能性も否定できないので、一応「クロムネハバチの近縁種の幼虫」としておく。背中の襞はイグアナの如し(2007/10/19) この芋虫、背中にはイグアナの様な突起状の襞がある。残念ながら、ヨトウと思ってかなりいい加減にしか撮らなかったので、良い写真がない。もっとキチンと撮って置くのだった、と後悔しても、後の祭り。
2007.10.20
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最近は新顔の虫がまるっきり現れない。デュランタも「北米原産シオンの1種」も一生懸命?咲いているのだが、来る虫達は何時も同じ。ネタ切れになってしまった。 何か居そうな芙蓉の葉裏にいたのは掲載済みのキイロテントウの幼虫だし、最近になって新芽が出て来たトベラには、目を皿の様にして調べたが、アブラムシ一匹居ない。土に直に置いた植木鉢の下を見れば、屹度、トビムシやオカダンゴムシ、うまく行けばオオミスジコウガイビル等が居るかも知れないが、余り気をそそらない。 そうこうしている内に2日も経ってしまった。仕方ないので、昨日撮ったホソヒラタアブの空中静止の写真を出すことにした。空中静止するホソヒラタアブ.その1(2007/10/17) ホソヒラタアブには既に3回も出演を請うているので本当はもう出したくない。それでも出さざるを得ないのは、やはり芸のある虫と言うことか。一方では、それだけ我が家の庭に何時も居る虫と言うことでもあろう。空中静止するホソヒラタアブ.その2(2007/10/17) 以前、幼虫の餌になるアブラムシが少ない夏にはヒラタアブ類は居なくなるのではないか、と書いた。確かに7~8月は、我が家では全くヒラタアブ類を見かけなかった。それが9月になるとまた現れ始めた。空中静止するホソヒラタアブ.その3(2007/10/17) しかし、少し離れた林や藪のあるところでは夏の間も活動していた。と言うことは、夏になると草本に2次寄生しているアブラムシやその他の小昆虫の多い草むらへ移動し、秋になるとまた戻って来る、と言うことだろうか。オオクロバエ等とは規模が違うが、ヒラタアブ類も一種の避暑をするのかも知れない。空中静止するホソヒラタアブ.その4(2007/10/17) もうかなり秋めいて来て、ホソヒラタアブも晩秋や早春の様に、当て処もなく彷徨っている様に見える。こう言う個体は何時も雌である。産卵の為、幼虫の餌になるアブラムシを探しているのだと思うが、今活動している個体が産卵しても、その卵が冬までに成虫になれるとは思えない。仮に成虫まで成長出来ても、最早、越冬に必要な栄養を摂ることは難しいに違いない。 今産卵しているキチョウも同じで、この時期のこれらの虫達の母親は空しい努力をしている様に見える。 しかし、これも自然の摂理と言うものであろう。
2007.10.18
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今回は、「キチョウの羽化(その2:前編)」の続きである。「前編」を未読の御仁は、先に其方を読まれ度。 愈々羽化の瞬間を迎える時がやって来た様である。 もう17時を回って、辺りは暗くなり始めていた。丁度、蛹の付いているハギの鉢の直ぐ横にある玄関のインターフォーンが故障したと言うので、故障の具合を調べていた。その合間に、ふと蛹をみると、蛹の「蓋」が浮いている。急いでカメラを引っ掴んで写真を撮った。蛹が割れて蝶が現れた.17:05:37(2007/10/07) 「蓋」がカパッと開いて、キチョウの頭胸部が飛び出している。何となく、古代エジプトの棺桶を連想させる。蝶は仰向けになっており、脚は上、触角は腹側に折り畳まれている。こうして見ると、先の「微妙な曲線を描いている黒い筋の部分」は触角であることが分かる。蛹から蝶の体がせり出す.17:05:56(2007/10/07) 側面から撮ったのが次の写真。この間約20秒も開いている。なぜこんなに開いているのか我ながら不可解だが、蛹の時より写す範囲が広くなったので薄暗い中で焦点を合わせ直したのと、かなり強い風が断続的に吹いていて、風が止むのを待っていたのではないかと思われる。 範囲が拡がった結果、ストロボの光がハギの葉で少し遮られてしまったのが残念である。撮影中には気が付かなかった。 蛹から蝶の全身が抜け出すのは一瞬であった。蛹から脱けた瞬間.17:06:11(2007/10/07) 余りに一瞬であったので、蝶がどう言う動きをしたのか良く分からなかった。何となく蝶がコロリと一回転した様に感じられたが、羽化したての蝶が体操の選手の様にバク転するとは考えられない。 脚は上を向いているから、恐らく、脚で蛹の上部に捉まり、体を少し上向きに引っ張り出し、体が脱けた直後に体の重さで少し下側にずれたのだと思う。翅の伸びるのを待つ.17:06:25(2007/10/07) その後は蛹の殻に捉まって翅の伸びるのを待つ。かなり風が強いので、キチョウは右に左に吹き寄せられ、又、時にクルクルと回転を余儀なくされていた。17:06:33+17:08:14(2007/10/07)17:09:19+17:10:05(2007/10/07)17:10:28+17:11:51(2007/10/07) 翅は意外と早く伸びきってしまった。蛹に割れ目が出来てから、高々6分半である。翅を伸ばしている最中の蝶を見る機会は滅多にないと、と言うことになる。まだ翅は固まっていない.17:14:57(2007/10/07) 翅は伸びていても、まだ固まってはいない。一寸風が吹くと、上の写真の様な有様。17:16:31(2007/10/07) それでも少しずつは固くなって行く。どの程度固くなっているのかは、翅を触ってみる以外に調べ様がない。キチョウを驚かすのも気の毒なので、結局翅の硬化にかかる時間は分からなかった。 また、蝶が羽化した後には必ず余分な水分を排泄する。考えてみると、この羽化の際にはその瞬間を見ていない。暗くて気が付かなかったのであろうか。それとも、もっと後に排泄するので見なかったのだろうか? 何となく、後者の様な気がする。ハギの枝下にジッと留まって翅の固まるのを待つキチョウ.上に蛹の殻が見える.17:24:33(2007/10/07) 羽化したキチョウはハギの枝下でジッと翅の固まるのを待っている。辺りは相当暗くなって来た。それでもまだ少し薄明の残る空にシルエットとなって映る触角を頼りに、どうにか焦点を合わせた。羽化したキチョウ.最後に見た姿.18:22:13(2007/10/07) 夕方に羽化したキチョウは、次の日の朝まで此処に留まっている筈である。次の日の朝、また会えると思っていたのだが、少し寝坊をしたせいか、朝見に行った時には、もう其処にその姿は無かった。
2007.10.15
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漸くキチョウが羽化するところの写真が出来た。全部で21枚、その内の4枚は2枚の写真を組み合わせてあるので、実質は25枚。普通は多くても1回に付き5枚位だから、5回分以上に相当する。 何でそんなに写真が多いかと言うと、朝、蛹に黒い紋が現れているのを見付けてから羽化するまでにヒジョーに時間がかかったからである。これまでの経験からすると、キチョウは朝やや遅く、8時から10時頃に羽化することが多い。そのつもりで写真を撮っていたら、何時まで経っても羽化せず、夕方、しかももう少し暗くなって来た頃に漸く羽化したのである。 羽化するまでの蛹の写真は省略しても良いのだが、その間に撮った写真を良く見ると、それなりに変化がある。読者の中には羽化の瞬間を自らの眼で確かめたいという御仁も居られるであろう。蛹が変化する過程が分かっていれば、羽化が近いか否かがある程度は分かる。蝶の種類により蛹の色具合は違うかも知れないが、参考にはなるであろう。 尚、全体の文字数が多過ぎて1回分に入りきらない為、2回に分割して掲載することになった。キチョウの蛹.08:28:42(2007/10/07) 先ずは朝の蛹の写真.今日は記録された撮影時刻を示すことにした。カメラの時計は日本標準時から少しずれているので、秒数は単なる目安である。 蛹の腹部には所々に白っぽいところが認められるが、基本的にまだ透明感が残っている。背側.09:22:48+10:51:20(2007/10/07) 今回は背側も一寸撮ってみた。09:22:48に撮った写真では、胴体背側の模様と思われる中央の黒斑がまだ不明瞭だが、10:51:20では明瞭になっている。翅の黒紋は朝既にハッキリしていたのに対し、背中の紋が現れるのは少し遅れる様である。羽化したのはほぼ17時なので、背中の紋がハッキリしていたら、約6時間以内に羽化すると考えて良いと言うことになる(気温による違いに注意)。16:41:28(2007/10/07) 上に羽化の約20分前の写真も示しておいた。6時間前と較べると、多少の差はなくもないが、殆ど変わっていないと言える。15:00:45(2007/10/07) その後は暫く全く変化無し。15時になって、腹部が白くなり始めた.その前に撮ったのは14時過ぎだが、基本的に朝撮った写真との差は認められない。 白くなるのは、蛹の殻と蝶の体の間に隙間を生じて空気が入るからであろう。胸に接する部分から始まり、徐々に背側腹側に白い部分が拡大して行く。以下3枚にその変化を示す。15:45:38(2007/10/07)16:14:18(2007/10/07)16:28:54(2007/10/07) 16時半前に撮った上の写真では、腹部全体が白っぽくなっている。その15分前の写真とは、腹部の色具合は明らかに異なる。羽化はほぼ17時から始まった。腹部全体が充分白ければ、羽化まで30分以内と言うことになる。ただ、白っぽくなり始めたのは14時半頃と思われ、その変化の過程に約2時間かかっていることになるので、色具合の見極めが大切である。 この変化は、羽化の2時間半前から始まる計算である。しかし、前回の羽化の写真を見ると、7時過ぎに撮った写真は既に白っぽくなり始めており、羽化は10時半頃であったと思われるので、約3時間半となる。建物の構造上、この時間帯には蛹のあるハギの鉢に日が当たらないので、温度が低くて羽化の進行に時間がかかっているのかも知れないし、或いは、個体による差なのかも知れない。15:11:00(2007/10/07) ところで、読者諸氏は、蝶が蛹の何処から出てくるのか御存知であろうか。上の写真で下の方に左右の眼が見えるが、その両側から上に向かって微妙な曲線を描いている黒い筋の部分が裂け、蓋のようにカパッと開いて中から蝶が出て来るのである。 ところが、此の部分には羽化の前に何らの変化も現れない。17:02:10(2007/10/07) 上の写真は羽化の約3分前に撮ったものである。その上の羽化約2時間前の写真と何らの差異も認められない。それより前の朝撮ったものでも同じである。17:00:40(2007/10/07) 少し前後するが、上の写真は羽化の約5分前の側面。30分前のもの(16:28:54)と差異は認められない。とすると、蛹の腹部が充分白くなってから羽化までは何も変化も無いので、羽化の瞬間を見るためには、腹部が白くなっていたら、その場を離れずにジッと待っているしか手がない、と言うことになる。 次は兪々羽化である。(続く)
2007.10.15
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先日予告したキチョウの羽化は、未だに写真の調整が終わらないので掲載出来ず。そこで、繋ぎにスイレンボクの写真を出すことにした。 「スイレンボク」と言う和名は園芸店のラベルに書いてあったもので、これがどの程度通用するのかは良く分からない。南アフリカ原産のシナノキ科に属す植物だそうで、学名はサイトによりGrewia occidentalis或いはGrewia caffraが載せられている。しかし、この2つはシノニム(異名)だと言うの人もあれば、後者は黄色い花の着く別種だとする人もあって、本当のところは良く分からない。あまり正体の定かでない植物である。スイレンボクの花.実物はもっと色が薄い(2007/10/13) 2m程度にしかならない低木で、花の直径は3cm程度、ほぼ1年中咲いている。一見綺麗なのだが、一日花で直ぐ散ってしまうのと、殆ど虫がやって来ないと言う欠点を持っている。香りも全く無い。 まァ、一言で言えば、大して面白味のない花木である。そのうち外庭の植え込みの中に移してしまおうと思っている。
2007.10.13
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前回予告したキチョウが蛹から飛び出すところは、まだ写真の調整が出来ていないので、繋ぎにチャバネセセリを掲載することにした。 この辺りのセセリチョウと言えば、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ、チャバネセセリ、キマダラセセリ位なもので種類は随分と少ない。子供の頃に一度だけアオバセセリを見たことがあるが、今ではまるで夢の様な話である(コキマダラセセリやオオチャバネセセリも昔は居た様な気がするが定かでない)。 キマダラセセリは500m程離れた林の付近には今でもかなり居る。しかし、我が家の様な住宅地では最近は極めて稀で、今年は未だに見ていない。このチャバネセセリも少なく、秋になって漸く少し現れ始めた程度。沢山居るのはイチモンジセセリで、これは今年は晩春から庭の中を飛び回っている。デュランタ・タカラズカで吸蜜するチャバネセセリ(2007/10/05) 食草は、チャバネセセリもイチモンジセセリも殆ど同じである。それなのに、何故、個体数の差がこれだけあるのか不思議に思っていた。 今改めて、ある蝶類図鑑の解説を読んでみると、チャバネセセリの「土着の北限は関東地方よりも西南と考えられ」、「本州東半部ではウラナミシジミと同様に、気温の上昇とともに北上し、気温の低下とともに死滅する状態を毎年くりかえしているものと推定される」と書いてある。そこで、もう1つのもっと新しい図鑑を取り出してみた。この図鑑にはチャバネセセリの分布図が載っており、それによると、越冬可能地域の北限は神奈川県の海沿いの地方で、東京都は全域が越冬可能地域に入っていない。口吻を花の中に差し込んで吸蜜する(2007/10/05) 一方、イチモンジセセリの分布図を見ると、東京都は越冬可能範囲にチャンと入っている(イチモンジセセリの越冬可能地域の北限は関東北部で、中国、近畿、中部の各日本海側、東北以北は移動により分布するとされている)。口吻はムチの様にしなやか(2007/10/05) ・・・と言うことは、イチモンジセセリは春から東京で増殖出来るのに対し、チャバネセセリは気温の上昇に伴って南からやって来ることになる。当然、イチモンジセセリの個体数はチャバネセセリよりも多くなるであろう。少し勉強になった。
2007.10.10
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先日掲載したキチョウの蛹は、鳥に食べられることもなく、また、ヒメバチやヤドリバエに寄生されてもおらず、順調な経過を辿った。 蛹化直後の蛹を先ず示しておこう。これは、先日掲載した写真と同じものである。蛹化直後のキチョウの蛹.この日を蛹化1日目とする。緑色で透き通っている(2007/09/26 07:21) 蛹化直後は透明で緑色をしていた蛹は、次第に不透明になり、且つ、黄色を帯びてくる。蛹化後6日経った10月2日(7日目)の蛹が下の写真である。7日目の蛹.全体的に少し黄色になり、特に翅の部分で著しい(2007/10/02 13:24) その後は日一日と、黄色味が増してくる。以下、毎日撮った写真を示す。8日目(2007/10/03 14:01)9日目(2007/10/04 09:11) 蛹化後9日目になると、翅の部分と眼の辺りが、黄色と言って良い色になって来た。写真は無いが、透過光でみると、翅の部分では影を生じていた。10日目(2007/10/05 10:19)10日目を透過光で撮ったもの(2007/10/05 10:23) 10日目には色が益々濃くなり、翅の部分と眼は透過光では黒っぽく見えるようになった。羽化が近づいている様である。11日目(2007/10/06 07:06) 11日目の朝、蛹を見に行くと、蛹の殻を通して翅の黒い部分が明確に認められた。これまでの経験から、この翅の黒い部分が見えるようになった蛹は、半日以内に羽化する。タイマーをかけて、20分置きに見に行くことにした。 その後は特に変化は認められない様に見えた。しかし、肉眼では良く分からなかったが、上の写真とその約3時間後に撮った下の写真と較べてみると、腹部の白っぽくなった部分が増えている。白っぽくなるのは、蛹の殻と蝶の体の間に隙間が生じて空気が入った為であろう。上の写真の3時間後(2007/10/06 09:00) 背側から見てみると、もう腹部の模様がシッカリ見え、更に、隙間も出来ているらしく白っぽく見える。羽化は間近に迫った様である。少し背側から見てみた(2007/10/06 09:46) 上の写真を撮った後も何回か見に行ったのだが、肉眼的には何も変化が無い。一寸作業に没頭して、シマッタと思ったときには既に遅く、リッパに羽化して翅までチャンと伸びていた。羽化していたキチョウ(2007/10/06 11:11) 今回は不覚にも、蛹から蝶が飛び出すところを撮り逃がしてしまった。残念無念・・・。しかし、蛹から飛び出して翅が伸びる切るまでにどの位の時間がかかるのだろうか。どうも思っているよりもかなり短い様である。 ・・・と思っていたら次の日(10月7日:昨日)、幸にもその蛹から蝶が飛び出す瞬間を何とか捕らえることが出来た。当然写真の枚数が多くなるので、それはまた別の機会に譲ることにしよう。
2007.10.08
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此処3日連続で晴天が続き、デュランタもキク科の雑草(シオン属)もシッカリ咲いているのだが、中々新顔の虫は現れない。それでも、新顔ではないが、まだ未掲載のシマハナアブが現れた。シマハナアブ(雌).背中に横帯がある(2007/10/04) 実はこの虫、ナミハナアブと区別がよく付かなかったのだが、シマハナアブには胸部の背中に暗色の横帯があること、顔の黒色中条はナミハナアブでは幅広く明らかだが、シマハナアブでは薄くて不明瞭、とのことで判別が付くことが分かった。 この写真のアブは、胸部背中に暗色の横帯があり、黒色中条が弱く不明瞭である。シマハナアブと言うことになる。斜めから見たシマハナアブ.黒色中条はあるが、不明瞭(2007/10/04) ところが、Internetで検索してみると、どうもシマハナアブの胸部背面の毛は灰青色のものが多い。この写真では茶色に近い色をしている。真っ正面から見たシマハナアブ.美人とは言い難い(2007/10/04) そこで、今年の5月下旬に撮った同じ種類と思われるハナアブの写真を引っ張り出して見てみた。 この写真(下)では背中は灰青色である。良く見てみると、腹部の背側の一部と脚も灰青色に近い色をしている。色温度その他による色の違いでないことは、自分で色の調整をしているのだからハッキリしている。今年の5月に撮ったシマハナアブ(雌).胸部背面、腹部の一部、脚は灰青色をしている(2007/05/26) しかし、額の部分(下)を見ると、今回撮った写真と寸分違わない。各脚の明暗の配置も全く同じである。どうやら、シマハナアブの胸部背面、腹部背側の一部、脚の色には、灰色から茶色までの変異があるらしい。同じ個体の顔の部分.全体に青っぽいが、基本的に3番目の写真と同じである(2007/05/26) 類似のハナアブはまだ他にも何種類も有り、素人には中々判別が難しい。しかし、顔の黒色中条を見るとある程度の見当は付く。ハナアブ類の写真を撮るときには、顔をよく撮らないと、後で種類を調べるのが難しくなる。追記:ハナアブの研究をされている市毛氏より、上3枚の写真(2007/10/04撮影)はキョウコシマハナアブで、下2枚(2008/05/26撮影)はシマハナアブであるとのコメントを賜った。 キョウコシマハナアブについては情報が不足しており、残念ながら、私には何処が有意に違うのか良く理解出来ないが、市毛氏に従い訂正しておく。
2007.10.06
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久しぶりに今日は良い天気になった。虫の新顔が現れるのを大いに期待していたのだが、最初に現れたのは、昆虫ではなくてハエトリグモであった。 メスジロハエトリ、この個体は雄なので白くはないが、名前の通り雌は白地に斑点があって全体に白っぽい。雄の体長は6~7mm、かなり小さいハエトリグモである。メスジロハエトリ(雄).まだ後の脚が透き通っている(2007/10/04) 良く見ると、前の1対の脚は色が黒いが、後の2~3対はまだ透明、どうやら、脱皮直後らしい。 それでも外骨格は充分固まっているらしく、矢鱈に彼方此方飛び歩く。こう小さいものが素早く動き回ると、一眼レフでは写真を撮るのが容易ではない。御蔭で、何とか使い物になる写真は2枚だけであった。メスジロハエトリ.その2(2007/10/04) ハエトリグモは、アリグモを含め、これで漸く6種。その他にも居るのだが、小さい割りに動きが速いので、まともな写真が撮れない内に逃げられてしまうことが多い。特に、ファインダーを覗いているときにピョンとやられると、それで一巻の終わり、見失ってしまうことが屡々ある。このメスジロハエトリも、撮影中にピョンと跳んで、何処かへ雲隠れしてしまった。
2007.10.04
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毎日冴えない天気が続き、虫の方はサッパリである。良いネタがないので、今日もサボろうかと思っていたところ、内玄関横の外壁にチョウバエが止まって居るのを見付けた。 横幅約4mm。「チョウバエ」(蝶蠅)と言っても、触角は糸状で長いからハエの仲間ではなく、蚊の仲間(糸角亜目)である。ハエ、アブは触角が通常3節しかない。 図鑑やInternetを調べると、この写真の虫はどうも普通のオオチョウバエよりも毛深い。チョウバエの仲間は日本に30種も居るそうなので、別種の可能性もあるが、翅の紋は基本的にオオチョウバエと同じなのでオオチョウバエとしておいた。余り自信はない。オオチョウバエ.横幅4mm(2007/10/03) オオケチョウバエ、オオケチョウカの名前もある。浄化槽、排水溝、汚水槽、下水管等で発生し、普通は風呂場や台所に居る虫である。それが何故か屋外に居た。屋外に居ればリッパに「我が家の庭の生き物」で、このWeblogに載せることが出来る。 この虫、どの書物にも載っている有名な衛生害虫で、当然、日本の在来種だと思っていたら、1962年に神奈川県で初めて見いだされた外来種とのこと。結構意外な虫が外来種で、時々驚かされる。頭の方からみたオオチョウバエ.角度が違うと色が違って見える(2007/10/03) 実のところ、こんな衛生害虫は余り載せたくない。早く秋らしく爽やかで、日差しも心地よく、虫の沢山来る天気になって欲しいものである。
2007.10.03
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我が家のニシキハギには、例年の如くキチョウがやって来て産卵をしている。しかし、8月までは青虫が終齢には達しても、蛹にまで至ることは殆ど無かった。今年はアシナガバチが多いせいかも知れない。ところが、9月に入り、アシナガバチの数が少なくなると共に、無事蛹化するものが増えてきた。 卵が孵化し初齢幼虫から終齢幼虫になるまでは時間もかかるし面倒なので、せめて終齢幼虫が蛹化して蛹からキチョウが羽化するまでを写真に撮ろうと思ったのだが、これが中々容易でない。ほんの30分で状態が変わってしまうことがある。総ての段階を撮るとことは今だに出来ていないが、終齢幼虫が遂に1頭も居なくなってしまったので、今日は終齢幼虫が蛹化するところまでを掲載することにした。蛹化直前のキチョウ終齢幼虫.結構毛が多い(2007/09/25 10:26) 上は終齢幼虫の蛹化直前の個体である。蛹化する前には消化管の内容物を総て排泄しなければならないので、暫くは何も食べずジッとしている。下側が頭である。上の方の尾端に近いところに少し黒っぽいものが透けて見えるが、これはウンコである。 こう言うときは、後部の吸盤で枝に吸い付いて居て、胸部にある爪は枝から離れていることが多い。 消化管の内容物が排泄されると、体が透き通って来る。逆に、透き通った体の大きな芋虫を見たら蛹になる直前と思って良い。キチョウ終齢幼虫の頭部.上唇が小さい(2007/09/25 10:34) 例によって、青虫君の顔を撮ってみた。体の太さが2.5mm位なので、頭の幅は2mmもない。先日のオオミズアオの幼虫と較べると、1/3以下である。上唇が小さい。裏側から見たキチョウ終齢幼虫の頭部(2007/09/25 10:29) オオカマキリの時と同じ様に、裏側からも撮ってみた。まァ、何とも慎ましいおちょぼ口で、御上品なこと!! 胸部の爪もオオミズアオよりはずっと小さい。 しかし、眼は何処にあるのか? 頭部側面の下の方にあるポチポチが単眼でこれが幼虫の眼である。複眼はない。両側に6個ずつあるはずなのだが、横から見てみると4個位しか識別できない。横から見たキチョウ終齢幼虫の頭部.6個の単眼は何処にあるのか(2007/09/25 12:29) キチョウの幼虫は、これまで葉っぱを食べていた所の近くで蛹化する。アゲハの幼虫などは矢鱈と移動し、時に10mも離れたところで蛹になることがあると言うが、キチョウの場合は移動しても精々20cmである。 これまでの経験から言うと、アゲハの幼虫は完全に脱糞して(ビチをする)から蛹になる場所を求めて移動を開始する。しかし、キチョウの場合は、完全にウンコを出す前に蛹になる場所に移動し、消化管内が完全に空になったら直ちに蛹になる準備を開始する様である。先ず、向きを替えて尾端を枝に固定する。下の写真は上の写真と同じ方向を向いているが、上の写真を撮った後で幼虫は方向転換し、2時間ほど完全に排泄を終えるのを待っていたのである。蛹化するために足場を固定するキチョウ終齢幼虫.頭が下(2007/09/25 14:18) 次に、体が寄りかかっても倒れない様に、腹部の上部に輪になった「安全ロープ」を張る。体を反り返らせて枝->背->枝と糸を吐いて行くのだが、この部分の写真は遂に撮れなかった。 何回もこの場面を見逃し、最後の個体の時はタイマーをかけて20分置きに見に行ったのだが、それでも機を逸してしまった。アゲハチョウの場合はかなり時間をかけてこの作業をするが、キチョウの場合は短時間で終わる様である。そのせいか、キチョウのこの「安全ロープ」は切れ易く、屡々タテハチョウ科の蛹の様に逆さにぶる下がっているのを見かける。実のところ、余り安全ではないらしい。蛹化する準備を終えたと思われるキチョウ終齢幼虫.頭は上側ジッとして動かない(2007/09/25 14:41) 上の写真はその前の足場を固めている写真の23分後。ジッとしてもう全く動かないので「安全ロープ」は出来ていると思うのだが、原画を拡大してよ~く見てみても判然としない。少し体が枝から離れてきた(2007/09/25 15:18) 37分後、体が倒れ始めた。「ロープ」がよく見える。前蛹になった(2007/09/25 16:27) 更に1時間9分後、完全に「ロープ」に寄りかかっている。前蛹になったと言えるであろう。蛹化したばかりのキチョウの蛹(2007/09/26 07:21) 次の日の朝見に行くと、予定通り脱皮して蛹になっていた。緑色に透き通る、宝石の様な蛹である。
2007.10.02
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