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今、デュランタ・タカラズカが満開である。花を掲載するのは7月3日以来、ほぼ2ヶ月ぶり。と言っても、デュランタの花と言うのは拡大しても面白味がないので、専らこの花にやって来る虫達を紹介することになる。何れも、嘗て紹介した虫なので些か気が引けるのだが・・・。満開のデュランタ・タカラズカ(2007/08/26) このデュランタ・タカラズカは、今から5年前に買ってきて、確か3株を大鉢に一緒に植えたものである。3年程で高さ2m位になり、毎年良く花が咲き、虫達も沢山やって来る。まァ、花としては大したものではないので、虫集めに植えている様なものである。花の写真をもう1枚(2007/08/30) まず最初はナミアゲハ。今年はアゲハ類が少ないので、滅多にやって来ない。昨年の紹介したナミアゲハの写真と構図もよく似ていているが、勿論最近撮ったものである。ナミアゲハ(2007/08/22) スズメガ科のホウジャク類も良くやってくる。今年は、8月25日頃にホシホウジャクが始めて姿を現した。今日は、ホシヒメホウジャクと思われるのが現れたが、残念ながら、写真は取り損ねた。ホシホウジャク(2007/08/27) 近縁のオオスカシバも常連である。花にやって来るのは雄で、隣に植わっているクチナシにやってくるのは産卵目的の雌、オオスカシバは我が家の3大害虫に認定されており、駆除の対象である。オオスカシバ(2007/08/30) アゲハの他にも色々な蝶がやって来る。今日、ルリシジミが来ていたが写真は撮っていない。ツマグロヒョウモン、キチョウ、最近は滅多に来ないヒメアカタテハもデュランタが好きらしい。下の写真はヤマトシジミ。ヤマトシジミ(雄)(2007/08/30) セセリチョウは、最近はイチモンジセセリばかりが幅を利かせているが、チャバネセセリも時折姿を見せる。チャバネセセリはまだ当Weblogでは紹介していないので、良い写真が撮れたら別に紹介する予定である。イチモンジセセリ(2007/08/30) こんな具合に色々な虫が入れ替わり立ち替わり現れるので、デュランタ・タカラズカは、虫好きには、中々楽しめる花と言える。他にクロウリハムシやクサギカメムシも居るが、今日は省略した。 こういう花期の長い虫の良く来る花木には、普通、カマキリが知らない内にやって来て常駐する。今年はまだ現れていないが、その内やって来るだろうと楽しみにしている。
2007.08.31
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一昨日の夕方、ベランダの椅子で一服していると、長さ3cm位の黒くて丸っこい物体が飛んで来て、マンリョウの葉上に留まった。何かと思って見行くと、今頃は夏眠しているはずのコマルハナバチの新女王であった。 マンリョウの葉っぱの奥の方に頭を突っ込んで、まるで元気がない。消耗しきっている、と言う感じ。 我が家の排気口に巣を作っていた「家のマルハナちゃん」はもうとっくに天国に行ってしまったが、我が家の庭に来たところを見ると、或いは、このマルハナバチの新女王は「家のマルハナちゃん」の娘なのかも知れない。マンリョウの葉に頭を突っ込むコマルハナバチの新女王.まるで元気がなく、左後肢がチャンと葉に付いていない(2007/08/27) お尻ばかりを撮っても写真にならないので、頭の方を撮ろうと葉を引っ張ったが、逃げようともしない。ついでにもっと引っ張って真横からも撮ることにした。 撮った写真を確認している間に、コマルハナバチは何処かへ行ってしまった。息絶え絶えの様でも、まだ多少の余力はあるらしい。葉にしがみ付くコマルハナバチの新女王(2007/08/27) コマルハナバチは、春の活動開始が早く3月下旬から飛び回り始めるが、コロニーの崩壊も早く、普通6月中旬には女王蜂がミマカって、巣はモヌケの空になってしまう。余り記憶が定かでないが、毎年6月のある日から、突然、バッタリと巣への出入りが無くなってしまう様に思う。 所が、今年は7月になってもまだ巣に出入りする新女王と働き蜂がおり、活動は実に7月の下旬まで続いた。横から見ると、疲れ切った顔をしている(2007/08/27) しかし、8月下旬にコマルハナバチを見た記憶はこれまでにない。多分、初めてだと思う。 コマルハナバチの新女王は、7月には地下の穴蔵に入り込んで来年の春まで休眠する、とされている。真夏や秋にコマルハナバチを見ないのは、その為である。 本来休眠しているはずのコマルハナバチの新女王が、何故、今頃庭に飛んできたのか、その理由は分からない。しかし、休眠するはずの時期に休眠していない個体が、来春まで生き延びられるかは、かなり疑問である。 可哀想ではあるが、あのマルハナバチの新女王は、もう余命幾ばくもないのかも知れない。
2007.08.29
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昨年、7月中旬までは順調に生長していたシソが、盛夏になったら葉が次第に薄くペラペラになり、最後は恰もハトロン紙の様になってしまった。今年も同じである。 これは屹度ハダニのせいに違いない、と思って葉裏を見てみたが、全く生気のない葉で、生き物が居る気配はまるでない。マクロレンズで覗いてみても、粉のようなものがあるだけ。 しかし、今年は暑さが酷いせいか、段々シソの葉が縮んできた。すると、葉の下に繊細な網状のものが現れて来たではないか。ハダニの多くは糸を紡ぐ。これはやはりハダニに違いない。縮んだシソの葉とハダニの網.微小なハダニが写っている(矢印)(2007/08/25) 其処で、もう一度葉を取って来て、マクロレンズでよ~く見てみた。葉の表面には何もいないが、葉から少し離れたところに蜘蛛の巣の様なものが浮いていて、その上にハダニが沢山居るのが認められた。以前は、葉の上しか見なかったので、気が付かなかったらしい。網の上を歩くハダニの1種.上側のやや透き通っているのは若虫であろう.ピクセル等倍(2007/08/25) 体長0.3~0.4mm。以前紹介したカタバミハダニや其処に一緒にいた種不明のハダニよりも小さい。これくらい小さいと、マクロレンズで覗いていても、気を付けないと見落とす。 「日本原色植物ダニ図鑑」によると、シソには2種のホコリダニの他、アシノワハダニ、カンザワハダニ、ナミハダニが付くそうである。シソという植物は、昆虫にもハダニにも好かれる存在らしい。脚の細いハダニ.アシノワハダニに似ているが定かでない.ピクセル等倍(2007/08/25) 今回もまたピクセル等倍の見苦しい写真で恐縮である。2枚目と3枚目の写真はアシノワハダニ、次のはナミハダニかカンザワハダニ、最後の左はナミハダニ、右はアシノワハダニの若虫の様に見えるが、何分にもハダニは超初心者なので、「種類は不明」としておく。これらのハダニは本来体長0.4~0.6mmなので、写真のハダニ類は少し小さ過ぎる気もする。脚のやや太いハダニ.カンザワハダニかナミハダニの様に見えるがこれも定かでない.ピクセル等倍(2007/08/25) 我が家では数箇所にシソが生えている。その内、日当たりの良いところほどハダニの被害が酷く、朝日しか当たらない所に生えているシソだけがハダニに侵されていない。やはり、教科書通り、ハダニは乾燥した所が好きらしい。左はナミハダニ、右はアシノワハダニの若虫の様に見えるが定かでない.ピクセル等倍(2007/08/25) シソの葉裏にこれだけハダニが沢山居ても、老眼の眼には全く何も映らない。ハダニを食べても特に感染症に罹ったりする可能性はないと思うが、シソは生食するので、ハダニも一緒に生で食べているのかと思うと何となく気分が宜しくない。 庭のシソを食べるときには、ルーペかマクロレンズでよ~く覗いてからにした方が無難の様である。
2007.08.27
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今日はアオバハゴロモを紹介する。昔からこの辺りに居るハゴロモ類の1種である。昔は他にスケバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、テングスケバ等が居たが、最近ではこのアオバハゴロモと先日紹介したミドリグンバイウンカだけである。 イネの害虫として著名なウンカ類も、上記のハゴロモ類とは少し外見が違うが、同じハゴロモ上科(ビワハゴロモ上科)に属す。一方、先日紹介したオオツマグロヨコバイ(ツマグロオオヨコバイ)は、外見はウンカに似ているが、ヨコバイ類とハゴロモ類(ハゴロモ、ウンカ)は、実はかなり離れた仲間なのである。アオバハゴロモ.緑色を基調に青白色と紅色を散りばめ美しいが肉眼では良く分からない(2007/08/24) ヨコバイ類はツノゼミ上科に属し、ハゴロモ類よりもアワフキムシやセミに近い。ヨコバイ類がハゴロモ類と何処が違うかというと、・・・ヨコバイやセミ類では単眼が複眼間の上側(頭頂)に位置し、中脚基節は短く左右接近し、肩板を欠くが、ハゴロモ類では単眼は通常複眼の下側に位置し、中脚基節は長く左右に離れ、肩板を持つ点にある・・・。と言っても、中脚基節は生態写真では中々見えないし、ハゴロモ類の単眼は何処にあるのか分かり難い。背側から見たアオバハゴロモ.複眼の間に単眼はなく翅の付け根に肩板が見える(2007/08/24) 昨年紹介したオオツマグロヨコバイの写真を御覧頂きたい。1枚目の写真で、頭部の背側にある丸い斑紋の両側(写真は横向きなので上下)に見える小さい斑点が単眼である。翅の付け根は平滑で、肩板と思しき構造は認められない。 一方、アオバハゴロモの単眼は何処にあるか分かり難い(一番上の写真で複眼の右側にある白っぽい斑点がそれだと思う、更にその右の暗色部分は触角)が、少なくとも頭頂にはなく、また、翅の付け根の上に肩板があるのが見える。正面から見たアオバハゴロモ.上の写真と同じく、複眼間に単眼はなく翅の付け根に肩板が見える(2007/08/24) まァ、何れにせよ、肉眼ではとても分からない「微細な」違いである。しかし、こう言う基本的な違いに気を付けていないと、種名の分からないヨコバイの仲間を誤って「ウンカの1種」としてしまうことも有得る。これは、かなりの「大間違い」と言える。
2007.08.26
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昨日は、夏にも拘わらずネタ切れと言う失態を演じてしまった。其処で今日は朝から狭い庭で虫探し。何とか2~3種を見付けることが出来た。今日はその中から、ツヤマルシラホシカメムシ(艶丸白星亀虫)、またの名をムラサキシラホシカメムシ、を紹介する。ツヤマルシラホシカメムシ.背中の1対の大きな白斑が商標(2007/08/24) 小さなカメムシである。体長5mm、体が丸く、小さい割に厚みがあるので、遠くから見るとまるでテントウムシの様に見えた。しかし、タデの花に集っているのだからハムシかも知れない、と思ってマクロレンズで覗いてみたら、何れとも異なるカメムシであった。ツヤマルシラホシカメムシの仁義.他のカメムシと較べると御上品.脚全体に小さな黒斑がある(2007/08/24) タデの花から汁を吸っているらしい。先日のオオツマグロヨコバイもそうだが、やはり花は師管液の出が良いのであろう。人は、ヤシ酒を作るのに、ヤシの花梗を切って出る師管液を集める。花から師管液が出易いことを利用している点では、人間もカメムシも同じである。倒れたタデの花の上を歩くツヤマルシラホシカメムシ.このカメムシの小ささが分かる(2007/08/24) これまでに掲載したカメムシは今日のツヤマルシラホシカメムシを入れてたったの5種、ハムシも5種、一方ヒラタアブは8種で、まだ未掲載のが1種あるので全部で9種。これは、我が家の庭の植物相がどれだけ貧困かを示していると同時に、如何にアブラムシが多いかを示しているような気がする。些かメゲる話ではある。
2007.08.24
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夏だというのに、ネタ切れになってしまった。フヨウは咲いているが、鉢植えで冴えないし、虫も居ないことはないのだが、中々良い写真を撮らせてくれない。梅の葉裏で夏眠していたアカホシテントウは、この1ヶ月間全く動かずジッとして居たが、今日は急に涼しくなったせいか、何処かへ行ってしまった。仕方なく、この6月に撮った写真を出すことにする。 キアシマメヒラタアブ、黒くて丸味の強いヒラタアブである。体長は約5mm、小さいし黒っぽいので、虫に興味のない人の眼には映らないだろう。キアシマメヒラタアブ.体長5mm、眼に花粉が付いているが気にならないらしい(2007/06/06) 以前ナミホシヒラタアブを紹介したとき、この夏はヒラタアブ類の消長に注意してみよう、と書いた。夏になるとヒラタアブ類が少なくなる様に思えたからである。注意してみた結果はどうかと言うと、やはり7月中旬以降、ヒラタアブ類は殆ど姿を見せない様である。このキアシマメヒラタアブが一番最後まで居たように思うが、7月上旬頃に姿を消した。その後は、キタヒメヒラタアブを一度見ただけで、ヒラタアブ類は全く見ていない。キアシマメヒラタアブ.腹部を常に屈伸させている.呼吸のためであろうか?(2007/06/06) 実は、クサカゲロウ類の繭を確保したとき、ニシキハギの葉にくっ付いているヒラタアブ類の囲蛹を3つ見付けた。そこで、これらも一緒に飼育箱(勿論別々の箱)に入れて置いたのだが、一つも羽化に成功しなかった。何れも、コバチ類と思われる体長2mm位の微小なハチらしきもの(確認していない)が代わりに沢山出て来た。横から見たキアシマメヒラタアブ.名前の通り平たい.平均棍がよく見える(2007/06/06) 夏になるとヒラタアブ類が殆ど姿を見せなくなるのは確かな様だが、その理由がアブラムシの絶対数の減少にあるのか、将又、この様なコバチ類の活躍によるのかは分からない。しかし、コバチ類が特に夏になると多くなるとは思えないので、やはり餌のアブラムシの減少が主たる原因なのであろうか。今、ニシキハギにもフヨウの葉裏にも、アブラムシは一匹も居ない。
2007.08.23
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涼しかったのも束の間、又暑い日が続いている。雨も1mm位は降ったが、焼け石に水、庭はカラカラである。 ところが、蹲踞の前の一角だけ、何時行っても水滴が少々溜まっているところがある。カラカラの庭に天然の水滴? 一寸奇妙な光景である。ヤブミョウガから吸汁するオオツマグロヨコバイ.下に水滴が溜まっている.更にその下にも溜まっているが、写真には写っていない(2007/08/17) 犯人は誰か・・・と言うと、実はヤブミョウガに集っているオオツマグロヨコバイである。 ヨコバイに限らず、吸汁性の昆虫は、草木の汁(師管液)だけから栄養を摂っている。この師管液、植物の種類、季節、時刻などで成分はかなり異なるとは思うが、殆どは水で、他には数パーセントの糖分とその1/10位のアミノ酸が含まれているだけ。 だから、吸汁性の昆虫は師管液をドンドン吸って、出来るだけ沢山のアミノ酸と必要なだけの糖類を取り込み、残りの糖分と水は、これをドンドン排泄しなければならない。昔の日本人や米食を主とする民族が、大量の米飯を食べてそこから必要なアミノ酸の総てを取り、残りの不要な澱粉は吸収せずに排泄していたのと似た様なものである。 蹲踞の前の雫は、このヨコバイが排泄した師管液の「カス」なのである。ヤブミョウガの師管液は糖分が少ないのか、排泄した液を舐めてみたが殆ど甘さを感じなかった。尤も、これは舐めてみなくてもアリが居ないことで分かる。もし甘ければ、アリが放って置くはずがない。吸汁中のオオツマグロヨコバイ.成虫2、幼虫2(2007/08/17) ところで、オオツマグロヨコバイは、この様にまるでアミノ酸フィルターの様なことだけをしていれば生きて行けるのか、と言うと、そう簡単ではない。 昆虫にも、人間と同様、自身では合成の出来ない各種ヴィタミンと10種の必須アミノ酸と言うものがあり、生きてゆく為にはそれらを何らかの形で外部から取り込まなければならない。 ところが、師管液にはヴィタミンは多くないし、必須アミノ酸は全アミノ酸の2割程度しか含まれていない(平均して師管液全体の0.2%程度か?)らしい。吸汁性の昆虫は、一体どうやって不足分のヴィタミンや必須アミノ酸を獲得しているのだろうか。特に一生懸命な1頭.左側に水滴が溜まっている.舐めてみたが甘くない(2007/08/17) 実は、吸汁性の昆虫は、体内に共生菌を飼っていて、自身が不要なアミノ酸や糖類をこの共生菌に供給し、代わりに其処で合成されたヴィタミンや必須アミノ酸を得て生きているのである。だから、抗生剤を与えて共生菌を殺すと、虫の方も栄養失調に陥り、やがて死んでしまう。 これらの共生菌は、シロアリの様に消化管内に居るのではない。消化管内は生物学的には体外である。体の細胞の中に共生菌を飼っているのである。アブラムシの多くはブフネラ(Buchnera)と呼ばれる菌と共生しており、その付き合いは2億五千万年以上もの長きに亘ると言うのだから、チョットやソットの間柄ではない。 しかし、真核生物のミトコンドリアや高等植物のクロロプラスト(葉緑体)の様な細胞器官も、その起源は内部共生細菌にあるとされているのは、周知の通りである。それに較べると、アブラムシとブフネラの関係はまだ一寸歴史が浅いと言うことになる。余分な水分を排泄した瞬間.矢印の先がそれである(2007/08/17) ヤブミョウガに集っていた4頭のオオツマグロヨコバイの内、上の写真の個体は特に吸汁に熱心の様であった。見ていると、2~3秒置きに数滴を排泄する。どの位の水を排泄するのか汁を受けて計測して見ようかとも思ったが、一寸面倒臭さそうなので止めた。しかし、スゴイ量だと思う。仮に虫を人間の大きさとすれば、1時間に風呂桶1杯分位の水を排出しているのではないか? 正に生きているフィルターである。 吸汁性の昆虫が吸うのは師管液(葉で合成された糖類その他の栄養素を含む)で、導管液(根で吸収された水分や塩類)ではない、とされている。導管液では栄養不足で、虫は生きていけないのである。「ヘチマ水」は師管液ではなく導管液である。だから沢山出る。しかし、師管液と言うのは普通そんなに沢山出るものではない。 例えば、ヤシ酒はヤシ類の花梗を切ってそこから出る師管液を集めて作るが、これを出す為には、事前に花梗を揉んだり、叩いたり、或いは、その先端を少しずつ切ると言う様な刺激を何日もかけて与える必要があるとされている。オオツマグロヨコバイの集っているヤブミョウガの茎の直径は5mmもない。この直径でこれだけ沢山の師管液が流れている、と言うのは些か信じがたい。或いは、オオツマグロヨコバイは、何らかの刺激を植物に与えて、師管液の出を良くしているのだろうか。オオツマグロヨコバイの幼虫.力強く跳ねる(2007/08/17) 吸汁していたのは成虫ばかりではなく、幼虫も2頭いた。オオツマグロヨコバイの幼虫は、まだ御披露目をしていなかったので、此処で紹介しておく。親とは異なり、全身半透明緑色の綺麗な虫である。突っつくと、ピンッと強力に跳ねる。 追記:wikipediaの「アワフキムシ」に拠ると、アワフキムシ、セミの幼虫、オオヨコバイ亜科に属すヨコバイ類は、師管液ではなく、導管液を吸汁するのだそうである。導管液は師管液よりもずっと薄いので、非常に沢山の量を摂取しなければならない。それで、こうも沢山排泄するのであった。また、甘くないのも導管液だからである。 掲載後、約1年経ってようやく疑問が解決したことになる。それにしても、導管液で生きていけるとは思ってもみなかった。反省、反省・・・。(2008/07/17)
2007.08.21
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以前カタバミコナジラミの写真を撮っていたとき、其処に2種類の微小なダニが居るのが認められた。今日はその内の1種、カタバミハダニを取り上げよう。 どうも、ハダニと言うのは、名前はよく知られているにも拘わらず、現実的には、農業や園芸関係者を除いては、余り関心の及ばない生き物である。第一に小さ過ぎる。殆どは体長0.5mm以下、肉眼では何だか判別できない大きさである。しかも普通は葉裏に居るから、尚更目に付くことはない。カタバミハダニ.第1脚が特に長い.体長0.5mm、大きいので雌であろう.白くて丸いのはカタバミコナジラミの幼虫.ピクセル等倍(2007/07/30) そんな訳で、ハダニ類については殆ど何も知らなかったのだが、今回初めて興味を持って調べてみた。 ハダニ類は悪名高いし、微小な生き物で移動性に欠けるから、屹度ゴマンと種類が居るのだろうと思っていた。しかし、意外にも、ハダニ科は世界でたったの1000種、日本には約70種しか居ないとのこと。随分小さなグループである。まァ、ダニ類自体が、余り成功した生き物ではない様ではあるが・・・。 70種しか居ないのだから同定は簡単か、と言うと、やはり小さ過ぎて顕微鏡がないと一寸難しい。しかし、このカタバミハダニは非常に脚が長いので容易に他種と区別が付く。しかも、カタバミ以外には基本的に付かないと言うから、まず、間違いない。上と同じ個体.ピクセル等倍(2007/07/30) 長い肢をタカアシガニの様?にして、思いの外早く移動する。マクロレンズで覗いていると、結構可愛い!! 因みに、ハダニ類は幼虫、第1若虫、第2若虫、成虫の順で生長する。幼虫には3対6本の脚しかないので識別は簡単だが、第1若虫以降は顕微鏡がないと、一寸判別できない。中央やや左下がカタバミハダニ.体長0.26~8mm、雄にしては小さ過ぎるので若虫かも知れない.上に見える大きなハダニは別種右下の赤い玉は卵.ピクセル等倍(2007/07/30) 上の写真には、もう1種、別のハダニが写っている。右下の赤い玉は、カタバミハダニの卵と思われる。ルビー色で中々美しい。 今回もピクセル等倍なので、御世辞にも綺麗な写真とは言い難い。しかし、一眼レフ+等倍マクロではこれが限界の様である。
2007.08.20
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一昨日の夕方、クチナシの葉上に羽が緑色に透き通った小さな虫が留まっているのを見付けた。翅端まで6mm位、もう薄暗くてよく見えないが、こんなに小さいクサカゲロウが居るのかと些か驚いていたら、ピンと跳ねて飛んで行ってしまった。クサカゲロウではなく、ハゴロモの類らしい。 それにしても、薄べったい虫である。葉っぱに張り付いている、と言う感じ。 クチナシの木をよく調べて見ると、他にも同じ虫が何頭か居ることが判明した。ハゴロモ類と言えば、昔はベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、テングスケバ等、色々居たものだが、最近ではアオバハゴロモしか見たことがない。逆に、この薄べったいハゴロモらしき虫、今まで見た記憶がない。ミドリグンバイウンカ.緑色の葉に緑色の虫なので鮮明に見えない(2007/08/17) 調べてみると、グンバイウンカ科に属すミドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica )と言う種類らしい。我が家ではクチナシに集っているが、色々な植物に付く虫の様である。 ところが、その後色々なサイトを見てみると、同じ虫にオヌキグンバイウンカ(Mesepora onukii)の名を冠している所が幾つかある。和名はいい加減な名称だから2つあっても構わないが、学名の属名も種名も共に異なっているのが一寸気になる。何となく、シノニム(異名:Synonym)ではなくて、どちらかが誤った写真を掲げている様な気がする。もう少し調べてみる必要がありそうだ。横から見たミドリグンバイウンカ.平べったい(2007/08/17) 調べてみた結果、この種の虫について詳しい「かめむしBBS」でミドリグンバイウンカとオヌキグンバイウンカの問題が議論されているのを見付けた。それに拠ると、其処で問題にされているこの写真の虫と同じと思われる虫は、後脚脛節の側刺の数や、翅脈の走り方から、ミドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica )であり、オヌキグンバイウンカの方は誤認とのこと。やはり、シノニムではなかった。 Internetの昆虫図鑑の御蔭で、今までの標本写真による図鑑では中々同定が出来なかった虫が、かなり容易に同定できる様になった(本当の意味での同定ではないが・・・)。一方で、この様な誤認が一人歩きする可能性があるのを心配していたが、やはり現実にその様なことが起こっていた、と言うことである。クワバラ、クワバラ・・・。
2007.08.19
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昨日紹介したカタバミコナジラミ(多分)を使って、カメラとレンズの性能を試験していたら、コナジラミの幼虫に関心を示す小さなハチが居るのに気が付いた。 体長0.5mm、幅0.2mm、肉眼では殆ど何だか分からない大きさである。ツヤコバチの1種.コナジラミの幼虫に関心を示している.産卵しているのかは不明.ピクセル等倍(2007/07/31) コナジラミに寄生する寄生バチと思われるので一寸調べてみると、どうやらツヤコバチの1種らしい。「アリスタライフサイエンス株式会社」のホームページの中にある「梶田泰司:トーメン農薬ガイドNo.85/E (1997.10.1)」に拠ると、カタバミにはEncarsia japonicaと言うツヤコバチ(和名無し)が付くそうだが、これは腹部に虎のような模様があるというので、写真のツヤコバチとは明らかに異なる。やはり和名の無いEncarsia transvenaによく似ているが、この写真だけでは何とも言い難い。上と同じ個体.体長0.5mm。ピクセル等倍(2007/07/31) コナジラミ類に寄生するので著名なツヤコバチとしては、オンシツツヤコバチEncarsia formosaがある(このツヤコバチは体の前半が暗色)。このツヤコバチは、オンシツコナジラミやタバココナジラミ(シルバーリーフコナジラミ)に有効な生物農薬として、その蛹が販売されている。農業関係者ではない一般人にとって、生き物(オンシツツヤコバチ)が「農薬」と言うのは一寸違和感があるかも知れないが、現在ではこの様な天敵を利用した生物農薬が各種販売されている。 しかしながら、頭では解っていても、「有効成分:オンシツツヤコバチ」と書かれているのを見ると、やはり笑ってしまう。
2007.08.15
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少し前にヤマトシジミの雌を紹介したが、その時、そのヤマトシジミが産卵していたカタバミが余り健康な状態でないのが一寸気になっていた。 今年は、植木鉢に寄寓しているカタバミに白い点々が発生し、やがて枯れてしまうことが多い。始めは、グンバイムシかと思ったがグンバイムシは見つからない。よく調べてみると、葉裏にコナジラミが沢山付いているのが見つかった。粉にまみれたコナジラミ.成虫と幼虫、脱皮殻(2007/07/30) このコナジラミ、以前紹介したクチナシに付くコナジラミよりももっと小さく、頭から翼端まで1.1~1.3mm、クチナシのコナジラミはよく飛ぶのに対し、このコナジラミは殆ど飛ばない。 Internetで調べてみると、カタバミに付くカタバミコナジラミと言うのが居るそうである。この種の吸汁昆虫は昆虫と植物の関係がかなり固定的なことが多いので、確証は無いが、そのカタバミコナジラミとしておく。コナジラミ成虫の等倍接写.楕円形の玉はコナジラミの卵であろう.全長約1.1mm、ピクセル等倍(2007/07/30) 1.1~1.3mmと言うのは、等倍マクロでは一寸難しい「小ささ」である。実際に撮ってみると、これまで使っていた機材では、鮮明度がかなり落ちる。 何とかならないかと考えている内に、今の機材とは別に「一眼レフ+100mmマクロ」がもう1セットあるのを思い出した。実は、このセットには「致命的な欠陥」が2~3あるので、お蔵にしていたのである。しかし、こちらの方がCCD自体の解像力は高そうなので、これをれを使えば多少は鮮鋭度が上がるのではないか・・・。コナジラミの等倍接写.ピクセル等倍(2007/07/30) 問題はその「致命的欠陥」である。しかし、世の中、その気になって真剣に考えると結構問題は解決するもので、「致命的欠陥」は若干の出費で簡単に解決してしまった。粉の付いていないコナジラミ.羽が透けて美しい.全長約1.3mm、ピクセル等倍(2007/07/30) 早速そのセットで等倍接写をしてみると・・・、結構イケル。これまで、何処のメーカーでも大した差はないだろうと思っていたのだが、こう言う極限状態ではやはり差があった。 今回の等倍接写は、ISO100、絞りF8~11で撮影している。F8で等倍接写をすると、被写界深度はコナジラミの厚さよりも浅い。多分0.2~0.3mm位であろう。 ここに示した写真は総て手持ち撮影である。テーブルに被写体を置き、頬杖をついて撮っているので何とかなっているが、フィールドでは一寸無理と思われる。コナジラミの幼虫と蛹.白いのは羽化直前(2007/07/30) 不思議なことに、これまで使っていたレンズでは、F22に絞ると画質が低下して使い物にならないのに対し、この玉はF27でも結構使える。 しかし、これが普通であろう。大体100mmレンズでF16を超えて絞ると画質が急激に低下する、と言うのが一寸不可解であった。100/16=6.25mmを超えると回折の影響が大きくなるのなら、18mmではF4で画質が劣化しなければならない。レンズ自体に何らかの欠陥があるのかも知れない。コナジラミ幼虫、蛹の等倍接写.体長1.0~1.1mm、ピクセル等倍(2007/07/30) この機材を使うと、カタバミの葉裏にコナジラミと一緒に居たハダニも何とか撮れる。これからは、この機材を使って接写をすることにした。
2007.08.14
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昔と較べると、最近は庭に来るヒメバチ(寄生バチ)の種類も数もずっと少なくなった。しかし、7月の中下旬から庭の暗いところにやや小型のヒメバチがかなりの数「逗留」している。 こちとらの理解するところでは、ヒメバチと言うのは宿主を捜して彼方此方放浪するものだと思っていたのだが、何時行っても、クリの木の下に生えているギボウシを中心とした約2m四方に、多いときは10頭位がたむろしている。ヒメバチの1種.体長約12mm(2007/07/25) 残念ながら、このヒメバチの種類は分からない。都会の庭にこれだけ沢山居るのだから、ごく普通の種類と思うが、この様な黒地に白斑を持つヒメバチは似たようなのがゴマンと居て区別が付かない。「ヒメバチの1種」とするしかないが、以前紹介した「ヒメバチの1種」よりはずっと小さい。横から見た「ヒメバチの1種」(2007/07/19) 狭い所に沢山かたまって居るのだから、その辺りに宿主も相応する数だけ居ると考えられる。しかし、一体何に寄生するヒメバチなのだろうか。 ハチの体長は12mm位、宿主は中型の蛾や蝶(カレハガ、ヤガ、タテハチョウ等)、或いは、それに相当する大きさの昆虫の幼虫であろう。だが、そんな大きさで我が家に沢山いる昆虫は全く思い当たらない。或いは、土中の昆虫に寄生するのだろうか?このヒメバチは葉にへばり付く様にして止まることが多い(2007/07/28) 名前も宿主も分からないが、やはり、ハチは可愛い。拡大すると、眼が円らで実に愛らしい。ここがハエやアブと違うところである。ハエやアブの複眼に愛嬌は全然感じられない。ヒメバチの顔.眼が円らで可愛い.眼の部分の反射がぼけて見えるが、眼の構造に因るらしく、焦点は合っている(2007/07/28) 此処10日程、連日のカンカン照りである。虫達もヘタリ気味らしく、余り庭に姿を見せない。ヤブ蚊も少なくなった。しかし、このヒメバチ達、相変わらずクリの木の下にたむろしている。一体何が目的で我が家の庭に逗留しているのだろうか? ハチに言葉が分かれば、訊いてみたいものである。
2007.08.13
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以前紹介したブルーベリーの実は、その後順調に食卓に上っている。幸いなことに、ヒヨドリが忘れてしまったのか全然やって来ないからである。メジロの方は時々来ているが、ヒヨドリが丸呑みするのに対し、チョコチョコと突くだけだから、その量はたかが知れており、食べるにまかせている。 先日、笊を持って庭に収穫に出たら、プーンという聞き慣れた大きな高い羽音、シオヤアブに間違いない。何処にいるのか探してみたら、ブルーベリーの横にあるヤブミョウガの葉上に鎮座マシマシていた。今年初めての御到来である。シオヤアブ(雌).雄の尾端には白色毛がある(2007/07/28) 久しぶりに見ると、やはり大きい。先日のサキグロムシヒキはその前に紹介したムシヒキアブの1種よりも2周り位大きいが、このシオヤアブは更にその2周り位大きい。 最近は1cmに満たない小さい虫の写真ばかり撮っているので、こう大きいと一寸戸惑う。随分離れていても撮れるのが、何となく不思議に感ぜられる。金色に輝くシオヤアブ(2007/07/28) 他の普通のムシヒキアブと較べると体長に比して脚も体も太く、見るからに頑丈そうである。体毛が金色をしていて、まるで「黄金の獅子」と言ったところ。 格好だけでなく、実際にも獅子の様な獰猛な虫で、アシナガバチは無論のこと、スズメバチの類まで捕食してしまうらしい。 我が家の庭でも、それよりはずっと小型だが、ヒメハナバチと思われるハチを捕らえていた(写真は取り損ねた)。シオヤアブの威容.黄金の獅子の如し(2007/07/28) ベランダの椅子に座って、夏の日差しの中を飛ぶシオヤアブの羽音を聞いていると、急に子供の頃の夏休みの情景が想い出されて来た。 その頃は庭も広く、前庭だけで100坪以上はあったから、随分色々な虫がやってきた。居間の前のベランダに捕虫網を置いておき、虫が来たのが見えると、居間から飛び出して捕虫網を掴み、庭に駆け出して行ったものである。 あの頃と較べると、本当に虫が少なくなった。ウマオイ、ジガバチ類、ベッコウバチ類、オオハキリバチ、オニヤンマなど、昔はごく普通だったのに、最近では全く見たことがない。アゲハヒメバチ、クロハラヒメバチ、クロアナバチなどもちょくちょく見かけたのだが、最近ではとんとお見限りである。 しかし、その頃は小田急線の喜多見より西側では、宅地より農地の方が多かったことを考えれば、まァ、仕方ないかも知れない。正面から見たシオヤアブ.以前紹介したサキグロムシヒキと同じ構図だが、ずっと逞しい.口器の先端に毛が生えている(2007/07/28) このシオヤアブ、我が家にやってきた次の日には早速交尾をしていた。シオヤアブの幼虫は地中で暮らし、ネキリムシ類を補食すると言う。我が家ではネキリムシが猖獗を極め、これまでに多くの木が枯れている。是非、卵を産んで行って欲しいものである。
2007.08.10
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まだ梅雨がショボショボ降っていた頃の話である。鉢植えの枝垂れ梅の葉上に黄色の下地に黒斑のあるテントウ類の幼虫が居るのを見付けた。ウメの新梢はとっくに伸び切っているので、アブラムシはもう居ないはずである。一体何を食べているのだろうか? 数日後、今度はキイロテントウの成虫が何匹か居るのに気が付いた。どうやら、件のテントウムシの幼虫はキイロテントウの幼虫の様である。キイロテントウの終齢幼虫(2007/07/20) 探してみると、基本的に上の幼虫と同じ様な模様を持つ蛹も幾つか見つかった。他にテントウムシ類は居ないのだらか、これもキイロテントウの蛹であろう。キイロテントウの蛹.(2007/07/21) キイロテントウは先日紹介したように、専らウドン粉病菌を食べる。ウメの木の葉がウドン粉病に侵されている様には見えないのだが、テントウムシの幼虫が何かを食べているのをマクロレンズで覗いてみると、細かい菌糸状のものが葉の上を覆っているのが分かる。肉眼的には特に白っぽくはなく、殆ど正常の葉のように見えるので、ウメがウドン粉病に罹っているとは気が付かなかった。ウドン粉病菌を食べるキイロテントウの終齢幼虫(2007/07/20) と言うことは、先日のキイロテントウも隣家のウドン粉病に侵されたシラカシから来たのではなく、我が家の枝垂れ梅に居たのかも知れない。ウドン粉病菌を食べるキイロテントウ(2007/07/21) キイロテントウは成虫もウドン粉病菌を食べる。幼虫と成虫では全く姿が異なるが、ウドン粉病菌を食べている時の表情には何か共通のところがある様に感じられる。雄を上に乗せたままウドン粉病菌を食べに走り回るキイロテントウ.昆虫の雄と言うのはどうも頼りない(2007/07/22) このキイロテントウ、交尾している雌雄も居て、今後もこのウメの木で繁殖するのかと思っていた。しかし、ニシキハギにいたヒメカメノコテントウと同様、先月24日の強い日差しを浴びた途端に多くが姿を消し、それから2~3日経つと一匹も居なくなってしまった。 テントウムシ類は暑いのが苦手と見える。
2007.08.08
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先週の月曜日の昼過ぎ、丁度東京23区西部が雷雨に見舞われていた頃、突然我がコムピュータがInternetに接続できなくなった。始めは落雷でホストがダウンしたのかと思ったが、何時まで経っても復旧しない。夜になって調べてみると、どうやら雷雨は関係なく、単に家のモデムが故障しただけらしい。 次の日の朝、新しいモデムを送付して貰う手続きを取り、その翌日にはモデムを交換することが出来た。しかし、相変わらずホストとのリンクは取れない。プロバイダーに電話すると、回線に何らかの異常が発生したものと考えられるので、回線工事をやり直すとのこと。工事には約一週間かかり、その前のモデムの交換と合わせると約10日間、Internetなしの生活を強いられることと相成った。 探してみると、我が町にもInternetの端末を置いている喫茶店が見つかった。しかし、いい年をしたオジサンがその種の場所で何やらキーボードを叩いているのも余り見られた格好ではないと思い、Weblogは臨時休業にして、工事が終了するまで大人しく待つことにした。結果的に、読者諸氏には御迷惑をかけることになったと思ふが、何卒御寛恕願ひたい。 今日の16時頃、丁度カラーキャリブレーションをしている最中に、モデムのリンク状態を示すランプが点灯しているのに気が付いた。漸く回線が復旧したらしい。カラーキャリブレーションが終了すると、様々なプログラムの自動更新が一斉に動作を開始し、こちとらが起動したプログラムは殆ど動かない状態が暫く続いた。 さて、今日は前回掲載したクサカゲロウの繭の話の続きである。 クサカゲロウの繭を飼育箱(100円ショップで買ってきた只のプラスティックの箱)に確保してから丁度1週間経った日の夕方、箱の中にクサカゲロウが羽化しているのが認められた。体長11mm、翅端まで15mm、小さなクサカゲロウである。 しかし、もう暗くなっているので、箱から出すと燈りの中に入ってしまうかも知れず、写真を撮るのは次の日の朝まで待つことにした。日中ならば、大概の虫は明るい外の方に向かって飛んでカーテンに留まるので、写真が撮り易いのである。羽化したクサカゲロウ.触角が長い(2007/07/29) 次の日、箱の中から出してやろうとすると、まるでそれを待っていたかの様に激しく羽ばたいた。クサカゲロウがこんなに力強く飛翔するとは知らなかった。 カーテンに突進し、更に彼方此方飛び回っている。余りに元気なので、御披露目の写真が撮れない。暫くそのままにして疲れるのを待つことにした。カーテンに留まるクサカゲロウ.金緑色の体が美しい(2007/07/29) 10分程すると予想道理余り羽ばたかなくなり、漸く写真を撮ることが出来る様になった。 撮影を終わってから、やはり本来繭のあった所に放すのが良いだろうと思って、ニシキハギの所まで連れて行って放してやった。 ところが、手から離れた途端、体の後の方に飛んで行ってしまって、振り向いた時には、もう何処にも見当たらなかった。予想外の、余り面白くない別れ方。クサカゲロウの成虫もアブラムシを食べる。顔は精悍(2007/07/29) さて、Internetで調べてみると、クサカゲロウ類の羽化は一寸変わっている。繭の中から成虫が出てくるのではなく、蛹が繭を食い破って表にで、それから羽化するのだそうである。繭の近くに別に蛹の脱け殻があるとのこと。 早速繭の付近を調べてみたが、蛹の脱け殻は何処にも無い様であった。しかし、良く見てみると、繭の上に何か白っぽいものがくっ付いている。クサカゲロウの繭と蛹の脱け殻.この角度だと上に乗っているのが何だか分かり難い(2007/07/29) 直接カメラを覗いているだけでは一寸分かり難いが、コムピュータに移して拡大してみると、明らかに繭の上にあるのは蛹の脱け殻である。 繭を確保した時、蛹の横に何か橙色の寄生バチの卵の様な物があった(前回の2番目の写真)が、それはもう見当たらなかった。孵化はしたが繭に穴を空けて蛹に取り付くことが出来なかったのかも知れない。上の写真の左約90度から見たもの。蛹の脚、頭、腹部が識別できる(2007/07/29) ところで、このクサカゲロウ、残念ながら何クサカゲロウかは分からない。しかし、クサカゲロウがこんなに金緑色に光るとは知らなかった。翅脈も網目状で繊細な模様を成しているが、生憎後のカーテンの網目が邪魔でよく見えない。この次クサカゲロウを見付けたら、翅だけの拡大写真を撮ってみよう。
2007.08.07
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