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今日は、約半月前に掲載したクサカゲロウの幼虫のその後に付いてである。 クチナシからニシキハギに移されてアブラムシもモリモリ食べていたクサカゲロウの幼虫は、掲載後、連日雨のために暫く生存を確認できなかった。しかし、何日か経って、天気の好転した日に見に行くと、まだチャンとニシキハギの葉裏に健在であった。 ところが、どうも少しおかしい。その後は毎日見に行ったのだが、全く同じ所に居て些かも動いていない様である。心配なので、マクロレンズで覗いて安否を確かめてみた。 すると・・・幼虫は居らず、何だか丸い物になっている。一体こりゃ何だ??!!クサカゲロウの繭.植物性の物を周りに付けているのが見える(2007/07/21) 良く見てみると、やはり周りにガラクタを付けては居るが、これは明らかに繭である。・・・クサカゲロウは繭を作るのか??? 知らなかった!!上の写真の右120度位の位置.アブラムシの残骸を付けている.手前下の橙色のものは寄生バチの卵か?(2007/07/21) 考えてみれば、幼虫の時背負っているガラクタは何かごく細い糸のような物で繋ぎ合わされていた。だから、その材料で繭を作ってもおかしくはない。それに、成虫雌は例の「優曇華の花」を作る。クサカゲロウは、どうやら幼虫成虫共に糸を紡ぐ能力があるらしい。 それでは、その糸は何処から出てくるのか? 蝶や蛾の幼虫は総て口から糸を吐く。クサカゲロウも口から吐くのか? しかし、クサカゲロウの口はアブラムシやハダニを食べるために特殊化している。これに糸を吐く機能まで求めるのは無理だろう。 調べてみると、何とお尻から出すのだそうである。蜘蛛みたいなヤツ!!上から見たクサカゲロウの繭(2007/07/21) 繭の大きさは、周りのガラクタを除くと、直径4mmに満たない。この小さな繭から、一体どの様なクサカゲロウが出てくるのか? 早速ハギの枝を切り取り、飼育箱の中に確保した。 <続く>
2007.07.29
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先日、ニシキハギに現れた背筋型のヒメカメノコテントウを紹介したが、その2~3日前、終齢に達したテントウムシの幼虫が葉の中央近くに留まって居るのを見付けた。1頭ではなく、ニシキハギの彼方此方に居て、何れもジッとして動かない。 種類は分からないが、どうやら蛹になる準備をしているらしい。ヒメカメノコテントウの終齢幼虫(2007/07/13) 次の日に見に行くと前蛹になっており、更にその次の日にはチャンと蛹になっていた。ヒメカメノコテントウの蛹(2007/07/16) それから更に数日すると、基本型のヒメカメノコテントウがニシキハギの彼方此方で見られる様になった。他の種類のテントウムシは居ないし、ヒメカメノコテントウの数が増えるに順って空の蛹が多くなって行くことから、これらの幼虫と蛹はヒメカメノコテントウのものと判断して間違いないであろう。基本型のヒメカメノコテントウ.翅がチャンと畳まれていない(2007/07/19) この基本型のヒメカメノコテントウ、先日の背筋型の個体とは違って、精力的に?アブラムシを捕食していた。 テントウムシの食べ方は、クサカゲロウの幼虫の様に体液を吸うのではなく、ムシャムシャと丸ごと食べてしまう方式。アブラムシを捕食するヒメカメノコテントウ.ムシャムシャと食べる(2007/07/19) 考えてみると、先日のアブラムシを食べない背筋型の個体は雄で、走り回っては雌を探していたのかも知れない。・・・とすると、この食欲旺盛な個体の方は雌か?アブラムシを捕食するヒメカメノコテントウ.アブラムシの顔が見える(2007/07/19) テントウムシの数は次第に増えて、毎日雨の降っていた先週末には、全部で10頭近くになった。それが24日になって強い日差しを浴びた途端、1頭も居なくなってしまった。暑さに耐えられなくて何処かへ行ってしまったらしい。 アブラムシの方はどうかと言うと、先週は雨を避ける為なのか、固くて吸汁出来ないと思われる枝の太い所に移動していた。そこで多分断食を強いられ、且つ、テントウムシに補食されて、今では殆ど居なくなってしまった。 僅か数日で、ニシキハギの上の「昆虫相」が斯くも劇的に変わるものかと、些か驚いている。
2007.07.28
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今日は、蜘蛛の話である。 「何時ものベランダの椅子」の目の前、僅か1mもない所にキショウブが生えており、其処に春先から雌のササグモが棲み着いている。我が家のカナヘビ君(昔から居る個体)が何時も日向ぼっこしている所から目と鼻の先なのだが、食べられることもなく、今まで無事共存している。ササグモの雌.後中眼で上方を見ている(2007/07/09) ササグモは何時も葉の上で獲物を待っている。かなり敏感で、人が近づくとサッと葉裏に逃げ込み、時にハエトリグモの様に跳躍して逃げる。 しかし、跳躍はしても、良く見てみると、脚が細く長く、長い刺毛が生えていて、ハエトリグモとは随分形を異にする。やや前方から見たササグモの雌.眼が4対8個あるのが分かる(2007/07/16) 眼は8個でほぼ環状に配列する。背側から見ると後中眼しか見えないので、眼が1対しかないように見えるが、正面からみるとチャンと4対8個あることが分かる。何だか、眼が沢山あって変な顔!! 其処へある日、雄のササグモが1匹やって来た。雌よりも脚が長く、胴体は逆にずっと小さい。ササグモの雄.雌より細長い(2007/07/16) クモは昆虫と同じ節足動物門に属すが、昆虫とは異なり交尾はしない。代わりに、イカ・タコ、エビ・カニの様に交接をする。しかし、クモは、エビ・カニやイカ・タコとは異なり、交接に際し精包を渡すのではない。 雄のクモは、成体になると、第1歩脚の前方にある蝕肢の形が変化し、先端がスポイトの様な移精器官に変わる。 交接の前に雄は一寸した準備をしなければならない。まず、精網と言う特殊な網を張り、その上に精液を出してから、蝕肢の先にある移精器官で精液を吸い取り、そこに溜めるのである。 その後、雄は山野?を放浪しながら雌を探す。雌を見付けるとこれに接近を試み、旨く近づくことが出来て交接体勢に入れれば、移精器官を雌の生殖口に差し入れて精液を注入する。 種類に拠っては、この時、雌に食べられてしまう雄もある。求愛中の雄.移精器官を雌に示すように前に突き出す(2007/07/16) ところで、読者諸氏は蜘蛛の生殖口が何処にあるか御存知だろうか。昆虫の様にお尻の先端に開口するのではない。雌雄共に腹部の中央よりやや前方の腹側に開口する。 因みに、エビの生殖口は頭胸部(大きな殻に囲まれている部分)の第3歩脚(雌)、或いは、第5歩脚(雄)の基部に開口する。一寸意外かもしれないが、尾部(主に食べる部分)には筋肉の他に腸管と神経しかないのだから、当然と言えば当然である。考えてみると、胴体の末端近くに生殖口がある生き物は余り多くない。お見合いを始めたササグモの雄と雌(その1).まだお互いに警戒して離れている(2007/07/16) 雌の交接に際し使用されるのは交接口であるが、単性域類と呼ばれる原始的なクモでは産卵口と交接口は同一、より高等な完性域類では別々になっている。ササグモは完性域類に属すので、産卵口と交接口の2つを持っている。ササグモの雄と雌(その2).かなり接近(2007/07/16)ササグモの雄と雌(その3).雌はこの後余所へ行ってしまいお見合いは不首尾に終わった(2007/07/16) 雄グモは、ほぼ1週間に亘り雌の近くに留まっていた。丁度梅雨の降りしきる最中で良く観察できなかったが、果たして首尾良く務めを終えたであろうか? 天気が良くなってからも、少し離れた所で、この雄グモを時々見かけた。しかし、3日も経った頃には、もう何処かへ行ってしまったのか、居なくなってしまった。 雄グモは雌グモとは異なり、何度か交接を行った後はもう何もすることがない。ただ死ぬだけである。自然の摂理とはいえ、やはり何とも空しい感じがする。
2007.07.27
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昨年ヤマトシジミの雄(青色)を紹介したが、ここ2~3日、庭に新鮮な雌(黒色)の個体が逗留しているので、今日はこのヤマトシジミの雌を紹介しよう。 朝まだ早い内は、草木の葉上でジッとしていたが、気温が上がると庭の中を飛び回り始めた。時々カタバミに止まっては産卵している。ヤマトシジミの雌.もう少し写真が大きいと迫力があるのだが・・・(2007/07/26) ヤマトシジミは何処にでも居る、謂わば普通種中の普通種である(北海道を除く)。しかし、雄の翅表は青色に輝き、チョウの中でも綺麗な方に属すと思う。 雌は一見冴えない色だが、良く見てみると、赤味を帯びた黒の中に青色が混じって、中々微妙な色合い。ヤマトシジミの雌.中々渋い色合いをしている(2007/07/26) ヤマトシジミは秋になると非常に数が増える。しかし、春に見ることは稀である。日本では、越冬態は幼虫だそうだが、無事冬を越せる個体の比率はごく僅かなのであろう。
2007.07.26
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今日は、昨日のテントウムシとコマユバチの話の続きである。 テントウムシとその腹の下のコマユバチと思しき繭2組をシャーレの中に入れてから数日経ったある日、小さなハチが一頭羽化してきた。体長約3.5mm、やはりコマユバチであった。 そのまま、もう一方の繭が羽化するのを待った。しかし、中々出てこない。1週間以上経って、先に羽化した方が死んでしまっても、まだ出てこない。どうやら、もう一方は途中でお亡くなりになってしまった様である。羽化して来たコマユバチ.体長約3.5mm(2007/07/21) 普通コマユバチは幼虫を宿主とし、コマユバチの幼虫は宿主が蛹になる前に体外に出て蛹化する(寄生者がホルモンを制御して宿主を蛹化させないらしい)。しかし、このテントウムシの場合は、宿主が成虫の時に蛹化している。コマユバチは何時テントウムシに寄生したのだろうか。 調べてみると、幼虫期に寄生するように書いてあるサイトもあるが、成虫に産卵しようとしているハチの写真を載せているところもある。思うに、幼虫から成虫に完全変態するときには蛹の中で大々的な細胞の再構成が行われると聞いているので、腹の中にコマユバチの蠕虫を抱えたテントウムシがまともな成虫になれるとは一寸思えない。テントウムシ成虫の寿命は2~3ヶ月あるから、コマユバチはテントウムシが成虫になってから寄生するのではないだろうか?コマユバチの繭の抜け殻.ハチの出て来た裂け目が見える(2007/07/21) それにしても、テントウムシが生きたまま腹の下に繭を抱えて動けなくなっているのが不思議である。コマユバチの幼虫がテントウムシの腹の中から出て来て繭を完成させるにはかなりの時間を必要とするであろう。何故テントウムシはその間ジッとしていて、コマユバチの幼虫が繭を紡ぐのを許しているのだろうか。粘液でも分泌してテントウムシの脚を絡めてしまうのか? 腹の中に、宿主に比してかなり大きなコマユバチの幼虫が居ても、テントウムシが簡単に死なないのを不思議に思う読者も多いと思われる。コマユバチの幼虫は基本的に宿主の内臓や筋肉を食べるのではない。昆虫は脊椎動物とは異なり、解放血管系である。心臓はあるが、細かい血管は無く、心臓は謂わば体液(血リンパ)を掻き回すだけ。昆虫の体内では、栄養のある体液が内臓の間を自由に流れているので、寄生者はこれを摂取すれば内臓や筋肉に致命的な損傷を与えることなく成長することが出来る(最近の研究によると、テラトサイトと言う寄生者の漿膜に由来する細胞が栄養の貯蔵摂取に重要な関与をするとのことだが、此処では省略する)。死んでしまったテントウムシ(腹側)(2007/07/21) 繭から剥がしたテントウムシは、2~3日はまだ生きていた。殆ど動かなかったので、何時死んだのか正確には分からないが、コマユバチの羽化する少し前までは生きていたものと思われる。 コマユバチにとって、生きているテントウムシの腹の下に居るのは、捕食者から身を隠すのに大変都合が良いことに違いない。テントウムシは鳥やクモも余り捕食しないと言う。形勢不利となると、黄色い苦い液を出すからである。 そうすると、テントウムシは、体液をコマユバチに盗られただけでなく、更に、その繭を保護する役目も負わされていることになる。このコマユバチ、益虫のテントウムシを殺す「悪い虫」だが、随分と「虫の良い」虫とも言える。
2007.07.24
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これまで此のWeblogで紹介してきたのは、総て垣根の内側にある「内庭」の生き物たちであった。しかし、我が家には、小さいが道路に面した謂わば外庭もある。 外庭にはコナラの生長の良くないのがあって、これに毎年アリマキが集る。先日、そのアリマキ目当てにやってくるテントウムシ類を見に行ったら、妙なものを見付けた。コナラの葉裏に居たテントウムシ.背側から見ると何でもないが、腹の下に繭がある(2007/07/08) コマユバチの繭の上にテントウムシ(ナミテントウ)がのし掛かっている。始めはテントウムシがコマユバチの繭を食べているのかと思ったが、どうも違う。上の写真を横から見たもの.テントウムシは脚を伸ばして踏ん張っているが繭は離れない(2007/07/08) マクロレンズで覗いてみると、テントウムシの口は繭の上からずれたところにあり、繭に接触しているのは腹部である。これでは食べることは出来ない。テントウムシは生きてはいるが、不思議なことに、腹部が繭にくっ付いていて離れないらしい。暫く観察していると、テントウムシは明らかに繭の上から降りたがっているにも拘わらず、降りられない状態にあることが分かった。繭から放したテントウムシと繭.テントウムシは元気がない(2007/07/08) そこで、手で一寸助けてやって、何とか繭から放したが、テントウムシは丸で元気がない。もう一組.お尻からはみ出しているのは糞ではなく腸管らしい(2007/07/08) コナラの木を探してみたら、全く同じものをもう1組見付けた。どうやら、繭とテントウムシの間には何か必然的な関係があるらしい。と言うことは、これはヒョッとして、テントウムシに寄生するコマユバチの繭ではないのか?上の写真を横から見たもの.同じくテントウムシは繭にくっ付いていて離れられない(2007/07/08) 早速Internetで調べてみると、テントウムシヤドリコマユバチとかテントウハラボソコマユバチ等と言うのがいて、写真と同じ風に生きているテントウムシの下側に繭を作ると言う。正確な種類は分からないが、その仲間であることは間違いないだろう。 2つの繭をシャーレの中に入れて、コマユバチの羽化を待つことにした。 <続きはこちら>
2007.07.23
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我が家の庭は、夏になると急に花が少なくなって寂しくなる。今咲いているのは、半雑草のヤブミョウガ位なものである。それを反映して、7月に入ってからは植物を1度しか紹介していない。 そこで、今日は漸く熟し始めたブルーベリーの実を掲載することにした。ブルーベリーの実.品種は不明(2007/07/22) このブルーベリーは10年以上前からある鉢植えで、昨年は3~400個の実を着けた。今年は、枝が増えたこともあり、去年よりも更に沢山の果実が成熟中である。 まァ、ハッキリ言ってしまえば取るに足らない果実だとは思うが、酒後の果物としては一々皮を剥いたりする必要がないので、面倒臭がり屋には中々重宝である。ブルーベリーの果実は二重S字曲線型の生長をする(2007/07/22) 写真でお分かりのように、熟すときになって急に重量が増加する、二重S字曲線型の生長をする。以前紹介したユスラウメと同じである。熟し始めたブルーベリーの実.まず最初に赤くなる(2007/07/22) 今年もまた酒後の果物にしようと思っていたのだが、若干、否、重大な問題が発生した。ユスラウメにもグミにも気が付かなかったヒヨドリが、このブルーベリーの存在に気付いてしまったのである。何しろ相手は早起きだから、早朝にやられると、こちとらに勝ち目はない。 更に、メジロまでやって来る始末。何らかの防御をしないと、酒後の果物を取り上げられてしまう。
2007.07.22
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変なテントウムシが一匹、ニシキハギに現れた。鞘翅は黄橙色で体の中央線に沿った部分だけ黒く、胸部と頭は白と黒のモザイク模様。図鑑を見ても該当するものがない。ヒメカメノコテントウ(背筋型)(2007/07/16) Internetで調べてみると、どうやら普通種ヒメカメノコテントウの背筋型という型らしい。普通のヒメカメノコテントウには「亀の甲」の様な模様があるが、この基本形の他に、背筋型、肩紋型、四紋型、黒型の4型があるとのこと。 図鑑をもう一度見てみると、チャンと載っていた。しかし、頭部、胸部の白色が鞘翅と同じ黄橙色になっている。これでは一寸分からない。標本は変色することがあるから困る。 テントウムシの様な小さい虫の場合、検索に必要な微細な形態は写真からは判別出来ないことが多い。全体の「雰囲気」から種を判別するのは邪道だが、それしかできない場合、Internetの昆虫図鑑は、製本された図鑑よりずっと力強い味方になってくれる。ヒメカメノコテントウ(背筋型).アブラムシを捕食しない?(2007/07/16) ヒメカメノコテントウはアブラムシを食べるはずである。しかし、この個体を見ていると全然食べない。何回も観察したが、遂にアブラムシを捕食するところを見ることが出来なかった。 アブラムシに出喰わしても丸で興味を示さず、専らハギの細い枝に付いている「毛」に御執心の様子。彼方此方忙しく歩き回っては毛に口を付けている。毛に何か付いているのだろうか?ヒメカメノコテントウ(背筋型).ハギの毛に御執心(2007/07/16) このヒメカメノコテントウ、始めは何処か余所からやって来たのだと思っていた。しかし、そうではなくこのニシキハギの上で羽化した個体らしい。正体不明のテントウムシの蛹が彼方此方にあり、最初は1頭だけだったヒメカメノコテントウが増えるに順って、空になった蛹の数が増えてきたから、この蛹はヒメカメノコテントウの蛹と考えて良いだろう。 後から出て来た基本形のヒメカメノコテントウは、チャンとアブラムシを食べていた。その写真は、幼虫や蛹の写真と一緒に、また、別の機会に紹介することにしよう。
2007.07.21
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先日、ベランダを歩いていたら、何か綿ゴミの様なものが目の前に漂っている。肉眼では良く見えないので、最近はすっかり虫眼鏡代わりになっているマクロレンズで覗いてみると、ハエトリグモのごく小さいのがカガンボを捕まえて、庇からぶら下がっているのであった。 まだ体長3mm、赤ちゃんとは言えないが、小学生位である。それがチャンと大きなカガンボを捕まえて食べている。まァ、これが赤ちゃんの時から出来なければ、とっくに餓死しているのだが・・・。アダンソンハエトリの幼体.カガンボを捕らえている(2007/07/16) 何分にも幼体なので種類は分かり難い。しかし、腹部の模様とこの辺りにいるハエトリグモの種類から判断すると、普段は家の中に居るアダンソンハエトリらしい。暖かくなると、屋外に出てくる。腹側から見たアダンソンハエトリの幼体.外骨格が透けて見える(2007/07/16) アダンソンハエトリの成体は既に紹介済みである。較べて見ると、クモでも子供は大人よりもずっと可愛らしい。 裏側から見ると、まだ外骨格が透き通っている。如何にも幼体という感じ。斜めから見たアダンソンハエトリの幼体.円らな後側眼が愛らしい(2007/07/16) ハエトリグモは正面から見た双眼鏡の様な前中眼が可愛いのだが(写真では見えない)、こうして見ると、後側眼も中々円らである。 考えてみると、昔はそこいら中に蜘蛛の巣があった。ジョロウグモが庭の茂みの彼方此方に網を張り、屋根と庭木の高いところの間にはオニグモの大きな巣が幾つかあった。庭のサツキやドウダンにはコクサグモ?の棚網が無数にあって霧雨が降ると白く輝いていた。しかし、今は全くと言っても良い程見当たらない。何故居なくなったのか分からぬが、餌になる虫も減ったであろう。 それでも、「何時もの椅子」の目の前では、何処からかササグモの雄がやって来て、春から棲んでいる雌に求愛中である。ここ1週間位ず~と逗留していたが、2日前から姿を見ないところを見ると、思いを遂げたのかも知れない。その内、紹介するつもりでいる。
2007.07.20
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今日もまた葉の裏側に居た虫の話である。 台風が通過した次の日の夕方、ベランダの椅子に座っていると、ヒュウガミズキの葉裏に、黄色くて丸い、小さな甲虫が止まるのが見えた。ヒョッとして、と思って近づいて見ると、やはりキイロテントウであった。キイロテントウ.工事現場のヘルメットを思い起こさせる(2007/07/16) キイロテントウはテントウムシの中では一寸変わり者で、アブラムシやカイガラムシではなく、専らウドン粉病菌を食べる。ウドン粉病と言うのは、御存知とは思うが、黴の感染に因って葉っぱが白っぽく粉を吹いた様になる病気である。キイロテントウはこのカビの菌体を餌とする。 菌食はキイロテントウばかりでなく、シラホシテントウ、シロジュウゴホシテントウ、外来種のクモガタテントウ等もウドン粉病菌を餌とするのだが、担子菌(キノコ類)を食べる虫は沢山いても、子嚢菌(カビ類)を食べる昆虫は珍しいのではないか?キイロテントウの横顔.眠っている様に見える(2007/07/16) 我が家の庭にキイロテントウが居たのは、恐らく、庭の管理の悪い隣の家(毎年チャドクガを量産している)に、ウドン粉病に冒されたシラカシが何本も生えているからだろう。10年以上も前から、この家のシラカシは木全体が粉を吹いたように白くなっている。夏になると、卓越風(Prevailing Wind)はこの家の方からやって来るので、我が家の植物は常にウドン粉病に冒される危険に晒されている訳である。チャドクガと言い、ウドン粉病と言い、全く困った家だ。真っ正面から見たキイロテントウ.ストロボを浴びて眼を醒ましたらしい(2007/07/16) キイロテントウ君、葉裏に止まった途端に眠りに入ったらしく、こちとらが散々枝をひねくり回して写真を撮っても逃げなかった。しかし、それでも最後にはすっかり眼を醒ましてしまったらしい。丁度、写真を撮り終わったところで、何処かへ飛んで行ってしまった。 最近は、どうも虫達の安眠妨害ばかりしている様である。
2007.07.18
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先日、ベランダの椅子で一服していると、目の前のイボタの葉裏に何か黒っぽい小さなY字型のものがくっ付いているのが見えた。何処かで見たことのある形、だが、一体何であったか、忘却の彼方に霞んで良く思い出せない。ず~と昔、まだ中学生の頃なら知っていたと思う。 近づいて見ると、小さな蛾である。随分妙な格好をして止まっている。はは~ん彼奴か、と思っても、はやり名前は思い出せない。葉裏に止まるカバイロトガリメイガ.Y字型をしている.脚が長い(2007/07/09) こういう妙な格好をした被写体は、深度が深過ぎて撮影し難い。かなり引かないと、100mmレンズでは全体に焦点が合わないのである。引けば、写りは小さくなり、結果的に解像度は低くならざるを得ない。バイロトガリメイガ.型が美しい(2007/07/09) 眠りに入っているらしく、葉っぱをひっくり返して撮影しても全く反応しない。背面、正面、側面の他、斜めからも撮ってしまった。横から見たカバイロトガリメイガ.眼の模様はストロボの反射に因る(2007/07/09) 一通り写真を撮ってから、名前を調べる。一寸調べるだけで、昔取った杵柄と言うか、1種の嗅覚と言うか、妙な勘が働いてトガリメイガ(Endotricha属)の1種であることは直ちに判明した。そうか、この連中がこういう変な格好で止まるのだったか!! この仲間は種類が大して多くないので、その中のカバイロトガリメイガと言うのに良く似ていることも直ぐにわかった。例によって確証は無いが、カバイロトガリメイガとしておく。 昆虫の名前を調べるには餌が手がかりになるが、このカバイロトガリメイガの食草については余りよく分からなかった。「様々な樹木の古い葉」とか「枯れ葉」と書いているサイトがあっただけである。カバイロトガリメイガ.舞子の如し(2007/07/09) しかし、面白い止まり方である。何か踊りを踊っている一瞬を止めた様な姿。葉裏でこんな格好していても誰も見てくれないよ、と言いたくなる。カバイロトガリメイガ.足の先に吸盤でも付いているのだろうか(2007/07/09) トガリメイガ類は、必ずしもこの様な形で止まるとは限らない。普通の止まり方をすることもある。何故、こんな変な形で止まるのか? 良く分からないが、モンシロチョウの交尾拒否の姿勢に似ている。
2007.07.17
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また、ハギの季節がやって来た様である。「ハギの季節」と言ってもハギの花が咲く訳ではない。昨年から閲覧されている読者は憶えておられるかと思うが、鉢植えの花の着かないニシキハギの上で、様々な虫たちが繰り広げる物語の季節が始まった、と言うことである。 例年夏ともなれば、このニシキハギにアブラムシがそう沢山付くことは無いのだが、今年は何故かビッシリと付いている。アブラムシが居れば、何処からともなくテントウムシの幼虫が現れて来てそれを食べ始める。しかし、アブラムシと捕食者との平衡がアブラムシの増殖の方に偏っていてアブラムシは増える一方、捕食者が更に必要の様である。 先日、何時ものベランダの椅子で一服していると、横に植わっているクチナシの葉表に5mm位の丸いものが付いているのが、葉を透かして裏側から見えた。ヒョッとして、と思い葉表を見てみると、案の定、クサカゲロウの幼虫が居た。これも強力なアブラムシの捕食者である クサカゲロウの幼虫の多くは、自分が食べた獲物の残骸や色々なゴミ?等を体の上に背負い込んで歩く。それで丸い影が出来る。尤も、昨年紹介した「クサカゲロウ類の幼虫」の様に、何も身につけない種類もある。アブラムシを捕まえたばかりのクサカゲロウの幼虫.(2007/07/13) 早速手の上に乗せて、ハギの方に移住して貰うことにした。中々手から葉に移らず苦労したが、移ったと思った途端、もうアブラムシを捕らえていた(上の写真)。流石強力な捕食者、すごい早業である。アブラムシを捕食するクサカゲロウの幼虫.上の写真の約1分後、既にアブラムシは萎んでいる(2007/07/13) クサカゲロウ類の幼虫は、アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)と同じで大きな大顎を持っており、これでガッチリと獲物を掴む。 実は今まで、この大顎は只掴むだけでこれとは別に口吻を差し込んで体液を吸うのだと思っていたのだが、写真を見ると大顎で挟んでいるだけで何もしていない。しかし、アブラムシの体はアッと言う間(1分弱)に萎んでしまった。 調べてみると、この大顎は吸収顎と言うもので、この大顎の内側に細くなった小顎がはまりこんで管になっており、直接この大顎を差し込むだけで体液を吸い取ることが出来るのだそうである。残骸になったアブラムシを大顎から外そうとするクサカゲロウの幼虫(2007/07/13) アブラムシが充分に萎んで空になると、クサカゲロウの幼虫は頭を激しく振り回していた。アリマキの残骸を大顎から外す行動の様に見えたが、中々外れないで苦労している感じであった。 残念ながら、アリマキの残骸を背負い込む行動は確認できなかった。約30分後、周りにいたアブラムシを食べ尽くしたクサカゲロウの幼虫(2007/07/13) 30分程してまた見に行くと、クサカゲロウの幼虫は相変わらず同じ葉の上にいた。しかし、その葉の上にいた数頭のアブラムシは跡形もなく消え失せていた。全部食べられてしまったらしい。 その後このクサカゲロウの幼虫がどうなったか気にしているのだが、生憎の天候で良く分からない。アブラムシをシッカリ食べて、無事成虫になって欲しいものである。
2007.07.15
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以前ムシヒキアブの1種、多分マガリケムシヒキ(「曲毛・虫引」で「曲・毛虫・引」ではない)を掲載したが、今日はそれよりも一回り大きく、もっとごつくて強そうな近縁種を紹介する。 ムシヒキアブの仲間もヒラタアブ類と同様、中々同定が難しい。しかし、「ムシヒキアブ図鑑」と言うムシヒキアブ類専門のサイトで詳しく調べたところ、サキグロムシヒキとして間違いない様である。横から見たサキグロムシヒキ.以前紹介したマガリケムシヒキ(多分)よりもゴツイ(2007/07/08) ここ数日、梅雨前線と台風の影響で暗い日が多く、虫の方はサッパリ。しかし、晴れ間が出ると、彼方此方に夏らしい虫が姿を現す。このサキグロムシヒキも、飛び石の上や見晴らしの良い草木の上に陣取って、獲物が通りかかるのを待っている。斜め上からみたサキグロムシヒキ.交尾器がよく見える(2007/07/08) ムシヒキアブ類は強力な捕食者で、自分よりもずっと大きな昆虫でも空中で捕らえ、抱きかかえて体液を吸ってしまう。刺されたら逆に一コロでやられてしまう筈のスズメバチ科のハチまで捕まえてしまうのだから、一寸驚きである。刺されない様に背面から抱きかかえるらしい。本能的に刺されない捕まえ方を知っているのである。サキグロムシヒキの雄姿.如何にも強そう(2007/07/08) 以前ハラビロカマキリがハラナガツチバチ類の雄(毒針を持っていない)を補食しているところを紹介したが、これが毒針を持つ雌だったら刺されなかったのか疑問であった。しかし、カマキリも獲物を捕らえるときは背面から捕らえる(但し、ムシヒキアブと獲物の体の軸は平行、カマキリの場合は直角)ので、雌を捕まえても刺される様なことは無いらしい。 刺される様な捕らえ方をするドジな個体は刺されて死んでしまい、刺されない捕らえ方をする個体のみが残り、やがてその「捕らえ方」が遺伝子に組み込まれるのだろうか。しかし、1蛋白質の合成なら兎も角、この様な高度な行動様式は一体どの様な形で遺伝子に組み込まれるのだろう。 或いは、そんな難しいことではなく、単に腹側から捕まえると獲物の脚が邪魔になるので背面を捕らえる様にしているだけなのかも知れない。真っ正面から見たサキグロムシヒキ.白い「鬚」が目立つ(2007/07/09) このサキグロムシヒキ、中々強そうだが、ムシヒキアブ類で最も大型強力なのは、雄の尻尾の先に白い毛が沢山生えているシオヤアブである。幼虫は、我が家の大敵ネキリムシを土中で捕食するというので、大いに贔屓にしているのだが、この夏はまだ姿を見せていない。現れたら早速御披露目の写真を撮って紹介するつもりでいる。
2007.07.14
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最近はどうも面白味の無い、或いは、話題性に欠ける虫ばかりが登場して、我ながら些か更新意欲の減退を感じていたが、今日は久しぶりに「やる気の出る」虫を紹介する。 マダラホソアシナガバエ、「ハエ」と付いてもアブの仲間である。双翅目、短角亜目、直縫群、アシナガバエ科、ホソアシナガバエ亜科(ヒゲナガアシナガバエ亜科:Sciapodinae)に属す。以前紹介したアシナガキンバエも同じアシナガバエ科だが、亜科は異なる[その後の検討で、上記の「アシナガキンバエ」は、アシナガバエ亜科のアシナガキンバエではなく、本種と同じホソアシナガバエ亜科に属すウデゲヒメホソアシナガバエ(新称)Amblypsilopus sp.1であることが分かった。新称であり些か分かり難いと思うので、此処では取り敢えず”ニセ”アシナガキンバエとしておく]。 体長は約5mm、”ニセ”アシナガキンバエよりも2割方大きく、また、翅が長いので、一見したところでは”ニセ”アシナガキンバエよりもかなり大きく感じられる。マダラホソアシナガバエ(雄).翅に黒い縞と白斑がある(2007/07/09) どちらも敏捷な「ハエ」(本当はアブなのだが、ややこしくなるので「ハエ」と記す)でストロボを使うと、ストロボの光量増加に反応して、本格的な発光をする前に飛び上がってしまう[現在のストロボはP-TTLと呼ばれる発光制御機構を採用しており、本発光の前に数回のプレ発光を行って露出の調節をする。光に敏感な「ハエ」類はこのプレ発光に反応して飛び上がり、本発光の時には既にそこに居ない、と云うことになる。以上訂正す]。 ”ニセ”アシナガキンバエは日の当たる葉上を好むので、ストロボを使わなくても撮れなくはない。しかし、このマダラアシナガバエは日当たりに近い日陰を好むので、補助光無しでは暗くて撮影が出来ない。 実は今までにもかなりの回数我が家の庭に現れたのだが、使い物になる写真は1コマも撮れなかった。そこで今回は少し考えてみた。 幾ら機敏な「ハエ」と雖も、何10回もストロボを焚けば、その内次第にストロボに慣れるか、或いは、少しは油断する時があるのではないか。駄目写真の山を作る覚悟で100コマ位撮れば、何コマかは「当たり」が出るかも知れない・・・。全く、銀塩カメラでは勿体なくて出来ないことである。横から見たマダラホソアシナガバエ.様々な色を反射している(2007/07/09) ファインダーを覗いていた限りでは、ストロボに反応しなかったことは一度もなかった。しかし、後で結果を見てみると、20回に1回位は「ハエ」の反応が遅く、チャンと写っているコマがあった。作戦は成功、正に「下手な鉄砲、数打チャ当たる」である。正面から見たマダラアシナガバエ.捕食性で精悍な顔(2007/07/09) このマダラホソアシナガバエは”ニセ”アシナガキンバエとほぼ同じ程度にキラキラしている。人間の目にはこういう「光り物」は美しく写る。この種のハエ以外の「光り物」と言えば、タマムシを筆頭に、チョウ(モルフォ、ゼフィルス)、ハチ(セイボウ)、カミキリ(ミドリカミキリ)、渋いところではオサムシ等があるが、昆虫自身にとって「光ること」はどんな意味があるのだろうか?
2007.07.12
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最近は、どうも小さな甲虫を紹介することが多い。今日も甲虫のウリハムシモドキ。以前ハムシダマシを紹介したが、ウリハムシモドキはウリ・ハムシモドキではなくウリハムシ・モドキで、ハムシの仲間である。ハムシダマシは居ても、ハムシモドキと言う虫は居ない。 既に掲載済みのキバラルリクビボソハムシやキベリクビボソハムシに比して、鞘翅がペラペラな感じで些か重厚さに欠ける。しかし、ハムシ全体を眺めると、こう言う感じのハムシの方が一般的かも知れない。クリスマスローズの葉先で身繕いするウリハムシモドキ(2007/07/05) このウリハムシモドキ、クリスマスローズの葉の先で、時々身繕いをしながら、動物園の熊さんの如く同じ所を行ったり来たりしていた。動作が敏捷な割には、葉っぱを手で掴んで向きを変えたりしても逃げようとはせず、チャンとモデルになってくれた。斜め上から見たウリハムシモドキ.頭の後半が黒いのがこのハムシの特徴(2007/07/05) 食草はマメ科植物の他、非常に広い範囲の植物を食べると言う。我が家では一体何を食べているのかは分からない。近くにクローバーを被覆植物とした空き地があり、先日、管理業者がそのクローバーを全部刈ってしまったので、或いは、そこから御飯を探しにやって来たのかも知れない。クリスマスローズは毒草だから、幾ら広食性のウリハムシモドキも食べないだろう。真っ正面から見たウリハムシモドキ.仁義を切っている様にも見える(2007/07/05) これまでに紹介したハムシはこのウリハムシモドキで5種類になる。これが今のところ我が家で見られるハムシの総てある。今後新たに見つかる種類もあろうが、5種というのは如何にも少ない。「東京都本土部昆虫目録」のハムシ科には270種もの記録があり、その2パーセントにも達しない。 我が家の庭の生物多様性が如何に貧しいかを証明している様で、何とも寂しい気分になる。
2007.07.11
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一昨日、蹲踞(つくばい)の横にあるミヤギノハギ(ナツハギ)の前を通ったら、其処からヤマトシジミの雄の様な表面の青い小さな蝶が飛び出してきた。注意して見ると、ヤマトシジミではなく小さなルリシジミであった。 ルリシジミはマメ科の他多くの植物の蕾、花、若い果実を食草とする。だから、このハギの周りでは、産卵に来たルリシジミの雌を見かけることが屡々ある。 しかし、この個体は直ぐにハギから離れてしまったし、また、ごく新鮮なので、産卵に来たのではなく、此処で羽化したばかりの個体らしい。デュランタの葉上で休むルリシジミ鱗粉の縞模様が写っているが、この倍率ではよく見えない(2007/07/08) デュランタの葉の上に止まってジッとしている。時折、羽を前後に擦り合わせる様な動作をする。何の意味があるのかは知らないが、シジミチョウによく見られる行動の一つ。真っ正面から見たルリシジミ.表面の青色が隙間から見えている(2007/07/08) 考えてみると、ほぼ1ヶ月前の風の強い日、ここにルリシジミが産卵に来ていた。何しろ風速5~7m位の風だったので、卵を産む方もハギにしがみ付いて逆さになったりひっくり返ったりで、随分難儀の様に見えた。そんな状態なので産卵するところは全く撮れなかったが、産卵の合間に付近の葉の上で休んでいるのを一応撮ってあった。 そのルリシジミが上の個体の母親か否かは分からない。産卵から羽化まで1ヶ月と言うのは、少し早過ぎるかも知れないが、その時のルリシジミ母さんの写真も一緒に載せておこう。約1ヶ月前に産卵に来ていたルリシジミ母さん.食草の近くで休憩中(2007/06/07) 今年に入って蝶を紹介するのは、今日でやっと2回目である。スジグロチョウはまだ掲載していないが、良くやってくる。しかし、今年は全般的にどうも蝶が少ない様に思える。アゲハチョウ類は特に少なく、ナミアゲハですら10日に1度見るかどうか、と言う程度。毎年丸坊主になるはずの本柚子の木には葉がシッカリと繁り、アゲハの幼虫が食事した形跡は全く認められない。 3年程前に一寸した理由があってクロアゲハの幼虫を全部で28頭飼育したことがある。しかし、チャンと羽化したのはたったの3頭、他の25頭は総てブランコヤドリバエにやられていた。 子供の頃は良くアゲハを飼育したものだが、アゲハヒメバチその他のヒメバチ類が出て来ることはあっても、ヤドリハエが出て来たことは一度もなかった。なぜヒメバチがブランコヤドリバエに取って代わられたのだろうか。アゲハヒメバチは綺麗なヒメバチだし、何分にもこちとらはハチ好きなので、蝶の代わりにヒメバチが羽化して来るのは我慢できても、ヤドリバエの蛆が出てくるのは何とも許し難い。 今年、この辺りで蝶が少ないのは、或いは、あの厭なブランコヤドリバエがまた猖獗を極めているのだろうか。
2007.07.10
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今日はゾウムシの1種を紹介する。体長4.0mm、小さなゾウムシである。 残念ながら、種名は分からない。眼から黒いスジが下方に垂れるという特徴を目安にInternetの図鑑等で探して見たが、該当するものが見当たらない。触角が長いので、多分、ソウムシ科のクチブトゾウムシの仲間と思うが、これも定かではない。ゾウムシの1種.触角が長い(2007/06/15) このゾウムシ、かなり以前から我が家の庭の彼方此方で見かける。都内の住宅地に棲んでいるのだからごく普通の種類と思うが、それでも分からないところを見ると、ゾウムシの種類は随分と多いらしい。「東京都本土部昆虫目録」のゾウムシ科を参照すると、実に167種もの記録がある。手元にある文献やInternetに出ているゾウムシ科の昆虫は全国で精々数10種だから、これではやはり無理と言うものであろう。ゾウムシの1種.上の写真と同じ種と思われる(2007/07/05) 一般にゾウムシは動作が鈍く、形勢不利と見ると隠遁の術を使ってポトリと草むらの中に落ち、行方知れずになってしまう。 しかし、動きが鈍い一方で、信じ難い程の「忍耐力」を持っている。例えば、オオスズメバチなど如何にも強そうだが、4塩化炭素の毒瓶に入れると殆ど瞬間的に倒れ、1分も経たない内に完全に死んでしまう。代謝が早いからである。 ところが、ゾウムシはその同じ毒瓶の中で30分位経ってもまだ死なない。動きが止まったので漸く死んだかと思って毒瓶から取り出すと、暫くしてからまた動き出したりする。全く信じがたい連中である。上の写真のゾウムシを背側から見たもの(2007/07/05) 大学院時代に昆虫学のN教授の講義で聞いた話だが、ある種のゾウムシは走査電子顕微鏡の鏡筒に入れ、減圧して検鏡していてもまだ動いているそうである。電子顕微鏡鏡筒内の真空度は宇宙空間よりはずっと低いが、10のマイナス8乗Pa程度の高真空である。その中でもまだ死なないで動いていると言うのは、スゴイとしか言い様がない。 宇宙ステーションは高度400km付近の「低空」を飛行し、真空度はこれよりかなり低い10のマイナス5乗Pa程度でしかないとのこと。とすると、ゾウムシは、宇宙服(虫用?)無しでステーション外に出、30分程度経ってから戻って来ても死なないで済む可能性が高い。もしこれが出来れば、ギネスブック登録のレベルを遙かに超えた地球生物としての「偉業」である。誰か、実験してみるAstronautは居ないか!!
2007.07.08
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昨日、今日と梅雨も中休みの様である。雨の間姿を見せなかった虫達が、一斉にと言うと大袈裟だが、彼方此方に現れた。今日はその中からトウキョウヒメハンミョウを紹介する。 ハンミョウと言うと、漢方に使う有毒種のハンミョウを思い浮かべられる読者も居られるかも知れない。しかし、それはツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)のことで、下の写真のような形をしたハンミョウ類はハンミョウ科に属し、全くの別物である。毒はない。トウキョウヒメハンミョウ(2007/07/05) このトウキョウヒメハンミョウは中々渋い色合いをしている。しかし、何の形容も付かない只のハンミョウ(ナミハンミョウ)は赤や青の極彩色をしていて、如何にも毒がありそうに見え、これが有毒種のツチハンミョウと間違われる様になった理由らしい。 ナミハンミョウは、まだ家が大きかった頃には、庭にも棲んで居たごく普通の種だったが、最近この辺りでは見たことがない。真っ正面から見たトウキョウヒメハンミョウ.大顎がストロボの反射で光っている(2007/07/05) ハンミョウ類は、幼虫、成虫共に捕食性。捕まえた昆虫や小動物を、その鋭い顎でバリバリと噛み砕いて食べてしまう。 上の写真では、丁度ストロボの光が大顎に反射しており、恰も白刃の如し。しかし、体長は僅か10mm程度と小さく、また、人に対する攻撃性は全く無いから、危ない虫ではない。横から見たトウキョウヒメハンミョウ(2007/07/05) 横から撮った写真の頭部を部分拡大してみた。未来映画に出てくる怪獣とでも言うべきか。上の写真の部分拡大.怖い顔(2007/07/05) ハンミョウは「道教え」とも呼ばれ、近づくと足許から飛び立って2~3m先に止まり、こちらが道を進むとまた飛び立つのを繰り返す。何回も繰り返す内に、道を外れて何処かへ行ってしまうが、このトウキョウヒメハンミョウの様な場合は、小さ過ぎて分かり難い。 しかし、子供の頃から虫に親しんできた者にはチャンと見える。虫好きには見えて、虫嫌いには見えない虫である。
2007.07.06
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此処暫く、梅雨らしい天候が続き、我が家の庭の虫達も余り姿を見せなくなった。そこで、これまでに溜まった未掲載種を少しずつ出すことにする。 今日の主人公は、ナミホシヒラタアブ、体長1cm前後で中位の大きさのヒラタアブである。類似種にキイロナミホシヒラタアブ、マガイヒラタアブがあるが、どちらも顔に黒色中条がないので区別が出来る。ブルーベリーの未熟果に止まるナミホシヒラタアブ(雌)(2007/05/31) これまで既に6種のヒラタアブを紹介したので、これが7種目である。まだ他に少なくとも2種は居たので、全部で10種位のヒラタアブが我が家の庭に来ていることになる。こんなに沢山の種類がこの辺りに居るとは、思っても見なかった。ニワナナカマドの花で食事中のナミホシヒラタアブ(雌)(2007/05/31) しかし、先月の中頃より、飛来するヒラタアブ類の数が急に少なくなって来た。ペラペラヨメナに「常駐」していたキタヒメヒラタアブも姿を消した。 今まで気が付かなかったのだが、考えてみると、どうも夏にはヒラタアブ類の姿を余り見ないように思う。早速、Internetで調べてみたが、残念ながらヒラタアブ類の季節変化についての情報は得られなかった。ナミホシヒラタアブ(雌).顔の先端に黒色中条が見える(2007/05/31) テントウムシは、種によって捕食するアブラムシの種類が限られているものが多く、餌とするアブラムシが減少する夏になると休眠する種類もある。現に我が家でも、ウメの葉裏にアカホシテントウが張り付いていて、何日経っても移動した形跡は見られない。 ヒラタアブ類の幼虫は、一般に捕食するアブラムシの種類を選り好みしないそうだが、それでも夏になれば餌になるアブラムシの数は全体として減少する筈である。 夏になるとヒラタアブ類は本当に姿を見せなくなるのか? 今年の夏は、ヒラタアブ類の消長に注意してみよう。
2007.07.05
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ここ数日雨模様の日が続いている。庭の虫達も余り姿を見せないが、ルリマルノミハムシが1匹、ヤブミョウガの花穂の中で、雨に濡れながらジッとしているのを見付けた。 首を引っ込めているのをそのまま測ると体長3.6mm、小さなハムシである。雨の中をジッと耐えるルリマルノミハムシ.お尻の先の黄色いのはウンコ(2007/07/02) 体に付いた水滴を振り払おうともせず、無言で?ジッと耐えている。前から見ると、かなり辛そうな表情。雨の中のルリマルノミハムシ.頭にも水滴を付けている(2007/07/02) 写真を良く見てみたら、お尻の先に何か黄色いものが堆積している。ハムシ君のウンコである。花粉を食べていたらしく黄色い。 沢山溜まっているところを見ると、かなりの時間、同じ場所でジッとしていたらしい。屹度、お腹も相当空かせているに違いない。 雨が止んで暫くしてから見に行くと、もうハムシ君は居なかった。何処かのヤブミョウガの花粉でも食べ出かけたのであろう。
2007.07.04
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前回のトタテグモは、残念ながら一部の読者には、余り好評ではない様であった。 そこで、今日は綺麗な花の写真でも出そうと思うのだが、生憎、今、我が家の庭には余りパッとした花が咲いていない。仕方なく、些か時期遅れではあるが、鉢植えのサツキの写真を出すことにした。先月上旬撮ったものである。咲き始めたサツキ(2007/06/08) このサツキ、実は我が家で最もリッパな鉢植えで、御近所でも評判の逸品?とされている。 その「逸品」を何故今まで掲載しなかったのか? それは、この写真を撮ったときはまだ七部咲き程度だったので、満開になってからまた撮ろうと思っていたら、雨続きで結局撮りそびれてしまったからである。 この写真ではまだ葉がかなり見えるが、満開になると一面花ばかりとなる。まァ、葉が少し見える方が趣があるのだが・・・。白と桃色の両方の花が着く(2007/06/08) 品種名は、買った時に「萬岳」と聞いたと思うが、定かではない。 サツキの花には小振りなものが多い。しかし、この「萬岳」は大輪で、平戸ツツジと遜色ない程大きな花を着ける。 花色は白から濃い桃色まで様々、一部は白と濃い桃色の染め分けになる「絞り」である。一本の木で様々な花の色を楽しめるのは悪くない。まだ七分咲き、満開になると葉は殆ど見えなくなる(2007/06/08) 横幅1mに近い大きな鉢植えである。しかし、元はと言えば、盆栽仕立てを地植えにした「盆栽崩れ」とでも言うべき代物で、僅か3,000円で売りに出ていたのである。それを買って来て、また鉢に戻した。 盆栽崩れなので、枯枝や徒長枝を取り去るのに約半日かかったし、植木鉢代は中身よりも高く付いた。 それでも、3,000円にしては良い買い物であった、と未だに自慢している。
2007.07.03
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一昨日の昼過ぎ、ベランダのスレートの上に、普段この辺りでは見かけない大きなクモが居るのに気が付いた。大きいと言っても、体長(脚を含めない)は15mm位だが、タランチュラの様に脚が太く短い、如何にも強そうなクモである。 ジグモに似ているが、ジグモはもう少し縦長で、こんなにゴツクはない。キシノウエトタテグモ.所謂タランチュラに似ている左側には脚が5本ある様に見えるが、最先端のは蝕肢(2007/06/29) 何故か、クモさん、余り元気がない。種類はよく分からないが、何れにせよ、地面に穴を掘る仲間には違いないので、ジグモの巣の近くに置いてある石の上に移した。前から見たキシノウエトタテグモ.何故か、左右の第1歩脚を折り曲げている(2007/06/29) 数枚写真を撮ったところで、小さなアリがやって来た。アリが一寸チョッカイを出したら、クモさん、慌ててシダの茂みの中に逃げ込んでしまった。見かけによらず気が弱いのか、或いは、病気で戦闘意欲が無いのか、それとも、やはりアリは苦手なのか・・・。キシノウエトタテグモの顔.上顎が大きいが、ジグモではもっと大きい(2007/06/29) 図鑑で検索してみると、頭胸部の中窩はU字型で、第3脛節に窪みがなく、また、生息地から判断して、どうやらキシノウエトタテグモの様である。上記写真の部分拡大.中央に見える粒々が眼、よく見えないが全部で8個ある.ハエトリグモと較べると眼は非常に小さい(2007/06/29) トタテグモは、昔からこの辺りに居るとは聞いていたが、実は、見るのはこれが始めてである。 Internetで調べてみると、何と、環境省の準絶滅危惧種に指定されている。「準絶滅危惧種」とは、”(存続基盤が脆弱で)現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの”だそうである。図鑑には、「東京、神奈川、名古屋、京都、大阪などの都心部に多産。他の県ではあまり見られない」と書かれている。この辺りにはまだ結構居るのかも知れない。横から見たキシノウエトタテグモ.頭胸部の中窩はU字型(2007/06/29) しかし、何故穴から出て来てベランダに居たのであろうか。クモが水に溺れて弱ったときに似ていたが、別段大雨が降ったわけでも無し、少しの雨で水没するような所に巣を作ったりはしないだろう。やはり病気なのだろうか? 本当のところは「御当人」に聞いてみなければ分からないが、何はともあれ、クモさんのその後の無事を願うばかりである。
2007.07.01
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