やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2019/01/03
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カテゴリ: 登山
4:30 起床。夜中はミシミシと冷え何度も寝返り
を打つ。足先の冷えと顔に降る霜のせいで夜が長く
感じられた。


外は雪が降りしきりテントをたわませる。テントの
内側はバリバリに凍りついている。この雪の降り方
なら下山も致し方ない。今日は気合を入れて行動
しないと下山はおぼつかない。


朝食はカレーリゾットに油揚げの味噌汁、そして
ミルクカフェラテ。食事で十分水分を取っておく
(行動水を減らすため)。


靴の中に霜が付いているので、そのままの状態では
履きたくない。レジ袋を履いて靴下を濡らさない
ようにしたがどうなるか(​ 結果はこちら ​)。

7:20 出発。


先ずは1431mのピークが目的地。下りでも空荷
ラッセルが続く。  


もの凄い雪庇が張り出している。左方の潅木
ギリギリを歩かないと安心できない。

8:21 1431mのピーク。横からの風雪が強く
なる。下降でルートを誤る。視界が利かないので
自然と広い斜面に入ってしまったのだ。

GPSの示す方角は明らかにおかしい。先行して
下ってしまったK山さんを大声で止める。ツェルト
をかぶって作戦を練る。正規ルートは雪庇の張り
出す細尾根なので滑落のおそれがある。ハーネスを
装着しロープをつないでの下降に決まる。

9:30 始動。一旦登り返し、視界が利いた瞬間を
逃さず下降路を確認する。GPSで間違いがないと
判断。核心部(細尾根)はロープを出さなくても
降りることができた。


その下の斜面のトラバースでは、表層から20cmで
雪が破断した。雪崩発生のおそれの中、下りでも
空荷ラッセルを繰り返す。


宇奈月尾根は地形が複雑だ。登山道が付いている
ものの積雪があると全く分からない。マーキングは
最低限しか残っておらず、ルートファインディング
能力が求められる。 


視界が利かないので地形図が役に立たない。GPS
が頼りでこまめにルートを確認する。今日は長時間
行動となるため、ルートミスによる時間の浪費は
避けねばならない。

少しでも不安があればGPSで進路を確認した。
小尾根一本間違えるだけで、正規ルート(登山道)
から大きくずれてしまうのだ。

11:28 第三登山口上部の鞍部。このまま尾根伝い
に進む。小ピークを過ぎて林道に下りようとするが
崖になってしまった。


懸垂下降の案も出たが時間がかかるのでロープを
出すのは避けたいところ。バックステップで下る
ことができる雪壁のラインを何とか見つけることが
できた。

12:01 第三登山口下で林道に出た。人間の世界に
帰ってきた感じがする。

12:11 1043m登山道で休憩する。時間はかかる
が今日中に下山するつもり。


ここまで下っても分かりにくいルートだ。GPSが
手放せない。一歩一歩進むように、GPSでルート
を確認しながら下降する。 


慎重に登山道沿いに下って来ても、最後の最後で
迷った。標高750mから下の送電線をくぐった先
である。早く下山したいという焦りから、登山道
の北寄りに反れて林道上の崖に出てしまった。

懸垂下降の案は却下して登り返し、道のある小尾根
に何とか入った。

14:46 第二登山口。道迷いからのリカバリーで
大汗をかいた。第二登山口からはヘアピンカーブの
先の小尾根に入り、林道をショートカットする。


GPSで方角を確認したのでバッチリ林道に出る。
林道に出たら雪が重たくなる。標高が下がり湿雪に
変わったのだ。わかんに雪がこびりついて重い。  


ひたすら林道のラッセル。

15:54 宇奈月温泉スキー場のゲレンデトップ
(閉鎖)に到着。スキーのトレースが残っている。
暗くなる前に帰ってくることができた。


閉鎖ゲレンデの中を、速度を上げてサクサク下る。

16:20 下山リフトに到着。運行終了まであと
10分であった。N山岳会のT氏が会長に声を
掛ける。T氏は「やまぶろぐ」を閲覧しているの
だとかー。


怖い下山リフト。大型ザックを落とさないよう
抱えながらも、撮影だけは止められない。

16:38 宇奈月駅前駐車場に到着。布施川ダムへ
先に下山したB隊が我々のクルマで宇奈月ダムへ
移動して自分達のクルマを回収してから、ここに
置いておいてくれたのだ。交差縦走の利点は、
クルマの回収に無駄がないことにある。

17:22 会館到着後すぐに解散する。雪山合宿の
総移動距離は19.3kmであった。





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Last updated  2019/01/13 12:56:01 AM


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