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MERCEDESの最上級オープンカー、SLK試乗記が登場します。★の数はこれ以上ありません。記事はRESPONSE島崎七生人レポートからです。
W201(190E)以来、日本市場では実に21年振りとなるMTのメルセデス・ベンツ、『SLK200 BlueEFFICIENCY MT』。果たしてその出来は?と走らせてみると、目からウロコが落ちた。 とにかくクラッチミートが相当にやりやすい。必要な踏力/反力/ストロークはどれも自然。スッと呆気なく繋がるクラッチは、最新の同社の2ペダル・デュアルクラッチのようだ。ホールド機能&ヒルスタートアシスト付きだから発進前にクルマが不用意に動いてしまうこともない。シフトタッチもよく、各ポジションへの“入れる”と“抜く”は、程よい手応えを感じながらスムースに実行できる。ただしR(リバース)へは、左方向へしっかり力を込めて押す必要がある。とはいえ、せっかくのMT車なのに操作フィールは二の次、三の次、あくまで機能本位……そんな古めかしい雰囲気のクルマも少なくないなか、SLKのMTは、上質感があり操作もしやすく、とても現代的なMTの印象だ。 エンジンもいい。184ps/27.5kg-mの性能の4気筒1.8リットルターボは、他の『SLK200』と同じ。ところが6速MTとエンジン特性のマッチングが(当然だが)ドンピシャで、ATで乗るのとは別物のような走りが堪能できる。出足からペースを上げるまで、思いのまま気持ちよく走らせられるし、ギヤ比自体、街中など日本の道路事情でもあつかいやすい。 前/後=760/700kgの車重のボディと足まわりは、安心して“飛ばせる”クイックさ、安定感。上質、スムースなステアリングフィールはFRらしく、後輪への駆動力の伝わり方もシートバックを通し手にとるようにわかる。 試乗車はオプションの「AMGスポーツパッケージ」を装着。18インチタイヤ、スポーツサスペンションなどが組み込まれていた。けれど乗り心地はまったく不快ではなく、日常的な乗用車としても問題なく通用するレベル。 バリオルーフの造りはよく、使用状態で異音など発生しない。試乗時は気温が低く、オープン時に、首を後ろから温風で暖めてくれる機能を使いありがたみを実感。これだけ自然体でピュアな走りが楽しめるのなら、かつてのSLのようにソフトトップでも似合うのでは?とも思った。 ■5つ星評価 パッケージング:★★★★★ インテリア/居住性:★★★★★ パワーソース:★★★★★ フットワーク:★★★★★ オススメ度:★★★★★
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