団塊定年日記
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事故以来10年に渡る大きな課題であったが、汚染水問題解決の緒についた。今まで安倍内閣でも解決できなかった問題を岸田内閣はこれを実行に移した。岸田さんはよく決断された。政府のやることにはどちらかというと批判的だったが、今回の処理水については高く評価したいと思う。 処理水のトリチウムの安全性(世界中の再処理工場、400基を超える原子力発電所から放出されている量と比較した相対的な意味で絶対的なものではないが・・・)については世界中の原子力に関するデータを集積、分析、評価を行っており、このような機関は世界に存在しない、IAEAが処理水の海洋放出にういてお墨付きを与えている。放出されるトリチウム濃度は英国のセラフィールド、仏国のラ・アーグ再処理工場のそれより低く抑えられている。セラフィールドはすでに運転を停止しているが、ラ・アーグは今も運転されている。中国、韓国の原発からも日常的に放出されており、ALPS処理水に反対する理由が全く理解できない。 放水にあたっては漁業従事者の同意が必要となっていたが、反対も多くあり全体で合意形成されることは不可能なため、敷地一杯のタンクでもはやタンクを建てる余裕がなくなってきている、今がタイムリミットなのだと思う。これからの廃炉作業を考えたとき、敷地一杯のタンクは邪魔でなにもできない。廃炉のための作業スぺース確保のためにも処理水の海洋投棄は必須条件である。ニュースで海洋投棄の世論調査の結果が報道されていたが、賛成が40%を超え、反対は30数%だったように思う。問題は処理水の海洋投棄にあるのではなく、ALPSで処理した時に出る多様な放射性核種を持つフイルターを永久に管理し保存をどうするかにある。今までの発生量がどれほどか不明であるが、減容し、放射能レベルを人が管理できるレベルまで下げるための技術開発が必要となる。 処理水は廃炉作業の一過程に過ぎないが、現在の根本問題は廃炉とは最終的にどんな形になるのかということ、全体のグランドデザインが国民に全く提示されていないことである。廃炉をどのような形にするのが最善か、国、事業者、学会、政党で国民の前に明らかにして国民が最終的な形に納得する必要がある。なおデブリ除去のため現在いろいろなタイプのロボット開発がなされているが、ロボットで完全に除去することは不可能であり、これを前提に廃炉処理を考えることが必要となる。 国民全体で考えるため、廃炉の影響を最も被る、中学生、高校生、大学生による高額な奨学金を出す、グランドデザインコンテストをやったらどうだろう。大人では気付かない思いもよらないアイデアが生まれるに違いないし、理科教育の一環にも大いに貢献できると思われる。。
2023.08.23
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