ルシー的タイムマシンその2

「並行次元は、時間の流れる速度が異なるから、同じ空間に重なっていても、お互いに干渉し合う事もなく共存できる」 と言う珍妙なSF新説を私がひらめいたのは、もともと、元祖タイムマシン小説 「タイム・マシン」(HGウェルズ・作)に書かれていた文章がヒントになっていました。

 この小説に書かれていた説明によりますと、時間旅行中のタイムマシンが人の目に見えないし、触る事もできないのは、 このタイムマシンだけがものすごい速さで時間を移動しているからだと言うのであります。猛スピードで飛んでいる弾丸が目に見えないのと同じ理屈です。

 このウェルズの説明はよく考えると、かなりヘンで、時間軸を移動しているタイムマシンが空間を移動している弾丸みたくなるはずがないのですが、私は、 「時間の速度が異なるものは、目に見えないし、接触できない」 という発想だけを拝借させていただいたのでした。
 我々の宇宙内に、時間のスピードが違うタイムマシンがあるのではなく、我々の宇宙外に、 時間のスピードが違う他次元 を想定させてもらったのです。

 しかし、このアイディアですが、実は全くの絵空ごととも言えなくなってきました。それが、最近、ニュースを賑わせたなのであります。

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posted by anu at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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