
「キングコング」 という映画に、あまり興味がありませんでした。怪獣映画とは言っても、 ただ一匹の巨猿が暴れるだけの内容だと思っていたからです。ところが、実際の「キングコング」( 1933年の第1作 多数の恐竜も大活躍する 、 まるで私好みの作品だったのであります。
その事に、少しずつ、私が気が付いたのは、 第三次怪獣ブーム (1979年〜)が始まって、 海外のいろいろな怪獣映画の情報も、ぼつぼつと得られるようになってから でした。
私が 「キングコング」を気にかけるようになった最初のきっかけは、 「世界の大怪獣ものしり大博士」 (1979年・桃園書房)の中で「キングコング」のことを紹介していた、次の一文です。
「(キングコングは)怪力のもち主で、密林に棲む恐竜をうちまかした。」
これを読んで、私は 大いに動揺しました。
と言うのも、それまでの私は、「キングコング」とは、 コングが都会に連れて来られて、大暴れした末に、ビルから転落するだけの映画 だと思っていたからです。なのに、 コングと恐竜が戦うシーン があると言うのならば、それは、 是非とも見てみたいのです。
桃園書房の書籍 では、のちに 「大魔獣恐竜ものしり大博士」 (1981年)の中でも、より詳しく、このように書かれていました。
「ドクロ島には他にもティラノサウルスや、プテラノドンなどが住んでいるが、やはりコングにはかなわない。」
さらに、「大魔獣恐竜ものしり大博士」には、 「コングの息子」 (1933年の映画 「コングの復讐」)の事まで言及されていたのでした。 「(コングの息子も)怪獣たちと闘ったりしている。」 なんて書かれてあったものだから、 ますます気になってしまうのです。
その後、朝日ソノラマの 「世界怪獣大集合」 (1981年)を購入しますと、そこには 「キングコング」の登場怪獣として 「■キングコング■エラスモサウルス■ステゴサウルス■ブロントサウルス■プテラノドン■ティラノサウルス」 と言う一覧が紹介されていました。
さらに、「世界怪獣大集合」の 系列雑誌である特撮誌 「宇宙船」のVol.9 (1982年・朝日ソノラマ)には、人形アニメを扱った 「魔法の映像」と言う企画が特集されまして、そこの「キングコング」の項目では 「★キングコング★ステゴサウルス★ブロントサウルス★二本足トカゲ★チラノサウルス★エラスモサウルス★プテラノドン」 と言う、 ほぼ完璧な登場恐竜のリストが載ったのでした。(この 「二本足トカゲ」 が、2017年のリメイク版 「キングコング 髑髏島の巨神」 の スカル・クローラー に相当します)
ここまで分かったら、 ますます「キングコング」の本編そのものが見たくなるのです。
そして、私が、 実際に「キングコング」の映画を目にする事ができた のは、 ビデオが一般家庭に普及しだした1980年代後半 でした。 私が大学生だった頃です。
「キングコング」の恐竜大乱闘シーン をついに目撃した私は、文句なく、この映画を気に入り、 借りてきたビデオもすぐダビングしてしまったのでした。(もちろん、個人観賞用にね!)
今では、「キングコング」は、 廉価版のDVD まで購入してしまいました。 そこまで大好きな映画の一つなのであります。

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