まいどなニュース
ラーマ バターの風味(J-オイルミルズ提供)
「マーガリン『ラーマ』販売終了」ーー株式会社J-オイルミルズ(本社、東京都中央区)は11月9日、家庭用マーガリン「ラーマ」の製造、販売を来年3月末の出荷をもって終了すると発表しました。1966(昭和41)年の発売のロングセラー商品がなくなることを知った人たちからは「さびしなあ」「残念すぎる」「朝食ではお世話になった」「困る」なとの声が寄せられています。
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「えっ、なくなるの?」「昭和の思い出がまた一つ消える」
販売を終えるのは「ラーマ バターの風味300g」と「ラーマ ベーシック350g」。同社は終売の理由について、製造工場の機械の老朽化と、家庭でのマーガリン使用量が減少したことをあげています。
ネット上では、「えっ、ラーマなくなるの?」「衝撃」「昭和の思い出がまた一つ消える」「えー、わが家はラーマ派だったのに」「朝食のトーストはラーマにお世話になってた」「うちのレギュラーが」「おいしいし、安いし、愛用してました」など、驚きや嘆きの声が多数上がっています。
同社担当者はまいどなニュースの取材に対し、「長年『ラーマ』製品をご愛顧いただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。さわやかな朝の食卓にて、また家族を囲んだ夕食にて、『ラーマ』が楽しく、幸せな気持ちに少しでもお役ちできていたらうれしいです」と顧客への感謝の気持ちを述べました。
印象的だったテレビCM「ラーマ奥さまインタビュー」
ネット上の反応で特に目立ったのが、昭和のころに放映されたテレビCM「ラーマ奥さまインタビュー」を思い出す声。
同CMは商業施設などでラーマの試食会を行い、人気アナウンサーの押阪忍さんが来場客に感想をインタビューするというもの。押阪さんにマイクを向けられた主婦らは「おいしくなったと思います」「軽くなった」「大好きな味です」などと絶賛する姿が印象的でした。
また、冒頭に流れるRAMAのロゴが入ったヘリコプターの飛行シーンや、キャッチコピー「さらにおいしいかる〜い味 ラーマゴールデンソフト」を覚えている人も多かったようで、SNS上には「ラーマといえば奥さまインタビュー」「子どものころラーマ奥さまインタビューに出るのが夢だった」「いまだにヘリコプターを見るとラーマだと思ってしまう」などと、昭和をなつかしむ声も広がっています。
同社は製油業界の老舗3社「味の素製油」「吉原製油」「ホーネンコーポレーション(豊年製油)」が合併し、2004年に設立した会社。当時のCMに関する記録は残念ながら残っていませんでした。
J-オイルミルズによる「終売のお知らせ」は次の通り。
マーガリンのラーマが日本に誕生してから57年。
これまで沢山のお客さまに愛されてきましたが
2024年3月末をもって製造販売を終了させていただくことになりました。
1966年の生産開始から今日までの57年間、長きに渡り静岡の工場で丁寧に製造し、全国にお届けして参りました。
しかしながら、大切に使い続けてきた機械も老朽化が進み
市場動向等も含めて検討した結果、
家庭用マーガリンの製造販売を終了することに致しました。
本製品が毎朝の食卓や、夕食時の家族の団らんなど
皆さまの幸せな食シーンのお役に立てていたらとても嬉しく思います。
これまで多くのファンの皆さまから沢山のお声をいただいております。
ラーマが多くのお客さまに愛されているのだと実感できたことは、私たちの励みとなり、誇りでもありました。
すべてのお客さまに、心より感謝申し上げます。
長い間ご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
(まいどなニュース・金井 かおる)
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