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2014年09月03日
A'REX -DAY1- @Seoul
「A’REX」とは仁川空港と金浦空港を直接結ぶ、専用鉄道線の名称だ。
特急列車が30分で2つの空港を結んでいる。
地下鉄が乗り入れていない仁川空港から市内へもっとも安く行く方法は、
このA’REXを使い、金浦空港へ向かう。
そこから地下鉄を使うルートがもっとも安上がり。
A’REX3,200W+地下鉄1,000W前後、
ウォン安の昨今、1,000W≒¥70ほどなので、換算すると¥300もかからない。
A’REX30分+地下鉄で明洞エリアなら、50分ぐらいかな?
ほとんどのガイドブックは「空港リムジンバス」を紹介しているが、
このバス、14,000Wで約¥1,000。
所要時間は60〜70分。
時間は鉄道とあまり変わりがなく、この金額差。
なのにこのルートは日本のガイドブックなどにはあまり紹介されていない。
A’REXも乗っている人はほとんどが地元の旅行者だ。
おかげで乗り方や行き先を聞かれまくること。
こっちはハングル全然わからないのに…。
今回、金浦空港から地下鉄で8つほど先の駅に近い安宿をおさえていたので、
このルートを辿った。
市内ではないので、エアポート・リムジンバスが使えない、というのも一因。
できたばかりのこの路線は駅の設備も車両もピカピカ。
切符売り場で行き先表示などを眺めていたら、係員が手助けしてくれた。
ちなみにこのA’REX、アシアナの搭乗券半券を提示すると、1,000W割り引いてくれる。
差額で地下鉄代が出た。
明るい車内は日本の鉄道と変わりがない。
違うな、と感じた部分は中吊り広告がぶら下がっていないことぐらいだろうか。
30分で、金浦空港到着。
始発で終着なので、不慣れでも困らない。
いやいや、それどころか、A’REXは車内放送の自動音声が、
ハングル、英語、中国語、日本語で放送されるのです。
自動改札を抜け、地下鉄へ。
料金を調べ、券売機に挑むと1,000Wの札が入らない。
自動改札には人がおらず、困っていると、日本語で声をかけられた。
「古いお札は入らないですよ」
「え?」
券売機は最近発行された新しい紙幣しか受け入れないタイプのものだったのだ。
持っていた札は、数年前に釜山にいった際、残ったウォン紙幣だった。
韓国では最近、新紙幣が発行されたばかり。
そのニュースを思い出した。
「替えてあげますよ」
女性はそういうと、キレイなお札を差し出した。
疑いもなく、自分の古い札を差し出し、替えてもらう。
「両替サギ?」という言葉が一瞬、頭をよぎったが、
そうだとしても100円弱のお話しだ。
出されたお札はアッサリと機械に飲み込まれた。
「ありがとう、じゃないな、カムサハムニダ」
「いえいえ、ドウイタシマシテ」
疑ってしまってすみません、とは言わずに、礼を述べた。
「日本語できる方なんですね」
「少し勉強したことがあります」
キレイでキチンとした日本語を話す彼女と一緒に乗り場に向かった。