ゴールデンウィーク明け、お久しぶりの投稿となります。
本日は、板垣巴留さんの「SANDA」(少年チャンピオン)の紹介です。
既に紹介した2作品は動物の世界の物語でしたが、こちらはヒト科の物語でございます!
2021年末に1巻が発売され、現在3巻まで出ている、まだ新しい作品ですね。
出典:「SANDA」コミックス1巻より
★あらすじ
舞台は2080年、超少子化が進んだ日本。
三田一重(さんだ かずしげ)と冬村四織(ふゆむら しおり)は中学生で2人で学級委員をしている。
ある日、三田は、包丁を持った冬村に「今日中に絶対あんたを殺す」を迫られる。
わけがわからない三田は、冬村は自分のことを好きでこんなことをするのかとも考えるが、それは誤解で、本当に三田は冬村に包丁で刺されてしまう。
しかし、それは三田が「サンタクロースの末裔」であることを知っている冬村の策で、刺すことはサンタクロースの姿になる条件の1つだった。これにより、中学生の姿だった三田は背の高い中年男性へと変身した。
冬村の目的は、サンタクロースになった三田に、行方不明になっている友達・小野を見つけてほしいとのことだった。
★ネタバレなし感想
まず、板垣巴留さん(以下敬称略)が動物じゃなくて人間描いてるー−!!ってだけでも十分衝撃的でした。
よく考えたら世の中の漫画の大半は人間が主人公なので、全然おかしなことではありません。
が!板垣巴留に限ってはイレギュラーに感じてしまう不思議……。
でもここで驚いていたらあとが持たないということを、読み始めてすぐ気がつきました。
なんで包丁持って追いかけてるの!?
サンタクロースの末裔!?SANDAってそういうこと!?
っていうかほんとに刺した!?
姿変わった!?サンタクロースぅ!?
という、衝撃の連続でした。
サンタクロースの姿になった三田は、サンタの本能からか、子ども(ここでは冬村)の笑顔を見たいから、小野を探したいという冬村の願いに協力することになります。
うん。固定概念にあったサンタのイメージがガラガラと音を立てて崩れ去っていきました。
そしてあまり書きすぎるとネタバレになりそうなのでこのへんにしておきますが、他にも読者にたくさんの謎をばらまいて1巻は終わりました。←水曜日のネタバレあり編でまた詳しく書きます
この謎たちがどう回収されていくのかが今後気になります。
世界観も独特で、クリスマスという行事が「あった」、12月に雪が降るなんて珍しい、など、現実とはかけ離れたものが多くあります。
そして何より、子どもの人口が少ない。数少ない子どもを保護するために、学校は寮生活で、寝食まで管理されているという徹底ぶり。現実でも少子化は進んでいますが、さらに進んだ先、という印象です。
「BEASTARS」の動物の世界観のときもですが、こちらも世界観の設定が細かくて見入ります。
では今日はこのへんで。水曜日は1巻のネタバレあり編です!
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