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posted by fanblog

2022年06月27日

ファイアパンチ/藤本タツキ/8巻(完結)までのネタバレあり

こんにちは!
以前1巻のみ紹介した「ファイアパンチ」を完結まで読みましたので、続きの紹介と感想を書きます。

★「ファイアパンチ」1巻のあらすじ、ネタバレなし感想、途中からネタバレあり感想の記事はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/63/0?1656244368





★完結までのざっくりあらすじ

あらすじを書けと言われて(言われてないけど)ここまで困った漫画はなかった。8巻完結で短いから簡潔にまとめられると思ったけど、無理でした。。

とりあえずかいつまんで。
・トガタはネネトをアシスタントにして、アグニを主人公とした映画を撮る。
・アグニはトガタが生きている間はドマに会っても殺さなかったけど、トガタが自分の炎で自殺したあとはドマを殺す。
・アグニは木になっているユダを殴り殺し、次にユダが目が覚めたときはユダとしての記憶がなくなっていたので、アグニはユダをルナと呼び、自分のことを兄だと教える。
・ドマが育てていた娘たちとルナと10年近く生活することになり、平穏な日々を送っていたが、サン率いるアグニ教と戦うことに。
・サン死亡、ユダは再び木になり地球を暖めることになる。
・アグニはサンが死んで悲しむネネトのために、サンと名乗り生きていく。

からの、ユダ、宇宙行ったわ……。
数千万年たって、地球もとっくの昔になくなって、ずっと無の状態を生きる苦痛なのかと思っていた矢先、漂っていたアグニと再会。お互いに記憶はなく、名前を紹介し合う。
アグニは「サン」、ユダは「ルナ」と名乗り、2人は眠った。

★以下、 ネタバレあり感想

1巻だけの自分の記事を読み直して、思った。私、結末の予想が全くできてなかったけど、ぼんやりと、「アグニの復讐の物語なのかな?ドマがラスボス?そんでもって結局は殺さないのかな」くらいに思ってた。
なんて甘っちょろい予想だったんでしょう。
でも、これは誰も予想できなかった結末なのでは。

トガタは死ぬし、ドマは別にラスボスじゃないし、アグニは結局殺すし、子どもの頃は可愛かったサンがアグニに狂信的になっててヤバいし、私ひたすら混乱。
過去記事でサンについて、「電気の能力を使って困難を切り抜けていくんだろうか」なんてことを書いていますが切り抜けていくなんてもんじゃなかったね。
町破壊するレベルだった。

トガタ、また出てこないかなと期待してたけど、生き返ることはなく残念。でも、最終回の前の回で、アグニがトガタの撮った映画を見ている中に少し映ってて懐かしい気持ちになった。
アグニがトガタを思い出せないこと、というかそもそも主に映っているのが自分だということに気がついていないのは寂しかったけど。

最後、アグニ、ユダがそれぞれ「サン」「ルナ」と本来とは別の名前を名乗ったのは、太陽と月を表しているのかな?
それで演じたままの自分で死ぬのも意味があることなんだろうね。
……浅い感想しか書けないのが辛い。

そして映画館へ。
以前、トガタが「人は死んだら映画館に行く」と言っていて、当時はピンと来なかったけど、アグニとユダが楽しそうに映画館にいて、ほっとした。
ずっと苦しかった日々(日々どころじゃない)からようやく解放されたんだね。
「ハッピーエンド」という言葉でくくっていいのか疑問だけど、良い終わり方だったと思う。

1巻終了時からは予想できないほど壮大な話だった。
もしかしたら万人受けする漫画ではないかもしれないけど、私は好きだったな。

さて、藤本タツキさんと言えば、もうすぐチェンソーマンの第二部が始まるね!!
楽しみすぎる

2022年06月20日

左ききのエレン/かっぴー・nifuni/194話(〜20巻+α)までのネタバレあり

こんにちは!
本日は ネタバレあり編です。
タイトルに「194話(〜20巻+α)」と書いたのは、コミックスは20巻まで出ていますが、ジャンプ+ではそれより先の194話まで掲載されているので、そこまでのネタバレになります。





★ネタバレあり感想

188話までで本編は終わっており、189話からはエピローグ「主人公たちのエンドロール編」が連載されています。

まず本編!

光一のデザイナーとしての話は、現実的で、もし自分が光一の立場になったらと考えるとゾッとするようなことがいくつかあり、応援する気持ちで読んでた。闇一になったときはどうなるのかハラハラしてたけど無事光一に戻ったね。

対照的に、エレンのニューヨークでの話は、まるで映画を見ているような気持ちだった。AK5の動画撮影のとき、エレンに扮するルーシーがピースしながら電話ボックスの上に着地するシーンなんて特に。


次にメインキャラそれぞれの印象的なシーンを紹介はこれ。

・光一…新人時代、先輩の不在により、いきなりケーキの撮影のディレクションをしなければならない状況になったシーン(さきほどの「もし自分が光一の立場になったらと考えるとゾッとするようなこと」の1つ)。
最初は適当に済まそうとするけれど、途中から気持ちを切り替え、わからないことをわからないとはっきり伝えて勉強しようとする姿勢がかっこよかった。

そして言うまでもなく園宮製薬の化粧水の撮影回。威風とのバトル(バトルではない)に敗れ、一時は帰ろうとするもみっちゃんからの電話によって復活!からのエレンとの再会!からの撮影再開!
怒涛の流れだったけど読んでいるこっちに力がみなぎってくる感じがした。

・エレン…ジェイコブスとの出会いのシーン。ジェイコブスの絵を見に行き、途中までわくわくした気持ちで見ていたのに、最後の絵は商業的に売れる絵で、個性を感じず怒ったエレン。
エレンがジェイコブスに怒っているとき、言葉は通じていないのにエレンの言っていることが伝わっているところにぐっときた。
その後のアート対決で、最後暴発したピストルの弾がちょうどモチーフの目のところに当たったのも粋。


・さゆり…岸アンナとのバトルシーン(バトルではない)。世界の岸アンナを前にして堂々とプレゼンができるなんて、肝据わりすぎ!って思っていたら、話し合いが落ち着いたあと震えてた描写があったね。やっぱり本当は緊張してたんだ。頑張ったね
高校〜大学時代は光一ノート作ってて、この子大丈夫!?って思ったのが遠い昔のようだった。

・あかり…ナタリーとのバトルシーン(バトルではない)。歩いて戻ってくるだけですごい汗が出てくる集中力ってどんなだろう?いるだけでオーラがあるってあかりのような人を差すんだろうな。
もう1つはエピローグでの言動(後述)。

大きく印象に残ったのはこの4人だけど、ルーシー、あやの、神谷さん、マリ、流川さんも好き。


そして本編ラスト、2040年、エレンの財団の人(顔は描かれていないけどさゆりだよね)と光一の再会シーンも感慨深かった。
エレンがもう亡くなってるのが辛い……
そんなエレンの光一への手紙で、「天才になれなかった全ての人へ」と、この漫画のテーマが回収されていたのが鳥肌もの。光一は退職前に最高の仕事ができたね。

エピローグでは、2011年3月11日の東日本大震災のことにも触れられていた。
27歳で死ぬ死ぬと豪語していたあかりが、27歳の誕生日の日がちょうど震災で、光一からの電話のおかげで命拾いをした。それで「残りの人生は誰かのために生きる」と決意し、佐久間威風やナタリーたちとチャリティー写真展を開くことになる流れ。泣ける。
威風もあかりもそんなキャラじゃなかったのに、あの震災はそう思いたつほどの異常事態であることを再認識させられたし、なにより園宮製薬の写真撮影の仕事で、光一と関わったことによる影響だよね。光一は「凡人」だけど、影響力の大きさはとんでもないね。

それにしても「私はスターだから」と言い放ったあかり、かっこよかった……!

あと、震災のときの柳さん。前はこの人怖いって思ってたけど、不謹慎だと言い続けるよりも、その中で自分がデザイナーとしてできることをするという姿勢に脱帽。

そして194話でみっちゃんやっと出社できて良かった。

この漫画はずっと熱い気持ちで読むことができて、私も頑張ろうっていう勇気をもらえる。
195話以降も楽しみだなー。

2022年06月13日

左ききのエレン/かっぴー・nifuni/ネタバレなし

こんにちは!
本日は、原作・かっぴーさん、作画・nifuniさんの「左ききのエレン」(少年ジャンプ+)を紹介します。

スパイファミリー、ゴリラ女子高生など最近はジャンプ+に掲載の漫画の記事ばかり書いている気がします。
でも、面白い作品に出会ってしまったら仕方ないですよね(?)

原作者のかっぴーさんによる本作の原作漫画もありますが、そちらは未読なのでジャンプ+バージョンのほうを紹介します。





出典:「左ききのエレン」コミックス1巻より






★あらすじ

広告代理店の若手デザイナーとして働く朝倉光一(あさくら こういち)。
高校時代は努力して美大を受験し合格、大学時代も努力して就活し、広告代理店へ内定する。
努力はするが才能はないので、凡人として扱われる。
そのため、自分が関わったコンペは通ったが、まだ力不足だと上司に判断され担当を外される。
落ち込んでいる光一は、高校時代を思い出す。
高校時代、とある美術館の壁にされた落書きを見た光一は、その絵を自分の100倍上手いと思い、誰が描いたのか気になる。
描いた人物は、光一と同じ高校の山岸エレン。
2人は絵を通して少し話した程度で、お互いのことをほとんど知らないが、社会人になった今でもエレンのことをライバルとして思い浮かべている。

大学卒業後の、光一のデザイナーとしての生活と、ニューヨークでのエレンの生活が主な話だが、高校や大学時代のエピソードも出てくる。

★ネタバレなし感想

最近の激推し漫画です。最初の6~7話くらいまでは1日か2日に1話のペースでゆるりと読んでいましたが、途中からハマり出してあっという間に最新話まで追いついてしまいました。

魔法やバトルなどの非現実な要素はなく、現実世界の話ですが、ジャンプ漫画王道のバトルシーンを読んでいるような気持ちになります。何回も。
光一はデザイナーですが、同じ広告代理店の先輩デザイナーや、モデル、カメラマンなどたくさんの天才に出会って刺激を受けていきます。
その天才たちの登場シーンや仕事ぶり、セリフといったいろいろな要素がバトルシーンのように感じます。

さきほど「ジャンプ漫画王道のバトルシーン」と書きましたが、王道と少し違うのは、光一の努力が必ずしも報われないというところです。
王道なら、天才に会って刺激を受けると主人公もレベルが上がるような描写になりそうですが、そういうわけでもありません。
ただ、報われないからといって救いがないわけではないので、読んでいて嫌な気持ちになりません。

また、主人公である光一のキャラが良い……!
よくも悪くも染まりやすく、例えば大学時代、のちに広告代理店で先輩となるデザイナーをOB訪問した際、その人に感化され、キャップを被ってタバコを吸うなんて ばかみたいな 真似をします。
このように学生時代〜社会人最初の方は、読んでいるこっちが恥ずかしくなるような発言や行動をしますが、だからといって嫌いになることはできない魅力があります。

準主人公のエレンも、とても魅力的です。
光一とは反対に絵の才能に溢れていて、周りからは天才だと思われていますが、彼女なりの苦悩があり、そことどう向き合っていくかが描かれています。

そんな「左ききのエレン」はジャンプ+で毎週土曜日に連載されています。
本編が休載ときは番外編でたまに数ページのおまけ漫画が掲載されるのですが、そちらも面白いです。
本編が緊迫しているシーンだとちょっとほっとする気持ちになります。

今日は月曜日。土曜日が待ち遠しいです。

2022年06月06日

ごほうびごはん/こもとも子/8巻までのネタバレあり

こんにちは!
6月から週1の更新にしたので、先週の水・金は書いていないことにちょっとそわそわしておりました。

というわけで1週間ぶりに更新します!





★ネタバレあり感想

・気になる料理

お料理、というかスイーツですが、森ヶ崎部長が食べてた中華スイーツ、三不粘(サンプーチャン)が一番気になってる!
この漫画に出てくる料理は全部おいしそうだけど、食べたことがあるもの(ご飯、パンを筆頭に日本の家庭料理)だけでなく、あまり食べたことはないけれどなんとなく覚えているもの(エスニック料理)が載っていた回は「そういえば描かれてたな〜」という程度の認識だった。
でも、三不粘は未知の領域過ぎて、その回を読んだのはずいぶん前だけど覚えてる。当時YouTubeで三不粘を作っている動画を探したし、今もこのブログを書くにあたってまた検索してた。皿・箸・歯にくっつかないらしいけど一体どんな味なの!?一度は食べてみたい食べ物です。

・気になる人物
咲子の妹の桃子。学生だった当初は、お騒がせでちょっとワガママなキャラ、という印象だった。
咲子はほんわかなのに、姉妹で全然違うな〜って。
でも、就職先のペットショップと折り合いが合わず退職し、ホームセンターのペットコーナーで働くことになるくだり、「頑張れ……!!」とひたすら思った。
今後の成長に期待。

・気になる今後
社内のコンペで大賞をとった咲子。呼ぶと飛んでくる鳥のペンだなんてどうやって実用化するの?と思ってたけど、なんとか形になったらしい。
咲子のお仕事物語も気になるけど、企画の磯貝くんとは今後恋愛関係が発生するのかな?
8巻では、いつも仏頂面だった磯貝くんが、咲子に味噌の感想を言われての笑顔。そんな顔を見れてキュンとしたよ、私は。
咲子は……うーん、「地元のものほめられると嬉しいよね」って独白だったし、キュンとはしていなさそうだったね。でもわかんないよね、これから変わるかもしれないし。
グルメ漫画だけどこういう人間関係を見ていくのも楽しい。

料理、登場人物、話の展開と、読み応えがあってわくわくするごほうびごはん。
9巻以降も楽しみに読んでいきます
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