本日は、コナリミサトさんの「凪のお暇」(月刊エレガンスイブ)を紹介します。
コナリミサトさんの作品は、以前に「珈琲いかがでしょう」を紹介したので、2回目ですね。
珈琲いかがでしょうに引き続き、この「凪のお暇」もかなり好きです!
「珈琲いかがでしょう」ネタバレなし編はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/28/0?1662345110
「珈琲いかがでしょう」ネタバレあり編はこちらから↓
https://fanblogs.jp/ringocandyyy1/archive/29/0?1662345110
出典:「凪のお暇」コミックス1巻より
★あらすじ
主人公の大島凪(おおしま なぎ)は28歳OL、常に空気を読んで周りに合わせて生きている。
本当はかなりの癖毛だが、毎日ストレートアイロンで髪をまっすぐにしていた。
ある日、凪は同僚たちが自分の悪口を言っているラインを偶然見、さらに同じ会社に勤めている彼氏である我聞慎二(がもん しんじ)が自分のことを都合の良い存在であるかのように同僚に話しているところを目撃し、過呼吸になってしまう。
凪は会社を辞め、家財も処分、スマホも解約し、六畳一間のアパートに引っ越す。
髪も地毛のくるくるヘアーに。
心機一転、凪の新生活が始まる。
★ネタバレなし感想
凪は、物も人間関係も第一話で断捨離します。
まずこの決断力がすごい。もし私だったら悪口なんて知らないフリして、このままズルズルと同じ生活を続けてしまいそうな気がします。ますます空気なんか読んじゃって。
でもここで生活チェンジしてしまうところが、凪の主人公たるゆえんなんじゃないかと思います。
新生活では、お金も物もない中で、凪はどうやったら楽しめるか考えていきていきます。
実際、調理&食事シーンなどは、こっちも真似したくなるくらい、本当においしそうに見えます。
断捨離前の、精神的に抑圧された暮らしから解放されたのも、良かったね〜と思えました。
前の暮らしから解放されて、楽しんで生きていこうとするポジティブさが素敵です。
凪は新しく住み始めたアパートの住人たちや、転職活動中に出会った人など、いろいろな人と関わって仲良くなって、成長していく様も魅力的です。
ですが、ただの「新しい生活に踏み出した私の成長物語☆」なんていうキラキラした話ではありません。
新しい生活でも、また新しい悩みが発生して、病む場面もしばしばあります。
そんな「凪のお暇」の見どころは、人の心の本音や、ドロドロした部分を灰汁をすくうみたいに見せてくれるところだと思います。言語化が秀逸です。
普段思うことがあっても深く考えずにスルーしつつあるようなことや、モヤッとしてもその理由まではっきりわからないことも、言語化してあって、納得感が得られます。
だから、登場人物たちの心情に「あるある」「わかるー」と頷くことも多々あります。
でもポップでゆる〜っとした絵柄や擬音語・擬態語に覆われているので、セリフさえ読まなかったらギャグ漫画だと思われるかもしれません。(どんな読み方)
この作品は恋愛漫画というくくりではないですが、凪を取り巻く恋愛模様も見ものです。
凪を断捨離させた原因の1人、元彼の慎二は第一話で退場ではなく、今後も出てきます。
また、同じアパートの住人の中で、不思議な雰囲気を持った男性が出てきて、どうなっちゃうの!?と思わされます。
2019年にドラマ化したときもどっち派か話題になった気がします。
生き方、仕事、恋愛、家族、故郷など、考えさせられるテーマがたくさんあり、悩める全大人に勧めたい作品です。
では次回はネタバレ編です!
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image