遺体の大部分は遺棄されていたが、頭部などは自宅のクーラーボックスから発見された鬼畜極まりない事件の初公判が東京地裁立川支部で開かれ、強盗・強制性交殺人などの罪に問われている白石隆浩被告は、起訴内容を認めた。
30日の初公判で、白石被告は黒縁めがねをかけ、白髪交じりの長い黒髪、黄緑色の作業服のような格好で法廷に現れたという。
裁判長から名前と職業を聞かれ、「白石隆浩です」「無職です」と低い声で答え、起訴状朗読の際には、伸びをしたり体を傾けたりとけだるそうな様子だったようだ。
裁判長から起訴内容について間違いが無いか問われると、「いずれについても間違いありません」と認め、白石被告の弁護側は被害者9人の殺害についての同意と刑事責任能力を争点とし、「被告人に殺害されることを承諾していたので承諾殺人ということになる」「被告には限定的な刑事責任能力しかありません」と主張したという。
一方、検察側は冒頭陳述で「被害者の承諾は無く被告人の行為は単なる殺人である」「被告人は目的にかなった行動を一貫して取っており、そもそも精神障害が無いことから全く問題が無い」と指摘、また、白石被告のスマートフォンから「包丁殺し方」「困ったときの死体解体法」などの検索履歴が見つかったと述べた。
この凶悪事件の加害者である白石被告は一体どんな人物で、如何にして犯行に及んだのか。
「 週刊実話 」の記事のもとに説明したい。
7月22日の4回目の面会は、白石隆浩の“マイブーム”の話で始まったという。
「最近、カップヌードル・ミニに七味(唐辛子)を入れて、辛いラーメンにして食べてるんですよ。ただ、お湯が支給される時間って決まってるので、待ちきれなくて、“水ヌードル”も始めました」
「食事がストレス解消なんです。昼とかに“当たり”があるんですよね。麺類が好きなんですけど、天ぷらそばとかが出ることがあるんですよ。自弁(個人で購入する弁当)にしちゃうと、それが潰れてしまう(食事が出ない)んで、もったいないんですよね」
食事の他には絵を描いたり、写経をすることも、ストレス解消法だと語った。
「なにもしていないと、時間が経つのが遅いんです。絵とかに集中すると、時間がすぎるのが早いから…」
そして、白石は殺害した9人の遺体を部屋で保管した際の臭いについて、消臭方法を口にしていたという。
「臭い消しについては、最初に携帯で調べたんです。『腐敗臭』でやると、バーッと出てきますよ。漂白剤が効くとか、ネコ砂がいいとか…。その通りに試してやってました。もう、××(商品名)が半端ないです。まな板の消毒とかにもいいし…」
「そうですね。とくに内臓とか尋常じゃないです。腹を割ったときが一番すごい。割った瞬間に臭いが出てきますから。臭いについては警察でも聞かれたんですけど、説明しようがない、それまでの人生で嗅いだことのない臭いです」
死体処理は気味悪くなかったのかという質問については、「それはもう、自分でなんとか乗り越えました。腐敗臭で満たされるのは辛かったですよ。腐敗臭がとにかく辛いけど、捕まりたくない一心だったんです」
「片刃ノコギリと包丁2本、あと包丁を研ぐための砥石とハサミを用意しました。ハサミは皮を切るためです。僕も自分でやるまで分からなかったんですけど、人間の皮って尋常じゃないくらい硬いんですよ。分厚いし切れない。最初は包丁でやろうとしたんですけど、刃が滑って切れないから…。ハサミの方が切りやすかったですね。解体方法についてはネットで調べました。調べた通りにやったんです。風呂場で…」
「知ってます? 肉と脂肪を取って骨だけになると、ほんと軽いんですよ。そうして切り取った肉と脂肪は、××で包んで、××に入れ、最後は新聞紙でくるんで、燃えるゴミとして捨ててました」
手首や足首などは、原形を留めたまま、ある商品で梱包してから、何重にも新聞紙でくるんで、捨てていたという。
「警察がやってきたときは、骨と首から上があったんです。首から上は、バラすのがめちゃくちゃ大変なんですよ。調べたら、とくに顔の上半分がとにかく骨が硬いみたいなんです。だからやる前に諦めて、首ごと捨てるつもりでした」と語っている。
この男には、死刑では生ぬるいのではないだろうか。
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