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2014年10月27日

タイの旅3

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電車は日中のうちに、ホワランポーン駅に着いた。しかし、カンボジアに比べると湿度が更に高くて暑い。バンコクの暑さは凄かったが車の数や人口の多さから見ると、空気汚染されている感じもした。ホワランポーン駅前は中華街で中国人経営の安宿は多い。電車を使っての移動には便利な所だが、バックパッカーの聖地のカオサン通りを目指しバスに乗り込んだ。通りがかりの人に聞いたが、カオサン通りの近くはどこで降りていいのか分からなくバスも混んでいる。しかし、バンコクの渋滞は昔と変わらないし、東京の渋滞が可愛くみえる。エアコンの付いてないバスは、まさに地獄であり、動き出すと熱風が外から入ってきて、まだマシだが止まってしまうと汗が止まらない。バンコクの地図を見ながら、カオサン通りを指さして隣のタイ人に聞いてみたら、同じ所で降りるみたいなので助かった。駅から1時間以上かけてカオサン通りに着いた。西森さんは、カオサン通りの宿を知っているみたいで、通りまで行けば安宿はすぐに探せると言う。そこは、カオサン通りを抜けた所にあり、部屋は汚いが個室になった分、プライベートな時が過ごせる。チェックインを済ませて、カオサン通りに出た。もう、陽は暮れて夜になっていた。


2014年10月26日

タイの旅2

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アランヤプラテートの国境で1日を過ごした後に、朝早く電車がある事を知ったのでバンコク行きチケットを買い、木製の椅子でバンコクに向かった。カンボジアの未舗装道路と違い、木の椅子でも心地よく凸凹なく進んでくれる。バンコクまでは遠くないので昼には着く、そしてカンボジアより治安が安定しているので夜中に着こうが安心感がある。自分にとって、タイは2回目の訪問になるので特別な感情もなかったので観光地に行こうとは思わなかった。自分の年相当に合う時間の使い方に専念しようと思っていた。と言う事はバンコクは知っているので島に行くしかなかった。ビザ無料のタイでは有効的に一カ月を過ごすのに徹底する事にした。電車から見える外の風景は、どこか懐かしいベトナムの田舎に見えた。もう戻る事のない、ベトナムは今思えば楽しかった。人間は昔を美化するとは聞いたが、確かに直近の過去でも美化するのかと自分に驚いた。


タイの旅1

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カンボジアのポイペトから、タイのアランヤプラテートに入国したら車の車線が左に変わり、カラフルで派手なトュクトュク(バイクの後ろに横並びで3人乗れるタクシー)が沢山待っていた。ドライバーにバス停か駅が近くにないか聞いてみたが歩くには距離があるから、トュクトュクに乗らないか?と言って来たので、ここで乗せてボッタくるつもりか?と思い、歩いて行くといい、バス停の方に向かった。ドライバーは、慌ててトュクトュクを走らせ自分達に近づき、本当に遠いから乗せてあげると言う。半信半疑で乗ってみたが、舗装道路を走るのは気持ちいいし15分も掛かってバスターミナルに着いた。本当に遠かった。ついでに今日中にバンコクに行けるバスがあるか通訳してもらったが、明日の早朝しかないとの事。確かにバス停は大きいターミナルになっているが、バス一台ない。仕方ないのでドライバーに安宿が近くにないか聞いたら宿に連れて行ってくれた。着いた所は、ちょっと高そうなホテルであったが、ドライバーにお金を払わない訳もいかないので、50バーツ(150円)を支払った。ドライバーは国境へと消えて行き、ちょっとした町だから安宿もあるだろう。と町中を歩いていたら、セブンイレブンを発見!懐かしい看板が、まるで入りなさいといわんばかりに光っている☆中に入ると冷房が効いていて涼しく、懐かしのスムージーが売っているではないか。スムージーを買って、外のベンチに座り、休憩していたら斜め前に安宿らしき所を発見。飯店と書いてあるので中国人が経営しているのが伺えるが、中に入ってみたら思った通りに安宿で値段も安く、部屋にはベッドが3つのシャワー、トイレ付き。シャワー、トイレの間仕切りの天井部分がなくて変な作りだが安いのでチェックインをして、またセブンイレブンへと戻った。そうしたら、シェムリアップから一緒だった大学生2人組もセブンイレブンに来て、あれ?どこに泊まるの?と聞いたら、さっきの綺麗なホテルだった。学生は金を持っていると良く聞くが、本当にその通りだ。自分達はセブンイレブンで冷えたビールを飲みながら、その辺の屋台で売っている食べ物を買ったりして宴会を始めてしまい、それがタイの初日となった。治安もよくて夜中は外出禁止ではないので変な縛りから開放されたのかビールが美味しかった。解放された気分から飲み過ぎてしまった自分は、早々に宿へと戻りベッドへと入って行った。


2014年10月24日

カンボジアの旅19

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ノンビリとシェムリァップで過ごして、ほぼ2週間となった。そろそろ、タイへ入国する日が近づいてきた。宿でチケットを売っているので簡単に国境の町のポイペトへは行ける。チケットは、荷台が3ドル、室内が7ドル。ピックアップトラックなので、中か外かの違いだ。料金は安い方がいいので、当然のように荷台を選んだ。出発の朝に宿と別れを告げてピックアップトラックに乗り込んだ。大学生2人組が中へと入った。シェムリアップの街が見えなくなり、田舎に入り出した途端に未舗装の道路に入った。しまった!値段で決めてしまったがカンボジアの悪路を忘れていた!トラックは速度をどんどん上げて行くので、体が宙に浮いたりする。走行中に巻き上げる土砂が目に入る。最悪の移動となってしまった。てっちゃんはグッタリしてきて、自分も体力が取られて行く。中からは、大学生が心配そうに自分達を見ている。そして、太陽が直接当たるので暑くて、風も熱風で何時間耐えなければいけないのか分からないが過酷な移動となった。朝早く出発して、ポイペトにはお昼に着いた。ようやく国境だ、タイ側の町はアランヤプラテート。国境付近は物流が多く活気に満ちていた。ポイペトは未舗装道路だが、橋の向こうのタイは舗装されているのが見える。カンボジアとサヨナラするのは寂しいが、タイに入国出来る方が嬉しく感じた。出国手続きをしてタイに入国したら、タイは日本と同じ左側通行なので、いきなり車線が逆になり不思議な感じがしたが、タイに入った!これで、4カ国目となった!サヨナラ、カンボジア☆かなりディープな国だった。


カンボジアの旅18

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アンコールワットに魅了されて、ちょっと離れた所にバンテアイスレイと言う遺跡がある。そこの遺跡はピンク色をしており、アンコールワットとはちょっと違う魅力的な所と書いてあったのでバイタクの兄ちゃんと交渉して見たがバイクの往復だけなのに、かなり高かった。理由は簡単だった。そこにはポルポト派の残党がいてタイミングが悪く出会ってしまうと殺される可能性が高いとの事だった。遺跡を見るだけなのに命掛けて見る事をするような事ではないので、あっさりと止めた。カンボジアではプノンペンとシェムリァップしか用事がなかったので、余ったビザの残りはシェムリァップで過ごすしかなかった。次はタイに入るが、ビザ代がないので余計な資金が出ていく心配もない。アンコールワットも満喫して、あとはノンビリとロビーで喋ったり、市場に行ったり、街を散歩したりと時間だけはあった。特に飽きもこなく毎日が妙に楽しかった。


2014年10月23日

カンボジアの旅17

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アンコールワットの前にあるカフェは欧米人が好きなモーニングセットのメニューであった。自分はサンドイッチとオレンジジュースを頼んだ。アンコールワットを見ながらの食事は格別なものであった。一回でなく、二回、三回来ても飽きないだろう。食事を終えるとバイタクで違う遺跡のタプロームへ向かった。タプロームは、遺跡が長年に渡り放置されていたので樹木が根を張って、遺跡を飲み込むようにして巨大な根を張り巡らせていて、まるでジブリの天空の城ラピュタに出てくるシーンと同じである。一通り小さい遺跡も見て再度アンコールワットを見に行った。アンコールワットのレリーフは、かなり大きくて横に長い。100メートルはあるのではないか。と言う所が何箇所もある。ヒンズー教のレリーフなので、かなり面白いのも見かけたりする。昼頃になると一回帰って、また夕方に来る。若い時にしか出来ない旅ではあるが、毎日が遊びでどことなく日本で働かないといけない罪悪感みたいのが、たまに頭をよぎる。彼女も置いてきているので尚更心配になるが、男として、日本人として、どこまで旅が出来て、色んな物が見れるのかと言う冒険心が強かった。


2014年10月22日

カンボジアの旅16

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早朝4時に起きて、すぐにアンコールワットへ出発。相変わらず、行きは悪路を通って暗い中をバイタクで走る。突然、凹凸の深い所にハマり、自分はバイクごと倒れてしまった。他の2人が大丈夫か?と駆けつけてくれたが悪路走行はスピードが出ないので怪我はなかった。アンコールワットに着いて、バイタクの兄ちゃんは1番上まで登り、そこから御来光を眺めると最高だ!と話してくれたので、誰もいないアンコールワットを3人で登ってみた。外から見るより、かなり急な階段で踏み外したら大怪我をしてしまうので、ゆっくりと確実に登って頂上に着いた。3人はバラバラになり、自分はアンコールワットの真ん中の塔の上から御来光を待った。20分ほどで明るくなり、太陽が出てきた。それと同時に風が吹いてきて、小鳥がどこから鳴いているのか分からないがさえずりが聞こえてくる。いつも何かしらの雑音の中で生きてきたので、ちょっと風が吹いただけで音が聞こえるのを体験した。太陽が出てくると一気に明るくなる。小鳥と風の音がたまらなく神秘的だった。心から自然の凄さには感動して、その時を楽しんでいた。20分ほどすると、日本人の団体客が来たりして周りがうるさくなってきた。夜中にタイから入ってきて、日帰りでタイに戻る弾丸ツアーの人達だった。年齢も高い人ばかりで、おばちゃんが日本人ですか?と大きな声で聞いてきたので二言返事をした。私達は上に乗れないので写真を撮って欲しいと言う。やる事もないので一回降りて、カメラを借りて上から見える景色と下にいる団体客の集合写真を撮ってあげた。確かに、こんな危ない所は、日本なら禁止になるだろう。おばちゃんは、ありがとう。と礼を言って、現地の人かと思ったと言われた。仕方ない、服もボロボロで肌も焼けているので現地の人と思われても仕方ないが、みなさんが来る前に風と小鳥の音が聞こえて凄かったですよ。と伝えると、もうちょっと早く着けば良かったと悔やんでいたが、まだ観光客も少なくので裏に回ったりすると聞こえるかもしれないですね。と話が盛り上がった。西森さんと、てっちゃんが下で何してるの?と声を掛けてきたので、団体客に別れを告げて再度上に戻った。やはり、アンコールワットは周りの遺跡に比べても最高レベルの所だ。アンコールワットから出た所にカフェがあったので朝食を、そこで取った。


2014年10月20日

カンボジアの旅15

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日中の気温は35℃くらいに上がる。さすがにアンコールワットを見ていたら倒れそうだ。宿に戻り、昼寝またはラウンジで誰かと話して過ごすのが一番。ラウンジでは欧米人がマリファナを買ってきて堂々と吸っている。ほとんどの宿泊客が20代が多いのもあるんだろうが、マリファナ吸っては笑いながら話をしている。宿に水パイプが置いてあるのも、マリファナ用だったのかとあとで知った。日中はヒマだったのでバイタクを呼んで、一番近い市場に行ってみた。ここにも、あそこにもマリファナが売っている。手っ取り早くお金になるのだろうか、店員が勧めてくるのが面倒になり、散歩がてら歩いて帰ってみた。帰り途中に当初泊まりたかったチェンラホテルがあったが、日本人オンリーの宿で、確かに日本人バックパッカーしか見えない。ここのカツ丼が評判良くて泊まりたかったのだが満室では仕方ない。夕刻に再度アンコールワットにバイタクで向かった。敷地が広いので、一つ一つをジックリ見ている時間がないので、急ぎ足で見て回るが、どのレリーフを見ても手抜きはないし、よく間違えなく彫れるもんだと感心しか出来なかった。記念写真を撮って、次へと移動する。
初日は早めに切り上げて、明日は4時にアンコールワットに向かう約束をした。それは、アンコールワットで御来光を見る為で、1番人気のあるとの事だった。夜は相変わらず、マリファナとビールで欧米人が叫んでいる所を見ながら、自分達はビールを飲んで楽しむ。シェムリアップは夜でも治安は良くて、酔った勢いで裏にある置屋街に行ってみた。相変わらず3ドルと言う外人価格だが破格。このカンボジアって言う国は自由すぎて、しかも政治と経済が腐っているから、不便でも楽しかった^ ^


2014年10月17日

カンボジアの旅14

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アンコールワットとは1番メインの遺跡であって、他にゴロゴロと遺跡がある。こんな山奥に、なぜ繁栄したのか不思議になるが、どれを見ても素晴らしい。ベトナムで見た遺跡とは比較にならなく、自分は考古学者でもなく、遺跡に興味がないのに、こんなに感動したのは久しぶりだった。ポルポト派が遺跡の一部を盗んだり、破壊したりしたので、欧米や日本が復旧にあたっていたのを見た。バイタクの兄ちゃんも時間を決めて色々と連れて行ってくれる。どこに行っても観光客が少ない。地元の人間が通り過ぎるくらいで、世界的に有名な遺跡も内戦後の国で訪問者が少ないみたいだ。日中は暑くなるので一回帰って、また夕方に来るのがいいとバイタクの兄ちゃんが言うので、その通りにして帰る事にした。帰りは舗装された道で帰れるので、検問はフリーパスとなる。帰りは10分ほどで宿に着いた。なんだ、近いんじゃないか、未舗装の所を通るから30分近くも掛かるのかと正規チケットを買えば良かったと後悔した。


2014年10月16日

カンボジアの旅13

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悪路の中を3台のバイクでアンコールワットを目指した。凸凹でスピードが出せない。草原の中を走っているが、遺跡らしき物が見えてこない。そんなに遠い所なのかと不思議に思ったら、入口の検問に着いた。バイタクの兄ちゃんの1人が検問の人と話しているが、中々折合いがつかないのか通してもらえない。こっちとしては、いい迷惑だった。バイタクの兄ちゃんがバイクに戻り、チケットを出して検問の人と話している。チラッとチケットが見えたが、どう見ても古いチケットだった。それでも検問を突破した。使い回しもいい所だが、正規に買った方が良かったのかもしれなかった。変な時間を使わされてしまったからだ。検問を抜けると舗装された道に出た。いきなり、あの写真やテレビでしか見た事のなかったアンコールワットは出てきた。それは、実際の目で見ないと分からない、言葉に出来ない、物凄いインパクトのある遺跡であった。3人とも子供に戻ったかのようにはしゃいでしまった。アンコールワットを見た瞬間の凄さは、今でも忘れる事はないほど凄かった。バイタクの兄ちゃんは、先にバイヨン寺院に連れて行ってくれたが、なぜ先にアンコールワットじゃないのか分からなかった。


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15年前のアジア放浪記をまとめております。 世界は広いです。一歩踏み出せば、そこは日本では通じない モラルが待っています。
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