自分の中では、まだ記憶に新しくて5年も経ったようには思えません。
でも凄まじい地震の揺れの映像や、全てを飲み込んでいく津波の映像が脳内のイメージからは薄らいでいる感じはありました。
それは、あまりに衝撃的で何回も見るのは辛くなる映像だったから、意図的に「もう見たくない、見なくても分かってるからいいんだ」、みたいな気持ちで避けてしまっていたのもあります。
でも改めて、あれから5年目の今日に、もう一度あの瞬間に向き合ってみることにしました。
私はTVが無いのでネットの情報ですが…
Youtubeでは、TVでは放送できないようなショッキングな映像、現地の方々がそれぞれに撮影された…命からがら逃げながら撮影をされた映像など、よりリアルで生々しい動画が溢れていました。
見ていて、正直、気分が悪くなりました。
私の実家の茨城では、両親や家の建物などはほぼ無事で、奇跡的と言って良いくらい「日常を失わず」にすみました。そういう自分ですらそんな気分になるのだから、
東日本大震災で忘れられないような恐怖や辛い状況に遭われてしまった方々にとっては、そのような画像を見るのは傷をえぐるような事になってしまうのかもしれません。
被災者の方々は、あれから5年、どのような想いで毎日を過ごされてきたのだろう…。
今は、どのような気持ちなのだろう。
身近に被災者の方が居らっしゃったら、どのように接したら良いのか分かりません。
でも同時に、自分はそのような動画を今日再び目にして、良かったとも思いました。
自分の中で薄れかけていた想いもあった事に気づけました。
しんどくても、やっぱり忘れてはいけない事だと思います。
以下、3.11の「地震が起きた時の日本各地の画像」と「地震の揺れ〜津波がやって来る瞬間の画像」を載せさせていただきます。
(でもやはり中には、辛い思い出が甦って気分が悪くなってしまう方もいらっしゃるかもしれないので視聴はご無理なさらないで下さい。)
2011年3月11日 東日本大震災 発生の瞬間映像集
津波の恐怖 東日本大震災
私は上に載せさせていただいた動画より、さらにショッキングなものも見ました。当時、TVで放送されていたものよりも…残酷なくらい鮮明にその恐ろしさ、悲惨さが伝わってきて。もう人間ではどうする事もできなかったんだ、という事をよりはっきりと理解しました。
私は「東日本大震災の被災者の心のケア」をしていくことが、将来の…“夢”と言うのはおかしいかもしれないのですが、目標と言うか、本当に大変な思いをされた方々の何かお役に立ちたいと考えています。
でも今日見た震災の映像で自信を失くしてしまいそうでした。
あまりに酷すぎて、こんな深い傷を負われた方々に、自分なんかが役に立てるのだろうか?
1mm?すらも癒すことができないんじゃないか?
自分が思い描いているプランは…くやしいけど経済的理由で、震災後の東北地方を全く訪問できてもいないし、現地の事を何も分かってないし、的外れの目標なのではないか。
当時の自分が知っていた情報よりもショッキングな現実を今日改めて知って、そう思ってしまいました。
何か自分にできる事は無いかと思って、義援水(ぎえんすい)を送らせていただいたり
記憶を風化させない一助になればと、一昨年、去年も3.11の記事をこちらのブログで書いたりもしました。
音楽の話もしたり。
でも本当に大変な方々には、音楽がまず届かなかったり、何の気休めにもならないかもしれない。
家族が見つからなくて、明日がどうなるか分からなくて、そんな時に音楽だなんて…。
私の好きなミュージシャンの1グループがGReeeeNなのですが、普段は全員が歯科医師をされているようです。
彼らは仕事柄もあって?顔を出さず、またどんな取材もこれまでは受けてこなかったようなのですが。
震災から5年目の今年、伝えたい想いもあって声のみですが初めて取材を受けたそうです。
以下の動画が、その取材でのお話です。GReeeNのリーダーHIDEさんです。
GReeeeN リーダーHIDE東日本大震災について語る
HIDEさんも震災の後には、その衝撃から「頭に音楽のメロディーが思い付かなくなった。音楽の意味を見いだせなくなった」そうですね。
でもやっぱり、ミュージシャンであるGReeeeNにやれるのは音楽を届けること、という事で被災地を応援するための歌「Green boys」を無料配信。
『何度でも立ち上がるから』という歌詞に、震災で傷ついた人へのメッセージを込めて。
そしてHIDEさんが素晴らしいのはミュージシャンとしてやれる事をやっただけでなく、「歯科医師」として被災者の方々が望んでらっしゃる事に真正面から貢献された、という事だと思います。
本当に素晴らしいです。でも報道されない(報道が追いつかない??)だけで、あの現場では沢山の「素晴らしい人」がいらっしゃったのだと思います。
自衛隊や警察、消防団、公共の責任を全うしようと努めた市長さん、亡くなるまで防災無線で避難を呼びかけ続けた女性。そして一刻も早く駆けつけたボランティアの方々。
次が、GReeeeNの被災地応援ソング『Green boys』です。
“いろんなことが人生、震災だけじゃなく起きると思うんですけど、何度でも立ち上がっていって先に進むべき。僕らはきっかけでしかない”
という、音楽に限界があることは理解しつつ、それでも自分達にやれることをやるんだという想いをのせて。
GReeeeNの『Green boys』
GReeeeNからのメッセージ (以下 引用 )
Green boys ミュージックビデオが完成しました。
皆さんから希望あふれる素敵な写真を約1万枚もご提供いただき、本当にありがとうござ-いました。たくさんの国々からも頂きました。
荒れた大地、悲しみに暮れる人々は、僕たちの心を締め付けました。
しかし、『負けるものか』と、復興に励む方々の写真は僕たちを奮い立たせました。
子供たちの笑顔は、無垢で、人間にとっての大事な事を気づかせ、希望を抱かせてくれま-した。
本当は全てをミュージックビデオに使わせて頂きたかったのですが、
1曲の短い時間のなかではどうしてもご紹介できず、メンバー全員で1枚ずつ見させてい-ただき、ミュージックビデオを作らせて頂きました。皆さんの「想い」が繋がり、大きな-「希望」となり、Green boysとともに、
被災地へ、世界中へ、一人でも多くの人に、幸せが届く事を祈っています。ひとりひとり-が「できること」を繋いで、いつの日か大きな声で笑い合える日のために、これからも一-緒に頑張りましょう。
2011年9月25日 GReeeeN
自分に何がやれるのか? 今の目標で良いのか?
迷いを感じてしまったりもしたけど、被災者を応援しようという想いを抱いてらっしゃる方は沢山居る。
ならば自分は、自分でやれる事をやれば良いのではないだろうか。
そもそも自分の身の丈以上の事はやれるわけがないし、やれる事を頑張ってやって、貢献できれば良いのかもしれない。
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GReeeeN / Green boys 関連情報
* GReeeeNによる Green boys project [GReeeeN オフィシャルサイト]
本『それってキセキ GReeeeNの物語 』
価格: 1,998円
(2016/3/11 20:53時点)
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発売日 2016年03月11日
今年、デビュー10周年を迎えたGReeeeNの初の単行本。
震災から1か月以上が過ぎても、ほとんどの人たちはいまだ自宅に戻れない。放射能汚染は日を追って深刻さを増していたし、除染など到底追いつかない現状で、子供たちは公園や学校の校庭で自由に遊ぶことも禁止されていた。
小学校の5年生か、6年生。何、聴いているんだろうなぁ? イヤホンから流れ出しているはずのメロディを、英篤は想像していた。そして、2人の横を通り過ぎようとした時、彼女たちが口ずさんでいる歌が耳に届き、英篤は立ち止った。
♪日々の中で 小さな幸せ 見つけ重ね ゆっくり歩いた『軌跡』
僕らの出会いは大きな世界で 小さな出来事
巡り合えた それって『奇跡』 (第7章 『キセキ』より)
(本の紹介より 引用 )
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