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幹部自衛官の給料って、意外と配置・勤務場所などで変化していきます。
本サイトにて、いろいろなところの勤務をこれまでご紹介しました。
この間、給料はどう変化して行ったのか追跡してみましょう。
(10何年前なので、現在とはいろいろ変わっていることをご了承ください)
(前回記事):『 海上自衛隊に新しい潜水艦救難艦とDSRVが登場したよ! 』
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(1)海上自衛隊幹部候補生の時は固定額の給料!
海上自衛隊幹部候補生のときは、固定額の給与が支給されます。
根拠法令:
『防衛省職員給与施行規則(昭和四十四年総理府令第四十五号)』(根拠法に基づく施行規則)
第1条(三等陸尉、三等海尉又は三等空尉以上の自衛官の候補者として採用された者のその候補者である間の俸給月額)
引用URL: http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=344M50000002045#25
根拠法令に基づき、『防衛省職員給与施行規則第1条』にて、幹部候補生の給与額(基本給)が決定されます。
図1 給料(イメージです)
引用URL:http://2.bp.blogspot.com/-fEiP_nSeiRs/VRUSrQ9wjyI/AAAAAAAAsuI/batmc4JpCII/s800/money_kyuryou_bukuro.png
1.1 幹部候補生時代には、昇給なし!手当もほとんどなし!
幹部候補生のころの給料の特徴としては、
『昇給なし』
『諸手当はほとんど付かない(例外あり)』
この2点の特徴があります。
幹部候補生の給料基本給は、法令で規定されており昇給はありません。
こんな朝から頑張ってるんだけど・・・
図2 整列後の行進(実はこの中にペンギンが・・・)
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/img/08_mimg.jpg
諸手当についても、幹部候補生の場合はほとんど付きません。
例外として扶養家族(既婚者)がいる場合には扶養手当が付きます。
1.2 期末手当・勤勉手当(いわゆるボーナス)はあるよ!
海上自衛官として採用されていますので民間のボーナスに相当する期末手当・勤勉手当は、幹部候補生にも支給されます。
入隊したころは、まだ年3回(6月12月3月)の時代でした。
いつのまにか、3月の期末・勤勉手当が公務員の人件費削減で廃止になりました。
1.3 手当はないけど食事無料支給という給料現物支給がある。
あまり手当が付かない幹部候補生ですが、食事の無料支給という給与の現物支給があります。
図3 食事
引用URL:http://www.digitalone.co.jp/diaryblog/resize0969.jpg
幹部候補生の場合、給与関係法で食事の無料支給対象となります。
そう考えると、1日3食(土日上陸時を除く)が手当とも言えます。
そのため幹部候補生のころは意外と、給料は安いかもしれません。
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(2)実習幹部で練習艦隊司令部所属の期間は?
海上自衛隊幹部候補生学校を卒業すると、正式に幹部自衛官に任命されます。
この時、併せて幹部自衛官の棒給表に基づく給与になります。
2.1 実習幹部になるとちょっと給料アップ!
正式に幹部自衛官になったときには、給与について少しだけ額が上がります。
これは、幹部候補生の給与額から、最も金額が近い給与号棒となるためです。
といっても、300〜400円程度の上昇なんですけどね。
卒業と同日付けで練習艦隊勤務(部隊実習)を命ずるとなり、所属は練習艦隊所属になります。
卒業日と同時に、国内巡行が始まりますが、この時給与はどうなるかというと、
(近年は実習幹部も乗り組み手当が付きます)
となります。
2.2 実習幹部の間は乗組手当が無かった時代も!
私が練習艦隊勤務(部隊実習)の間は、実習幹部に乗組手当が付きませんでした!(当時)
(最近は航海手当と一緒に乗組手当が付くそうです。:)
あくまで部隊実習であって、艦艇乗組員ではないためです。(ペンギンがいた当時)
※『乗組手当』
艦艇に乗組を命じられた隊員に支給される手当。当該階級の初号棒の33%が加算される。
しかし、まあほとんどを船で過ごしますから、それほど不足には感じたことはありませんでした。
2.3 昔は航海手当の前払いがあった。
現在は運用上どうなっているかはちょっとわかりませんが、私の時代には航海手当の前払いの制度がありました。
海外での現金を事前に用意する目的で航海手当が前払いされ、外貨に交換していました。
最近はVISAカードなどが発達したため、廃止になったという話が?
古き良き時代の名残です。(五か月分で約30万円くらいあったかな?)
航海手当で遠洋練習航海の必要経費は、ほとんど間に合った記憶があります。
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(3)部隊勤務開始!やったね給料が上がるよ!
遠洋練習航海が終了して晴美ふ頭に帰国した日付で、「〇〇勤務(乗組)を命じる」となり部隊勤務などが始まります。
3.1 発令日から乗組手当が付くよ!
護衛艦乗組を命じられた場合、発令日から乗組手当がつくようになります。
海上で航海をすると、その航海区域と日数による航海手当も付きます。
さらにようやく幹部自衛官としての、諸手当が付くようになります。
『護衛艦の幹部自衛官』=『基本給』+『乗組手当』+『航海手当』
(+その他『地域手当』など諸手当)
幹部自衛官になって、部隊勤務が始まってからようやく給料が増額されるようになります!
合わせて、定期昇給の対象にもなります!
3.2 学校入校中でも乗組手当は付いたままだよ!
ペンギンは護衛艦に配属された後船務士として、勤務を開始いたしました。
この時任務船務課程にて、江田島の第1術科学校に入校しました。(約6週間)
意外に思うかもしれませんが、護衛艦勤務のまま学校入校という人事になります。
そのため乗組手当が付いたまま、学校課程を過ごすことになります。(航海手当は付かない)
これはちょっとお得でした。
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(4)装備課程入校で、護衛艦を降りると!
その後1年4か月ほど船務士として、護衛艦勤務を行いました。
次は艦艇装備幹部になるため、横須賀の第2術科学校に入校します。
今までは艦艇幹部だったのが、装備幹部に職種転換することになります。
この時に総監部補充部付が発令され、入校することになります。
4.1 総監部補充部付となった日から手当が!
総監部補充部付の日付にて、艦艇乗組に該当しない状態になります。
そのため、乗組手当・航海手当が支給されなくなります。
※乗組手当の日割り計算について
艦艇乗組員に支給される『乗組手当』は、発令日に合わせてきっちり日割り計算で支給・不支給となります。
そのため、月の途中で降りると『乗組手当』もその日までの分しか支給されません。
4.2 給料が下がったよ〜!旅費の請求だ〜!
艦艇乗組のころに比べると、陸上勤務になった途端に給料が下がります。
護衛艦乗組の頃の給与まで回復したのは、1尉の4年目くらいです。
総監部補充部付は、1日だけ出頭して、経歴書と入校に伴う旅行計画書及び旅費請求書を作ってすぐ横須賀に向かいました。
やっぱり海上勤務は給料がいいなあ〜
(5)幹部自衛官は、結構給料が上下する!
このように、私が入隊・幹部候補生から幹部になって勤務を始めるまで1年半ありました。
船務士として1年4か月過ごして、再度入校するまで結構給料変動があります。
ここに、給料額改定などがあるため実際はもっと複雑になります。
意外と知られていない、海上自衛隊の幹部自衛官になった後の給料変動についてご紹介いたしました。
給料の話がされることがあっても、結構変動があることはあまり知られてないんですよ〜!
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