青森からりんごがたくさん届いた。ダンボール1箱分にぎっしりと色んな種類のりんごが詰まっている。あまりにも大量にあるので、 りんごのピローグを作ることにした。 ピローグ とは、パイのようなもの。もともとはロシア料理だと思うが、ウズベキスタンでもピローグは広く食べられていて、ウズベキスタン料理の本にもなぜか載っているほどポピュラーなものだ。
私がピローグを初めて作ったのは、ロシアのダーチャ(別荘)で友達に教わった時だった。
ダーチャの庭に実っている色んな種類のベリーを摘み、採れたてのベリーを豪快にピローグの生地の上に載せ、砂糖をまぶし、残った生地で格子状に蓋をして焼けば完成。
日本では、ベリーは高くてなかなかこんなピローグは作れないが、りんごなら手に入りやすいので、ピローグを作るならりんごのピローグはおすすめ。もちろんピローグはりんごやベリーといったフルーツ以外に、肉を使ったお食事系ピローグもある。
それでは、さっそくりんごのピローグの作り方を紹介しよう。
りんごのピローグの材料
- りんご(紅玉) 3個
- イースト 20g
- 牛乳 250g
- バター 125g
- 砂糖 大さじ4杯
- 塩 小さじ1/2杯
- 油 大さじ1杯弱
- 小麦粉 400g
- シナモン(お好みで) 適量
さっそくりんごのピローグを作ってみようとしたら、思わぬ邪魔者が入った。それはコイツ…最近、飼いはじめた子猫のミーシャだ。
家に来たばかりの時は、とても大人しくしていたけど、どうやらその時は猫をかぶっていたようだ。猫が猫をかぶるとは知らなかった。今では歩くたびに足に噛みつき、朝っぱらから部屋中を駆け回り、仕事で叩かれ帰ってきた私に猫パンチをする。私に似て食べ物に対して興味津々で、1日に食べるエサの量は普通の2倍。何かを作っていると必ずのぞいてくる。のぞくだけならいいのだが、テーブルにぴょんと飛び乗って、バターやら牛乳やらペロペロ。料理どころではないが、ブログのために奮闘した。
りんごのピローグの作り方
- ?@ イーストと砂糖大さじ1/2杯をひと肌程度に温めた牛乳50ccと混ぜ、10分程置く。
- ?A バターを火にかけた鍋で溶かし、砂糖大さじ1/2杯と残りの牛乳、塩を混ぜる。
- ?B ?Aに粉と準備しておいたイーストを加え、切るように混ぜる。
- ?C 油を少しずつ加えながらこねる。手にくっつかなくなったらOK。
- ?D 温かい場所に1時間程置く。
- ?E またこねてから、さらに1時間置く。
- ?F タルトの型に生地を広げ、角切りしたりんごを盛る。(生地はふた用に少し残しておく)
- ?G 砂糖大さじ3杯をりんごにふりかけ、お好みでシナモンを少々ふったら、残った生地で格子状に蓋をする。
- ?H 180℃のオーブンで30分程焼いて完成。
手にくっつかなくなるまで生地を根気良くこねること。手にくっつかなくなるまでにはけっこう時間がかかる。
写真のように生地が膨らむ。
甘いのがお好みの方は、砂糖の量を増やしても良いし、りんごと砂糖を鍋で煮詰めたものをピローグの中身にしても良い。
りんごがゴロゴロ、生地はサクサクのピローグが出来た。フランス菓子のアップルタルトもおいしいが、やっぱりりんごのピローグの方が、クリームやペーストなどが入っていない分、自然の甘さに近く、素朴でおいしい。猫に食べられないように注意。印刷用のPDFレシピはこちらのリンクからダウンロードできる↓ りんごのピローグのレシピ
ミーシャはこうして寝てくれているのが一番有難い。
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