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おおきな木 The Giving Tree





無償の愛について思うとき、この1冊の本がすべてを語ってくれると
 思います。少し前にご紹介した「ぼくを探しに」のシェル・シルヴァスタインの
 絵本です。(あの髭づらでイカツイおたずね者顔のオッチャンね)

 この本を知ったのは、もうずい分前に、朝日新聞の天声人語で。
 その時、私の中でモヤモヤ、ウツウツしてた問題を見事、解決・・・
 ではありませんでしたが、一つの指針を与えてくれたのは確かです。

 1本のリンゴの木と少年のお話
 シンプルな絵と飾らない言葉
 犠牲的に与えるのではなく、自分の喜びとして愛する者に
 自分の持てるもの、すべてを与えるとはこういうことなんだなぁ・・・って。


 リンゴの木は動けない。
 大好きな少年が来てくれるのをただ待つだけ。
 そして少年が喜ぶために自分ができることすべてをしてあげる。
 少年が喜ぶこと、それがリンゴの木の何よりの幸せだから。

 涙が出てくるのです。読むたびに・・・
 よぼよぼのじぃさんになった少年が、古ぼけた切り株だけになった、 .
 リンゴの木に腰を下ろしているシーンで終わります。
 切り株だけになったのはこの少年のためなんだけど
 このじぃさん、何を思う?

 木はそれでうれしかった

 And the tree was happy.

 で、物語は終わります。

 (3歳から老人までの絵本、とありますが、3歳の子供は
  どんな風な感想を持つのでしょう。英語版もあります。
  とても簡単な英語。知ってる単語だけでこんなステキな絵本が
  書けることにも驚き!)

だいすきなキミへ

 小さくて細いのにいつもパワフルで
 頑張り屋さんのキミが大好きだった。
 キミの笑顔が見たくて
 ボクはできる限りのことをしたよ。

 少々おこりんぼで、気まぐれで
 マイペースのキミだったけど
 そんなとこも大好きだったのに・・・

 何故なんだろう

 ボクはいつの間にか
 ボクが期待してた以上の笑顔を
 見せてくれなかったり
 ボクより他の事を優先したり
 苛立ちや不機嫌さをすぐに表情に出すキミが
 かわいく思えなくなってきた

 それどころか、こんな風にも思ってしまったんだ

 ボクハコンナニシテアゲテルノニ・・・って

 そんな時だったね
 キミから別れを告げられたのは・・・

 ありのままのキミ
 正直すぎるくらいまっすぐなキミを
 受け止めてあげれなくなったことを
 誰よりも感じていたんだね

 キミを自分の都合よく変えたいって
 無意識に思っていたことを
 別れの言葉の中で気が付いたよ

 ごめん

 人を愛するってことは・・・

 自分より大切な人に出会うことなのかもしれないね

西日の町

親に泣かされる子
子に泣かされる親
そしてそのどちらも・・・という方もいるでしょう。
他人なら、これ以上ムリ!って思えば距離を取る事もできますが
親子、兄弟姉妹、血縁関係になれば簡単にはいきません。
良いことも悪いことも引き受けなくてはなりません。

そんなとき・・・あぁ、人間ってねぇ・・・と。
自分が皆の頭痛の種ってこともあります。
切ないですねぇ・・・

親を泣かせたのだから、子に泣かされても仕方ないんだ、って。
天涯孤独、の文字に憧れたり・・・
それが人として生きるってことなのかな。


湯本香樹実作、「西日の町」
 西日を追うようにして辿り着いた北九州の町、
 若い母と10歳の「僕」が身を寄せ合うところへ
 ふらりと「てこじい」が現れた。無頼の限りを尽くした祖父。
 六畳の端にうずくまって動かない。どっさりと秘密を抱えて。

10歳の僕の目から書かれたこの作品は、だから人殺し以外は
なんでもやった、という祖父、てこじいの半生は具体的には
書かれていない。でも母と、母の弟の回想から断片的に
いろいろなことがわかります。
筆致は静かで、抑制が効いているけれども
端々の表現がするどいのです。
奇をてらったり、派手な文章はまったくありませんが
的確で、素直に心に響きます。

もう身体がボロボロになったてこじいが、娘である僕の
母のために遠い海まで歩いて、両手のバケツいっぱいに
母の好物の赤貝を採ってきて、3人で食べるシーン。
そして、母が僕には厳しく禁じるのに、自分は
夜な夜な爪を切るシーンが圧巻です。

親子って厄介よねぇ・・・
親子ってやっぱりいいよねぇ・・・

そのどちらの方にも、どうぞ。

水曜日の夜

水曜日の夜だ
 なかなかいい感じ
 明日からは週末に向かっていくからね
 月曜日は始まったばかりで
 火曜日は一番中途半端で、まだ二日目だというのに
 何故か疲れてる
 たった一日の違いなんだけど、この一日は大きい
 1週間が7日というのは、本当によくできてると
 つくづく思うな
 どこの国の誰があみだしたんだったっけ・・・
 尊敬するよ、まったく

 ボクのマンションの1階は焼き鳥屋さんだ
 だから風向きによってベランダに出るといい匂いが
 漂ってきたりする

 そのマンション・・・って一応言っておこう、
 そこから夜聞こえるのはほとんどが車の走る音、
 そして何故か毎晩、若者の大声
 多分、それぞれ違うやつらなんだろうけど
 いつも同じ声に聞こえる
ボクの声ももう少し前はあんなだったんだろうか
 個人的認識不可能、ただ若いオトコの声
 発する言葉、もっと認識不可能

 唯一全開できる扉のベランダに毎夜、ビールを
 片手に座っているといろんな考えや思いが
 とめどなく押し寄せて、一人の軽やかさと
 ほんの少しのセンチメンタリズムの中で
 とても心地いい

 ここでこうしているとボクはちょっとした詩人だ

 あ、キミに電話しなくちゃ
 もう仕事が終わってここにたどり着いてる、
 って情報は入れてあるからね、電話の回数と長さで
 愛とやらを測るからね、女子ってさ
 そういうのをうっとおしくもかわいくも思いながら
 過ごしていくんだね

 キミはまた今夜も聞く
 アイシテル?
 ボクはためらいなく応えるよ
 アイシテルヨ



なんで・・・

今日は、予想より早く雨があがったので、また自転車かっとばした。
大きな通りに出たら、あとはまぁ〜〜っすぐ行くだけなのですが
横道に入ってお店や家なんかを見るのが楽しい。
そう、行きはいいのね、ちゃんとよそ見しながらでも行けます。
でもどうしてだか、帰りが途中で違う道に出てしまって
遠回りになってしまうんだなぁ・・・おかしい・・・
どこで間違ったんだろう、っていつも首をひねる。
今日は仕方がないからすぐに大通りに出て帰った・・・つまらん・・・

東西南北で、道を説明できる人ってすごく大人だなぁ〜〜って
尊敬する。日頃、ちょっとバカ?って思ってた人でも
あの道を西に行くと・・・なんて話し始めたらもう見る目が
変わってしまいます。今までゴメン、って心で謝ります。

いえね、わかりますよ、東西南北。
北に向いて右が東で左が西でしょ。
わかるけど・・・時間がかかる・・・
お願い、左、右で説明して、って言います。
なんで!! 大阪は○○筋は南北で、○○通りは東西で
すっごくわかりやすいのに・・・とオーストラリア姉ちゃんに言われた。
ムカつく!!
知っとるわい!
生駒山が見える方が東ってのも知ってるさ!
でも、難しい・・・

悲しい・・・

皆様の今日のブログはサクサクと調子良かったですか?
なんだかなぁ〜〜・・・とイヤな感じはあったのですが、
書き込みを決行、そして送信。
ヤ、ヤバイ・・・消えそうだ、それコピ〜〜〜
間に合うもんですか!!

ちょっとがんばった書き込み、消えちまった・・・

ワインをあなたに・・・

 Sちゃん話しなんですが・・・
 Sちゃんのご主人は普段は温和で優しい人なんだそうですが
 食事についてはうるさいそうです。

 Sちゃんはシチューを煮た。
 そのときに、ワインが見当たらなかったので日本酒を入れたらしい。
 う〜〜ん、アリかなぁ・・・
 するとご主人はここにワインがあったのに!とブツブツ、ブツブツ。
 延々・・・長々・・・ネチネチ・・・
 頭にきたSちゃん、ご主人が食べてるシチューにドバドバと
 ワインをぶっかけた!!

 これで文句ないやろ!

 強いぞ、Sちゃん!

 ご主人は、ゴメン・・・と謝った。

 謝るくらいなら最初から文句言うな!!
 ダメ押しだね、Sちゃん。

 ちなみに、Sちゃんは小柳ルミ子に似てる。
 ご主人は、ナイツの、ヤホーと言ってボケる方、
 もしくは見栄晴に似てる(覚えてますか?)

 やっぱ、Sちゃんの方が強そうだね。

宿酔

 朝、鈍い日が照つてて
   風がある。
 千の天使が
   バスケットボールする。

 私は目をつむる、
   かなしい酔ひだ。
 もう不用になつたストーヴが
   白つぽくさびている。

 朝、鈍い日が照つてて
   風がある。
 千の天使が
   バスケットボールする。


  はい。大変よくわかりますね。
  皆様は経験ないですか?
  千の天使がバスケットボールですよ。
  千匹の象さんがダンスする、でもいいなと思います。
  そしてこめかみをドスドス蹴り飛ばしてくれます。
  二日酔いの朝は本当に悲しいものです。
  あそこでやめとけば・・・と、いつも後悔するのです。
  後悔すらも悲しい・・・
  でも最近、二日酔いナシの私はエライ!
  二日酔いするのもパワーがいるんだよなぁ。

  ところでこの詩は、中原中也のです。
  教科書に載るような詩を書いた彼だって
  二日酔いしたんだねぇ〜〜

二階のオカマさん

彼がオカマさんかどうかは本当のところはわからない。
もしそうでなかったとしたら、今まで彼の人生で
かなりの誤解に苦しんだに違いない。
でも、彼の所作、話し方・・・私の知りうる限りの情報では
たぶん、そうだろう。
でも愛すべきオカマさん。
なんと言っても、礼儀正しい。他の誰よりも丁寧に挨拶してくれた。
にこやかに、いつも一言足してくれた。的確な表現で・・・
そして親切だった。マンションの駐輪場って結構、めんどうなところも
あります。二段式になっていて上げるのに骨が折れたりする。
ある日、私がヨイショ、と上げているとそこに出くわした彼、
あ!ボクの下のスペース、どうぞ使って。今使ってないから。
大変でしょ、毎回。 あぁ〜〜〜、なんていい人なんだ・・・

いつもルイヴィトンのセカンドバッグを小脇に抱えていたっけ。
無人の駐輪場なのに数分前まで彼がいたことを教えてくれる、残り香。
いつもの香水の匂いだ・・・かなり強烈だったっけ。

そう、彼は引っ越したのだった。
あれほど礼儀正しかったのに、最後の挨拶はせずじまい・・・
それがちょっと寂しかった。
彼と話すとき、何故か私まで彼と同じ口調になるのがおかしかった。

一人暮らしだった彼。
元気かなぁ・・・

自転車リンリン〜♪

月曜日、火曜日と暖かい日でした。
絶好のサイクリング日和なので、いつもは地下鉄で移動ですが
ちょっと思い切って片道35分、自転車を走らせました。

本当は歩く方が好きですが、時間の関係上、ちょっと無理。
楽しいです。無条件で。いろんなものを見ることができますもんね。
お地蔵さんもいっぱい!
名前がおもしろいでしょ。目礼だけですいません・・・

なんで日本人は桜だけ特別扱いなんだ!と日頃、文句を言う私ですが
やっぱ春は桜よねぇ〜ってアチコチの桜を愛でながらリンリン〜

途中、あれはなんだろ、桃かなぁ、1本の木なのに
3色の花を咲かせてるの。濃いピンク、薄いピンク、そして白。
普通の町並みの普通の家の庭。
きれいじゃ〜

そして何の変哲もないちょっと古びたお風呂屋さん。
入り口を入ったら庭になってるのか、のれんの上を見事な桜が
覆いかぶさっておりました。行きはまだ開店してないけれど
帰りはのれんがかかっていて、街灯にほんのり照らされていて
ちょっとノスタルジック〜
近くにいい感じの立ち飲み屋さん。
お風呂帰りに一杯、なんていいだろうなぁ・・・
近所じゃないのが残念!

どう見ても散髪屋さんみたいなおすし屋さん、でも結構なお客さん。
不思議な店・・・

うん、やっぱり横丁の町並みは楽しいね。
(ちょっと迷ったけど・・・

(写メ撮ってアップしようとしたんですがサイズが大きくて
 できない・・・
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