これを知った私は是非とも上陸してみたいと思うようになった。そして、長崎港大波止からその定期便に乗り込み、軍艦島へと向かった。港を出てしばらくして、私は甲板に上がって海を眺めていた。すると進行方向の先に目指す軍艦島が見えてきた。その名のとおり一隻の軍艦が海に浮かんでいるように見える。あの戦艦大和を彷彿させるその姿。
やがて船は島に接岸し、他の観光客とともに、島に上陸した。といっても自由に島を見て歩くことができるわけではない。見学が許されているのはごく一部分だけである。ガイドの方が丁寧に案内をしてくれる。以前炭鉱のあった場所や、人々が暮らしていたマンション、学校、病院などの建物がそのまま残っている。今はゴーストタウンとなっているが、炭鉱があった頃は多くの住民で賑わい、娯楽施設などもあったという。
しばらく島を見学した後、再び船に乗り長崎港へと向かう。帰りの船の中ではビデオが上映された。たくさんの人が住んで栄えていた頃の島の様子が映し出されていた。小学校の運動会の様子なども写っていて、非常に活気に満ちた当時の島の様子を感じ取ることができた。元の住民の方であろうか。「あの頃楽しかったねえ」という声が聞こえた。
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