スペインはグループリーグ3試合で15ゴール1失点で勝ち上がってきた。一方のイタリアはグループリーグ8得点8失点と、イタリアにしては失点が多い。尚、FWバロテッリはけがのためにすでに帰国しておりこの試合は欠場した。
試合が始まってみると、スペインはいつものようにショートパスをつなぎながらボールを回し、ポゼッションでは相手を上回った。イタリアは縦のロングボール、またはドリブルで前線へボールを運ぶ。同じヨーロッパ勢だがサッカーのスタイルは全く違う。
前半はイタリアが積極的に攻め上がり決定的な場面を多く作ったのに対し、スペインはイタリアの堅い守備を崩すことができなかった。前半は0−0のまま終わったが、シューートの数ではイタリアがスペインを圧倒した。
後半開始。この試合は気温30°C、湿度58%という蒸し暑さの中で行われたので、両チームとも体力を消耗し、試合は膠着状態となった。90分戦って得点は入らず、延長戦に突入した。
延長前半はスペインがイタリアゴールに迫り、何度か決定的なチャンスを作ったが無得点に終わった。延長後半は疲労から足がつって倒れこむ選手が多く、壮絶な試合となった。
ついに120分でも得点はなく、PK戦へともつれ込んだ。ゴールキーパーはスペインはカシージャス、イタリアはブッフォンと共に世界屈指の名ゴールキーパーがそれぞれのゴールを守る。1人目から6人目までは疲労困憊しながら、しかも名ゴールキーパーを相手に両チームとも1人も外すことなく落ち着いて決めた。そしてイタリアの7番目のキッカーはボヌッチ。ボールはゴールの上を越えていった。スペインの7人目はしっかりとゴールを決め、壮絶な戦いは幕を閉じた。
これぞ世界最高レベルの試合!!徹夜して見た甲斐があった。これで決勝を戦うのはブラジルとスペインとなった。世界チャンピオンのスペインが勝つのか、それとも王国ブラジルが自国開催の大会を制するのか、注目の試合は日本時間7月1日(月)の午前7:00キックオフ。
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