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フィリピン情報vol.644

ダバオ市商工会議所会長は、増加する観光客に対応するため、2020年までにより多くの
宿泊施設をオープンすると発表した。


ダバオ市商工会議所会長によると、ダバオ市はピークシーズンには約1万2千室の客室を
必要としているが、現在は約9千室のみ提供可能だとした。
しかし、来年には新たに約1千4百室が稼働予定で、現在急ピッチで宿泊施設のオープンが
進んでいる。過去にダバオ市観光局(Davao City Tourism Office 以下CTOO)は
観光業に関する主要な課題として、宿泊施設の不足を挙げていた。

会長は、Airbnbやバジェットホテルなどの格安宿泊施設が、これまでの宿泊施設の代替案
として流行していると述べた。これらの格安宿泊施設は、夏季とピークシーズンに
急増する宿泊客の需要を満たすことになるだろう。
Davawatchより


しかし同氏は、一部の民泊事業者が宿泊業の営業許可を取得することに抵抗していると付け加えた。
CTOOと観光業界関係者は観光客の安全を確保するため、格安宿泊施設のオーナーを慎重に
見極める必要があると言える。

フィリピン情報vol.643

ミンダナオ島南部の南コタバト州にある先住民族コミュニティ「Adat B’laan」の
長老たちはAdat B’laan文化グループを結成し、文化的知識を若い世代に
継承していくための学習プログラムを作り上げた。

この取り組みは、非営利団体GeoChris Foundationが、IT企業Telus International Philippines
(以下TIP)に資金面での協力を依頼したことにより可能になった。
TIPの役員会は文化学習プログラムをサポートするため、Adat B’laanコミュニティと
GeoChris Foundationに対し455,396ペソ(8,464米ドル)の支援金を支払ったという。

GeoChris Foundationは、文化保護活動と若者のボランティア派遣により
少数民族コミュニティにサービスを提供する非営利組織で、TIPは
コミュニティボード(役員会)を通じて、教育、健康、環境の分野で
アイデアと財政支援を提供する会社だ。

支援金は文化学習プログラムの開発、実施に充てられる。
プログラムには信仰、文学の授業や、伝統音楽の一部であるMalem(祈り)
Flalok(子守歌)、Faglung(リュート演奏)、Tambol(太鼓)、
Salmagi(銅鑼)、伝統舞踊などの実践学習が含まれる。
コミュニティのメンバーは土曜日に開催される学習セッションに
参加することが可能だ。

若者への文化伝承に加え、Adat B’laanコミュニティには、いくつかの
バランガイ(最小行政区)のB’laanコミュニティから参加者が集まり
より多くの文化的知識を保存する活動が行われているという。

TIPのAdat B’laanコミュニティへの支援は、非営利組織のミンダナオ島
先住民族コミュニティへの支援を促すかもしれない。民族の伝統文化を
守り続けることで、国の文化的アイデンティティが形成されていくといえる。
Davawatchより
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Durian Paradise (ドリパラ)
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