フジテレビ系
(ストーリー:ネタバレ)
停車駅「マリコの蛍」停車時間:24時間
金粉をちりばめたようにキラキラ光っている星に停車した999。地球のように発達した街
のホテルに泊まったメーテルと鉄郎。しかしメーテルは貧富の差は地球よりあると話す。
そこにボロボロの身なりをした女が現れて洗濯等の雑用が無いか二人に尋ねるが、当面の仕
事はなく、女は悲しそうに戻っていった。
その女をかわいそうに思った鉄郎は、銀河鉄道が支給するお金を女に恵もうとするが、代償
もなしにお金をくれる人がいるとは信じられないと怒ってお金を鉄郎に返した。鉄郎は彼女
のプライドを傷つけたと後悔する。
そこにさっきの女がまた訪ねて来た。名前はフライヤといい、買ってほしいものがあるので
夜9時に彼女の部屋まで訪ねてきて欲しいという。メーテルに進められて指定の場所に行く
が、そこは貧しいものが住む居住区で蛍荘というボロアパートにフライヤは住んでいた。
買って欲しいものとは、アニメ映画の演出家志望の彼女が作成した「ある猫の物語」のという
自分が飼っていた猫をモデルにした作品の絵コンテであった。
鉄郎が絵コンテを読み始めた時、停電が起こりフライヤの姿は蛍のように輝き始める。綺麗な
のになぜ恥ずかしがるのか不思議に思う鉄郎に、フライヤは、この星では体の輝き方によって
一生が決まってしまい、一番美しいのは全身が光輝くことでフライヤのように光る個所がブチ
になっているのは一番醜いということであった。
停電が回復しないため、鉄郎はホテルに絵コンテを持ち帰って読むことにした。アパートから
の帰り道で鉄郎は全身が光る男にぶつかられた。謝るどころか体が全く光らない鉄郎にさんざ
ん悪態をついて去って行く男に鉄郎は憤慨する。
ホテルに帰った鉄郎は持ち帰った絵コンテを読んでその素晴らしさに涙ぐむ。出かけていたメ
ーテルも戻ってきた。体験した出来事を話す鉄郎にメーテルはこの星のことを、形だけの見か
けの美しさにこだわる虚栄の街と説明する。
翌早朝フライやが尋ねて来た。鉄郎は金貨を二枚フライヤに渡して絵コンテも返す。絵コンテ
が気に入られなかったと悲しむフライヤに鉄郎は誤解だと説明する映画を作るときには絵コン
テが必要となるだろう。映画が完成して絵コンテが不要になったら鉄郎の基に送って欲しいと。
ホテルをチェックアウトして999のホームに戻ってきた鉄郎とメーテルは見送りに来たフラ
イヤと昨日鉄郎とぶつかった男が絡んでいるのを見た。男は貧しい者が来るところではないと
フライヤをぶつ。怒った鉄郎は男に決闘を申し込むが、最初は威勢がよかった男は鉄郎が本気
だと知ると汗をかき、震え始める。メーテルが鉄郎を止め男に話す。光る身体や見た目は宇宙
では何の役にもたたない。勇気と誠実さに支えられた実力だけが物をいうと。
意気消沈した男はそれでも999に乗り込むが、メーテルは男がこの星を出て、宇宙では生き
られないと男を評価する。
999が宇宙へ出た後、鉄郎はフライヤからホームでプレゼントされた箱を開いてみると、手
作りの木彫りの鉄郎そっくりの人形が入っていた。
ナレーションは後にフライヤの映画は完成・公開され、鉄郎に対する謝辞が表されていたが、
鉄郎がそれを見たかどうかは誰も知らないと結んでいた。
好きなエピソードの一つです。ナレーションで済まされてましたが、映画が完成してよかった
です。
フライヤは自分で「まんが映画の演出」志望と話していたが、鉄郎やメーテルはアニメーション
と言う表現をしていました。育った環境の違いかな。また、フライヤが自ら彫刻刀で彫った鉄郎
人形のことを鉄郎本人はキャラクター人形そっくりだと言ってました。
中古価格
¥7,500 から
(2017/4/16 19:54時点)
知識・スキルの販売サイト 【ココナラ】
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image