ファン
検索
<< 2024年10月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新記事
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
プロフィール
Akioさんの画像
Akio
はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2016年07月11日

ディアゴスティーニ版 ジャッキー・チェンDVD今後の予想 答え合わせその2

74号予定が66号に短縮完結と発表されたジャッキーのDVDコレクションですが、
最終66号を残して64と65号のタイトルが発表されました。

64号 「ジャッキー・チェン カンフーキッド 2009年・中国」

    DVD既発売のものですが、ジャッキーは少ししか出演していないので、
    日本では通常の劇場公開はされておらず「東京中国映画週間」開催中
    に上映されたのみでした。

65巻 「メダリオン 2003年・香港/アメリカ」

    DVDコレクションの短縮完結により、ハリウッド作品は全滅かと思い
    きや、制作に香港側も参加していたためか、本作が予想を覆して登場
    しました。


予想の結果と最終66号の予想は以下の通りです。

1.タイガープロジェクト→初主演作なので発売されると思うが画質が悪いので、終盤かも。
             →本命予想を覆して、まさかの最終巻になるかも。
2.キャノンボール2→権利関係の問題か他社でも再発売されていないので無理かも。
           →発売なし予想に変更
3.ファーストミッション→数年前にやっとDVDが発売されたが、これも権利関係で無理かも。
             →発売なし予想に変更
4.シティーハンター→何種類か発売されているみたいなので、発売はされるかも。
           →発売なし予想に変更
5.ラッシュアワー→終盤の目玉として発売されると予想。
          →発売なし予想に変更
6.ラッシュアワー2→終盤の目玉として発売されると予想。
           →発売なし予想に変更
7.タキシード→発売されると予想
        →発売なし予想に変更
8.メダリオン→発売されると予想→結果(65号)
9.80デイズ→発売されると予想
        →発売なし予想に変更
10.ラッシュアワー3→終盤の目玉として発売されると予想。
            →発売なし予想に変更
11.ドラゴンキングダム→発売されると予想
             →発売なし予想に変更
12.ジャッキー・チェン カンフー・キッド→カメオ出演なので発売されないかも。→結果(64号)
13.ライジング・ドラゴン→最終巻と予想
14.ボリス・ストーリー・レジェンド→最近作なのでラインナップから漏れるかも。→結果(62号)
15.ドラゴン・ブレイド→劇場公開されたばかりなので発売されないと予想。


最後の66巻は「ライジング・ドラゴン」で決まりかな?違ったら逆に凄いと思います。


ジャッキー・チェンCD復刻 「SONGS FOR JAKIE CHAN」

新品価格
¥1,866 から
(2016/7/11 22:12時点)




2016年07月10日

ジャッキー・チェン映画その21感想 バトルクリーク・ブロー

原題:殺手壕/Battle Creek Braw! 制作:1980年 米


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその21




ゴールデン・ハーベスト社で制作したハリウッド進出映画。日本版が発売されているジャッキー
出演映画のなかでは「ドラゴンファイター」で悪役を演じて以来の現代劇。



ストーリー

シカゴでレストランを経営している父親の元にショバ代を回収にくるマフィアを撃退した息子の
ジェリー(ジャッキー・チェン)はそのことで、マフィア同士の賭けの対象になっているテキサ
スのバトルクリークで開催されるストリートファイトの大会の出場選手に選ばれる。拒否するジ
ェリーだが、兄と結婚するために中国からやってきた婚約者を人質に取られ、やむなく大会に参
加することに。ジェリーはカンフーの師匠である叔父と恋人のナンシーと共にトレーニングを開
始した。





冒頭に現代劇と書きましたが、「ドラゴンファイター」は撮影当時の1970年代と、現代そのもので
したが本作品は、1930年代のシカゴとテキサスが舞台です。それでもこれまでの拳シリーズのおそ
らく清朝の時代設定から比べたら全く別の世界にジャッキーがいるのが新鮮でした。

前作「ヤングマスター」での激闘を観た後なので、今回は敵役に恵まれなかったと思いました。
出演しているプロレスラーのハードボイルド・ハガディーは1973年には引退してもう俳優に専念し
ていた頃です。せめて現役の動けるレスラーを相手役にして欲しかったです。1980年は、まだやっ
とハルク・ホーガンの人気が上がってきたころ(ロッキー3への登場は1982年)なので、スタン・
ハンセンとかアンドレ・ザ・ジャイアントが個人的には適役だったのではと思います。

日本のことを描いたハリウッド映画は日本を勘違いしているものが多かったですが、中国に関して
はどうだったのかと思います。今回はジャッキー演じる主人公の兄が中国本土にいる文通相手と一
度もあったことが無いのに結婚することになっりシカゴへやって来るという設定でしたが、当時の
中国でよくある話だったのか、勘違い設定だったのかには興味があります。やってきた婚約者は、
上下とも黒い人民服?で全然華やかな感じがしませんでした。

婚約者を人質に取ったマフィアは主人公の家族に知られて騒ぎにならないように婚約者と一度もあ
ったことが無い(顔写真も送り合っていなかった)ことを利用して、替え玉の婚約者を用意します。
替え玉の女はケバイおバカ系のようだったので、ここをもっと膨らませてコメディ的な展開にいく
のかなと思っていましたが、何事もなく終わってしまいました。

マフィアのボスがいい味を出してましたが、演じたホセ・フェラーは1950年の「シラノ・ド・ベル
ジュラック」でアカデミー主演男優賞を受賞した名優でした。

監督のロバート・クルーズは「燃えよドラゴン」を監督した人ですが、今回の戦いは、散漫な感じ
がしました。予選が町中を使ったバトルロイヤルで、金属の棒やナイフは使用禁止なのに木の棒を
使っても失格にはならないルーズなルールででした。開会式で木製のブーメランを持っていた男が
いたので、使っているシーンが見たかったです。


この映画でジャッキーが参加したローラーゲームは1970年代に日本でもブームでテレビ放送されて
いました。日本では東京ボンバーズというチームがありましたが、いつの間にかテレビ放送が終わ
ってしまいました。いまはどうなっているんでしょうか。ここで習得したローラースケートは後の
「五福星」のローラースケートや「スパルタンX」、「シティーハンター」のスケートボードスタ
ントにつながっています。

香港では1990年代の初めまでは実写映画でも声優による吹き替えが当然だったので、実はジャッキー
本人の肉声が映画で聞けるのは前作の「ヤングマスター」でジャッキーが歌う主題歌が初めてでした。
映画本編では今回の「バトルクリークブロー」がジャッキーの肉声が初めて聞ける作品です。香港映
画で吹き替え無しでジャッキーの肉声が聞けるのは1992年のポリス・ストーリー3まで待つことにな
ります。

このアメリカ滞在中にジャッキーはテレサ・テンと出会います。

バトルクリーク・ブロー [Blu-ray]

新品価格
¥1,391 から
(2016/7/9 17:32時点)




WOWOW_新規申込

2016年07月09日

ディアゴスティーニ版 ジャッキーチェンDVD 打ち切り?!

全74号発売予定であった「ディアゴスティーニ版 ジャッキー・チェンDVD
コレクション」でしたが、62号付属のマガジンに66号で完結というお知らせ文
が掲載されていました。

63号まではタイトルが発表されているので、残りは3号。ハリウッド作品は全滅
なのか、それとも「ラッシュアワー」3作がくるのか、「タイガープロジェクト」、
「ライジングドラゴン」プラスなにか1作品の流れが強いような気がします。

ハリウッド作品もゴールデンハーベスト社が制作した「バトルクリーク・ブロー」、
「キャノンボール」は別として、「シャンハイヌーン」、「シャンハイナイト」、
「ダブルミッション」などはこのシリーズでも発売されていたので今回の短縮で
発売されない作品が出てくるのは残念です。マガジンには短縮の理由は書かれて
いませんでした。

2016年07月06日

ジャッキー・チェン映画その20感想 ヤング・マスター 師弟出馬

原題:師弟出馬/THE YOUNG MASTER 制作:1980年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその20




ジャッキー・チェンが初めてゴールデン・ハーベスト社で制作した映画。復讐・敵討ちストーリ
ーから離れ、新しいカンフー映画を目指し、冒頭の獅子舞対決などアイディアに溢れています。



ストーリー

カンフー道場の師匠に拾われて育てられたタイガーとドラゴンは、何かと言うと道場生から親が
いないということを話題にされて悔しい思いをしていた。道場の威信と存続を掛けた獅子舞対決
の日、タイガーはついに道場を裏切り、怪我を装って道場に残るふりをして対戦相手の獅子の頭
を演じて勝ってしまった。代わりに頭を演じたドラゴンは大戦中にそのことに気付いたが、みん
なには黙っていた。ある日そのことがばれてタイガーは道場を追放されてしまう。ドラゴンは師
匠や道場生にいつも孤児とさげすまれてきたからだと涙で訴え、師匠はドラゴンにタイガーをつ
れ戻すように命じた。





時系列で観ているジャッキー映画も20作目を迎えました。1980年に香港で公開された映画の中で
年間1位の興行収入を稼ぎだした「ヤングマスター 師弟出馬」はそれにふさわしい作品でした。

冒頭の獅子舞、京劇学院の頃の弟弟子ユン・ピョウとの共演、これからの映画でも何度も再現され
る床几(イス)を利用したアクション、白扇、煙管、スカートなど小道具を利用したアクションが
冴えわたります。白扇を空中回転させてまた掴むアクションはOKが出るまで500回は繰り返したそう
です。

タイガー探しは意外とあっさりと(途中色々ありましたが)済んでしまいます。途中からタイガーが
加担して脱走させた悪人とのクライマックスの戦いは20分以上に及ぶ激闘でした。

ユン・ピョウが演じる若者の父親役のシー・キエンはブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」で
敵のボスのハンを演じた人ですが、コミカルな警察署長の役を楽しそうに演じていました。


今回の日本語吹き替え版では、ジャッキーチェンが初めて映画の主題歌を歌っています。「さすらい
のカンフー」という英語の歌詞の歌ですが、作詞:湯川れいこ、作曲:宇崎竜童、井上鑑という豪華
な布陣でした。




ロー・ウエイのプロダクションから、海外も市場としてターゲットにするゴールデン・ハーベスト社
に移籍して今後ジャッキーも順風満帆と思っていました。しかし自伝を読んでみると、このころの数
年はジャッキーにとってはかなりハードな時期だったようです。


実はジャッキーとロー・ウエイとの契約はまだ終了していなかったうえに、他社へ移籍されるのを防
ぐため、これまでの恩を盾にロー・ウエイはジャッキーに白紙の契約書にサインさせ、出来上がった
契約書も違約金の額を莫大な金額に改竄して容易に契約破棄ができないようにしてしまいます。


その後、ゴールデン・ハーベストとロー・ウエイは妥協案を検討し、同時進行でゴールデン・ハーベ
ストが本作「ヤング・マスター 師弟出馬」、ロー・ウエイのもとで「醒拳」を制作することになりま
す。しかし、契約書の問題でローウエイに愛想を尽かしたジャッキーは、初日に出演者とのスチール
写真撮影撮りをおこなったきり全く映画を撮影しようとしませんでした。

しびれをきらしたロー・ウエイは香港のマフィアに依頼してゴールデンハーベスト社への嫌がらせを
開始。不審火や重役の車に犬の死体を放り込むなど映画「ゴッドファーザー」で描かれているような
ことが起きたと自伝には書かれていました。さらにゴールデンハーベスト社のスタジオから帰宅時の
ジャッキーを拉致してロー・ウエイの撮影所へ連行して映画を撮らせようとしました。こんな目にあ
ったのに、ジャッキーは撮影の真似事をするだけで実際には一切撮影をしなかったということです。

そして、「ヤングマスター」の撮影が完了してすぐ、ジャッキーの姿が香港から消えます。最近もあ
りましたが、何年かに1度ジャッキーが撮影中に死亡したという話がニュースになりますが、最初の
死亡説がこの失踪時でした。それも撮影中の事故ではなくてマフィアに殺されたのではないかという
ショッキングなものでした。実際はゴールデン・ハーベスト社がジャッキーの身を隠すためとハリウッ
ド進出という一石二鳥を狙ってアメリカに行かせたということでした。ディアゴスティーニの解説冊
子を見ると、撮影が終了した「ヤングマスター」のフィルム編集作業もジャッキーがアメリカで行っ
ていたそうです。








2016年06月27日

ディアゴスティーニ版 ジャッキー・チェンDVD今後の予想 答え合わせその1

以前61巻以降のラインナップ予想をした答え合わせを63巻までしてみました。
予想外の作品が出てくるのでびっくりです。

61巻 「成龍功夫精華天下無敵/JACKIE CHAN THE INVINCIBLE FIGHTER 1994年・香港」

    これまでDVDでは発売されていませんでしたが、VHSビデオやレーザーディスクでは、
    アクションスターのベストシーンを集めた邦題「死闘伝説」シリーズの第三弾「死闘伝説
    ZERO」として発売されていたようです。

62巻 「ボリス・ストーリー/レジェンド 2013年・中国」

    最近作なので、発売されないとの予想を外して登場しました。

63巻 「三城記/ A TALE OF THREE CITIES 2015年・中国」

    これも予想外の作品です。ジャッキーの父親が自らの若い頃の体験を語る「失われた龍
    の系譜 TRACES OF A DRAGON 2003・香港」というメイベル・チャン監督のドキュ
    メンタリー映画があり、インタビューを受けている父親の横にジャッキーも座って映っ
    ていたりするのですが、マニアックすぎるのでラインナップ予想からは外していました。
    その父親の話を基に、若きジャッキーの両親を主役にメイベル・チャン監督がストーリ
    ー映画として制作したものです。


現在までの発売予想と結果は以下の通りです。

1.タイガープロジェクト→初主演作なので発売されると思うが画質が悪いので、終盤かも。
2.キャノンボール2→権利関係の問題か他社でも再発売されていないので無理かも。
3.ファーストミッション→数年前にやっとDVDが発売されたが、これも権利関係で無理かも。
4.シティーハンター→何種類か発売されているみたいなので、発売はされるかも。
5.ラッシュアワー→終盤の目玉として発売されると予想。
6.ラッシュアワー2→終盤の目玉として発売されると予想。
7.タキシード→発売されると予想
8.メダリオン→発売されると予想
9.80デイズ→発売されると予想
10.ラッシュアワー3→終盤の目玉として発売されると予想。
11.ドラゴンキングダム→発売されると予想
12.ジャッキー・チェン カンフー・キッド→カメオ出演なので発売されないかも。
13.ライジング・ドラゴン→最終巻と予想
14.ボリス・ストーリー・レジェンド→最近作なのでラインナップから漏れるかも。→結果(62巻)
15.ドラゴン・ブレイド→劇場公開されたばかりなので発売されないと予想。


今後のラインナップの発表が楽しみです。

2016年06月13日

ジャッキー・チェン映画その19感想 ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳

原題:?手怪招/MASTER WITH CRACK FINGER 制作:1978年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその19




ジャッキー・チェンがブレイクした為、その人気にあやかって儲けようと初主演作品の「タイガ
ープロジェクト」を元に、ジャッキー作品でお馴染みのユエン・シャオティンやディーン・セキ、
そしてジャッキーのそっくりさんを起用して追加撮影を行い公開されたニコイチ映画。



ストーリー

嫌気がさして暴力団組織をを抜けようとしたリュウ(ジャッキー・チェン)の父と叔父であった
が、リュウの父は殺され、逃げ延びた叔父が父親としてリュウを育てることになった。リュウは
子どもの頃に出会った宿無し大将(ユエン・シャオティン)からカンフーを習い、強い青年に成
長していった。食堂で働くリュウは、無銭飲食の常習のチンピラを叩きのめしたことで、もめ事
に巻き込まれていく。その組織のボス(チュアン・ヨンウェン)はジャッキーの父を殺した男だ
った。





日本では劇場公開されずにテレビ放送された作品です。元になった映画「タイガープロジェクト」
は、ジャッキーの初主演作品ながら、制作者側が夜逃げをしたためにギャラを払ってもらえなかっ
たというエピソードがあります。今回も、もちろんジャッキーの知らないところで再編集されて台
湾と韓国で公開されました。

現在発売されているかなり画質が悪い「タイガープロジェクト」のDVDに比べてこの作品は綺麗な
映像です。もしかしたらこの作品を作るためにマスターフィルムを切り刻んで編集したのかもしれ
ません。もしそうだったら、「タイガープロジェクト」のきれいなフィルムはもう存在しないのか
も。

ユエン・シャオティンが「蛇拳」と「酔拳」の老師と似た格好で宿無し大将というジャッキーの師
匠を演じ、ディーン・セキも師範代の時と似たような衣装で、麻雀大将という敵の一味を演じてい
ます。もちろん追加撮影分での出演なのでジャッキーと同じ画面での共演はなく、そっくりさんが
代わりを演じています。そのため、宿無し大将が麻雀大将と戦うシーンがやたら長いです。

「タイガープロジェクト」の悪役のボスは、この作品ではチンピラを束ねる中ボスとなり、ラスボ
スは追加撮影でチュアン・ヨンウェンが演じています。そのためラスボスを倒すのはジャッキーの
そっくりさんの役割となり、本人でないことをごまかすために目隠しをして戦うという工夫がされ
ています。話に説得力を持たせるために、冒頭でボスが目隠しをしても格下の敵を倒せるというシ
ーンを見せておいて、最後の戦いでジャッキーも同じ条件で戦うという流れとなっていました。

途中の修行シーンで「酔拳」のシーンが無断で使われていました。どうやってフィルムを手に入れ
たのか、香港の映画界って・・・。

この作品はラストの戦いが夜バージョンと昼バージョンの二通りが存在します。夜バージョンはジ
ャッキー(そっくりさん)が単身ボスとその手下二人と戦い、ボスは戦いの途中で崖から落ちて終
わります。一方、昼バージョンは、ジャッキー(そっくりさん)側は宿無し大将が見届け人として、
敵側は麻雀大将ともう一人(ジャッキーの初期作品でよく出演していた童顔の太っちょのジァン・
ジン)がいます。こちらのボスは戦いの末に倒されます。

1978年は「燃えよドラゴン」の撮影のため中断していた「死亡遊戯」の撮影済みフィルムと既存作
品のフィルムそして、そっくりさんを起用して完成させたブルース・リーの「死亡遊戯」が公開さ
れた年でもあります。


ディアゴスティーニ版のDVDの日本語吹き替えで観ました。こちらは夜バージョンのみの収録で
した。昼バージョンはパイオニアから発売された別のDVDで観ました。こちらは2002年に発売さ
れたもので日本語吹き替えはありませんでしたが、同じパラマウントから発売されているブルーレ
イには、特典として昼バージョンも日本語吹き替え版が付いているようです。

ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳 [Blu-ray]

新品価格
¥1,450 から
(2016/6/13 21:46時点)




もったいない本舗



2016年06月11日

ジャッキー・チェン映画その18感想 クレージーモンキー笑拳

原題:笑拳怪招/THE FEARLESS HYENA 制作:1979年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその18


ジャッキー・チェンが24歳にして初監督した作品。日本ではモンキーシリーズの第三弾として
1980年4月19日に公開されました。



ストーリー

シンロン(ジャッキー・チェン)の祖父(ジェームズ・ティエン)が率いる流派は鉄の爪(ヤム
・サイクン)から攻撃を受け、根絶やしの危機にあった。シンロンは祖父からカンフーを習って
いたが修行に身が入らない。それでも人並み以上には強くなったので、街道場の雇われ師範代の
仕事を得て生活費を稼いでいた。道場の名前にシンロンが深く考えずに祖父の流派の名前に変え
てしまったために鉄の爪に居場所を知られてしまい、祖父は殺害されてしまう。敵討ちを誓った
シンロンは祖父の弟子である八本足の麒麟(チェン・ホイロウ)の元で秘伝の笑拳を会得するべ
く修行に励むのであった。




「蛇拳」に続いて「酔拳」が大ヒット。コメディカンフーという自らの方向性を確信したジャッキ
ーでしたが、ロー・ウエイはこれまで通りシリアス路線を続けようと「鬼手十八翻」の制作に着手
しました。ジャッキーの自伝によると、我慢がならなくなったジャッキーは韓国での撮影中に職場
放棄して蒸発。マネージャーのウィリーがロー・ウエイと交渉してジャッキーが監督をすることに
なったということです。

これでもかとジャッキーの筋肉美を観ることが出来ます。鉄の爪の攻撃を筋肉を張って跳ね返す動
作にもリアリティを与えていました。また、折り畳み式の槍付き薙刀の三人組との戦いは「蛇鶴八
拳」のバージョンアップ版のようでジャッキーを含む四人の動きが凄いです。

トレーニングシーンで陶器を体の色々なところに乗せて動きを封じるというのは後の「シャンハイ
ナイト」でも使われていました。食事のシーンでは、空揚げを食べようとするジャッキーに八本足
が箸で邪魔をして食べさせないというトレーニングが面白かったです。今では食べ物を粗末にする
なとクレームものでしょう。

ラストで木製の乳母車にけがをした師匠を乗せて道を行くジャッキーのシーンで日本の時代劇ドラ
マ「子連れ狼」の主題歌「ててご橋」が流れます。当時香港でも放映されて大ヒットしていたため
パロディとして使われたみたいです。

「クレージーモンキー笑拳」は日本では「ドランクモンキー酔拳」、「スネーキーモンキー蛇拳」
に続くモンキーシリーズの第三弾として劇場公開されました。この三作は「ルパン三世」の作者で
有名は漫画家のモンキーパンチがイメージポスターを担当し、「笑拳」の日本劇場公開版では、オ
ープニングアニメの制作にも関わりました。

「蛇拳」「酔拳」と「笑拳」は制作会社が違うということが当時わからなかったため、なんで今回
は前二作に出演したユエン・シャオティン演じる老師が出てこないんだろうと子供心に思ってまし
た。今回の師匠は二人いて、前半のシンロンの祖父チと後半の八本足の麒麟です。いつもライバル
や悪役をやっているジェームズ・ティエンは珍しく老け役でした。

前二作で意地悪な師範代を演じたディーン・セキは今回はジャッキーが職を探して訪れる棺桶屋の
主人を演じていました。ストーリーには影響がないのでテレビ放映時にはバッサリとカットされて
いました。

ディアゴスティーニ版のDVDの日本語吹き替えで観ました。日本公開版ではないので、モンキー
パンチのオープニングアニメは付いていません。パラマウントから発売されているブルーレイには
特典として日本公開復刻版本編が収録されています。それでもこの日本語吹き替え版では日本独自
につけた主題歌「クレージーモンキー」と挿入歌「モンキー・マン」が流れます。カッコいいです。


日本公開時の同時上映は舘ひろし主演の「薔薇の標的」でした。

クレージーモンキー/笑拳 〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

新品価格
¥975 から
(2016/6/11 10:03時点)




アキバ系等マニア向け電子書籍ストア【三才ブックス 電子出版ストアー】

2016年06月04日

ディアゴスティーニ版 ジャッキー・チェンDVDコレクション今後の予想

全74巻予定のジャッキー・チェンDVDコレクションが6/7発売号の「新少林寺」で
60巻となりました。残り14巻は何が発売されるかを予想してみました。

未発売の主な作品は以下の通りです。

1.タイガープロジェクト→初主演作なので発売されると思うが画質が悪いので、終盤かも。
2.キャノンボール2→権利関係の問題か他者でも再発売されていないので無理かも。
3.ファーストミッション→数年前にやっとDVDが発売されたが、これも権利関係で無理かも。
4.シティーハンター→何種類か発売されているみたいなので、発売はされるかも。
5.ラッシュアワー→終盤の目玉として発売されると予想。
6.ラッシュアワー2→終盤の目玉として発売されると予想。
7.タキシード→発売されると予想
8.メダリオン→発売されると予想
9.80デイズ→発売されると予想
10.ラッシュアワー3→終盤の目玉として発売されると予想。
11.ドラゴンキングダム→発売されると予想
12.ジャッキー・チェン カンフー・キッド→カメオ出演なので発売されないかも。
13.ライジング・ドラゴン→最終巻と予想
14.ボリス・ストーリー・レジェンド→最近作なのでラインナップから漏れるかも。
15.ドラゴン・ブレイド→劇場公開されたばかりなので発売されないと予想。

と予想したところで、61巻目が発表されました。予想外の作品でビックリ。

「成龍功夫精華天下無敵/JACKIE CHAN THE INVINCIBLE FIGHTER 1994年・香港」
というジャッキー・チェンに去られたロー・ウエイが制作した過去作品のハイライト・オ
ムニバス集ということです。これは日本では公開されていないと思います。意外な発掘作
品の登場でした。

今後のラインナップの発表が楽しみです。




【DMM.com】DVD&CDレンタル【1ヶ月無料キャンペーン中】



2016年05月23日

ジャッキー・チェン映画その17感想 ドランクモンキー 酔拳

原題:酔拳/DRUNKEN MASTER 制作:1978年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその17




「蛇拳」に続きシーゾナル・フィルムにジャッキーがレンタルされて同じユエン・ウ
ーピン監督で制作されたコメディ・カンフー映画。大ヒットしてジャッキーの人気を
決定づけた。日本では香港公開から約9か月後の1978年7月21日に公開。ジャッキー
主演映画の初上陸となった。



ストーリー

カンフー道場の館主ウォン・ケイインの息子、ウォン・フェイフォン(ジャッキー・チェン)は、
ある程度のカンフーの腕はあるが、まだまだのいたずら好きの悪ガキであった。

ある日、街で知らずに従妹に悪ふざけをして叔母に懲らしめられたのが父親にばれてしまった。ま
た罰をごまかして楽をしていたこともばれてしまい、厳しい修行で有名なソウ・ハッイーに身柄を
預けられることになった。フェイフォンはそれを嫌い逃亡するが無銭飲食した食堂でハッイーに出
会ってしまい、修行をすることになってしまう。

厳しい修行の日々の中、隙を見てフェイフォンは逃げ出してしまうが休んでいたところが偶然殺し
屋の依頼の請負場所だった。知らずに殺し屋に生意気な口をきいたフェイフォンはボコボコにされ
てしまう。悔しさでフェイフォンはハッイーのもとに戻り修行を再開する。頃合いを見てハッイー
はフェイフォンに奥義の酔八仙を伝授する。




「蛇拳」に続いて大ヒットしてジャッキー人気を不動にした作品です。清の末期に実在したに中国
の英雄ウォン・フェイフォンを題材に、実は若い頃はやんちゃな悪ガキだったという設定にしてい
ます。しかし当時は日本ではウォン・フェイフォンは全く知られていませんでした。日本で有名に
なったのは何年か後に「ワンス・アポンナ・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズが公開されて
からではないでしょうか。

役名は違いますが、「蛇拳」の時と全く同じ格好をしたユエン・シャオティンが老人なのにめちゃ
くちゃ動けるジャッキーの師匠を再度演じています。このコンビが2作品で終わってしまったのは
残念です。まがい物の映画ですが「ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳」で疑似的に再共演してはい
ますが。

ジャッキーの修行シーンが楽しくで凄です。逆さに木にぶら下がっている状態で下の水桶から茶碗
水をですくって上の桶に水をあけるという修行は殺し屋にボコボコにされた後なのにハッイーが寝
ている隙にズルをして笑わせてくれました

ディーン・セキが道場の意地悪な師範代を「蛇拳」に続いて演じています。やっぱりはまり役です
ね。今回は一方的にジャッキーをいじめる役ではなくジャッキーが道場主の息子なので師範代にい
たずらしたり、親から罰を受けている時に師範代が仕返しをしたりバランスが取れています。


ディアゴスティーニ版のDVDで観ました。US版を元にしているのか、OPのテロップは英語で
す。広東語で観るとセリフが所々で英語に切り替わります。残念ながら日本語吹き替えは付いてい
ませんでした。日本公開時に作成された主題歌の「拳法混乱(カンフージョン)」が聴けなのは悲
しいです。日本語吹き替え版が特典のボーナスディスクに収録されているブルーレイディスクがソ
ニー・ピクチャーズエンタテインメントから発売されています。

同時上映は菅原文太主演のトラック野郎シリーズ第9作「熱風5000キロ」でした。10作続い
たこのシリーズは人気があって、街にはイルミネーションで飾り立てたトラックが闊歩し、子供た
ちはトラックのプラモデルを買って作っていました。

2016年05月21日

ジャッキー・チェン映画その15感想 拳精

原題:拳精/SPIRITUAL KUNG FU 制作:1978年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその15




「カンニングモンキー天中拳」の出来栄えに怒ったロー・ウエイがコメディとはこう
作るんだと監督した作品。ジャッキーの自伝では次作の「龍拳」と共に配給会社が決
まらず、しばらくお蔵入りとなったとの記述があります。


ストーリー

少林寺の小間使いイー・ロンは規則を守らない、先輩にすぐ口答えする等真面目に修
行を行わないため、いつも食事抜きで罰の修行を言いつけられていた。ある夜、寺に
侵入者があり、「七死拳」秘伝書が盗まれた。暫くして「七死拳」の使い手が武術界
の次期棟梁候補を次々と倒し始めた。

またある夜、寺の上空を隕石が通過した。その影響か寺に赤い髪で白装束の不気味な
5人が出没するようになった。翻弄される寺の住人たちであったがイー・ロンは5人
を手なずけ言うことを聞かせることに成功した。5人は「七死拳」に対抗できる「五
獣拳」の秘伝書の精であった。紛失したはずの秘伝書は書棚の裏の壁に挟み込まれて
いたのであった。イー・ロンは5人から五獣拳を習うことになった。

少林寺内では、訪ねて来た武術会の現棟梁や僧侶が何者かに殺される事件が続けて発
生した。「七死拳」の使い手との関連は。謎は深まる。






ラスボスとの戦いはジャッキー+5人の精の6対1の戦いとなりました。普通にやる
と弱い者いじめになってしまいますが、コメディ調の演出で楽しく見ることが出来ま
した。

ジャッキーが子供のころから寺から出たことが無く、それでも天真爛漫に育っていて、
同じ少林寺を舞台にした「少林寺木人拳」とは違った明るいキャラクターでした。今
みると少し生意気でイラッとするところもあります(笑)。途中戦いで負けそうにな
り他の僧侶に仲裁に入ってもらったりはしますが、挫折知らずでどんどん強くなって
いきます。五獣拳の精達の指導が良かったんでしょう。


「スネーキーモンキー蛇拳」が香港で公開された後なのに配給が付かなかったのは不
思議です。公開が遅れただけではないかと思います。シリアスとコメディがうまくミ
ックスされていて自分は好きな作品です。ジャッキーがコメディ演出にかかわった「
天中拳」をロー・ウエイは認めず、逆にこの「拳精」のコメディ演出をジャッキーは
認めていないようです。


「蛇拳」をヒットさせたシーゾナルプロダクションがジャッキーを再レンタルして「酔
拳」を撮影しようとしますが、自分の作品でもジャッキーで収益を挙げたいロー・ウエ
イが「拳精」「龍拳」を連続で撮影したため、「酔拳」は完成までかなり時間がかかっ
てしまったようです。「蛇拳」でコメディカンフーという自分の方向性を見出したジャ
ッキーにとっては次作の「酔拳」になかなか参加できないのはかなりフラストレーショ
ンがたまったのではないかと思います。

「天中拳」ではジャッキーの兄弟子役、「蛇拳」では意地悪な師範代を演じたディーン・
セキは今回はジャッキーの同僚の小間使いの一人を演じています。その他大勢のような
扱いであまり目立ってませんでした。

「秘伝書」の盗難と殺人事件のシリアスパートは解明の役割は寺の高僧たちが担ってい
て、ジャッキーは謹慎を破って仲間と鍋をつついていたり寺へ訪問した客人の娘にちょ
っかい出したり、コメディパートを担当しています。「五獣拳」を習って強くなってか
らは、犯人と思われる僧を捕らえたいと志願して寺を出るテストの十八羅漢と戦うあた
りから本筋に関わってきます。

同時上映は金田賢一主演の「不良少年」でした。

ディアゴスティーニ版のDVDで観ました。日本語吹き替え版には、日本公開時に作成
された「チャイナ・ガール」が流れます。テクノポップが時代を感じさせます。
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: