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Akio
はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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2021年01月31日

点と線

1958年11月11日公開(東映)

松本清張の推理小説を映画化。
推理小説はあまり読んでいないので、トラベルミステリーといったら西村京太郎
が流行っていたなとしか思い出せない。ストーリーよりも昭和33年の街並みや
国鉄の駅や列車、青函連絡船が郷愁を誘う。2007年のテレビドラマ版の制作の際
は、当時の街並みや東京駅のプラットホームのセットの再現性が凄かったらしい
ので、比べて観てみたい。

松本清張の小説や映画は食わず嫌いで今まで観ていなかったが、面白かった。
本作の登場人物である三原と鳥飼が登場する続編の「時間の習俗」は、映画化
はされずに3回程テレビドラマとして制作されている。

主役の三原を演じた南廣は、ウルトラセブンの倉田隊長、マイティジャック
の天田副長を演じた人だった。高峰三枝子と並んで表示されたテロップには
(新人)との記載が。また、東宝からの客演として志村喬が出演。仮面ライ
ダーの地獄大使で有名な潮健児は、函館駅の駅員で出演、遠くから主人公に
電話を取り次ぐ役で、最初に観た時は気づかず、見直してやっとみつけられた
くらいのチョイ役であったが、ちゃんとテロップには名前があった。

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2021年01月09日

「ダメジン」

ササキ
「宇宙かぁ。俺さあ、昔、ブルー・スリーってウチューっているって思っててさあ。
なんか、さすがスケールでかいなぁなんて思ってたんだよ。アチョーじゃなくてウチュー
のほうが良かったのにな。」




「時効警察」の三木聡監督の劇場初監督作品。
2002年の制作であるが、プロデューサーの降板で公開が遅れ、
公開順では「イン・ザ・プール」、「亀は意外と速く泳ぐ」
に次ぐ第3作目となった。



川崎に住むリョウスケ(佐藤隆太)、ヒラジ(緋田康人)、カホル(温水洋一)
の三人組は働きもせずに遊んで暮らしていた。運が良いのか、なんとか食うには
困っていない。(冒頭、猫を捕まえて焼いている)

三人は、猫じじいの家に遊びに行った際、インドに行けば働かずに暮らせると
勧められ、インドへのあこがれを持つ。そして中盤、宇宙人から「インドに行
って世界を救え」と言われたと信じ、非合法な方法で金儲けを企み、インドに
行こうとするが...。




後に時効警察に出演する、緋田康人、ふせえり、岩松了が出演。そして初期の
ワハハ本舗に所属していた村松利史、元プロレス団体パンクラス所属の謙吾と
脇役がバラエティに富んでいます。

ヒロインは、やくざのササキ(篠井英介)の情婦でトルエン常習者のチエミ(市川実日子)。
3年ぶりに出所してきたササキと同棲を始めますが、振り回されっぱなしで気持ちが離れ、
リョウスケに想いを抱くようになります。

ササキは、遊んで暮らしている三人組に感化されたのか、組へのしのぎもそっちのけで子供
の頃に亡くなった母と行くはずだった鍾乳洞へ三人組と連れ立って旅行したり、憎めない感
じでした。(チエミと喧嘩して、みんなを乗せずにひとり車で帰ってしまいますが。)

大人になっても働きたくない、子供のままでいたいという方にお勧めです。

※温水洋一は当時42歳で25歳設定って(笑)。緋田康人は後に「半沢直樹」で人事部次長
 小木曽役で話題になりました。

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