元男子プロテニス選手のジェームス・ブレーク(James Blake)氏が、人違いでニューヨーク市警(NYPD)によって手錠をかけられ、地面に倒されていたことがわかった。
同紙によれば、アフリカ系米国人で現在35歳のブレーク氏は、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の会場へ向かうため、マンハッタン(Manhattan)の高級ホテルをあとにしようとしたところ、白人警察官5人に詰め寄られた。
警官は、捜査中の携帯電話の盗難事件にブレーク氏が関わっているとみて、同氏を15分にわたって拘束。
しかしその後、通行人がブレーク氏を認識したため解放した。
ブレーク氏は脚と肘に切り傷を負った。
ハーバード大学(Harvard University)に在籍したこともあるブレーク氏は、同紙に対して、「まったくもって恐ろしい、まったくもって異常な出来事だった」と話した。
「私としては、おそらく人種が関係しているのだと思っているが、いずれにせよ、人が人にあんなことをしていい理由など、どこにもない」
「こう言えば済んだ話じゃないか。『すみません、お話をうかがってもいいですか。捜索中の物品があるんです』とね。私はただ立っていただけだ。走ったりはしていないんだよ。冗談じゃない。とんでもなく横暴だ」
NYPDはこの件について、現在調査中だと発表している。
警察は、「本日、マンハッタンにおいて、ジェームス・ブレーク氏が警察に誤って拘束されました。これは現在捜査中の携帯電話の不正購入に関連して起こったもので、警察に協力している目撃者が、ブレーク氏を事件関係者と見誤ったことが理由です」と声明を出した。
「ブレーク氏の身元と捜査に無関係であることが確認された時点で、警察は直ちに同氏の拘束を解きました。権力乱用との申し立てについては、警察委員長より、監察室に調査を指示いたしました」
元世界ランク4位のブレーク氏は男子ツアーで通算10勝を挙げ、賞金約800万ドルを獲得した後、2013年に現役を引退した。
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