スノーボード、カービングにおいてドラグ問題に悩まされている方も結構いるのではないでしょうか?
今回、ブーツのはみ出ている量がどのくらい影響するのかを考察してみました。
こんな道具があると非常に便利です。これを使ってまず現状のドラグするまでの角度を測ってみました。
こんな感じで、基点をエッジに当て、片方はボードのソールにぴったり添わせ、片方をブーツに当たるまで
廻し、そこで数値を読み取ります。結果・・・
前足 爪先 69°
かかと 78°
後足 爪先 71.5°
かかと 65°
*実際には板も雪面に沈むのでこの角度が本当のドラグ角とは誤差があるはずです。
ここでシミュレーションするために
こんな感じで考えてみました。ネット上には便利なサイトがあり
長さを入れるだけで角度を計算してくれます。
先ほどの道具を90°に固定して、図のa(ブーツの出とh(高さ)を実測していきます。
結果、
前足 爪先 出 13mm 高さ 37mm
かかと 出 17mm 高さ 88mm(これはブーツよりヒールカップが先にあたるため)
後足 爪先 出 13.5mm 高さ 40mm
かかと 出 17mm 高さ 36mm
となりました。例として 後ろ足 爪先のデータを入れて計算してみます。
高さは40mm固定とし、爪先の出を1mmごとに変化させてみました。
このように、1mm爪先の飛び出す量を変えると、角度が1〜1.4°変わることが分かります。
飛び出す量が大きいとその角度変化は少なくなり、飛び出す量が小さくなるほど、角度変化は大きくなります。
今回の私の例だと、13.5mmで71.35°が現状なので、もし爪先の出る量を3mm少なくすると75.29°と
約4°倒せる角度が増えることになります。たかが4°ですが目線(170cmとして)で考えると
1°あたり約3cmなので、12cmくらい目線(頭の高さ)が下げれる感じですね。結構でかいな・・・
このように、数mmでもドラグする内傾角にかなり大きな影響を与えることがわかりました。
ドラグ対策にセンタリングのシビアなセッティングはかなり有効ですね。
またワイドボードを使用した場合を考えてみました。現実的なところでOGASAKAのORCA 160を使ったと
すると・・・
現在の使用ボード REBBON157の幅 ノーズ 291 センター 252 テール 287
ORCA 160 310.5 264 305.5
と、センターの最小で12mm ノーズ、テールでは18〜19mmの差があります。その間につくバインの位置では
たぶん15〜16mmくらいあるのでしょうか? 16mmだとすると片側8mmずつ爪先が引っ込むことになるので
倒せる角度は82.17°!!
こんな感じで具体的に数値化するとドラグ対策もたてやすいのではないでしょうか?
特に足がでかい方は参考にしてみてください!!
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