明けましておめでとうございます。
松の内も昔は元日から15日まで、現在は普通7日までをいう(広辞苑)とあります。すっかりご無沙汰いたしましたが、今年の初便りは、庭に咲いた 蝋梅 です……と事務局から写真が届きました。
蝋梅は、ロウバイ科、ロウバイ属の落葉灌木で、中国原産です。その名は、花が蝋細工のような光沢のある梅に似た花であるところからきています。丁度今、1月〜2月頃、葉に先だって香気のある花を咲かせます。
日本には17世紀頃に渡来しています。後水尾天皇の時代に朝鮮を経て渡来し、当時は唐梅(からうめ)」と呼ばれたと言われています。(参考:『短歌作例事典』『季節の花300』『植物語源辞典』『広辞苑』)
では、短歌を三首あげておきます。
窪田空穂(『青朽葉』)
しらじらと障子を透す冬の日や室(へや)に人なく臘梅の花
鹿児島寿蔵(『潮汐』)
臘梅のすぎゆく花に立ち添ひてここだく芽ぐむみどりをさなさ
峰山田鶴子(『ちごゆり』1993)
花闌けし臘梅の黄に夕光の差しゐる辻まで人送り来ぬ
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