蓮の花が咲いたよ、と事務局から便りが届きました。
ハスは、熱帯アジア(インドとも)原産のハス科、ハス属の多年性水生植物です。日本での自生ははっきりしませんが、鑑賞用(花バス)、食用(レンコン)として古くから池や沼、水田で栽培されてきました。
『古事記』『日本書紀』『万葉集』には、いずれも花や葉の上の露の美しさ、面白さを取り上げています。蓮葉・荷葉の風に立ち騒ぐかそけき音、宿る白玉にも風情を感じ、その枯れ姿にも寂びを受け取っています。
蓮の花、すなわち蓮華は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多くあります。菩提寺の和尚さんの法話にも「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という中国の成句が出て来ます、
自分で栽培してみて、この蓮の花、蕾の時は赤ないし桃色かと見えたのが、咲いてみると芯に少し黄を帯びた白い花びら、そのつまが薄紅の何ともいえない高貴な姿には驚かされる、と事務局から書いて来ています。
(参考:『植物短歌辞典』『花の履歴書』『広辞苑』『万葉の花』)
では、短歌を三首あげておきます。
作者不詳(『万葉集』巻16・三八三五
勝間田の池は我知る蓮(はちす)無し然言ふ君が髭無き如し
岡 麓(『朝雲』)
すきまなくしげれる蓮の葉の池にぬきいでて立ちひらく蓮の花
土田耕平(『斑雪』)
濠のおもて咲きうづめたる蓮の花のさかんなる気をたちてききをり
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posted by fanblog
2015年06月21日
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