「MRIを撮るように言われて、お母さんと一緒に来てください、だって」
先々週の土曜日にサッカーの試合でぶつかり、
右膝を打撲したため、
整形外科でレントゲンを撮った息子から、電話がかかってきました。
「えっ、MRI?」仕事中だったので、詳しいことが聞けず電話を切りましたが、
MRIってどういうこと?
骨肉腫の疑いと思い、慌ててインターネットで調べたところ、
やはり、MRIで調べると言うことは
骨肉腫の疑いが濃厚のようで・・・・
それから、色々なことが頭を過ぎり、生きた心地がしませんでした。
家に帰り、子供に話を聞いたら、
「怖かった」「なにが?」
「先生たちが慌てていたから」「どんな風に?」
「なんかバタバタしていて」「何か言われたの?」
「とにかくお母さんに来てもらってMRIを撮りに行って下さい、だって」
「僕、骨肉腫なのかな」「まずは、詳しくみてもらってからだから」
私も息子も眠れない夜を過ごしました。
次の日に病院に行き、
レントゲン写真を見ながら説明を受けたところ、
「通常、骨にも皮膚のようなものがあります。
他の箇所は骨の側面が、全て白くなっているのが見えますか?
丁度打撲した右膝の辺りはなくなっていて
その周りに影のようなものが見えます。
ひょっとすると、腫瘍かもしれないので
MRIを撮ってきてください。
明日は午後3時からの診察なのでそれ以降
写真のCDを持って来院してください。
万が一腫瘍だったら、癌研(癌研究所)に紹介状を書きます」と・・・・・
家に帰り、私も息子もなるべく普通に
話しをし行動していましたが、
息子が
「でも良かったよ、ラッキーだったよ」と言い、
「俺のぶつかり方が良かったから、
丁度悪いところが見つかったんだよね」と。
私も
「そうだね、不幸中の幸いだね」と、答えるしかなく
いつもより、元気の無い私を励まそうとしてくれている
息子が逞しく思え、自分の不甲斐無さを恥じました
次の日午前11:00に予約を取っていただいき、
MRIを撮りに行き、
右膝だけを撮るのに1時間。
その間、受付けで待っている私には
永遠に続く時間のように感じました。
大きな病気もしたことが無く、
ここまで無事に育ってきたのに・・何故・・こんなことに・・・
そんな私の体に突然、寒気が襲いかかり
何だか熱が出てきたような
心配で熱が出てきたのかしら・・・
自分がこんなに軟な人間だったなんて・・・
そんなことを思いながら、
やっと撮影を終え、出てきた息子。
ランチを一緒にし、そのまま学校に行きました。
仕事を休んでいた為、
家に帰った私は、熱を測ったら
38,4度
結構な高熱にそのままソファーに倒れこみ
息子の帰りを待ちました。
そして帰宅した息子とすぐに
病院に画像を持って行こうと思いましたが、
中々2人とも腰が上りませんでした。
やはり、不安な気持ちが2人の中にあったのでしょう
内科も診てもらえるお医者さんなので、
熱が出ていたので私は、
一緒に診てもらおうと、
夕方5時ごろにやっと病院へ向かいました。
受付で画像を渡し、名前を呼ばれ
病室に入っていきました。
「腫瘍ではないようです」画像を見ながら仰った先生の一言に
「良かった〓」「良かったね」
と、思わず発し息子の顔を見つめました
息子は少しホッとした横顔で、
先生の「良かったね」の声に
小さく「はい」と答えていました。
健康であることが当たり前のように
過ぎてゆく日々が、
どんなにありがたいことなのか、将に心にも身にも沁みた3日間でした。
そして私の高熱の原因は
新型のインフルエンザであることが判明し
そのまま、薬局で薬を吸引し、
その日の夜は、熱の為七転八倒しましたが、
翌朝には熱が下がり動くことが出来ました。
良く効く薬にびっくり
なにはともあれ、
我家の今年のワーストであるだろう出来事が
一度に訪れ〓去っていったことに
感謝感謝の気持ちとともに、
思春期の息子の日頃の態度に
もう少し寛容であらねば、と思った3日間の出来事でした
大切な息子を再認識した心算でしたが、
1日経つごとに、又、同じような
バトルの日々が戻りつつあります
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