消費者金融の最大手と言えばアコムです。消費者金融ではアコムとプロミスが貸付残高を競っていますが、ここ最近ではアコムが徐々にその差を広げています。

アコム、プロミス以外の大手になると、アイフルやSMBCモビット、最近消費者金融に再び戻ってきた、レイクALSA、ソフトバンクとみずほ銀行が共同出資した新しい消費者金融のAIスコア・レンディングがありますが、貸付残高だけで見れば、アコムとプロミスが断トツに多く、消費者金融業界の2大巨頭と言える状態です。

その知名度もあって、初めて消費者金融やカードローンからお金を借りる時、多くの人がアコムやプロミスから申込します。

消費者金融の審査通過率（貸付率）は40％台後半になっていますので、10人申込しても実際に借りれるのは半分程度で、その他の人は審査に落ちているのが現実です。

そう考えると、アコムの審査って厳しいの？もし自分が申込した時に借りれるのか？と不安になる人もいると思います。

今回は、アコムの審査は厳しいのか？そして、審査落ちした場合はどこに申込すればいいのか？に加えて、審査に落ちた原因についても説明していきます。

アコム審査はそこまで厳しくはありません！

初めに結論から言いますが、アコムの審査は決して厳しくはありません。安定収入があって、他の消費者金融で借入が無い20歳以上の人ならば、ほとんどは審査に通るでしょう。

消費者金融の審査基準と言うのは、難しそうに思えるかもしれませんが、意外に単純明快なのです。まず、安定収入があるのか・無いのか、他社での借入があるのか・無いのか、もし借入があるなら、総量規制に抵触しているのか・していないのか。

はっきり言ってしまえば、この項目だけでも審査結果はある程度出てしまうでしょう。先ほど消費者金融の審査通過率は40％台後半（45％~48％程度）と言いましたが、実は、先ほどの3項目の審査だけで30％程度の人は審査落ちになっているのです。

【全部該当すればアコムの審査は通ります！】
・20歳以上で60歳未満（貸付条件には年齢上限は決まってないが、高齢すぎるのは審査落ちになる可能性有）
・安定的な収入がある
・他の消費者金融からの借入が無く、クレジットカードのキャッシングも無し
・勤務先の在籍確認が取れる
・信用情報に異動情報（事故情報）なし

上記の項目に全部該当する人は99％アコムの審査に通るでしょう。まず、年齢ですが、アコムは20歳以上を申込条件にしていますが、年齢の上限は決まっていません。しかしながら、消費者金融は高齢者よりも若い人の方に融資をしたがっています。

そのため、65歳以上の人と、20歳の人であれば間違いなく20歳の人の方が審査通過率は良いと言えるでしょう。

そして、給料やパート、アルバイトなどの安定収入があればOKです。アルバイトで月5万円だけでも、毎月収入があるのならば、それは安定収入と呼べます。派遣やパート、契約社員だとしても、毎月収入があるのなら大丈夫です。

3つ目の、他の消費者金融やクレジットカードのキャッシングがある場合は、総量規制によって、審査に通らない場合があります。

総量規制とは貸金業法で定められている、過剰貸付を防ぐ法律です。簡単に言えば、貸金業者は債務者の年収の3分の1以上貸付をしてはいけません。

もし、年収の3分の1を超える貸付をしてしまえば貸金業法違反になってしまいますので、他の消費者金融から借入があったり、クレジットカードのキャッシング機能からお金を借りてる人は、審査落ちになる場合があるのです。

アコムも含め、消費者金融の審査では最後に在籍確認の審査があります。在籍確認とは勤務先の会社に個人名で電話をかけ、実際に働いているか確認することです。

在籍確認は、審査の終盤に行いますので、ここまで来ているのなら、在籍確認が問題なければ融資は可能になることがほとんどです。

在籍確認の審査が通らない人の多くは、勤務先を退職しているまたは、行っていない可能性がある場合です。勤務しているかどうか微妙な時は、アコム等の消費者金融は本人が電話に出れる時間帯や、在籍が確実に取れる時間帯を聞き、もう一度電話をするでしょう。

そのため、もし在籍の事を何も聞かれずに在籍確認で審査落ちになった人は、アコム側に仕事をしていない確証があったことになります。

最後に信用情報に異動情報（事故情報）が無いのは、当然ですね。事故情報があればアコム以外でもどこの消費者金融でも借りることはできません。

昔、若い時にクレジットカードをずっと滞納していた人や、携帯電話料金を払っていなかった人など、現金を借りてなくても、信用情報に事故情報が登録されている人がいます。もし心当たりが全く無いのに審査に通らない人は、自分の信用情報を見ましょう。

自分の信用情報は、 JICC と CIC 2つの信用情報機関に開示することをおすすめします。2つの信用情報は交流していますので、どちらかを見れば同じ情報が基本的には出てくるのですが、若干違うときもあるので、2つに開示手続きをした方が良いです。

アコム審査に落ちたらもう借りれないのか？

アコム審査に落ちた場合、他の消費者金融でも審査に通らないのか？と言えば、落ちた原因によって変わります。

【他の消費者金融でも審査落ちする項目】
・年収3分の1以上の借入がある
・信用情報に事故情報がある
・安定収入がない
・他社の返済を延滞中

そもそも、総量規制以上借入がある人は、おまとめローンや借り換えローンなどの総量規制例外融資でしか借りることができません。また、信用情報に事故情報が登録されている人は、事故情報を解決した5年後しか情報が消えませんので、どこからも借りることは難しいでしょう。

そして安定収入が無いのは、無職と同じ扱いになりますので無理です。最後に他社を延滞中かどうかは、信用情報を見れば瞬時に分かります。

他社への返済のお金を借りに来た人に融資する貸金業者などいません。その人に貸してもきっと、自社が延滞になる可能性があるからです。他社を1~2日程度延滞しているなら、入金した後に、他の消費者金融に申込すれば借りられる可能性はあります。延滞中は100％借りられませんので、申込むだけ無駄です。

既に借りているなら増額審査をしてみること！

今既に1社からでも借入がある人は、2社目に申込する前に、まずは今借りている業者に増額ができるかどうか、電話してみましょう。

増額とは、限度額を増やすことです。例えば今現在50万円の限度額で残高が499,000円ある状態だと、追加での借入はできません。

しかし、増額によって限度額が70万円になれば20万円分の枠が空きますので、提携ATM等から20万円追加で借入ができます。

実は消費者金融やカードローン業界では、借入件数は少なければ少ないほど審査に有利になります。仮に1社から100万円借りている人と、2社から50万円づつ借りている人がいたとします。借金の金額は同じ100万円ですが、消費者金融会社が貸付をしたいと思う人は前者になります。

その理由は、前者の人は1社から100万円も借りられる「信用」があると見られるのです。逆に後者は50万円以上は借りられなくて、もう1社から50万円借りたと思われるでしょう。実際は、1社から100万円借りた人がどれだけ信用がるのか分かりません。もしかしたら、与信は全然低いのかもしれませんが、信用情報で見た場合、少ない件数で大きな限度額で借りていた方が、断然審査には有利になるのです。

アコム審査は厳しいのか？まとめ

アコム審査について書いてきましたが、今の消費者金融は、「総量規制」という絶対的なルールが出来てしまったため、昔ほど業者によって審査基準が違うことは無く、ほとんどは同じです。

なので、審査に通る人は他でも通りますし、審査に通らない人は、他の消費者金融に申込しても通らない傾向にあります。しかしそれを言ってしまえば身も蓋もないので、注意するポイントは下記の3つだけです。

【アコム審査ポイントはこれ！】
・年収3分の1の総量規制に抵触していないか？・事故情報があるか分からないなら自分で開示してみる
・安定収入を作る

何度も言いますが、上記3つのポイントを押えるだけで、多くの人は審査に通ります。逆にこれのどれかでも該当しない場合は、他に申込しても借りることはできないでしょう。

その時は、闇金に申込するのではなく、弁護士・司法書士に相談に行き債務整理をしてください。債務整理は異動情報（事故情報）になりますが、債務整理をして完済してから5年経過すれば情報は消えます。

闇金から借りてしまえば、会社もクビになる可能性が高く（会社に取り立てがくるため）、普通の生活は送れません。闇金はそもそも法律関係なく貸しているので、仮に破産しても取り立てに来ます。

違法業者から借りるのだけは絶対にやめましょう。債務整理の手段には任意整理や個人再生、自己破産などいろいろな手続きがありますが、どれも、もう一度更生して人生を送るための方法です。借りることができなくなった時は、すぐに債務整理手続きを検討することをおすすめします。