システムイメージバックアップに失敗
こんにちは、ハニービーンです。
前回の記事 で、Windows8.1 でシステムイメージバックアップをしたことを紹介しました。
この時はUSB接続の外部HDDに作成しましたが、今度はLAN上のNASに作成してみます。
前回同様、I-O DATA HDLP-S1.0 を使います。この機種はLAN上のNASとしても、USB外付HDDとしても使える、両用タイプの外部HDDで、今回はこれをNASとして使います。
経験上、USB接続より、NASの方がファイル転送に時間がかかります。USB接続で約1時間だったので、数時間かかりそうです。寝る前に実行してみました。
コントロールパネル>システムとセキュリティ>ファイル履歴、を開き、左下の「システムイメージバックアップ」をクリック。
ネットワークの場所上にチェックを入れて「選択」。
ネットワークの場所、ユーザー名、パスワード、を入力して「OK」。
あとは、USB接続HDDの時と同じ手順で作成します。
朝起きると・・
なんと失敗しています!
前回のシステムイメージバックアップは、同じHDLP-S1.0を USB接続して作成しました。
そして、このときは正常に完了しました。
NAS上にできたファイル
今回、NAS上にシステムイメージを作成しようとして失敗したわけですが、フォルダの中を見ると、一応ファイル類はできています。
USB接続で作った時と同じものが揃っています。もしかして、エラー表示は出るけど中味はOKでは?
わずかな期待を抱きつつ、この中のvhdxファイルをマウントしてみます。
すると、正常なファイルをマウントした時とは違うエラーメッセージが出ます。
「ディスクの管理」から見ても、
マウントされていません。
やはり、ファイルの作成に失敗しているようです。
原因の切り分け
原因はNASなのか、ネットワークなのか、切り分けを試みます。
試しに、Windows7機のサブPCに共有フォルダを作成し、そこへネットワーク経由で、Windows8.1機のメインPCから、システムイメージを作成してみます。
すると正常に完了しました。中のファイルをマウントすると、ちゃんとできます。
原因はネットワークではなく、NASのようです。
ちなみに、このWindows7機にできたvhdxファイルを、NASに移動してみると、マウントすることができます。
なので、NAS上にvhdxファイルを作成するときに、問題が発生しているようです。
WindowsとNAS
NASにもいろいろなものがありますが、家庭用の低価格なNASの場合、中味は Linux + samba という構成になっているそうです。
Linuxでありながら、samba によってWindowsと互換性のあるファイル共有を実現しています。この方法だと、Windowsのライセンス料がかからず、安く作れるわけですね。
しかし、sambaのバージョンは多数あり、バージョンによってはWindowsとの互換性に支障がある場合もあるようです。
しかもNASに使われている samba のバージョンは、メーカーも公表していないですし、確認しようがありません。(改造する場合を除いて)
我が家の HDLP-S1.0 も、samba のバージョンはわかりません。でも、通信プロトコルのバージョンを調べられるのでやってみます。
検索に「powershell」と入力し、表示される「Windows Power Shell」を右クリックして、管理者として実行します。
起動したプロンプト画面に「Get-SmbConnection」と入力します。
この結果から、 HDLP-S1.0 とは smb1.50、Windows7とは smb2.10 で通信していることがわかります。
結論として、HDLP-S1.0では古すぎる、ということのようです。
まとめ
我が家のNASは古い機種のため、システムイメージを作成することができませんでした。
しかし、最近の機種を買えば大丈夫という保証もありません。 こちらのページ などによると、smb3.0 ではダメという情報もあります。
現状では、NASにWindows8.1のシステムイメージが作成できるかどうかは、やってみないとわからないという、ユーザー泣かせな状況のようです。
Windows8.1のシステムイメージは、USB外付けHDDに作成するのが、一番現実的で間違いないと思います。
それでもLAN経由でNASに作成したい人はこちら
Windows8.1でNAS上にシステムイメージバックアップを作成する方法
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