東京タワー!
高さ333メートル。
正式名称は「日本電波塔」。
1957年に着工、1958年に開業。
ちなみに1958年の出来事といえば、
・平成天皇(当時皇太子)ご婚約発表
・新一万円札(聖徳太子)発行
・チキンラーメン発売開始
・長嶋茂雄、新人王獲得
などが‥‥。
ずいぶん年代にこだわるって?
そうです、年代が重要なのです。
このころ、お隣の朝鮮半島では
ひとつ出来事が収束しつつありました。
朝鮮戦争です。
戦争自体は1950年〜1953年。
東京タワーの開業した1958年時点では、
組織的な戦闘は行われていません。
ただし中国軍は停戦後も半島内に駐留していました。
その撤収が完了したのが、1958年10月26日です。
さて。
米軍「どうやら、もう大きな戦闘はなさそうだぞ」
米軍「中国軍も、ひき上げ始めたしな」
米軍「するとあれ、邪魔になるな」
米軍「あんなデカイやつな」
米軍「持ち帰って普段乗りも出来ないし」
米軍「戦争がなけりゃ、ただの鉄くずの塊だな!」
はい、これです。
M26パーシング、つまり 戦車 です。
M26パーシングは対ナチスドイツ重戦車に対抗すべく、
第二次大戦末期から活躍してきた戦車です。
タイプチェンジを繰り返し、朝鮮戦争でも活躍。
中国軍のT-34-85型戦車を圧倒した実績もあります。
しかし戦争が終われば鉄くずの塊。
そこに、日本がとびついたわけです。
日本「質の良い鋼材が足りない‥」
米国「あの、いっぱいあまってるけど」
日本「えっ!あまってる?鉄が?」
米国「そう。鉄の塊、処分に困ってる」
日本「丈夫な鉄でしょうね!」
米国「もちろん。もともと戦車だから」
日本「ど、どれくらいあまってますか」
米国「130万キログラム」
日本「ウヒョー!!」
鉄くずの処分に困っていたアメリカと、
鉄不足に悩んでいた日本は同時に問題を解決。
日本は鋼材の原料として戦車90台を購入。
戦車の中には
「燃料や弾薬も装填されたまま」
の物もあったとか。(あ、あぶない‥‥!)
戦車を溶かした鉄骨が用いられているのは、
東京タワーの上1/3の高さあたり。
‥‥ということで、兵器の平和利用のお話でした。
語呂合わせは、
・ 1958 年
・ 戦車
・ 東京タワー
でいきましょう。
「 征(い)く子は 、 戦車 で 東京タワー 」
「あれ?お前、戦争に行くんじゃなかったのかい?」
「母さん、戦争は終わっんだ。
戦車は、そのことを知らせる電波塔になったんだよ」
価格: 1,080円
(2017/11/20 13:17時点)
感想(455件)
【このカテゴリーの最新記事】