世界各国から日本にやってくる外国人は年間4千万人と言われていますが、我々食品卸もこの胃袋を大いにあてにしているわけです。
人口減少が続く日本にとっては絶好のチャンス到来と言えますね。冷食業界も例外ではなく、選手村での需要は限られてきますが、インバウンド(訪日客)需要を考えれば可能性に満ちたイベントと考えられます。
期間中は交通事情の悪化にまつわる課題も多いところですが、世界が注目するイベントの中での食品事情には大変興味があります。
競技の観戦により、観戦・応援消費が生まれます。食事を始め種類やスナック需要が大きく盛り上がる事は間違いないですね。2020年のインバウンドは4千万人以上と推測され、首都圏以外の地方都市へも需要は広がると期待がもたれています。
海外での日本食ブームが冷めていない中、当然日本の食事情はインバウンドによって世界に拡散されます。訪日客が体験する日本食が今まで以上に世界へ広がる好機となります。
>>>>日本食ブームはまだまだ海外で人気!
しかし、この拡散で評価されるのは、美味しさはもちろん、安全性や文化も細かくみられる事になるんでしょうね。
そんなインバウンド対応の一つとして、食のバリアフリー化は不可欠になると思います。
ヴィーガン・ベジタリアン向けのメニュー提案、ハラール対応などなど、楽しみに来日されたはいいが「食べられるものがない!」これだけは避けたいですよね。
冷凍食品産業では、畜肉を使わない「ミートレス」製品が登場しています。ほんの一例ですが、大豆ミートを使ったカツ、唐揚げ、ぎょうざなど
各社が発売しています。
自分たちの周りでも不二製油やヤヨイサンフーズなどなど次々と登場させています。
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日本に移住している外国人労働者の給食、あるいは女性を中心としたボタニカルブームや健康志向といった食の多様化への対応も含めニーズを探っている段階でもあると思います。
最後に気をつけたいところとして個人的には、世界で注目されているSDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)が取り上げられている中で、安全・安心な食品・食材、環境配慮、フードロス問題そして、日本の「おもてなし」文化にも世界の注目が集まる事。
全方位に注意を払い、大いに盛り上がり世界を元気出来るイベントの開催国としての役割を果たしたいですね。
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