PMA会長McKenna氏の記者会見の内容が公になったとの事でまとめました。
PMA側(使用者側(太平洋海事協会))はIWLU側(港湾労組)に対して最高の条件を提示したその内容とは・・・・
PMAからの提示条件
協約期間5年
賃金: フルタイム登録組合員:現行平均147,000ドル ⇒ 3−5%/ 年間
最低基準賃金:現行$35.68/時間 ⇒ $40.68/時間
労働時間:登録組合員:週40時間勤務保証⇒変更無し
健康保険: 保険料全額雇用者負担 年間$35,000 ⇒ 変更無し
退職年金: 最高額(年額) :現行$80,000 ⇒ $88,800
上記以外に、就業規則やChassisのM&Rを含めた職域領域事項がパッケージに入っています。
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PMA側の見解では、新条件は非常に寛大な改定額となっており、さらに、前回協約更改時に割を食ってしまった基準賃金(最低額)ワーカーへも配慮をくわえた賃上げ条件のようです。 尚、健康保険料は医療本人負担額が全くといってないような最高条件なのでこのような保険享受者にはObama−Careで2018年から見なし所得課税がかけられるが、2018年分は会社がその税金を負担する・・・だそうです。
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Lockoutの可能性
ロックアウト(使用者が労働者を退出させる事)
今後のNetwork, System(港湾労組を含む), Vesselの3要素を監視しながら、これらの要素のうち一つでも停滞状態に陥った場合には、ターミナルのLockout処置をとるしかなくなる。
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賃上げ等の条件のなかで、またストライキを起こすようであれば労務を中断させてしまう。報酬が手に入らなくなってしまいますよね。その際の経済的な影響は全世界に及びます。
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ILWUからの新規条項
ILWU側から職場で紛争が起きた時に解決手段として仲裁人を入れて協議をする規則が協約にありますが、仲裁人の解任を労使いずれか一方の意思だけでできるような新規則の要求があった。
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そうなるとILWU側の意向を採用しない仲裁人だけをはずす事につながります。PMA側としては紛争仲裁条項を受け入れることはできないはずですし、そういう意向も示しています。
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現状継続は不可能
スローダウンは実質ストライキであり、ターミナル運営が物理的にも経済的にも継続できない状況に限りなく近づきつつある。関連事業者の貨物や信頼を失い、長期的にはパナマ運河拡張後の東海岸港との競争にもマイナス要素となる。
目の前の対応
上記PMA提案を交渉のテーブルに載せ、更なる話し合いは継続するものの、ターミナル状況の変化しだいで10日間内のところでにLockout処置をとりうる。
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かなり緊迫した空気を最後の一言で感じます。寛大な改定として提示した内容から始まった会見でしたが、これで合意が出来なかった場合、最悪の状況は免れないと思われます。
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私達は見守りながら状況に応じて先回りをした商品手配をしていかなければいけないと思います。消費者にとっては「だからなに?どこにでも商品あるじゃん」というような感覚でしょうから。
その背景をすこーしだけでもお伝えできたでしょうか。
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米国時間2月5日(木)午後米国西海岸のCY作業はスローながらも稼働はしております。現場の写真を頂きました。
本日もPMAとIWLUの協議は行われており、今現在特に大きな進展情報はないようです。
先日の会見でもあったようにPMA側はこれ以上作業が滞る場合はロックアウトの措置も辞さない考えがあると主張しておりますので早ければ米国時間の今日にでもロックアウトが行われる可能性が考えられます。
ロックアウトになってしまった場合、現在CY搬入中のコンテナおよび今日搬入や今週末にCYに搬入した貨物はロックアウトが解除になるまでコンテナを動かす事が出来なくなります。
(今日現在CYに搬入済のコンテナもBooking出来ている本船が現在アンカー中でしょうから本船に積まれるにはまだまだ時間は掛ると思われますのでそのあたりも再確認が必要となります)
世論は交渉を加速化させ解決を望む機運が益々高まってきているようなので、双方ある程度は理解しあっていただけるのかなぁと思っていますが・・・。
追加情報を入手しましたらご連絡させて頂きます。
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