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2017年12月29日

チャンネル銀河で滝沢秀明主演「義経」(大河ドラマ)第32回放送「屋島の合戦」をみた。







 CS放送のチャンネル銀河では午後二時からNHK[大河ドラマの過去の作品が放送されています。
 平成二十九年十二月二十七日は滝沢秀明さん主演「義経」の第32回放送「屋島の合戦」が放送されました。
 サブタイトルからも分かるように、歴史上有名な「屋島の合戦」がお話の中心です。
 平家追討の命を受けた源義経は、松平健さん演じる武蔵坊弁慶や、南原清隆さん演じる伊勢三郎などの郎党を中心とした軍勢をしたがえ、嵐の中、海をわたり、四国の阿波の海岸に着きます。
 上陸するや馬をとばし平家が根拠地としている讃岐の屋島を目指します。
 奇襲攻撃が成功し、平家一門は海に逃れます。軍船を持たない源氏方は平家を追うことができず、平家も0義経の軍略を警戒して屋島に再上陸できません。膠着状態となります。
 松坂慶子さん演じる二位の尼(平清盛の妻)は源氏の士気を弱め平家の士気を高めるために一計を案じます。
 すなわち、小舟を出し、扇をつけた竿をたて、陸の源氏方に「この扇の的を射よ」と挑発するのです。挑発に乗らなければ「弱気」と源氏を笑えばいい。もし挑発にのって源氏の武者が的を射ようとしても波のある海上に浮かぶ小舟にたてた的。射るのは極めて難しい。失敗すればそれを笑いものにすればいい。
 その、低い成功確率に源氏は賭けなくてはならなくなりました。
 もちろん、成功すれば源氏の士気はますます上がり、平家はもっと意気消沈します。
 二位の尼(剃髪前の名は時子)は平家の運命を扇の的に賭けたのです。
 小舟に乗ったのは、清盛の娘の能子でした。自ら「その役目を私に」と名乗り出たのです。
 この能子を後藤真希さんが演じています。清盛の娘といっても妾腹で、二位の尼の子ではありません。平治の乱で源義朝が清盛に負けたとき、義朝の愛妾・常盤御前が捕らわれの身になり、常盤御前の三人の子は助けられましたが常盤は清盛の愛妾となりました。常盤の三人の子のうちの末弟が牛若丸、のちの義経で、常盤が清盛の愛妾となってからできた子(娘)が能子なのです。
 つまり、義経と能子は異父兄妹という関係なのです。
 兄のことを思いながら小舟に乗る能子。小舟に乗る役目を私が、と名乗り出たときでさえ、「兄の義経のもとへ行って源氏につきたいのであろう」と平家の者にいわれてしまいます。清盛の娘ではありますが敵の義経の妹だからです。
 しかし能子には敵方へ行こうという意思があったのではなく兄の顔を見ることが出来たらみて、兄にも自分がここにいることを示して分かってもらいたい、という考えだったようです。
 このとき、扇の的を射よと命じられた源氏の武者は、今井翼さん演じる那須与一でした。
 NHK大河ドラマで放送された平成十七年当時、この滝沢秀明さんと今井翼さんの共演はタッキー&翼の大河での共演として話題になりました。
 歴史上有名な那須与一の扇の的を射る故事が描かれます。
 また、その後では、義経の郎党・佐藤継信の討ち死にが描かれます。戦のさなか、平家方の武将が義経に向かって矢を放ちます。その矢が当たるかに見えたとき、佐藤継信が義経の楯となり射られてしまいます。それがもとで継信は死んでしまいます。
 また、伊勢三郎が平家方の阿波水軍を説得して源氏にひきいれる場面も描かれていました。この阿波水軍の平家からの裏切りは平家の勢力を衰退させ、平家滅亡の原因の一つともなります。
 このように、歴史上有名な場面、歴史を転換させる重要な場面も描かれた第32回でした。






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