2022年11月21日付の記事
タイトル:カルダノステーブルコイン「Djed」、ローンチ日を発表
カルダノのステーブルコイン「Djed」が、2023年1月に同ネットワークのメインネット上でローンチする予定となっている。
ブロックチェーン決済ネットワークであり、カルダノのアルゴリズム型ステーブルコイン「Djed」の発行元でもあるCOTIは、このステーブルコインが数カ月間の待望を経て2023年1月についにメインネットでローンチされることを発表した。
COTIは、月曜日に開催された2022年のカルダノサミットで、その決済ネットワークのCEO、Shahaf Bar-Geffen氏が発表したとおり、自身の公式Twitterハンドルを通じて、この展開にスポットを当てた。この発表は、前回のVasilハードフォークの延期によるメインネットの立ち上げの遅れを公開したことに続くものである。
COTIは、「CardanoSummit2022のメインステージで@shahafbg(COTIのCEO)が発表したように、カルダノの過剰担保型ステーブルコイン『Djed』が2023年1月にメインネットで稼働することをお伝えできるのはとても嬉しいです。」と、公式発表のMediumリンクを共有しながらツイートしている。
COTIのツイート
「CardanoSummit2022のメインステージで@shahafbg(COTIのCEO)が発表したように、カルダノの過剰担保型ステーブルコイン『Djed』が2023年1月にメインネットで稼働することをお伝えできるのはとても嬉しいです!」
発表の全文はこちらです。(リンク)
Update From the Cardano Summit Main Stage: We Have a Date! 」
発表によれば、この過剰担保・アルゴリズム型ステーブルコインの完全監査の成功を受け、2023年1月中をローンチ日として確定したとのことである。さらに、カルダノ財団とCOTIは、店舗がDjedを決済手段として取り入れることができる決済プラットフォームと暗号通貨決済ゲートウェイ「Djed Pay」を立ち上げることを発表した。
この発表は、COTIがDjedに関する開発の取り組みについてコミュニティに報告してからわずか2カ月後のことで、これにはプライベートテスト環境でのカルダノノードバージョン1.35.xを効率よく処理するためのオフチェーンコードをアップデートするという動きもある。
Bar-Geffen氏は、COTIとInput Output Global (IOG)が共同で開発に貢献し、そのステーブルコインを成功に導くために努力したことを挙げ、Djedを立ち上げたことの意義を強調した。
「最近の市場の出来事から、ボラティリティからのセーフヘイブン(変動が大きく不安定な為替相場で比較的安全とされる通貨、避難通貨)が必要であることが改めて証明されましたが、Djedはカルダノネットワークでこのセーフヘイブンの役割を果たすことになるでしょう。ステーブルコインが必要なだけでなく、非中央集権的で、Proof of Reserve(PoR、カストディアン[中央集権的な暗号通貨取引所など]が実際に資産を保有していることを確認するため、第三者が実施する独立した監査)をオンチェーンで実行するコインが必要なのです。」とBar-Geffen氏は述べている。
今回の発表では、ローンチと同時に、これまでに築いたパートナーシップ40件のうち、選ばれた一部のパートナーおよび分散型取引所(DEX)とこのステーブルコインを統合することが明らかになっている。Djedが統合されるDEXは、このステーブルコインを活用し、流動性に貢献した顧客に対する報酬というかたちでインセンティブを提供する予定である。
Djedのパートナーシップと開発のタイムライン
ローンチ前に、Djedの採用を促進するため、いくつかのパートナーシップが形成されており、The Crypto Basicはその一部にスポットを当ててきた。7月、COTIは、以前の報告に続き、5つの新しいDjedのパートナーシップを開示した。
8月には、マーケットメーカーであるカルダノDEX、WingRidersとのパートナーシップが形成されている。さらに、オンチェーンRPGゲーム「カルダノウォーリアーズ」との提携により、プレイヤーはADAの代わりにDjedを決済手段として使用できるようになる。Empowa(アフリカの不動産関連のRealFi BC PJ)とAxo(取引プラットフォーム)もこのステーブルコインの統合に関心を示している。
Djedの開発目標
メインネットローンチを含め、COTIは2023年のDjedの開発目標をいくつか明らかにした。
Djed 1.1.1:このバージョンは「ミニマル(最小限の)Djed」と呼ばれるもので、Vasilハードフォークとの互換性を特徴とする。また、このバージョンは流動性が制限されたベータ版とする予定だ。流動性はその後のバージョンで増加させることになる。
Djed 1.2:このバージョンも「ミニマル(最小限の)Djed」と呼ばれるものになる。拡張性を高めるためのリファレンススクリプトを導入するVasilの機能を活用することによって、前バージョンと差別化する予定である。
Djed 1.3:拡張Djedバージョン。COTIによれば、このバージョンでは、動的な料金や価格が表示されるようになるという。さらに、流動性を高めるためのステーキング対応などの機能も追加されることになっている。
このほかにも、COTIチームは、ステーブルコインに必要なあらゆるアップデートや改善を加えることを明らかにした。顧客やパートナーが確実に最高の恩恵を受けることができるよう、関与する全チームがたゆまず取り組んでいくという。
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