2022年11月18日配信の上記の動画の内容です。
【第一回】の記事は コチラ
(以下、講演内容)
ご存知ないかも知れませんが、IOは、カルダノで稼働している15社の企業のうちの1社にすぎません。IOG、他の企業、何らかの形態で一緒に働いている職場などに、700名の従業員がいて、ここばかり(後半2名のBashoとVoltaire)ではなく、その前の時代(Goguen)のこともやったりしているんです。
ところで、本当は、これ(Goguen)については、「Goguen」と名付けるべきではなかったと後悔しています。ここは、Grace Hopperにちなんで、「Hopper」にすればよかったですね。
良かったことも間違えたことも話しましょう。
Goguenは好きで、良い人ですが、女性がいないのでね。
そして、私たちはBashoにもVoltaireにも取り組みました。
では、今日のトピックであるVoltaireについて少しお話ししましょう。それからBashoにも少し触れ、2023年はどこに向かって行くのかも話します。そして、最後にスペシャルサプライズがありますので、そのことも話しましょう。
なので、少し順番が前後しますが、講演のタイトルが「Voltaire時代」なので、最初にVoltaireについて話します。
良いガバナンスとは何か、わかる人はいますか?
一体、ガバナンスとは何を意味するのか、知っていますか?
私は、自分や多くの社員が科学者や事業家、法律の専門家に尋ねた質問をし、私たちが思いつけるかぎり最も答えに近いと思われる内容も交えて、3つのカテゴリーに分けてお話しします。皆、例のホワイトボードの動画が好きでしたね。それがわかったので、もう1本ホワイトボード動画を撮りましょう。
懐かしいですね。
(Voltaireの顔が動くのを見て)それにしても、気持ち悪いなぁ。
まず、最初に、” representation(代表制) ”と” consent(同意) ”という概念を挙げましょう。
これがあらゆるガバナンスの基盤になります。
実にこの最初の特性が幹になっています。
?@ Representation(代表制)
Consent(同意)
CIP1694
a. SPO delegation(SPO委任)
b. Update System(アップデートシステム)
仮に何か悪いことが起きたとして、それが合意の上であっても、承諾したことであっても、自らが関与していたことでも、偶然起きたことでも、民主制と独裁制の違いがあなたの手の届かないところで生じてきます。つまり、独裁制なら、悪いことが起きれば、誰が悪いか判断を下すのは常に王であるということになります。
そして、民主制なら、そこに誰かを入れるにつけ、自分が何をするにつけ、
それを決めたのはあなたですよね?(意訳)
代表制ですが、代表制を実施する方法はいろいろとあります。
実際に自分が投票する直接代表制もありますし、
自分の権限を他の人に託す代理権というのもありますね。
自分の声を上げるために選んだ役人がいれば、その役人があなたの怒りを象徴する存在になってくれたり、どうなってるんだと声を上げたりする政党もありますね。
このようなことを何千年経った今でも私たちはやってきているわけです。この制度を生み出したのはギリシャ人で、その功績をわかっているのだから、ギリシャ人がこのプロジェクトに取り組んでくれたらいいですね。
なので、まず、私たちに必要なのは、代表制と同意(という概念)です。
今日、私たちはあるCIP(カルダノ改善提案)を発表しました。
そのCIPの番号を知っている人はいますか?
その番号の何がそんなに特別なのでしょうか?
(会場から答えが出た)
正解です。Voltaireの誕生日です。(1694年)
その提案に名前を付けるなら、4桁のその番号、そう、Voltaireの誕生日にちなんだ番号がいいと思ったのです。
そして、ステーキングにも私たちが再利用している仕組みがたくさんあります。
そうですね、SPOのようなものとか、権限の委任のようなものなどです。
オンチェーンで何か、たとえばアップデートシステムなどを搭載するとか。
Twitterを見るとそのようなことをよく思い出します。
私たちには素敵なものがたくさんあるんです。
そこで、今現在、問題なのは、投票制度にそのたくさんの素敵なものを利用するに至っていないことです。
(ただ)私たちのネットワークの74パーセントが委任によってステーキングに利用されるところまでは来ています。
何千人ものステークプールオペレーターがいます。
それは、とても堅牢でしなやかな強さを備えた制御能力、管理能力になっています。
制御能力、管理能力という意味では、私たちは、最も分散化されており、Shelley時代は成功しています。
なので、私たちがしたのは、そのような仕組みを取り上げ、オンチェーンでの代表制に再利用しようというものでした。
そこで、私たちは「d-rep」、つまり委任代表というこのコンセプトを導入しました。
Catalystに参加したことがある人にとっては、このコンセプトは新しくはありませんね。なぜなら、そこからこのコンセプトがスタートしたからです。私たちは物事を伝え、温めては生み出していくのが好きなのです。いくつかの選択肢を提供するのも好きです。
また、何が素敵かって、(d-repとして)SPOに登録してもらったり、SPOがd-repとして登録したりすることもできるし、d-repに委任したい人は委任して、そのd-repたちがオンチェーンでのアップデート(新しい提案)に投票することができるんです。.
いいでしょう。これは面白いですね。
さて、実際にはこれが難題なのです。
アップデートを承認して、これについて話し合う必要がありますが、
これはほんの始まりにすぎません。
(CIP)1694については、今現在はGitHub上でということになりますが、自由に討論ができます。
何千人もの人々が、(センテンスに?)ピリオドを打つべきだったかどうかとか、いや、それは切らずに続くセンテンスなんだとか、何を言っても猛烈な反対を受けたり、それは良いことだと言われたりと、何につけてもとても強い意見を言ってきます。
そういうプロセスに参加する人々を集めてグループを作り、その人たちをQ1のワークショップに引き入れて、とことん話し合って、できるだけ早くこのCIPの承認を得るのです。
私たちは書いたことを構築する方法を知っています。
根本的な変化があれば、少し長い時間がかかるかもしれませんが、共にそこに行き着くことはできるでしょう。
皆さんが政府になったっていいし、データ(情報)を持っている人にそれぞれ意見を言ってもらってもいい。その人たちは私たちと共にやってきたのですから。
さて、ここで終わりでしょうか。違います。2番目になりますが、私たちにはある程度のルールが必要です。
通常は、これをConstitution(憲法、規約)とも言いますね。
?A Rules (ルール、規則)
Intent(意図) Constitution(憲法、規約)
↓CIP
Machine (機械)
Understandable(理解可能な)
なので、憲法と呼ぶなり、規則と呼ぶなり、呼び方はいろいろですが、ライセンス契約を使ったりもしますね。
このようなものが51%(半数以上)に投票権がなく、自分の資金を十分に取得することもできないような衆愚政治からあなたを守る権利となります。あなたには財産権というものがあるからです。では、それはどこから来るのでしょうか。神から来るという人もいますが、まあ、憲法というのは神の意志を取ったものですね。
それが政府の解釈で、自然権、宗教の自由、言論の自由などになります。
他人からの攻撃からあなたを守るのが、このような自由、このような負の権利です。
規則は、そうですね、プロトコルとなるとなぜ複雑で、カルダノとしては興味深いものとなるのか。それは、ある程度の基礎的なルールや基礎的な概念がないからです。
たとえば、カルダノに参加すると大多数の人が、たぶん、ADAを450億枚よりも増やしてはならないというのをとても良いルールのように考える傾向にあります。
ビットコインにしても同じで、ビットコインを見てみると、ビットコインは2100万枚を超えてはなりません。そこにはアルゴリズムというものがあって、技術的にはこれを変更することはできますが、それでもそのアルゴリズムを使います。金融政策がころころ変わっても、人にはこうと信じているものがまだあるのに、それでもその信じたことと中央銀行のデフレ政策とを好意的に比較対照するでしょうか。そんなことはないでしょう。
なので、おそらく、ある程度のルールを書き、憲法(規約)というものを一緒に考えて、承認を受ける必要があります。何が本当にワクワクするかって、これは、コンピュータサイエンスの行使でもあり、それと同じくらいにガバナンスの行使でもあることです。なぜなら、コンピュータサイエンスの領域で起きてくる違いとは、憲法を機械が理解できるようになるということだからです。
一体、それは何を意味するのでしょうか。
そうですね、私たちにはカルダノのためのこのような仕様がありますし、青写真(基本的な枠組み)もあります。
設計については、何がカルダノで何がそうでないかを示すこのような概念があります。
台帳やコンセンサスのスペック、言語に関する正式な仕様などもあって、これを正しく書けば、実際、それをアップデートシステムと連携させる程度までコンピューターに理解させることができます。こうして、第一世代(の仕組み)は、憲法について人間の意図を合意に至らしめることができますが、その単位が何日から何週になり、何週から何カ月になり、何カ月から何年にもなってくると、長年の待望がその意図を汲み、実際にプロトコルによって理解できるものになります。これが、私たちのオンチェーンガバナンスシステム全体、つまりこの2つの概念を意味するということです。
(第二回は以上)
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