いずれも高崎市にある公営住宅で4棟に制振ダンパーが使われているというもの。
耐震補強として外付けフレームに設置したもの。
外付けフレームでの補強の一種であるので、元々の耐震性よりは向上していることは確かだろう。
したがって、もともと住んでいる人からすれば心配するほどのことではないということになる。
しかし、安全性の観点からは問題ないという話はどうも見えない。
外付けフレームなので、それがマイナスに働くことはまず考えられず、すぐに検証して仮に不適合でも問題がないと言えるはずだと思うのだけれども。群馬県に期待をしたい。
しかし、こうした外付けフレームにも制振ダンパーを使っているというのはちょっと驚きだ。
Yahoo!より、
KYBデータ改ざん、群馬県営住宅4棟で「不適合」ダンパー確認
10/20(土) 12:06配信 TBS News i
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20181020-00000025-jnn-soci
記事より、
・油圧機器大手の「KYB」グループが免震ダンパーなどの検査データを改ざんしていた問題で、群馬県が県営住宅4棟で「不適合」のダンパーが確認されたと発表
・「カヤバから電話連絡がありまして、4棟の中に不適合品が含まれているという報告がありました」(群馬県住宅政策課 井上修課長)
・群馬県は、いずれも高崎市内にある県営住宅北久保、城山、東金井、鼻高の4棟の制振装置について、「不適合」のダンパーが含まれていることが確認されたと発表しました。4棟であわせて146本使われていたダンパーのうち、6本が不適合
記者発表の資料は群馬県のホームページより、以下。
http://www.pref.gunma.jp/houdou/bi02_00005.html
最終更新日:2018年10月18日
【10月18日】KYB(株)及びカヤバシステムマシナリー(株)が製造した制振ダンパーの県営住宅への使用について(住宅政策課)
北久保県営住宅77−A棟、78−A棟
城山県営住宅80−A棟
東金井県営住宅77−A棟
鼻高県営住宅79−F棟
耐震補強工事で設置した外付けフレームの斜材又は水平材
詳細 G棟なのでそのものではないが、同じような工事だろう。このケースでは3億円かかっている。
https://www.nikkenren.com/kenchiku/qp/pdf/12/012.pdf
耐震スリット+外付けフレームのダンパーによる耐震性の向上を図ったもの。
熊谷組の施工によるもの。
群馬県としては、KYBのオイルダンパーが全体の6本に不適合の可能性だから、熊谷組に地震応答解析を依頼して問題のないことを確認してからの発表で良かったと思う。結論は見えているようなものだ。
何も、KYBから電話があったからすぐに発表するということが招くのは風評被害だけであり、得策ではないだろう。1週間以内で6本の不適合がどの程度の影響を及ぼすか(問題があるほど及ぼさないこと)は説明できるだろう。
今後の発表でそれが分かるはずだ。
なぜ「耐震偽装問題」は起きるのか (講談社 α新書 (254-2D)) 新品価格 |
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image