<TOPIX終値> 1,694.79 ▼13.55 (-0.79%)
<東証2部指数終値> 7,118.01 ▼132.34 (-1.83%)
<東証マザーズ指数終値> 1,152.84 ▼60.81 (-5.01%)
本日の東京市場は続落、中でもマザーズは-5%を越える下げで一気に200DMAに達した。ツイッター界隈でも個人投資家の悲鳴があちこちから聞こえてきた。にこそく(市況民)さん(→ https://twitter.com/nicosokufx )によると、「中・小型中・小型投信の解約に伴う大規模な売り出たとの事」「大型株に比べ売買代金、流動性が低い市場なので総崩れ状態」とのこと。その通りだと思う。
個人的にはそーせい(4565)、UACJ (5741)の下げがきつかった。
そーせいは12月以降のアゲアゲ相場ではマザーズ指数と連動して上げていたが、一段底の下げの後のリバが弱く、マザーズ指数との解離が広がっていた。おそらく2月以降はTOPIXに投資するような機関投資家が売っていて軟調だったところ、本日は個人投資家も加わって大きな下げになったものと考えた。そーせいは昨年の安値水準であり、全員参加の弱気相場は買場と考え買いを入れた。ただしマザーズの下落はまだ中途のようにも見えるため、マザーズの赤字バイオを空売りし、そーせいを買うペアトレードとした。
先週末のトランプ米大統領の鉄鋼・アルミ製品の輸入関税導入方針表明 を受けて、鉄鋼・非鉄メーカーは大幅下落。先立っての業績見通し下方修正を受けて既に大きく下落していたUACJも大幅に下落。ただし2月9日につけた安値は割らなかった。PBR 0.60倍、予想PER 8.35倍と新興市場銘柄よりも割安なバリュエーションで、株価は2013年始めのアベノミクス開始時の水準であり、買い増してみた。
四季報速報では「(米国の合弁会社)CUAの立ち上げコストが増加した要因には、自動車メーカーからの認定取得の遅れも影響したが、来19年3月期には解消していくものと見られる。また、タイ工場の増産と生産性向上はやや遅れているとはいえ、18年度下期の黒字化が見えてきており、着々と改善が進んでいる。19年中にはさらに第3期工事に着手、さらなる増産体制を構築する計画。缶材のタイ工場は、主に東南アジアをテリトリーとしているが、中東やオセアニアもカバーしており、増産余地は大きい。」と好意的な見方。
ただし、最近の報道では筆頭株主の古河電工がトップ人事に反対していることが明らかになり、御家騒動の懸念もある。このあたりが株価が低迷している真の理由かもしれない。尤も古河電工も新社長については「人心を一新し、業績の改善を期待して社長が交代することに異論はない」(時事通信)としているようであり、問題が解決の方向に向かうことが期待できると考えた。
このほか、ユアテック(1934)を拾った。2月28日に同社が発行済み株式数(自社株を除く)の約10%にもあたる800万株の自社株買いを発表し、発行済み株式数の11.38%にあたる最大925万株を3月9日付で消却するとしている。このニュースを受け、株価は一時897円をつけたが、本日の株価はニュース発表前も下回る水準まで下落。指標面ではPBR 0.57倍、予想PER 7.99倍と割安。
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