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看護婦さんは、(白衣の)天使?

看護婦さんは、(白衣の)天使?

物心ついてから、風邪・胃炎(胃潰瘍)・歯痛以外で初めて医師の治療を受けた(腰痛-現在まで10日、ほぼ寝たきりで記事が書けない。困ったものだ。)ので、記念に少し医療ネタを…

当初『看護師』としようかと思ったのですが、当事者の看護婦さんをはじめ世間に誤解が多い様なので、あえて『看護婦』さんとしました。

【長〜い前置き】
看護師・准看護師という用語は、大雑把に言えば、当初看護婦に対する男性用の言葉として使用されていました。
しかし、2002年の3月から法律の題名が『保健婦助産婦看護婦法』から『保健師助産婦看護師法』に変更されたのに伴い、男女を問わず看護師・准看護師と規定されました。

どうもこの時に、医療関係者を中心に誤解が生じて、 『今度から看護師と呼ぶようになったのよ』 などと叫ばれ続けてきました。

誤解を解く前に、一言。
看護師は国家資格で、准看護師は知事免許であって国家資格ではありません。両者とも「業務独占資格」で、医師・歯科医師と共に、看護業務自体を独占します(つまり、他の人は看護業務をやってはダメ、ということ)。業務独占資格で、名称も独占します。つまり、 看護師は准看護師と名乗るべきではないですし、一方准看護師は看護師と名乗るのは本来禁止されかつ違法です。どちらも『看護師』さんと呼ぶのは、法律上問題があります。

一方、上記の法律改正による 呼称変更は 、看護師・准看護師の登録などの場合の、 単なる法律上・行政上の名称変更にすぎません
『看護婦』さんという慣用的な呼び方を、一般市民生活の中で制限される理由は、全くありません。法律に違反するわけでもありません。
さらに言うと、『看護婦』さんという法律上・行政上のものとは異なる名称で呼ぶことは、『ポリティカル・コレクトネス』に合致します。次に説明してあるように、 何の偏見もない公平な言葉 です。しかも、 女性であれば、看護師であっても准看護師であっても、共に使用でき、違法問題が発生しません
※『ポリティカル・コレクトネス(political correctness)』は、言葉の表現や用語に人種・民族・宗教・性差別などの偏見が含まれていない公平な表現であることを言います。
(例)女性の警察官を『婦警』さんと呼ぶのは、OKです。
ビジネスマンは、これに違反します(ビジネスガールなど…検索してね)。

看護婦さんが看護師と呼ばれたいのならあえて反対する気はありませんが、それなら看護師と准看護師と呼び名をはっきり区別し、給料の差だけでなく仕事自体も区別するべきだと思うのです。
法律上准看護師は、看護業務を医師、歯科医師または看護師の指示を受けて行なわなければならない、暫定的な資格とされています。
だから国や看護協会などでは、看護師への一本化が求められていますが、安い給料でこき使えるからと、医師会からの反対があり一本化が進んでいません。
(個人的には、仕事のきつさ・重労働・感染症の危険に比べて、看護師の給料でさえ良いとは思えないのに、准看護師の給料は悪い、と思えるのです。私の周りにも、准看護師が時間外にアルバイトし、アルバイトで足を引っ張られ看護師になれずにいた人が多くいました。)
また、 准看護師資格なのに、『看護師』と名乗っている(名乗らざるを得ない状況にある)場合が多いのです(違法です)

皆さんも、『看護師』『看護婦』さんという名称について、一度考えてみてはいかがでしょうか?

【ようやく本題です】
女性の看護師が、『看護婦』さんと呼ばれていた時代には『(白衣の)天使』という別名がありました。(ナースキャップからストッキング・靴までの、全身白ずくめは、白衣高血圧症などの弊害も指摘されていました。現在では、白衣だけとか、ピンクの衣装などに移っています。)
この 天使という言葉には、『聖職者』というイメージがあるためか、看護婦さんでも嫌がる人が多かった ものです。

でも、考えてみてください。
天使の羽をよく見て考えたことがありますか?

天使の羽は、 コウノトリとかハクチョウなどのものではありません。 猛禽類 、つまりワシとかタカとか力ずくで獲物を狩りとる肉食の鳥のものです。決してか弱い鳥たちのものではありません。

一方、看護婦さんの仕事を見ると、職場にもよりますが、身体の自由の利かない患者を支えたり、入浴介助をはじめとした清拭などの患者の体を清潔に保つための仕事など、重労働が多くあります。
腰痛は職業病であり、コルセットは必需品のようなものです。現場では、看護知識はもちろん、力ずくの仕事に耐えうることが求められています。いわば、『知的・肉体(重)労働者』なわけです。
これって、神を守って戦う天使の仕事に似ていませんか?

だから思うのです。 『看護婦さんは、(白衣の)天使だ!』

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