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シャイな壬生狼777〜京娘〜

 大学2回生、これはまさに大学時代の特に華の時期だ。もうこの地での生活にも慣れ、ある程度の店等は知り、サークル内でも中心となって活動する。
 実は俺は1回生の頃はほとんど行ってない。イベントや合宿ぐらいか? 1回生の頃はバイトばかりしてた気がする。なんとなくサークルが面白くなかったからだ。
バイトでは深夜コンビニ、喫茶店、ホスト等を経験した。喫茶店やホストをやった期間は短い。ヤバかったり、どうしても嫌だったりしたからだ。(機会があれば書きます)

ある日、電話がかかってきた。次の部長に指名されたチャーリーという人物からだ。なぜこの人物が「このあだ名で呼んでくれ」と言ったのか、実は本当のところは誰も知らない。まあ、チャーリーシーンに見えなくもない。その頃でもお父さんぽい感じの男だった。

〜今後のシリーズ登場人物紹介〜(サークル新スタッフ紹介)

チャーリー;1浪・工学部・奈良出身・温厚・元サッカー部
壁;1浪・工学部・京都府北部地方出身・身長185cm、おしゃべり大好き・元サッカー部
イヤミ;1浪・工学部・兵庫出身・天然ボケ、お人好し・元帰宅部?
破壊神;1浪・工学部・兵庫出身・はちゃめちゃ御曹司・元テニス部
ぬ;1浪・農学部・大阪? 出身・茶髪ロンゲ・あまりよくわからない
チェリー;現役・工学部・京都出身(唯一の自宅)・超真面目・元バスケ部スポーツ特待
山椒;現役・法学部・愛知出身・シャイで小さな巨人・元帰宅部?
※あれ? S2(今後スキンとする)と俺合わせて9人だったかな? 10人いたような。
 破壊神がちょくちょく新しい奴連れて来るからよくわからん。

 何しろ、中心として働く2回生男が少ないから、協力してくれというのがチャーリーからの電話の内容だった。
 というわけで、特に新歓期に入る。〓この時期はほんとに大忙しだ。大学内や、各女子大に出張したり、書いてもらった電話番号にかけて勧誘したり、イベントの企画や実行をする。テニスコートでもほぼ毎日活動する。(サークルの中には、実はこの時期しかまともに活動しないサークルもある)
 俺の役職が決まった。山椒と二人で企画をやることになった。まあ向いているといえば向いている。
 新歓期、まずは恒例のビラ撒き、花見、コンパ、テニス後のアフター(近くのパスタ屋やレストランで食事)等々、盛りだくさんだ。いろんな女子が来る。もちろん1回生男子も。
「ま、1回生男は、放っといても集まりそうやな。重要なんは女やで。これに力入れんと、俺らもおもんないし、1回生男も逃げていくで」と壁。当然アメフト部のしつこい勧誘を受けた男だ。まさにテニスのプレイスタイルも壁。
「しかし、ムカつく女もおるな。俺は嫌いやで。『ダルい〜』とか連発しよる女。あと、話しかけても全然しゃべらへん女。あと、ビラ配ってる時、めっちゃこっちのこと値踏みしてくるような目で見る女おるやろ?」と、また壁。彼は結構好き嫌いは激しい。それに、実は2回生女子に仲のいい子がいる。身長さ35センチほどだ。
 みんなでなだめる。新歓期がずっと続いていると、スタッフ同士の信頼関係は深まってくるが、だんだん嫌気もさしてくる。そのうち実働部隊が減ってくる。結構ちゃんと仕事するのはチャーリー、壁、イヤミ、チェリー、山椒、俺の5人ぐらいだ。(スキンはもう司法試験の勉強に入った:このあだ名にしたのは、1回生の後半ぐらいだったかある日突然スキンヘッドにしたからだ。酔っぱらって髪切ってるうちに、楽しくなってきて、気がついたらそうなっていたらしい。お前は修行僧かっ
 この実働部隊、性格はみんな基本的に優しくて真面目。壁以外はみんな基本的にシャイで口下手。スキンと俺がこのサークルが気に入ったのはこういう理由も大きい。
 ただ、こういうメンバーだと勧誘には苦労する。しかし、このサークルは伝統的に“ほのぼの”を売りにするサークルだ。そういう言葉に惹かれる人に入ってもらえばいい。
 特に新歓に熱心だったのはイヤミ。このイヤミと俺がよくタッグを組んで各女子大を回っていた。この男、ビラを配りながら、足をとめてもらって女の子と話をすると、実は受けが一番いい。人の好さが滲み出てる。天然ボケだし。まず警戒されることはない。女の子達もツッコミやすい。俺もツッコミやすい。
 あまりツッコミが厳しいと「しぇ〜」って情けない声を出す。これに女の子達もウケる。
出っ歯だし。そのうち、あのポーズも持ちネタになる。

 ある日、イヤミが3人組の3回生女子を連れてきた。1回生女子を勧誘しようとしたら、3回生女子が立ち止り、熱心に話を聞いてくれたというのだ。その子達は、それまでサークルにどこにも入らず、後悔してたのだという。
「おい、イヤミ君、でかした」俺はその中の一人に一目惚れしてしまった。その娘も生粋の京娘。別にそればかりが好きだったわけじゃない。偶然。スラリとした長身に長い黒髪、透き通るような肌、その当時の理想そのものだった。甘い話し方、天然ボケも愛嬌。
 この娘、珍しくサークルに来ていたスキンの目にも止まった。好みのタイプも似ているのか? この男。

 蹲踞の構えに入った。
 スキンと俺は代わる代わる電話をかけたり、サークルに誘ったりした。この3人組の電話連絡担当はこの二人になった。いや、そうした。
 この王城の地の女をめぐって、江戸幕府の士族の嫡男と肥後脱藩浪士・郷士の身分の鍔迫り合いが始まった。
 さすが強敵スキン。確か個人的に一度呼び出すことに成功している。もう小手を撃ち込んできた。剣が軽いタイプだ。撃ち込みが浅いという意味ではない。
(いかん。このままでは、一本取られる。相討ちも最悪だ)と俺は考えている。
 スキンも肥後脱藩浪士との軋轢は避けたかったのか、面がねの向こうからこう言った。
「なあ、これから二人でさ、同時ぐらいに電話かけて、そして向こうに決めてもらおうや。どっちから先に電話する? その電話で、次に他方が電話してくることを伝えて、それで次の奴が電話するってことにする。」
「どっちがとっても、恨みっこなしってことだな
「ああ、どっちもダメってこともあるしな
 先にスキンが電話をすることになった。

「終わったよ。話。はい次」しばらくして電話がかかった。それから、俺も彼女に電話をかけた。
「あのさ、もう話は聞いてると思うんだけど、俺も話があって…………」真剣な告白の言葉を並べた。
 軍配は意外にも俺の方に上がった。俺の言葉は、これも剣道に例えるなら、平正眼からの面撃ちだった。相手はどんな構えだったんだろう?

 俺は判定の結果を伝えるために、スキンに電話をかけた。彼女からより、俺からの方がいいと考えた。言われたのは短い言葉だったと思う。
「絶対、彼女を泣かすようなことはするなよ。」

 その後、俺と彼女(黒髪)は付き合い始める。
 彼女の天然ボケはほんとにヒドイ。ツッコミどころが満載だ。彼女の行動で一番困ったのは、チャリで近くの駅まで送って行くときに、後ろのステップに乗せていたが、突然目隠ししてくるのだ。
「わっ、バカ! 止めろって。ぶつかるぶつかる!」
「大丈夫やってぇ。わたしが見てんねんから」
「いや、俺に状況わかんねぇって!」やむなくブレーキしかない。
「あのなぁ。これで何回目だ? ダメだって言ってるだろ!?
「そんなん言うたらあか〜ん」これがこの娘の口癖だ。
 なんだか、2歳年上って感じがしない。手のかかる妹を持った気分だ。

「京都の女は好いても惚れん」司馬遼太郎さんの著書の至るところに登場する。
 俺はその当時、司馬遼太郎さんの著書を読んだことがなかったが、なんだかそれを実体験したのがこの子だった。この子は、本当に俺のことが好きなのかすらわからなかった。
 結婚までずっと処女を貫き通すというタイプの女性はいることはいるが、この子はキスすらもイヤイヤなのだ。
「嫌やわぁ。そういうのが目的で付き合ってはんのん?」そういう言葉が聴こえてくる。
 なんだか興ざめしてきてた。当時19歳の浪士がそれで収まるはずないじゃないか。
「お前さんが、小間物屋を継いでくれはるんどしたら、考えますえぇ」って言いそうな感じだ。(「新選組血風録」の「長州の間者」を読むと意味がわかります)

そんな中、サークルの夏合宿に突入する。

(続く)
どうです? ちょっとはコッキリさん風になってきましたか? そういう展開を望んでいるみなさん……。コメントお待ちしています。これまでコメントくださっていない方も。
コメント見ていると何となくニーズがわかってきて助かってます。ほんとに。
是非よろしくお願いします。
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シャイな壬生狼その陸〜スタンド対決〜

 また電話から物語は始まる。高校時代の友人からだ。本が大好きで、いったいどれだけの本を読んでいるかわからないほどだ。1週間に5冊は読むと言っていた気がする。速読が超得意だ。
この女性と俺は、確か高校1年生の時に読書感想文がその当時の担任:東大卒の国語教師「陰湿」(・ε´・*)ぶーから認められ、何かのコンクールに出された。
 確か俺が書いたのは、森鴎外の「舞姫」についてだったと思う。夏目漱石の何かだったかもしれない。俺は熟読するタイプ。ほとんど本は読まなかった。この当時。
 この女性を以後「ブック」とあだ名する。ブックは今筑波にいた。そして、京都の紅葉を観に行きたいのだという。それで、女友達と二人で泊まりに行っていいかということだった。1週間ぐらい滞在予定だったと思う。

〜登場人物紹介〜
ブック;筑波大・物知り・メガネっ子
ピンク;筑波大・カワイイ
テニス;筑波大・純情一途
ソプラノ;筑波大・野心家

 女二人で泊まりに来たのは、ブックとピンク。大学で知り合ったということだった。ピンクは東北の人で色が白い。大人しめで、あまり友達がいないということだった。
 そのピンク以外はみんな高校時代の友人達。
 我が家に訪ねて来るのはたやすい。平安神宮を目指せばいいのだ。俺は適当にヒマつぶししながら待ってたと思う。
 チャイムが鳴った。
「あ、よく来たな。変わってね〜……。あ、こんにちは。初めまして」俺はピンクに向かっても挨拶した。
「好みのタイプでしょ〜。ダメだよ」いきなり牽制が入る。ランナーは1塁にくぎ付け。

 適当にいろんな話をした。たぶん始めは、筑波の生活の事、そしてテニスとソプラノの近況のこと。
 テニス、実は高校1年生の頃からソプラノのことが好きだった。そして、いつもべってりくっついていた。そして、驚くべきことに、志望大学も彼女に合わせた。さらに驚くべきことに、この二人は現在結婚していて、3児の両親になっている。今現在テニスは日本語教師・ソプラノは弁理士。家の新築パーティに高校時代の友人で集まり、夫婦、娘そろって最近参加した。4月だったかな?
 テニスは何かのサークルに入っていた。なかなか激しそうなサークルだ。
ブック曰はく「女の先輩にね、ペンにリボンかけられたとか言ってた」
「すごいな。その先輩
「男の人、新入生の男のズボン下してね、次々に結んでいくんだって」
「それさあ、あのさあ、つまりその、ペンは立たないの?」( ゚д゚)ポカーン
 もう3人お酒も入っている。ピンクは顔をあからめている。
「ピンクちゃんには、彼氏とかいるの?」
「狙っても無駄だよ。距離離れてるし、ピンクちゃんウブだし」
「ま・さ・か」
「そうだよ。ブックカバーにビニールまでかかってるよ」
「そんなことまで言わなくていいじゃない
「大丈夫大丈夫。ヘタなことする人じゃないから。真面目だし」
…………レベル上げの成果を見せちゃろかい。こいつ。もう時は11月。このころ、前記事で出てきたバーテンに習って、カクテルも作れるようになっていた。それを彼女たちに振る舞っている。

 しかし、ブックの出すスタンドは小さな虫タイプの小回りが利くタイプ。近距離パワー型(しかしそう精密ではない)のスタンド能力の俺とは非常に相性が悪い。どう闘っていいかわからない。
……そういえば、こやつは昔からこういう奴だった。手ごわい。こういうスタンド能力者だからこそ、余裕で泊まりに来るのだ。
 隙を見ては、ピンクに攻撃をしかけようとする。しかし虫型スタンドが邪魔をする。
 ピンクのスタンドも、桃色の霧のもやのようなスタンドだ。攻撃が効かない。
(ジョジョを読んだことない人、すいません。たぶん、3章だけでも読めば意味わかります)

 ああ、どうすりゃいいんだ? せめてハイエロファントグリーンみたいな感じだったら、なんとかしようがあるのに……。とりあえず、虫型スタンドはエメラルドスプラッシュで黙らせ、その後ピンクの本体に入る。

 ブックは本体の入れ方も容赦ない。必ずピンクと俺の間に入る。彼女達は床にしいた布団で寝るが、その際もその位置づけは変わらない。まさに鉄壁のガード。俺にとっては“死神”〓を暗示するようなカードだ。俺は13という数字も嫌いだ。
「待て、俺、偶数を数えて落ち着くんだ。2・4・6・8…………1024・1026……」
 ※この部分、今創作しました。
(あの女、安眠妨害までしやがる。おそるべきスタンド能力。う〜ん、でもこういうのも悪くないな。ピンクのお風呂上りの姿と寝顔は眺められる。
(あの虫型スタンドの本体が寝てるうちに、顔に落書きでもしたろかな? とりあえず、眉毛つなげてやるとか。いや、たぶんあのスタンド能力、自動追尾もしてくる。





 この二人のスタンド使いと、京都観光もした。正直、住み始めると、いつでも行けるからとあまり遠出はしない。
 行ったのは嵐山。ここでも羽音がブンブンうるさい。ヽ(`Д´)ノ
 初めて食べた食べ物。ニシンそば。おいしかった。
 渡月橋も渡った。
「ここをね、2人で渡ると、別れるってジンクスあるんだよ
「当たり前じゃん。別れるカップルの方が多いんだから」ブンブン。

(こやつを置いてけぼりにして、ピンクと二人で消えたろかな。いや、追尾能力もハンパないぞあれ。それにヤサバレしてる)

 しかし、ブックからいろいろ面白い話を聞いた。テニスとソプラノ、そして村上直樹ことSの高校時代の関係の話だ。
…………お前は生き字引かっ
 確かに、テニスとSが一度ケンカしてるのは見たことがある。しかし、どうやらそんなものではなかったらしい。実はSとソプラノは中学校時代付き合っていた。
 ソプラノとあだ名したのは、コーラス部でそうだったからだ。この子の声は、運動場で走っていても、一人だけ聴こえてくるほどの恐るべき声の伸びをもつ女性だ。ピアノが得意なSと合ったのはよくわかる。
 ソプラノ、超気が強い。向上心が強い。たぶんめちゃ温厚なテニスぐらいとじゃないと合わない。
 その温厚なテニスと、繊細なSがよく衝突していたというのだ。もうとっくにソプラノとSの仲は切れているというのに。推測だが、ソプラノの気持ちは切れていなかったのだろう。

 そういう、置き土産は残してブックとピンクは帰っていった。ついにこのスタンド使い達には勝てなかった。( TДT)ピンクも、ふわっとしてどこか掴みどころのない感じだ。

 スタンド能力、これは魂の能力であるらしい。
 ふっ、でも俺のスタンド能力には、念写という能力はやや加わったぜ。
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シャイな壬生狼その伍〜レベル上げ〜

大学に入って、特に親しくなった友人はS2の他に、文学部のクラスの中でもいた。初めの懇親会で同じテーブルに座っていた面々だ。

登場人物紹介
バーテン;1浪・名古屋出身:貿易関係志望
八郎:1浪・名古屋出身・ネガティブ
アネゴ:1浪・滋賀出身・女傑
英里:現役・京娘・本の虫(メガネ)
スマイル:現役:岡山?出身・大人しい

ある日、バーテンがみんなで自宅飲みしようと言い出した。いろいろ面倒見のいいタイプのあんちゃんだ。
言い出しっぺのバーテンの家で開催された。この人物は、カクテルが作れる。スピリッツやリキュール等を準備した。
みんな、賛成した。結構このメンバーはアネゴを除いて真面目なメンバーだ。俺はその頃、もうタガが外れかかっている。S2やサークルの先輩、コンビニのバイト仲間たちの影響だ。
始めは、将来の方向性とかを話してたのかな? 東大と違って進振りというものはない。3回生進学時に何学科に進むか考えるだけだ。人気の学科には、入れないこともある。一番人気があったのは社会学科かな。他は基本的には簡単に入れる。英文科もそこまで人気はない。米文の方が人気。哲学科は……多くは語るまいが、この大学での自殺率はトップクラスだ。〓(考えすぎやちゅうねん。「我思うゆえに我あり」とか)

 そのうち、みんな酔っぱらってくる。特にバーテンと俺とアネゴ。他の3人は弱く、もともとあんまり飲まない。
 俺は、酔っぱらった勢いもあって、アネゴに膝枕してもらった。ナデナデしてくれる。アネゴ、7月24日の「モテキ2〜京都の狼」シリーズの一番最初の記事にも登場する。「金太の大冒険」の歌を歌った男にスルドク突っ込みを入れた人だ。
(良かったあ! 俺、はぐれメタルで! あんまり嫌がってない!
どんどん調子にのって、いろんなところに触ったりする。
「止めえや」とか言いながら、普通にみんなと会話してる。ボケツッコミが巧みの技。〓
 バーテンも、ちゃっかりスマイルにちょっと絡んでいる。クラスで一番カワイイ女の子。
 そのうち、英里ちゃんが涙目というか、怒り始めたというか、スネ始めたというか。英里ちゃんとあだ名したのは、東京大学物語の鈴木英里ちゃんに似ているからだ。クラスの中であんな感じの存在。(※ただし、高校時代に限る
 この英里ちゃん、実は今までいろいろ地方出身者の俺の面倒を見てくれていた。
「京都で家具買うんやったらねぇ。この通りに行ったらいろいろあんねんでぇ」
「京都の通りの覚え方はなぁ。歌があんねん。姉さん六角タコ錦〜
「京都ではなぁ。だいたい大学生ぐらいになったら、このデパートで買い物すんねん」
「ビームスの服とか、好みに合うんとちゃう? 今度一緒に行っていい?」

英里ちゃんの言葉。
「どうせ、アネゴの事が好きなんやろ?
 その時、ようやく確信した。ちょっと小耳に挟んだことはあったけど。
 司馬遼太郎さん風に言うと、この千年王城の地の女が、肥後脱藩浪士・京都守護職お預かりの身分の身を好いていてくれたのだ。この地の娘は「好いても惚れん」と司馬遼太郎さんは各所で記述している。果たして、好いていたのか惚れていたのか?
 八郎君もややスネぎみで飲んでいる。
「どうせ、オレなんて……」もう一人の世界に入っている。ロンゲの黒髪。今で言うアキバ系。
 その後、なんとか楽しく? 宴会を終えた。

 その後、何か月か経って、クラスのもう一人の女ボスとよく会話するようになった。この人物とは始めそんなに親しくなかった。
 クラスの男たちは、この女ボスとアネゴの事を
「両雄並び立たずだな」って評していた。はたから見たら、この時点まで女ボスとアネゴは親しく話してるのを見たことがなかった。
 この女ボスキャラの一人住む洞窟に招き寄せられたことがある。確かスキルポイントを付与してくれるという話だった。
 俺は“はぐれメタル”キャラ。大学というフィールド上ではあまり見かけられない。いるのは特定のダンジョンだ。だから、唐突なレポート提出とかの情報は知らなかったりして困ることもある。試験前のノート集めも考えなければならない。
 おそらく、俺のその当時のスキルは「守備力+10」「素早さ+20」くらいか。特技は「逃げ足」だろう。
 その洞窟からは、痛恨の一撃? をくらう前に逃げ出した。

 その後、ちょっとして、また女ボスからお誘いがあった。彼女の出身の大阪・天神祭りに男女3人づつで行こうというのだ。
 それにS2とS2の経済学部の友人・ドラム(この人も近くに住んでる・軽音サークル)と俺の3人で行くことにした。3人パーティなら、まあ安心だ。
ドラムは大阪出身。その辺のフィールドには詳しい。僧侶タイプだし。でも、遊び人と僧侶とはぐれメタルのパーティは強くはない。
 大阪のどこかの駅で待ち合わせした。相手は浴衣の装備をした女ボスと二人の付添パーティだった。
祭りを回る。天神祭りは初めてだ。夏祭りっていうのは昔から大好きだ。
 女ボス、いろいろ調べつくしている。他のモンスター達から情報を収集したようだ。俺が昔大阪に住んでいたということも知っていた。
 このお祭り、さすがいろいろある。とても1回では見切れない。女ボスは幻惑系の魔法を使う。MPはどれくらいあるかわからない。


↑MAPPLE 観光ガイド提供写真

チャララララー、ジャジャジャジャジャジャジャジャータータータータララー
「なあ、大阪城にも行ってみいへん?」
 大阪城にも行ってみた。小学生の時に写生大会があった思い出の地だ。暗いところ、暗いところに誘いこまれる。女ボスは第2形態に変化しつつある。
「ヤバイっ」遊び人と僧侶とはぐれメタルでは勝てないっ

 3人パーティは「逃げる」を選択した。
 しかし、回り込まれた。
 もう一度「逃げる」

 音楽が変わった

ようやく戦闘が終わった。後は、聖水を振りまきながら、旅の扉まで移動し、一番始めの街に戻るだけ。
ルーラは3人とも使えない。

街に戻り、はぐれメタルの棲家で反省会があった。
「いきなり、すごいモンスターが登場してくることあるな……」
「パーティ編成、問題ありやったで、今日」
「オイラ、逃げ足は自信ある」
「それじゃ、経験値上がんねえだろっ
「ダーマ神殿までは早く行って、転職せんとあかんで。俺も攻撃呪文も使えるようにならんと
「オイラも守備力と素早さだけじゃムリだ。この先
 こんな感じの会話した。薬草と魔法の聖水を使った。3人のHPとMPは幾分か回復した。
「しかし、S2でも太刀打ちできへんなんてな……
「ああいうタイプに今まで出会ったことねえよっ。俺の出身大陸ではああいう系はあんまり出ない」
「さすが、この大陸、技が多彩だね。いろんなタイプがいる
「ちょっと、この辺でレベル上げに専念するか……」

 というわけで、しばらくこの街中心にレベル上げに励むことになる。

(続く)yumeさん、お待たせっ。期待してた方、お待たせっ。
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