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2024年01月18日
対策
セキュリティ対策、ウイルス感染対策、侵入防止対策
久々に「対策」が満載な資料を英訳しました。日本語の「対策」は本当に便利でいろいろな場面で使用されます。
「セキュリティ対策」はセキュリティを実現するための対策ですが、「ウイルス感染対策」はウイルス感染を実現するための対策ではなく、感染を防ぐための対策です。「侵入防止対策」は侵入を防止するためのものであって、侵入防止をさらに防ごうとするものではありません。
今回の仕事で参考資料として提供された既訳では measures が多用されていました。measures が使われるのは当然としても、少し悩んでしまったのが measures for です。measures for infection とすると、感染するための対策のような意味になってしまいます。
日本語でも、よく考えると「セキュリティ策」と「侵入防止策」は OK ですが、「ウイルス感染策」はだめな気がします。
日付: 2024/01/18 情報元: 企業の社内文書
2023年01月07日
従量課金
従量課金制
先日、「従量課金」という言葉を調べていたら、対義語として「定額課金」が登場してきてちょっと驚きました。私がこの語を調べ始めた切っ掛けは、クラウドかオンプレミスか、CAPEX か OPEX か、といった文脈でソフトウェアの購入を検討する話だったので「従量課金」の対義語はソフトウェアの「買い切り」だと考えていたのです。で、さらに「買い切り」の対義語を検索してみたら「サブスクリプション」が出てきました。確かに、言われてみればそんな気もします。
最近は、サブスクリプションがすっかり定着したことから、サブスクリプション内での「従量課金 vs 定額課金」という対比が目立ちますが、少し前だったら「サブスクリプション vs ライセンス購入」だったと思います。この対比の場合、サブスクリプションは、使用する人数分を使用する期間だけ支払えばよいという意味で月額が固定でも「従量課金」と考えられます。ライセンスを購入する買い切り型に比べれば、人数や期間を調整して使う分だけを支払うサブスクリプションは「従量課金」と言えるように思います。
日付: 2023/01/07 情報元: 社内向け文書
2022年11月16日
登録
マスタ登録をして、登録内容を確認
日本語の「登録」は意味が広く、訳すのに苦労します。
マスタ登録 -> (何かを) マスタに登録する
顧客登録 -> 顧客を (マスタに) 登録する
登録内容 -> 入力したデータのこと
登録 (新規・変更) -> 新規データの追加と既存データの変更を総称して「登録」と呼ぶ
登録・変更 -> 既存データの変更と区別して、新規データの追加のことだけを「登録」と呼ぶ
登録ユーザー -> 登録済みユーザー (既存ユーザー)、もしくはデータを入力したユーザー (作成者・更新者)
register 以外に、add、create、edit、enter、existing などが適当なことも多いと思います。
日付: 2022/11/16 情報元: 社内文書
2022年03月21日
番号
ミーティング番号を入力して会議に参加する。
ミーティング番号、会員番号、学籍番号、出席番号などなど、identifier の意味で「番号」が使われることがよくあります。実際に番号の中身を見ると、数字だけではなく、ローマ字や、場合によっては漢字が含まれていることもあり、そのまま「番号 = number」と訳していると技術的な文書では都合が悪くなることがあります。
identifier は ID と略すことが多く、meeting ID、member ID、student ID などの記述はよく目にします。日本語としても「ユーザー ID」などはかなり浸透していますが、それでも「番号」の方がよく使われているように思います。「マイナンバー」なんてものもあるし。でも、これは全部数字だからいいのかも。
日付: 2022/03/21 情報元: 社内文書
2022年01月09日
見守る
リモートワークの社員を見守る
リモートワーク社員の勤怠管理をするシステムの文脈で「見守る」が使われていました。「仕事ぶりを監視してるぞ」というより、「あなたを見守ります」といった方が優しい感じはします。
一般的には、「見守る」という言葉は社員の健康や感情に焦点をあてるシステムでよく使われているようでした。検索していたら「サイバー脅威を見守る」という表現もありましたが、脅威を見守るだけではシステムとしては優しすぎる気がします。
日付: 2022/01/09 情報元: 社内文書
2021年09月28日
利用ユーザー
システムの利用ユーザーは、3 種類に分けられます
「利用」と「ユーザー」なんて冗長!!と思ってこの投稿を書き始めたのですが、念のためにネットを検索してみたら「利用ユーザー」という言葉はかなり使われていました。
実際に “利用している” ユーザーを指していることが多く、「アクティブ ユーザー」と同義で使われているようでした。契約をしているけど今は利用していないユーザーや、契約はしていないけど一時的に使っているユーザー、サービスの利用はしないけどシステムにはアクセスするユーザーなど、世の中にはいろいろな「ユーザー」がいるらしいです。
まあ、今回私が翻訳していた文書の文脈では特にそんな状況はなく、単に user の意味のようでした。
日付: 2021/09/29 情報元: 社内文書
2021年08月12日
フォロー
チームのメンバーをフォローする
カタカナの「フォロー」をそのまま follow と訳してはいけない、というのは昔からよく言われていました。たいていは、支援する、擁護する、手伝うなどの意味なので、そのように訳す必要があります。ただ、最近は SNS の文脈で「フォロー」が使われることがあり、これはそのまま follow ですよね。
「メンバーをフォローする」と言えば、少し前だったらほぼ間違いなく「そのメンバーを手伝う」という意味でしたが、最近は SNS のようなシステムで本当にフォローすることを意味している場合があります。
日付: 2021/08/12 情報元: 社内文書
2021年07月02日
物理的
物理的なセキュリティ対策
先日翻訳していた文書で「物理的なセキュリティ対策」として迷惑メールのフィルタリングが紹介されていました。フィルタリングはソフトウェアの機能ですので「物理的」とされていることに少し違和感を覚えたのですが、その後に「人的なセキュリティ対策」として従業員への教育が紹介されてきたことで私の違和感は解消されました。確かに、気を付けてくださいと呼びかける教育に比べれば、メールを強制的にフィルタリングする機能は「物理的」です。
「物理的」といえば、普通はハードウェアを連想しますが、あくまで相対的なもののようです。
日付: 2021/07/02 情報元: 社内文書
2021年04月04日
情報システム
情報システムのリソースを使うことなく、機能を実装できます
「情報システム」は、コンピューターなど本当のシステムを指しているときと、「情報システム部門」を指しているときがあります。後者なら、スタッフなどの人間を意味するので、人間のことをシステムと呼ぶ、というよくわからない状態になります。「情シス」と略されている場合は、ほぼ間違いなく「情報システム部門」の意味です。
英語の「IT」も同様で、本当のインフォメーション テクノロジを意味している場合と、IT 部門を意味している場合があります。これも、後者なら、IT と言いつつ人間、ということになります。
日付: 2021/04/04 情報元: 社内文書
2021年03月13日
オンライン
オンラインか、バッチか、
オンライン vs バッチの組み合わせを久々に見た気がします。企業のオンライン システムとバッチ処理の話でした。オンラインと対になるものはいくつかあります。
オンライン vs 対面
これは、昨年あたりから急激に増えました。オンライン会議、オンライン授業、オンライン帰省、などなど。
オンライン vs メール、Excel
こちらは、オンライン システムに近い話です。企業のシステム上で直接処理できるか、システムを離れて、メールや Excel ファイルを使わなければならないかです。対義語として「オフライン」が使われれることもあり、そうなると「メールはオフライン」です。私の感覚的には「メールはオンライン」なんですが、Slack とか Line とか、最近のツールとの対比で考えると、やっぱり「メールはオフライン」ですかね。
日付: 2021/03/13 情報元: 社内文書