
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は佐々木 寿人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/pzit1MV2YWs
2023年1月23日 第2試合
東2局 2本場(供託リーチ棒1)
東家 勝又 健志 28500
南家 松本 吉弘 22500
西家 内川 幸太郎 25500
北家 佐々木 寿人 22500
(敬称略)
まだ東2局で点差は考えなくて良いです。
最初に親・勝又さんの手は















最初に見えるのは789三色同順、チャンタ、純チャン、1アンコ+2トイツでトイツが増えればチートイツ、ツモり三暗刻のような手もありそうです。
ツモ


ここは789三色と純チャンの可能性も残しながら打


次に南家・松本さんの手は















ソウズが8枚あり横に伸びた六連形なので残り



続いて西家・内川さんの手は















メンゼンなら役なしリーチ・赤・ドラで5200~、役牌を重ねてポンの3900がありそうです。
ツモ


最後に北家・寿人さんの手は















これはメンツ手4シャンテンの2ペンチャンがあり形的にも遅そうです。
手役を見るなら123三色か役牌、トイツが4トイツ以上になれば守備的チートイツ。(赤もドラも無くリーチ・チートイツ3200までだから守備的に)
テンパイスピードで遅く、打点も高くなさそうなので配牌オリでも良いくらいです。
ツモ


次巡、勝又さんは














既に5ブロックの材料は揃っています。
同巡、内川さんは














ピンフ3シャンテン。
次巡、松本さんは














一気通貫の残り材料




同巡、内川さんは














一応2シャンテン。
更に同巡、寿人さんは














3トイツでチートイツ3シャンテン。
次巡、内川さんは


















次巡、勝又さんは














こちらも役なし1シャンテン。
3巡後、松本さんは














一気通貫1シャンテン。
同巡、寿人さんは














4トイツのチートイツ2シャンテン。
次巡、松本さんは














リャンメン受け入れができ、形が良くなった1シャンテン。
同巡、寿人さんは














チートイツ1シャンテン。
次に



全員が1シャンテンで誰もテンパイしないまま6巡後、
寿人さんは














リーチ・チートイツ3200点、

待ち

リーチの直後、勝又さんは一発でツモ
















そして


ですが当たり牌は引かず。
次巡、勝又さんはツモ

同巡、松本さんは

これで寿人さんのアガリ目が無くなります。
更に同巡、内川さんは
















テンパイしますがここは現物

ハイテイでもリーチに押す人は出ず、寿人さん1人テンパイで流局。
日吉さん的に内川さんは「やっべ、俺狙われてるわ」と見えているようですが、よく分かりません。
今回の寿人さんの捨牌は















捨牌一段目から









タンヤオやピンフには3〜7は必要牌で1〜3が切られ過ぎてチャンタや純チャンでもなさそうです。
また、字牌が

ということはトイツ系手役のチートイツかトイトイと見て良さそうです。
メンゼンでトイトイはツモり四暗刻と難易度が高め(トイツから残り2枚を何度も引く役)なので大抵のトイトイはポンが入ります。
つまりこのリーチはかなり高確率でチートイツ字牌待ちと見ます。
ここで寿人さんチートイツ1シャンテンの場面に戻ります。(動画3:45頃)
実況・日吉さん、解説・石橋さんの会話から
石橋「寿人さんってね、チートイツ全然誤魔化さないんですよ。」
日吉「誤魔化さないです。 もう誤魔化さないのは捨牌をあまり気取らず。」
石橋「チートイってバレてもいいよっていう捨牌ですよね。」
日吉「寿人のチートイツ1シャンテン



この人絶対最後のチートイツの1シャンテンは勿論3枚切れてたりすれば別ですけど、
基本的には字牌3枚にするんですね。」
石橋「悪い事考えてる人はなんとか誤魔化そうとして字牌切ってバレないように」
日吉「チートイツ臭を消して」
「寿人選手はですね、『チートイってバレてもいいんだ』と。
『結局字牌で持ってたら相手も止められない可能性あるしそいつは止めたら終わるでしょ』と。
この字牌3枚並ぶチートイツの1シャンテンを界隈では『ヒサトイツ』と言ってる。
字牌三頭立ての1シャンテン『ヒサトイツ』と言われてます。」

















寿人さんはチートイツ狙いでも捨牌に迷彩(役や待ちがバレないように捨牌を工夫すること)を効かせるような事はしません。
確か堀さんも似たような話をされていた記憶があります。
この対極にいると思われるのが多井さんで、一打目から字牌切りでチートイツをカモフラージュするのを見かけます。
https://youtu.be/dc4N0Gz9IkU
↑これで取り上げられたチートイツでも第一打は







今回のまとめ
・テンパイスピードで他家に遅れそうな時はチートイツ















メンツ手を狙うにも赤もドラも無いペンチャン受け入れ2つの4シャンテン。
ピンフやタンヤオでも他家にテンパイスピードで遅れそうだから字牌や端牌(1と9)など安全牌をたくさん持てるチートイツで守備的に構える。
・チートイツ1シャンテンで字牌3種受け入れに構えるのが「ヒサトイツ」














チートイツでは相手が持っていない可能性が高い牌でトイツを作ったり待ちにする。
日吉「寿人選手はですね、『チートイってバレてもいいんだ』と。
『結局字牌で持ってたら相手も止められない可能性あるしそいつは止めたら終わるでしょ』と。」
字牌待ちにして相手がつかめばオリ、メンツ手では字牌でオリられないから切ってくれる可能性も高い。
・捨牌に迷彩(役や待ちがバレないように細工すること)する必要はない






特にチートイツは相手が使わない牌、使えない牌の待ちに受けるので迷彩の必要がない。














寿人さんは場に1枚切れ

当たり牌
















字牌はリーチ1巡前に1枚しか切られない、3〜7が目立つとてもメンツ手には見えない字牌待ちと想像できる捨牌。
寿人さんや堀さんは捨牌に迷彩しなくていいと語る。
これの対極にいるのが多井さん。
多井さんは第一打字牌切りでチートイツをカモフラージュしている。






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